埼玉県議会 トップ画像

ここから本文です。

ページ番号:16544

掲載日:2019年5月31日

平成25年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (舟橋一浩議員)

がん対策の推進について

Q 舟橋一浩議員(刷新の会)

先日、今月の30日にオープンする埼玉県立がんセンター新病院の完成記念式典が、上田知事をはじめ県議会の皆さま、そして多くの医療関係者の出席の下、とり行われました。新病院は、高度先進がん医療を実践する病院と、日本一患者と家族に優しい病院の二つの特徴を生かした全国屈指のがんセンターとして、埼玉県民だけでなく、近隣地域からも期待の高い施設となっております。
厚生労働省によると、がんは、わが国において昭和56年より日本人の死因の第1位で、現在では年間35万人以上の国民ががんで亡くなっており、生涯のうちにがんにかかる可能性は2人に1人と推測されています。
埼玉県では、前計画を見直して、新たな五か年の埼玉県がん対策推進計画を策定しました。今回の計画では、病院における医療に関する取り組みだけでなく、緩和ケアや相談支援、在宅医療やがん教育など、患者と家族への支援についても網羅されている計画となっており、詳細については、ホームページでも閲覧できるようになっています。まさに、新病院の完成と合わせて、今埼玉県のがん対策がさらに進んでいく機運が高まっているように感じます。
毎年9月に、さいたま市と川越市でリレー・フォー・ライフという、がん患者支援のチャリティーイベントが開催されているのをご存じでしょうか。リレー・フォー・ライフとは、がんと闘っている人たちの命を祝福し、がんで亡くなった人たちをしのび、がんと闘っている人たちを勇気づけ、がん征圧のために力を合わせて立ち向かうという理念の下に、全世界各地で開催されているイベントです。
このイベントに参加されているがん患者、いわゆるサバイバーの方々と意見交換をする機会を持ちました。多岐にわたるお話の中で、サバイバーの方々が特に関心を持っていることの一つが、心のケアの問題でした。がんを宣告され、また、がん患者として暮らしていくとき、気持ちの持ち方、心の持ち方をどう捉えていけばいいのか、まだまだ悩んでいる方が多いそうです。
こういった問題に対しては、緩和ケア、がんと診断されたときから行う心身的、精神的な苦痛を和らげるための医療がなされています。埼玉県でも、がん対策の強化を図る上で緩和ケアの充実は必要不可欠であり、家庭や地域での療養ができるよう、在宅の緩和ケアへつなげていく医療連携体制の構築が必要と、推進計画の中で緩和ケアや相談支援の充実についても今後推進していくと記されております。
がん患者の方々にお話を伺うと、これまでの緩和ケアの在り方においては、患者からの視点に立った部分がまだまだ不足しているという指摘もございました。また、推進計画の働く世代へのがん対策の状況の中でも、がん患者の復職や継続労働、新規就労における困難な現状について指摘され、今後、平成29年までに全ての拠点病院の相談支援センターで就労に関する相談対応を可能とする目標を掲げていますが、就労に関して、場合によっては差別されるケースがあるなど、深刻な状況も生じているということです。今後は、(仮称)就労等に関する検討会を設置し、官民協働でのがんに関する理解促進を図るということですので、ぜひとも、がん患者にとって精神的なケアの必要性を担保した形での相談支援体制の充実を図っていただきたく思います。
そこで、がん対策推進計画において重点的に取り組むべき課題として掲げている、がんと診断されたときからの緩和ケアの推進について、今後どのように取り組んでいくのか、保健医療部長に伺います。
また、相談支援等の充実につきましても、同じく重点的に取り組むべき課題として掲げられています。今年10月には、がん体験者による、がん患者の相談支援をサポートするピアサポーター養成研修会を5日間の日程で行ったと聞いております。こうしたピアサポーターによる活動を充実させることが、がん患者への相談支援等の充実につながるものと考えますが、今後ピアサポーターの養成や相談支援活動をどのように進めていくお考えなのか、併せて保健医療部長にお伺いします。

A 奥野 立 保健医療部長

まず、緩和ケアの推進について、今後どのように取り組んでいくのかについてでございます。
県では緩和ケア提供体制を充実させるため、がん対策推進計画に基づき、施設の整備と人材育成の両面から取り組みを進めております。
まず、施設の整備についてです。お話しの県立がんセンターは、新病院の整備に併せ、緩和ケア病床を18床から36床へと倍増したところでございます。
さらに、この8月には、第6次の地域保健医療計画に基づき、緩和ケア病床126床の整備を承認したところであり、これにより今後5年間で、県内の緩和ケア病床は244床まで増える見込みです。
人材育成の面では、平成20年度から県やがん診療連携拠点病院などが主催をして研修会を開催しており、これまでに1,352人の医師が受講をしております。
研修会では、終末期医療だけではなく、からだや心の痛みを少しでも和らげ、その人らしく過ごせるように支援する緩和ケアの基本にのっとり、必要な知識や技術を学んでいただいております。
また、緩和ケアは、医師を中心に、看護師、薬剤師などが一体となりチームとして取り組むことが必要であることから、こうした職種への研修会の参加を促し、引き続き人材育成を進めてまいります。
次に、今後、ピアサポーターの養成や相談支援活動をどのように進めていくのかについてでございます。
ピアサポーターは、がん患者やそのご家族が抱える悩みや不安を和らげるため、自らがんに罹った経験を生かして相談支援活動を行う方々です。
県では、女性がん対策の一環として、今年度から、がん経験者をピアサポーターとして養成する取り組みを始めており、これまでに21名の方を認定しました。
去る11月20日と25日には、県立がんセンターでピアサポーターによる相談支援活動を実施いたしました。
参加されたがん患者さんからは「がんと告知された時の気持ちを共感して受け止めていただき感動しました」、「的確なアドバイスをいただき治療に前向きになれました」など、多くの感謝の言葉をいただき、改めてその必要性を痛感したところでございます。
今後は、男性も含めたピアサポーターの養成に努めますとともに、サポーターに活動していただく機会を増やしてまいります。
また、拠点病院に設置された相談支援センターの充実を図り、患者や家族から、医療や生活、就労など、さまざまな相談にしっかりと対応をしてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?