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掲載日:2019年5月31日

平成25年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (新井一徳議員)

健康の秘訣は食生活にあり。先人の知恵に学ぼう

Q 新井一徳議員(自民)

病気にかかることなく、自立して健やかに生涯を全うしたい、これは人類共通の切なる願いであり、永遠の課題と言えるのではないでしょうか。その実現を目指し、上田知事は、健康長寿埼玉プロジェクトを強力に推進しています。私も、埼玉を日本一の健康長寿県にしたいという知事の思いに共鳴する一人であり、モデル都市での取り組みを積極的に後押ししている一人であります。

しかし、このプロジェクトについて、私は最近、特に食に関して、ある視点が決定的に欠けているように思えてなりません。それは、先人の知恵をいかに学び、取り入れるかであります。私には、ふと素朴な疑問が頭をもたげるのであります。100歳を超えるような元気なお年寄りは、どのような食を心掛けてきたのだろうかと。

私は先日、京都府の日本海側にある京丹後市を視察してまいりました。116歳まで生き抜き、世界最高齢だった故木村次郎右衛門さんが暮らしたまちとしても知られています。人口十万人当たりの100歳以上の人数、いわゆる百寿率は全国平均の2.5倍にも上るのです。この京丹後市は、長寿の秘訣が食生活にあると考え、今年、あるプロジェクトに着手いたしました。管理栄養士や保健師が中心となって、100歳以上の37人に穀類や肉類、魚介類、野菜類など約300品目について、幼年期、成人前、成人後、現在と、それぞれの食生活を聞き取り調査したのです。

その結果、地域の産物や郷土食、旬の食材を幼い頃からよく食べることや、偏食せず三食規則正しく、バランス良くといった傾向が顕著であったそうです。海、山、畑の幸など、風土が支える京丹後の食を規則正しく食べることで、幼少期から体の基礎となる栄養をしっかりとってきたことが分かったそうであります。実際に私がお会いした103歳のおばあちゃんは、階段を自分で上り下りできるほど元気で、「地元でとれた野菜や豆類を中心にバランス良く食べてきたことが健康の秘訣」と笑顔で話していました。

この聞き取り調査を踏まえ、京丹後市では、お年寄りの方々が食べてきた料理を「百寿人生のレシピ」として1冊の本にまとめました。これがその冊子であります。初版四千部の注文だったそうですが、全国からその注文が殺到して、急きょ増版を決めたとのことであります。京丹後市では、この冊子を基に、今後、食生活改善推進員による市民向けの料理教室をはじめ、進学や就職などでいずれ故郷を離れ、ひとり暮らしをする高校生らを対象とした講習会を企画するなど、食育にも取り組むそうです。既に市内のホテルなどと連携して、この百寿の料理を宿泊客に提供するなど、地産地消の取り組みも既に始まっています。
埼玉県内にも、9月現在で100歳以上の高齢者は1,737人存在していると聞いています。こうした方々がどのような食生活を送ってこられたのか聞き取り調査を行って、県民に広く知っていただく。それが健康長寿のみならず、食育や地産地消を通じた1次産業の振興にもつながると考えます。こうした取り組みを行う考えはないか、知事にお伺いいたします。

A 上田清司 知事

坂戸市にあります女子栄養大学の創立者香川綾先生は、もともと医師でした。

ただ、「医師は根源的に治すことができない」ということで、医師でありながら「食生活によって病気をしない体をつくることが大事だ」ということで、この栄養学による学校を創設して今日に至っております。

誰もが健康でいられるようバランスの良い栄養について科学的に検証されて、その大切さを日本中に普及された人物でもあります。

ご本人も健康に良い食生活を自ら実践され、膨大な資料を残されつつ、明治32年から平成9年までまったく健康で98歳まで存命され、大往生されております。

ご自身が実験台になられるような形での食生活を行われた方でもございます。

先生は、作る人の愛情や食卓の楽しさを大切にする食育、そうしたものにも取り組んでおられます。

今月4日に日本人の伝統的食文化である「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録をされました。

和食が理想的な栄養バランスといわれ、国際的な評価をいただいているのも、ある意味では食の部分が健康長寿に繋がっているという日本の評価になっているのかなと思っております。

本県では、こうした優れた食文化を踏まえて、地元の特産物や旬の食材を用い、三食正しくバランスの良い食事を取り入れた「健康長寿埼玉プロジェクト」に取り組んでいるところです。

お話ししました坂戸市の「食育推進事業」では、全ての小中学生に対し、好き嫌いをせずに朝、昼、晩しっかり食べることなどを教えています。

昨年度は全ての小中学生とその保護者13,390人を対象に、朝食を抜く児童生徒がどの位いるのかなどについて調べております。

一般的には高学年になるにつれて、朝食を食べない児童生徒が多くなる傾向があります。

しかし、坂戸市では、そういう傾向がみられなかったという事実がありました。

これも、「食育」の成果ではないかというふうに思います。

女子栄養大学の武見ゆかり教授からは、このように大規模に「食育」を実施している例は全国的にもないと高く評価されております。

さらに、地元特産野菜の「さかどルーコラ」を生かした健康レシピを作成したり、市内の飲食店と連携して葉酸入りの菓子やパンも商品化しています。

そういう意味で、科学的データを示して学会発表するなど、専門家や県民に認められる「埼玉モデル」を構築して、各市町村内に普及ができればいいなと思っているところです。

健康長寿埼玉プロジェクトにしっかり取り組んで、まずはその成果を得ることに全力を尽くしたいと考えています。

議員お話の100歳以上の高齢者の食生活の実態を把握しこれに学ぶ京丹後市の取り組みは、健康づくりを進めるためのとても良いアイデアだと思います。

食生活改善推進員や「健康長寿サポーター」などを活用して、京丹後市の作成した「百寿レシピ」などを含め、健康に良い食の情報を広く紹介していきたい、このように考えております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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