埼玉県議会

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ページ番号:27631

掲載日:2019年5月30日

平成26年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文 (樋口邦利議員)

埼玉発世界行きについて

Q 樋口邦利議員(自民)

バブルの崩壊から20年余り、経済不況、デフレという長いトンネルに入り込み、経済のマイナス成長が続き、給料は下がり、名目GDPは最盛期であった平成9年の523兆円から平成24年には475兆円と10パーセントも減少しています。世界一般に「失われた20年」とも言われております。私は、この間のキーワードはグローバル化であると思っております。そして、そのグローバル化という大きな波に上手に乗れなかったことが全てはなかったのかと思っております。昔から物事の解決策を探るときには、人・物・金、それに情報と言われてきました。グローバル化とは、この情報・金・物・人の、国という枠を超えての移動の増加とそれに伴う国内外の秩序の再編過程だと言えます。

平成26年埼玉を元気にするためにどうしたらよいのか、どのようなことが考えられるのか、提言などを含め知事に伺ってまいります。

初めは、人づくりです。

埼玉発世界行きについてお伺いいたします。

今から40数年前、私は地元で青年団活動を行い、青年期を過ごしておりました。23歳のときふと目にしたものは、埼玉県が埼玉100年を記念し、青年海外派遣「青年の翼」事業として派遣団員を募集しているという記事でした。外国を見てみたい、外のことを知りたいとの強い思いから、私はこの青年の翼に応募し、昭和46年の10月、ハンブルグ、ベルリン、チューリヒ、ローマなどをめぐる研修に参加し、交流を通じて、文化とは何か、国際社会とは何か、人間生活の幸福とは何か、青年としての在り方はどうあるべきかと自らの目で見、耳で聞き、肌で触れてきました。

この研修で何よりも強い衝撃を受けたのは、ベルリンを訪問したときのことでした。当時の西ベルリンは東西冷戦構造の中、東ドイツの領内にぽっかり浮かんだ陸の孤島です。周囲にはベルリンの壁がめぐらされておりました。西側では子供たちが壁の近くで自転車に乗ったり駆けっこをして遊んでいるのに、東の壁の近くには子供たちの姿を見ることはできません。政治の冷徹さが身にしみる思いがしました。

こんな厳重な警備にもかかわらず、東から西への逃亡者は後を絶たず、東からの逃亡者を緊急に収容する施設で二人の逃亡者から逃亡の理由を聞くことができました。政治的不満、経済的不満、職業、言論の自由を求めて命がけで逃亡してきたとのことでした。日本の青年がいかに自由の中で生きているかをしみじみと感じたものでした。

自由であることのすばらしさ、なりたい職業に就けることのすばらしさを改めて確認したものでした。そして、世界の動向を見詰めなければならないとの思いを深くしたものでした。この体験がきっかけとなり、以来、今日まで40年、政治の世界に身を置くことになったものです。

埼玉県では埼玉発世界行きの事業を実施しておりますが、私の経験からも多感な青年期に外の世界を見る、知ることは、人の一生を左右する貴重な体験を得ることにつながります。チャレンジは明日への大きな力となります。夢と希望を持ち、羽ばたき、そして将来、郷土埼玉の発展のために何かを残していただけたらと考えております。

さて、今年はどんなことを考えているのでしょうか。また、これまでに参加した若者のその後の進路はどうなったのか、お伺いいたします。

A 上田清司 知事

樋口議員から貴重な体験談を伺いました。全く同感でございます。

「埼玉発世界行き」奨学金制度は、3年間で合計36か国に800人の奨学生を送り出しています。これは自治体として全国トップレベルでございます。
国も来年度から1年以内の短期留学生を大幅に増やす予定ですが、これも本県の取り組みがあるいは国を動かした一例ではないかと思っています。
今後、留学生支援については、2つの方向から取り組んでいきたいと考えています。

1つは、経営学や科学技術、医療など、それぞれの専門分野で第一人者になろうとする志を持った若者を育成することでございます。

埼玉には渋沢栄一翁が深く関わった理化学研究所があります。その神戸研究所で、外からの刺激で何にでもなれる万能細胞、いわゆるSTAP(スタップ)細胞を開発した小保方晴子(おぼかた はるこ)さんは、米国に留学中にその着想を得たそうです。

小保方さんは、大学院で毎週行われる研究発表で「自ら考えて意見を述べる」ことにより鍛えられたと帰国後、母校の留学体験記につづっておられるようです。

埼玉県でも、修士や博士の取得のための長期留学の支援枠を拡大し、各専門分野で世界をリードする若者の育成を図っていきたいと考えております。
2つ目は、グローバル人材の裾野を広げることでございます。

時間的、経済的な制約などの理由で留学を躊躇している若者に「グローバルキャンプ埼玉」と銘打って、県内で疑似留学を体験する機会を与え、グローバル社会に対応できる能力を磨くプログラムの提供を考えています。

県の政策課題や日本文化について、外国人留学生を交え、英語で学び、議論する、より実践的な内容にしていきます。

次に、これまで「埼玉発世界行き」に参加した若者のその後の進路についてでございます。

参加者のうち、就職や進学の時期を迎えた人が226人います。そのうち199人が就職を、27人が大学院などへの進学を選択しています。

これまでに就職あるいは内定した人は100人です。企業の一例を挙げれば、住友商事やユニクロ、出光興産、ニコン、カタール航空などがございます。

4月からは大学4年生を中心に就職活動が本格化します。

帰国した奨学生は、「留学経験を生かし海外で仕事をしたい」あるいは「海外進出を検討している企業に就職したい」など大変積極的な意見を述べています。

このような若者に、ぜひ、県内企業で活躍していただきたいと思います。

そこで来年度は「グローバル人材育成センター埼玉」において、帰国した学生と企業が出会える機会をより多くつくり、意欲、能力のある学生が海外展開を図る企業に就職できるように取り組んでまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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