埼玉県議会

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掲載日:2019年5月30日

平成26年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文 (樋口邦利議員)

2020年 東京オリンピック・パラリンピックについて

Q 樋口邦利議員(自民)

昨年9月8日、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まりました。日本中が沸き、我が国の景気回復にとってもプラスの効果が十分期待されるところであります。本県では28の競技中、川越市でゴルフ競技、さいたま市でサッカー、朝霞、新座市で射撃競技と三つの競技の開催が予定されています。
今から50年前の昭和39年10月10日、東京オリンピックが開催された日です。私は、今でもはっきり覚えております。当時、高校生だった私は学校から帰り、茶の間の白黒テレビで見ていました。最後に堂々と入場した日本選手団、国立競技場の聖火台に聖火が点火され、一斉に舞い上がった幾千羽の鳩、大空に描かれた五輪のマーク、わくわくどきどきと大きな感動をしたことを覚えております。

東京で再びオリンピックが開催されること、それは本県にとっても大きなチャンスであります。昔、東京オリンピックが決まったとき、わが国は高度経済成長の真っただ中、東京には首都高速道路ができ、東海道新幹線も開業しました。東京のインフラ整備はオリンピックの誘致を契機に始まったものです。

昨年の3月16日、私鉄や地下鉄の相互直通運転が始まり、埼玉県西部と横浜が直通電車で結ばれました。当初は、本県から横浜へは行くが、向こうからはこちらへは来ないんじゃないかと危惧されておりましたが、始まってみればどっこい埼玉も頑張っているじゃないですか。川越市観光課の4月から10月のアンケートでは、観光客全体のうち神奈川県からが13パーセントを占め、前年比4パーセントの増、秩父も乗降客数は前年より7パーセントの増、東武東上線も輸送人員は前年より増加し、何よりも不動産関係の引合いが増したとのことです。ちょうど同じ日に浦和駅にもJR湘南新宿ラインの電車が停車するようになり、また、26年度末にはJR高崎線・東北線の東京駅乗入れが実現いたします。東海道方面から埼玉に多くの人を呼び込むチャンスです。

県内の交通の便は更に良くなります。交通の便が良くなることで人が動きます。まちに活気があふれてきます。地下鉄7号線の延伸、川越線の複線化と増発、交通インフラの整備にはまたとないチャンスではないでしょうか。特に地下鉄7号線の延伸は、オリンピックを契機に埼玉の地の利を生かすチャンスです。
オリンピックは夏の暑い盛りに開催されます。暑い日に浦和美園駅から埼玉スタジアムまで歩いて行くのでしょうか。これが埼玉のおもてなしと思われてしまわないでしょうか。埼玉を訪れた人に「埼玉って良かったよね」と思っていただくことが必要なのではないでしょうか。

埼玉スタジアムのおもてなしを整える意味からも、オリンピックを契機とし、埼玉スタジアムまでの先行整備の可能性も踏まえた地下鉄7号線の岩槻延伸について、大きな決断を考える時期に来ているのではないかと思います。決めること、それは政治の責任であります。県と市で連携し、ご英断をお願いしたいと思うのであります。知事のお考えをぜひお聞かせください。

また、東京オリンピックの開催が決まった昭和30年代の初め、当時の日本はインフラの整備とともに多くの外国からのお客様をおもてなしすることを併せて考えておりました。今でこそ当たり前に駅や空港で目にする絵文字、ピクトグラムの製作です。当時、日本の案内板は全て漢字です。英語も分からない日本人が多かった頃、誰もが分かりやすいようにとピクトグラムの製作に取り組んだのでした。

その後、1980年代以降、世界中の国々で案内標識が普及しました。今でも世界共通の標識に非常口の表示、車椅子の表示などがあります。絵文字は、たとえ言葉は通じなくても伝えたいことが分かる立派なコミュニケーションツールです。当時の日本が考えた立派なおもてなしです。多くの人に喜んでもらえるサービスをいかに提供していくかを考えたとき、大切なのは想像力です。自分とは全く違う人たちが何を思い、何を欲しているのか、どうすれば喜んでもらえるのかを相手の身になって考え、どれだけ想像力を広げられるのかが鍵を握っています。

これは行政運営にも相通ずるところがあると思うのであります。絵文字はその後、進化を遂げ、携帯メールなどでも使用され、今では世界中に広がり、日本発の文化の一つにもなっています。

そこで、一つ提案をしたいと思います。50年前の東京オリンピックでは、日本は後の時代にも使われる絵文字というすばらしいものを残してくれました。2020年のオリンピックでは、今度は埼玉発で後の時代にも残るおもてなしを実践していただきたいと思っています。どうでしょう、全庁を挙げて考えていただけませんか。

A 上田清司 知事

地下鉄7号線の岩槻延伸につきましては、現在、さいたま市では延伸地域のまちづくりに取り組んでおり、県では市とともに、建設コスト縮減など延伸実現のための方策の調査検討を進めております。

東京オリンピックの開催により、世界各国から多くの人がサッカーの行われるサッカースタジアムに来場することが見込まれますことから、延伸区間の活性化につながり、延伸の検討にとってもプラスになると考えます。

一方、鉄道の延伸には、国の事業認可を受けることが必要であり、そのため、路線の採算性を確保し、事業主体が安定的に経営できることが求められています。

オリンピックに伴う一時的な利用者増加だけで延伸することは、将来の安定的な経営を図る上で困難であるため、埼玉スタジアム周辺をはじめ岩槻までの延伸地域でまちづくりを行うなど沿線活性化が必要です。

このまちづくりについては、さいたま市にしっかりと取り組んでいただくことが重要だと考えます。

また、延伸には事業スキームの検討が不可欠です。

現時点では、国から3分の1の補助を受けられる都市鉄道等利便増進事業の活用が最も有利な事業スキームでございます。

この事業は、既存の離れた駅と駅を結び、移動時間を短縮できる路線が対象のため、本事業が適用可能な岩槻までの延伸の中で埼玉スタジアムまでの先行整備を検討することが適切だと思います。

このため、県では、平成26年度予算において、最新の沿線開発の状況を踏まえて岩槻までの延伸の採算性などを再検証するとともに、埼玉スタジアムまでの先行整備の可能性も調査することにしております。

県としては、これらの調査に取り組み、埼玉スタジアムまでの先行整備を含めた地下鉄7号線延伸の可能性をさいたま市とともにしっかり検討してまいります。

次に、「おもてなし」の実践についてでございます。

2020年オリンピック・パラリンピック東京開催は、日本人の「おもてなし」の心を全世界にアピールする絶好の機会であると思っております。

国内外の多くのお客様に安全で快適に過ごしていただく、特に、日本語が話せない外国人の方でも一人で安心して行動できるような環境こそが何よりも「おもてなし」になると思います。

そのためには、ハード・ソフトの両面から万全の態勢でお迎えをする必要があります。

ハード面では、外国人向けの案内表示やIT環境の整備は、早急に取り組まなければならない課題です。

特に、無料公衆無線LAN環境、いわゆるワイファイ環境を整備することにより、情報の入手が圧倒的に容易になります。その整備を通信事業者をはじめとする民間の方々の協力のもとに進めてまいります。

ソフト面では、お客様を御案内するボランティアの方々の育成も必要です。

例えば、外国語の会話能力や接客力、さらには介護のスキルなどについて埼玉県で独自の基準をつくり、大会期間中に「埼玉おもてなしガイド」という形の中で御活躍いただくことも一つのアイデアだと思います。

また、本県への観光誘致をはじめ県内経済の活性化も今回のオリンピックの大きなテーマでもありますので、県内の日帰り温泉やグルメを外国のお客様向けに徹底してPRしたいと考えています。

4月には、庁内に国際スポーツ課を設置し、本格的な開催準備に着手することにいたしました。

議員から埼玉ならではの「後の時代に残るおもてなし」というご提案をいただきました。職員はもとより、県民の皆様の知恵や想像力、そうしたものを総動員して、しっかりと取り組んでまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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