埼玉県議会 トップ画像

ここから本文です。

ページ番号:16576

掲載日:2019年5月31日

平成25年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (安藤友貴議員)

発達障がい者支援について

Q 安藤友貴議員(公明)

2012年に文部科学省が行った「通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する全国実態調査」によると、公立の小中学校の通常学級に在籍する子供の約15人に1人が何らかの個別支援が必要という結果が出ています。人よりもこだわりが強過ぎて「こうじゃなきゃだめ」が強い子、ちょっとしたことにキレやすく、すぐ友だちとトラブルを起こす子などがいます。保護者がその特徴が目立ってきた頃に相談した相手に「愛情不足では」、「育て方が悪いのでは」などと言われ、つらい思いをするケースもあるようです。
しかし、発達障がいはしつけのせいでも愛情不足でもありません。先天的な脳機能の障がいです。そんな悩みを親身になって相談を受け、支援を受ける機関として、各都道府県には発達障害支援センターが整備されています。本県では、川越市内にある社会福祉法人「けやきの郷」が県の委託を受けて、発達障害支援センター「まほろば」を運営しています。
10月17日、公明党埼玉県議団で視察してまいりました。「まほろば」の相談件数は年々増加しており、平成24年度実人数は1,411人、延べ人数は2,432人で、5年前の平成19年度と比較するとおよそ倍となっています。特に19歳以上の成人期の方の相談が約7割を占めるそうです。同センターは特に就労支援に力を入れており、個別面接を行った上で、その人に応じた就労ができるような支援に努めている様子がうかがえました。また、ご両親のためのカウンセリング事業も年間12回行っています。
視察させていただき、まず感じたことは、相談業務、就労支援、会社訪問などさまざまな内容を6人で行っているとのことですが、人員の不足を感じました。センター長も他機関の連携や会社訪問にもう少し力を入れていきたいとお話をされていました。
また、他県の発達障害支援センターの取り組みについても視察をしてまいりました。10月28日に京都府発達障害支援センター「はばたき」に、翌日29日は滋賀県発達障害支援センターを視察させていただきました。京都府の発達障がい者支援の体制は、府全体としてセンターを設置した上で、府の6つの圏域ごとに圏域支援センターを設置しています。相談の多くはこの圏域センターで受け、困難事例などは府のセンターが担当する仕組みとなっていました。また、府のセンターは関係機関の連携をとるほか、全体の司令塔としての役割を果たしています。滋賀県の場合は、県のセンターが司令塔的な役割を果たしつつ、市町村としっかり連携をとっていく体制が整えられていました。
翻って本県の場合、確かに「まほろば」というセンターはこれまでも重要な役割を担い、懸命に努力されていることは間違いありませんが、その位置付けがやや不明確になっているのではないでしょうか。初期の相談から就労支援まで全てを一つのセンターで限られた人員で行うことは不可能です。また、相談業務を行うには駅から遠いという地理的に不利な条件も抱えています。県全体の発達障がい者支援策として、今後「まほろば」にどのような役割を重点的に担ってもらうべきかを整理する時期にきているのではないでしょうか。
また、新小児医療センター内に発達障がい者支援の新たな拠点となる(仮称)発達障害支援総合推進センターが整備される予定です。この新拠点、「まほろば」、市町村、加えて関係機関がそれぞれ役割分担をし、有機的に連携していくことが必要です。
新小児医療センター内の新たな拠点、「まほろば」、そして市町村にそれぞれどんな役割を期待し、今後の発達障がい者支援を進めていくのか、その方向性と具体的な方策について、福祉部長にお伺いいたします。

A 鈴木豊彦 福祉部長

本県ではこれまで、発達障害者支援センター「まほろば」が発達障害の専門機関として、相談支援の中心的な役割を担ってまいりました。
しかし、特に発達障害の初期の相談については、身近な市町村で対応する方が住民の利便性の向上につながるとの観点から、平成23年度より、全ての市町村に発達支援マネージャーを配置することといたしました。
発達支援マネージャーは市町村の窓口で相談に応じ、利用できるサービスの情報提供や地域の支援機関に適切につなぐ役割を担っております。
平成24年度までの2年間で321人を育成・配置したことにより、市町村では「まほろば」における相談の約9倍となる年間21,777件の相談に対応しております。
引き続き、発達支援マネージャー育成研修やフォローアップ研修を行うことにより、市町村において乳幼児期から成人期に至るまでの初期の相談に適切に対応できる体制を整えてまいります。
また、平成28年度には、県立小児医療センターの新病院建設に併せ、新たに(仮称)発達障害支援総合推進センターを開設することといたしております。
県では有識者や医療関係者などで構成される発達障害者支援体制整備検討委員会を設置し、これまで、その機能について具体的な検討を進めてまいりました。
これにより、新たな総合推進センターは県全体の発達障害支援の中枢的な機関として、施策の企画立案や人材の育成などの機能を担うこととしております。
また、直接的な支援機関として、市町村での対応が困難な発達障害のある子供を対象として専門職による相談や社会性を身に付けるための集団療育を行ってまいります。
この総合推進センターの開設により、「まほろば」は市町村での対応が困難な成人期の発達障害者を対象とした生活や就労に関する支援に特化した機能を担っていただきます。
今後とも、市町村と新たな総合推進センター、さらに「まほろば」それぞれの役割を明確にし、乳幼児期から成人期までの切れ目のない支援体制づくりに取り組んでまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?