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ページ番号:16323

掲載日:2019年5月31日

平成25年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (枝久保喜八郎議員)

教科書検定及び採択問題について

Q 枝久保喜八郎議員(自民)

私は、高校日本史教科書については、祖国・郷土を愛する心根や態度を養うため、また、教育の平準化を保つためにも、全県立高校において教育委員会が本県の教育方針に合致した教科書を統一的に使用することが望ましいと思っております。ところが、平成26年度に使用する日本史教科書の採択をめぐっては、教育委員会が学校現場の判断を尊重したとの理由で、上に立つ組織として主体性と責任感を発揮せず大きな問題になったわけであります。
9月定例会最終日には「高校日本史教科書採択の再審査を求める決議」が賛成多数で可決されました。これを受けて教育委員会では10月15日に臨時会を開催したようですが、それでもなお決議に応じるとの答えが導かれることなく、大変残念なことと受け止めております。
そこで、お伺いしますが、現場の意見を尊重するというのは、いわゆる採択そのものを丸投げしたということなのかどうか。また、教育委員会としては本決議をどのように受け止め、どのような議論の結果、採択結果を再考するに及ばずとの結論に至ったのか、教育委員会委員長に詳細を伺います。
さて、文部科学省では、近頃、教科書検定の在り方を見直す方針、つまり改革案を打ち出しました。その内容は、検定を通じバランスを欠いた教科書記述の修正を図ること、教育基本法の目標をより意識した教科書編集を促進すること、各採択権者による責任ある採択を促進するといったもので、ほぼ的を射た内容となっております。
これに対して教科書作成に関するある団体が、この改革は改悪だと抗議表明をしております。その内容はと申しますと、「私的機関である自民党や、歴史修正主義者の下請機関となった文科省による教育行政の私物化であり、教科書の国家統制を全面的に強化することで、国定化した教科書を通じ、歪んだ歴史認識を子供たちに植え付けようとする政治的思惑である」という全くもって開いた口がふさがらない内容であります。
歴史を修正し、歪んだ歴史認識を植え付けることにより、日本の未来を担う子供たちに不要な罪悪感を意図的に持たせようとしているのは一体誰なのか、一国の歴史は統一されて伝えられてこそ、国際的にも信頼を得るものであります。国の未来は教育にあり。ここを履き違えると我が国のアイデンティティはそれこそとんでもない方向に改悪させられてしまいます。
そこで、教育長に伺います。実教出版の教科書を使用する8校については、今後どのような指導力を発揮されるおつもりか。また、文科省の改革の内容をどのように評価されておられるでしょうか。

A 千葉照實 教育委員会委員長

まず、「採択そのものを丸投げしたということなのかどうか」でございます。
学校現場の意見を尊重すると申しますのは、採択そのものを丸投げするということではなく、採択はあくまでも、県教育委員会が主体的に行うものではあるが、判断材料の一つとして、各学校の多様な実情をも考慮する必要があるという意味合いでございます。
各教育委員は、学校訪問や校長ヒアリングを通じて、学校の実情に対する理解を深めるとともに、それぞれが教科書の調査・研究をし、協議を進めました。
その上で、慎重かつ十分に審議をし、委員会自らの権限と責任において主体的に採択をいたしました。
次に、「県議会決議をどのように受け止め、どのような議論の結果、採択結果を再考するに及ばずとの結論に至ったのか」でございます。
10月15日に「高校日本史教科書採択の再審査を求める決議」について協議するため、臨時の委員会を開催いたしました。
決議につきましては、まず、将来を担う子供たちの健やかな成長にかける県議会の思いと、埼玉教育に対する期待の表れであると認識をし、委員会として重く受け止めることで、全委員の意見が一致いたしました。
また、委員からは、「懸念や疑問を抱く記述は、他の教科書にも少なからず見受けられるので、いずれの教科書を採択するにしても、教育現場において、これを払拭していく必要がある」旨の意見が重ねてありました。
その上で、準備中の指導資料集を有効活用することにより、教科書の書きぶりの違いについての懸念を払拭するとともに、生徒に多面的・多角的なものの見方を身につけさせる指導を進めていくという意思も改めて示されました。
こうした議論を踏まえ、教科書採択につきましては8月22日に決定した方針どおり進めていくことを決定いたしました。
以上のとおり、委員会におきましては、「採択結果を再考するに及ばず」という意識ではなく、いただきました決議について、真摯に協議いたしましたので、ご理解をいただきたいと存じます。

A 関根郁夫 教育長

まず、「実教出版の教科書を使用する8校については、今後どのような指導力を発揮するつもりか」でございます。
教育委員会委員長から、私に対して、8校の校長に、しっかりと各学校で教育活動にあたらせるよう指示があり、9月19日に、教育委員同席のもと、私から、直接指示をいたしました。
具体的には、現在準備中の教科書の記述比較を中心とした指導資料集を有効活用することにより、生徒の多面的・多角的な考察を促し、主体的に判断できる能力の育成に努めるよう指示いたしました。
また、学習指導要領に基づいて、入学式や卒業式などにおいては、国旗を掲揚し、国歌を斉唱するよう指導することについて、改めて指示いたしました。
このことは、11月の校長会議において、全県立学校の校長に対しても、直接指示をしております。
さらに、1月には、校長会議において、8校を含めすべての学校に対して、再度、指導を徹底してまいります。
私は、今後とも、教科書採択や指導資料集の有効活用ばかりでなく、教育全般に当たって、教育長として真摯に指導力を発揮してまいりたいと存じます。
ご指導、ご協力をお願いいたします。
次に、「文科省の改革の内容をどのように評価しているのか」についてでございます。
文部科学省が発表した「教科書改革実行プラン」は、教科書の編集、検定、採択、それぞれの段階において、改善を図るものと聞いております。
このプランの実施に当たって参考としていただけるよう、今回の教科書採択の経緯について、教科書を考える議連からいただいた要望書、文教委員会での議論及び決議、9月定例会での一般質問及び答弁、本会議での決議、討論等も含め、文部科学省に報告しております。
教科書採択にかかる教育委員会の議論の中でも、教科書検定を通ったものとはいえ、教科書の書きぶりについて幅があるとの懸念が示されております。
国においては、今後、これらの点も含めて検討していただけるものと考えております。

再Q 枝久保喜八郎議員(自民)

まず、教科書採択問題についてでありますけれども、教育委員会委員長、採択に当たっては私の指摘と違い、明確に方針を示し、委員会として主体的に採択をしたというお答えがございました。しかし、私が考えるに、そうであればなぜ8校、別の教科書を採択するに至ったか。方針を示し、主体的に採択の指示を出した、そういった立場をとったと教育委員会の責任者がおっしゃるにしては、この8校が出たことへの疑問が払拭できません。この辺について、もう一度御答弁をお願いします。
それから、委員長並びに教育長もお答えされているんですけれども、この8校の対応について、指導資料集の有効利用という言葉が出ております。大変教育長には申し訳ないですけれども、私は9月議会からの教育長の答弁をお聞きしていてどこかかみ合わない、伺うたびにストレスがたまる、そういったような状況なんでありますけれども、この指導資料集の有効利用というのをもう少し深く、具体的に教えていただけないでしょうか。
例えば、どこでどう作られた指導資料集であって、これをカリキュラムの中にどのように盛り込んでいくのか、そしてこの利用について8校が既に了解をしているのかどうか、そしてこの日本史を教える教師に対して、この指導資料集をどのように提示し、指導していくのか、そうしたことをお伺いしませんと、これは実際にこれが行われるのかどうかの保証というか、そういった核心的なお答えに私にはどうも聞こえないのであります。以上、よろしくお願いをいたします。

A 千葉照實 教育委員会委員長

今回、学校案を採択いたしましたのは、懸念を抱く教科書の記述が、ご指摘の会社の他にも少なからず見受けられるということがありました。
総合的に検討いたしました結果、これまで検討を重ね、準備を進めてもらっている指導資料集を更に充実をし、有効活用するとともに、例えば、国旗・国歌については、適正な指導を改めて徹底をするということで、懸念材料を解消することが、よりベターであろうという判断に至り、それを前提にして採択したものでございます。
確かに、この国旗・国歌法に関する記述のある教科書は、この記述は不適切ではありますけれども、それでは、他に不適切な記述のある他社の教科書はどうするのかと、ある部分をもって不採択とするならば、捉え方によっては、極端な話ですけれども、他の教科書もすべて不採択にということにもなりかねません。
かといって、100点満点の教科書は難しいということになり、それでは教育は成り立ちません。
以上のことがありまして、こういう結果になったということでございます。ご理解をお願いいたします。

A 関根郁夫 教育長

指導資料集についてですが、まず、どこで作られているのかということについてですが、教育委員会の中の指導主事、その他各学校の校長等を含めた委員会を作りまして、そこで協議をしながら作っております。
8校が了解しているのかということですが、当然、こちらの方で、8校にも指導をしておりますので、これを使ってもらうということでございます。
これをどう教員にやらせていくか、知らせていくかという面でいうと、全ての県立高校を対象とした研修会を2月に予定をしております。この研修会を通じて、この指導資料集の活用方法について、徹底してまいりたいと思います。
また、研修を受けた教員が中心となって、校内で研修会を実施するなど、他の教員に活用方法の普及をさせるということで考えております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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