埼玉県議会

ここから本文です。

ページ番号:27602

掲載日:2019年5月30日

平成26年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (江野幸一議員)

東松山特別支援学校における虐待について

Q 江野幸一議員(刷新の会

本年1月、東松山特別支援学校の高等部1年に通っておられる生徒の保護者から、先生の虐待について相談を受けました。相談の内容ですが、高等部1年生の子供が1学期の終わり頃からトイレに行く回数が頻繁になり、夏休み中の児童デイサービスにおいてもトイレの頻度を心配され、体に異常があるのではないかと思い、病院で検査をしたとのことでした。医師から、心理的なことが原因でしょうと言われ、病院の帰り学校に寄り、担任の先生に病院での診療の結果を報告し、相談しましたが、医師の言う心理的な原因について、一緒に考えていただけるようなことはなかったそうです。
その後、学校において、他の先生から「おたくのお子さんは、一人の教師から強くストレスがかかっている状態です」と言われ、数日後、「あれではかわいそうで、もう見ていられない。おたくのお子さんは限界です」と言われたそうです。その後、他の先生が伝えてくれた「限界です」という言葉どおり、トイレの回数も、出なくてパニックになった状態も、オカルト映画を見ているような物すごいもので、首が折れてしまうのではないかと思うほどひどい状態になり、なぜこんな状況になるまで心も体も追い込む人が先生をしているのかと考えると、悔しくて、苦しくて、寝つけない夜が続いたそうです。
また、町の福祉会の旅行に出席したときもパニック状態になり、母親の首を絞めてきたそうですが、そのとき母親は、この苦しみをどうにかしてくれと訴えているのが伝わってくるとともに、これまで様々な出来事のとき自分を守ってくれた母が、今回どうしてこんなに苦しんでいるのに助けてくれないのだと言われているような気がして、どうにもしてあげられない自分が悔しくて仕方がなかったそうです。
その後、子供が落ち着いているときに、学校でひどいことを言うのは誰かなと聞くと、○○先生との答えを聞き、まさか担任の先生たちの中に原因の先生がいるなんてと驚き、怒りが湧き上がったそうです。
そこで、再度確認のため学校側に話を聞くと、原因者の先生は、被害を受けた生徒に対して、「分からないと思うけど」とばかにしたような質問から始まり、生徒が答えられないことに対し、恥ずかしさで耳を赤くして体が左右に揺れると、これは不安な気持ちでパニックになる前、前兆行動として揺れ始めるとのことです。「人の話を聞く態度ではない」と恫喝が始まり、生徒は怒られたことで、「おれはダフィー・ダックだ」とアニメに出てくる悪いアヒルの姿をまねし、怒られているのは自分ではなく、そいつなんだという設定に逃げるらしいのですが、その生徒の行動を見て、先生はますます恫喝をエスカレートさせ、生徒は恫喝が続く限り、パニックが収まらない状態だったそうです。
また、他の男子の生徒さんは、「聞いていない」と言われないように、いつも先生の話にじっと耳を傾けていたにもかかわらず、「話を聞いていない」と難癖をつけられたり、帰りの会にクラブ活動の片付けで少し遅れただけでも理由も聞かずの恫喝で、不信感が募り、「学校へ行きたくない」とお母さんに言ったそうです。また、他の女子の生徒さんは、いつ自分がその標的にされるのかと恐怖で円形脱毛になってしまい、現在、治療に通っており、お母さんもいろいろ聞きたいけれど、恐怖がよみがえってしまうので、家ではその話には一切触れないようにしていると、心を痛めているとのことでした。
言葉による暴力を繰り返され、病院に通うようになれば、これは体罰に当たると、私はそう思います。
そこでお伺いいたします。原因者の先生は、前任の特別支援学校にいたときも同じような問題を起こしていたそうです。保護者からは、是非今回の事件の真実を明らかにし、責任をとってほしいと学校側に願い出たそうですが、学校側は、保護者の願いも聞かず、原因者の先生を守るような行動をとるばかりで、生徒の意もくんでもらえなかったそうです。保護者は、事を荒立てて子供にそのしわ寄せが来ないようにと、泣く泣く身を引くことしかできず、悔しさをあらわにしておりました。
今回の原因者である先生は、30年もの経験を持つベテランの先生であるにもかかわらず、保護者からは様々な言動や行動が指摘されてきていた先生であったと伺っております。教育委員会としては、事実関係をどのように把握していたのでしょうか。また、事実関係を把握していたのならば、どのような対処をしていたのか教えていただくとともに、当該事案を徹底的に調査し、関係者の処分を行っていただきたいと思いますが、お考えを教育委員会委員長にお伺いいたします。
次に、教育長にお伺いいたします。
三郷特別支援学校における体罰事故後の再発防止の取組として、学校長会議や教職員研修会、実態調査、リーフレットの配布など、10項目にわたる取組を平成24年4月から平成25年12月まで行ってきたとのことですが、その期間中の平成25年10月には、対象の生徒さんは担任の先生による虐待のストレス障害に陥っています。教育局として、何のための再発防止への取組だったのでしょうか。三郷特別支援学校の件も今回の件も同じだと思いますが、学校側は、被害者や生徒のことより、まず学校の教職員の身を守ることを第一とし、教職員の方たちの不利になるような意に反する回答はせず、いかに責任をとらないで済むか優先し、被害者や生徒たちの立場に立ち、積極的に問題を解決しようとする体質を持っていないのではないでしょうか。そして、今回の事件は、職歴が30年以上というベテランの先生ということで、2、3年で異動を繰り返す現場の管理職員や県の教育局では、事件に関わりを持ちたくないという体質を持っているのではないかと疑わざるを得ません。
教育長は、体罰事故後の再発防止の取組期間中に起きた本事件は重大な事件だと考え、直ちに現場に行き、事実確認をされたのでしょうか。もし行かれていないのならば、今回の虐待事件は、担当レベルで済む問題だと考えられたのでしょうか。また、三郷特別支援学校における体罰事故後の再発防止の取組とその成果は何だったのでしょうか。再発防止の取組中に起きた今回の事件に対し、教育長としてどのようなお考えを持ち、また責任をとるのか、お答えください。

A 千葉照実 教育委員会委員長

まず、「教育委員会として事実関係をどのように把握していたのか。」についてでございます。
この件につきましては、一昨日、事務局から「校長の連絡により11月25日に事案を認知し、事務局職員を派遣して必要な指導・助言を行うとともに、関係者の事情聴取に当たるなどしている。」旨の報告を受けました。
私は、事に処するに当たっては、可能な限り事実関係を速やかに、かつ、正確に把握することが大切であり、そのための調査は、公平な第三者的立場から、先入観や主観を混じえることなく様々な視点に立ち、行われなければならないと考えております。
また、調査や事案への対応には、関係者への真摯かつ誠実な対応と、教育面での十分な配慮も求められますので、事務局には、校長をしっかりサポートするように、併せ指示をしております。
次に、「徹底的に調査し、関係者の処分を行っていただきたい。」についてでございます。
事務局からは、これまで、校長に適宜報告を求めるとともに、ヒアリングを行っていること、5回にわたって学校に出向き、校長や教員、保護者から直接事情を聴取するなど、事実の確認に努めているとの報告を受けています。
今後、さらに調査をして、事実をしっかり確認し、教育委員会として適切に対応してまいります。

A 関根郁夫 教育長

まず、「教育長は直ちに現場に行き、事実確認をしたのか。担当レベルで済む問題と考えたのか。」についてでございます。
昨年11月に校長から担当に、「担任の大きな声による強い指導で生徒が体調を崩していると保護者から申し出があった。」と報告がありました。
学校の管理運営の責任は現場の校長にあり、今回の場合は校長が保護者から申し出があった翌日には、担任を代え、被害を受けた生徒も毎日登校していたため、教育局としては学校の様子を見守ることとしておりました。
その後、学校では、11月末から、3回の保護者会を開催し、状況説明を行い、教育局では、校長から聞き取りを行うとともに、担当職員が5回、学校を訪問して、校長、教員、保護者と面談し、事情を聞いております。
その結果、当該教諭は、平成25年4月から10月までの間に、担任する学級の生徒6名に対し、週に1回程度、朝の会や帰りの会の際に、障害特性を踏まえず強い口調で指導を行っておりました。
今回の件では、私は現場には行っておりませんが、担当限りということではなく、学校と教育局で連携し、組織的な対応に努めてまいりました。
次に、「三郷特別支援学校における体罰事故後の取組とその成果は何か。」についてでございます。
まず、再発防止につきましては、校長会議等で、体罰があった場合、確実に管理職に報告される体制の徹底を指示するとともに、特別支援学校では、全職員にリーフレットを配布し、校内研修を義務付け、実施いたしました。
これらの取組により、教職員の意識は高まっておりますが、今回のように、障害特性を踏まえない指導が行われたことや、そのことが周囲の教員から管理職に報告されなかった状況は大きな問題であると考えております。
次に、「教育長として、どのような考えを持ち責任をとるのか。」についてでございます。
今回の件は、不適切な指導によるものであるとともに、教員間での意見交換不足や、管理職を中心とした組織的な対応がなされなかったという問題もあり、これまでの取組が活かされていないと考えております。
そこで、全ての教職員に、障害特性を踏まえた教育活動を徹底するよう校長を指導するとともに、学校の管理運営が保護者の意見を取り入れ、しっかり行われるよう取り組んでまいります。また、今回の顛末を教育委員会にきちんと報告いたします。

再Q 江野幸一議員(刷新の会

最初に、教育委員会委員長さんにお伺いいたします。
一昨日お話を聞いたというんですが、本当に教育委員会というのは、そういった形で事件性がなければ何も関与せず、ただ黙って決裁をやって、それに伴って処分するだけで済む問題でよろしいのでしょうか。しっかりとですね、様々な点を報告させて把握して、きっちりと責任をとらせたり処分をしたりさせなければいけないと思いますが、その点、再度お伺いいたします。
続いて、教育長にお伺いいたします。
30年のベテラン職員ということで、現場の教員、一緒にチームを組んでいる教員さんたちは、保護者に、この子は虐待を受けているということ、ストレスがかかっているということは言うんですが、じゃ、先生、そのかけている先生の名前を教えてくださいと言うと、皆さん黙っちゃって、誰一人、その担任の先生の名前を教えてくれないという体質があったと。そういうことで、ずっとストレスをかけられたまま、先生にやられているというのに分からず、その生徒さんと保護者は悩んでいた。そういった重大なことがあるのに、なぜそういった形の中で、ベテランだから、前任のところでも同じようなことで保護者から連絡があったという、虐待された親はですね、そういった形の中で、30年過ぎて、あと数年いれば、何も処分しないで黙って異動させていれば、その人は終わっちゃって退職金をもらっていくんですよねというお話をしておりました。虐待して、いじめて、さんざん苦しめても、退職金をもらって辞めていくなんていうことがあり得るんですか。
それと、何で三郷特別支援学校で一年間も体罰の防止対策のために教育委員会としてやったというんですか。その点、本当に本気でやったのかどうか、教育長に再度お伺いいたします。
二点、よろしくお願いいたします。

再A 千葉照実 教育委員会委員長

私はこれまで、「治に居て乱を忘れず」「即時即応」を旨として仕事をして参りました。そういう面からも、しっかり指導してまいります。

再A 関根郁夫 教育長

まず一点目ですが、この教諭に問題のある教員だったのかというご質問ですが、これまでの中で、問題となる行為について報告は受けていません。
ただ今回ですね、当該教諭が、障害の特性を踏まえないで、大きな声で強く指導を行って、生徒に恐怖感を与えてしまったこと。このことについては、不適切であったと。本人も反省している。
教育委員会としては、当該教諭に対し、二度とこのようなことのないよう指導してまいりたいと思っています。
また三郷特別支援学校のところを本気でやったのか。細かいことは色々とやったということは申し上げませんが、様々な対策をとっておりました。ただ先ほども申し上げましたが、今回の件、問題があると思っています。
特に5つの問題点があると思っていまして、まず1つは、教員が不適切な指導をしたこと。それから2つ目はチームで組んだ教員が注意をできなかったり、管理職に報告しなかったという問題。
それから、3つ目は管理職がこういう不適切な指導を事前にきちんと把握することができなかった。そういう意味でも学校経営が不十分だった。それから4つ目は局の職員の対応が結果として後手に回ったこと。
また5つ目としてはこういう学校運営に対して不信感が増長してしまった。そういう意味で、今回の件というのは、大きい問題だったととらえています。
私自身はもう1回ですね、全ての特別支援学校の校長を招集して、直接私から指導したいと思います。また局としても特別支援学校の学校経営の改善ですね、これに取り組んでまいりたいと思っています。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?