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掲載日:2019年5月31日

平成25年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (新井一徳議員)

今こそ切磋琢磨する教育の復活を

Q 新井一徳議員(自民)

最近の教育現場の実態を見聞きするにつけ、私は、自分自身が小学校や中学校に通っていた25年ほど前の教育現場でどのようなことが行われていたのかをしばしば思い返します。中学校であれば、中間、期末テストの順位や点数を掲示しましたし、個々の教科、例えば体育では、100メートル走やマラソンなどでタイムや競争を競い、その結果に児童や生徒は皆、一喜一憂したものであります。

しかし、いつの間にかそうした場は失われてしまいました。氏名が掲示されない子供がかわいそうであるとか、プライバシーであるとか、順位付けは差別であるとか、いろいろな指摘があったように聞いております。

人間を一つの尺度だけではかってはいけないことは言うまでもありません。勉強の成績だけをたたえることは、決して好ましくありません。スポーツで能力を発揮する子もいれば、芸術で異彩を放つ子もいます。多面的な評価をすれば、全体として児童や生徒のモチベーションは上昇すると私は思うのであります。

しかし、今は競争をネガティブに捉え、そのことにナーバスになり過ぎているのではないだろうか、これが私の問題意識であります。競争を否定するような教育は、決して子どもたちのためにはなりません。社会に出れば、グローバルな激しい競争にさらされるからであります。財団法人日本青少年研究所が昨年、日、米、中、韓の高校生に行った調査によれば、日本の高校生が最もリスクを避ける安定志向が目立ち、上昇志向に欠けるそうであります。社会的に偉くなりたいと考える割合は、中国で89パーセント、米、韓で70パーセント強なのに対し、日本はわずか45パーセントでありました。

私は、競争を否定するような教育現場の雰囲気や、護送船団方式とも言える現在の教育の在り方が、子供たちから野性を失わせてしまったと考えます。その野生とは、人間に本来備わっている切磋琢磨する気持ちであります。子供たちにミニバスケットを教える私の友人は、それぞれの子どもたちの上達の度合いに応じて、試合に出る回数や時間にあえて差をつけています。友人は、こう指摘します。「短い時間しか出れない子どもは悔しい思いをし、うまくなろうと必死に努力する。その姿勢がその子を成長させる」と。私も、全く同感であります。

児童や生徒の間に、良い意味での競争原理を持ち込み、切磋琢磨させる。喜びや悔しさを味わってこそ、人間としての成長があるのではないでしょうか。勉強やスポーツ、芸術などさまざまな分野でその順位を競い合い、優秀者の氏名を公表することがあってしかるべきと私は考えます。グローバル化した今こそ、学校教育の現場でもっと児童や生徒のモチベーションやアイデンティティを高め合うような、良い意味での競い合いの原理を活用することも大変重要であると考えますが、教育委員会委員長のご所見をお伺いいたします。

A 千葉照實 教育委員会委員長

議員ご指摘のとおり、グローバル化の進展に伴い、どの子供たちも世界的な大競争に巻き込まれる時代を迎えています。

このような中で、子供たちには、自分の強みや得意なところを生かして、自立する力を身に付けさせる必要があると考えております。

事を為すためには、周りとの協力が欠かせませんが競争もしていかなければなりません。

したがいまして、私も良い意味での競い合いを否定するような教育は子供たちのためにならないと思っています。

小・中学校、高等学校では運動会や合唱コンクール、地区単位で開かれるスポーツ大会や美術展など、子供たちが互いに切磋琢磨し合い、自らのモチベーションやアイデンティティを高める機会が多くございます。

このような中、勉強やスポーツなどの得意分野で、その努力や成果を認め褒めることにより、すべての子供たちのやる気を高め、よい点をさらに伸ばしていくことは大変重要であると考えます。

また、例えば部活動で選手に選ばれなかった悔しさや負けた経験などは、必死に努力することの大切さを実感し、さらなる成長へのきっかけともなり、これを子供たちへの指導に活用していくことも大切であると考えます。

今後とも、良い意味での競い合いの中で、児童生徒一人一人のよさを確実に伸ばしていく教育を進め、子供たちが自らの夢や目標を実現できるよう努めてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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