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掲載日:2019年5月31日

平成25年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (荒川岩雄議員)

食材偽装の撲滅について

Q 荒川岩雄議員(自民)

考えてみればとどまることを知らない食材偽装は、振り込め詐欺の温床のようなものではないでしょうか。社会全体が詐欺に対して甘くなっている。ホテルやデパートの社長が涙を流して記者会見をすれば、それで済む問題なのか。若い人が毎日テレビを見ております。そう言えば最近、テレビも新聞もこの食材偽装の報道はすっかりなくなってしまいました。連日あるのは秘密保護法だけです。正にもうこれは風化していっちゃうんじゃないか。はっきり言って、何十年もの間こういう食材偽装をして、何億、何十億、何百億と稼いだこういう人たちがこれで終わりになっちゃう、こんな気がしてなりません。
東日本大震災から復興する東北のシンボルであり、東北の希望であった東北楽天イーグルスがプロ野球で日本一になりました。復興に向かって今でも悪戦苦闘している東北の被災者にとって、この球団の日本一はどんなに勇気付けになったか。我々もまた、彼らと一緒に感動して心からこの球団に拍手を送ったのであります。ところがです。その東北楽天イーグルスの日本一のセールで、まさかの割引偽装、これが発覚したんです。一体この日本はどうなっているんですか。それこそ上野のアメ横のたたき売りが真っ青ですよ。本当にこれはもうどうにもならない。倍の値段をつけておいて、半額にするんだったら誰でもできますわ。

県内のホテルや百貨店のレストランなどでも、メニュー表示と異なる食材が使われていたことが明らかになりました。また、県の指定管理者として県有施設の管理運営をしている企業によって、全国的に虚偽表示が相次いでいることも発覚いたしました。それを受けて驚いて県が調査したところ、こともあろうに障害者のための宿泊施設、埼玉県伊豆潮風館で提供された食事メニューに実際とは違う表示がされていたことが判明したのであります。まさにブルータス、お前もか。腹が立ちます。監督すべき県のその施設がこんなようで、一体埼玉県としてこの埼玉県の食品提供者に何と監督できるのか、本当に心配でなりません。

消費者、県民は一体何を信じていいのか。食材への信頼、価格への信頼、安心・安全が消費生活において危機に瀕しているとしか言いようがありません。消費者に正しいことを示し、ブランドが何であってもうまい物はうまい、良い物は良い、こういうのが本来の姿であると思います。
埼玉県における食材偽装の状況とその対策はどうなっているのか、改めて県民生活部長に伺います。

また、社会全体にうそをつくこと、だますこと、詐欺が横行し、それで平気でいること、それにより県民の安心・安全が脅かされている状況、こんなことで振り込め詐欺なんてなくなるわけはないですよ。私は強い憤り感じております。子供たちがこれを毎日見ているんです。
こうした社会の現状、世相について知事、腹が立ちませんか。知事の怒りのご所見を伺います。

A 上田清司 知事

今回の食材偽装問題は、当初、「誤表示」と公表されていたものが、次には「虚偽表示」となり、現在では「食材偽装」と言われております。
「言い方がどんどん本質を突くものに変わっていく」、そういう印象を持ちました。
誤りではなく、客を欺こうとする意思がある、このように私は思っております。
店側にすれば、「どうせバレない」、こういう思いがあったのかなと思っております。
埼玉県においても、指定管理者の問題とはいえ伊豆潮風館で食材偽装の問題があったことを率直にお詫びしなければならないと考えております。
食材偽装の問題は一義的には事業者の良心の問題だと思っています。
企業、そして料理人のモラルの欠如が根底にあると思います。
法律に違反しているかどうかという以前の問題であり、「己の心に問うて恥ずかしくないのか」ということだというように思います。
この問題は、究極はそこに行きつくのでありますが、その意味で私も荒川議員と同じように、どのレベルの強い怒りかは分かりませんが、ムッとくる、そういう思いを持っています。
会津藩に、ご承知のとおり、「什(じゅう)の掟」というものがございます。
会津藩士の子供たちには、「うそをついてはならぬ」など理屈を超えた社会の規律をきちっと守ってもらう、その上で、最後に「ならぬことはならぬ」とさらに戒めている、こういうことが徹底されていない今日の、場合によっては教育に課題があるのかもしれません。
また、社会がそこまできつく要求していないところにも課題があるのかもしれません
改めて、そうした課題について、深く考えなければならないと思います。
ご承知のとおり、日本経済の父でもあります、本県の渋沢栄一翁の生涯を通じた基本理念は、「論語」の精神である「忠恕一貫(ちゅうじょいっかん)」、すなわち「真心と思いやり」、著書「論語と算盤(そろばん)」の中で、渋沢栄一翁は「人情を理解し、己の欲せざる所はこれを人に施さず」と述べておられます。
分かりやすく言えば、「自分がされて嫌なことは他人にするな」、このことが食品関係者の中で平気になっているところに課題がある、このように思っております。
そういう意味で、食材偽装に関わった企業は、渋沢栄一翁のこの教えをしっかりと思い起こして今回の問題を反省し、企業ガバナンスを確立していただきたいと思っています。
一方では、残念ながら、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ということもございます。
良心に訴えるだけでは、いずれこうした問題が繰り返される可能性もあると思わざるを得ません。
したがって、この際、埼玉県としては、景品表示法や食品表示法の問題点を洗い直して、法律改正を含め、国に要望していきたいと考えております。

A 吉野淳一 県民生活部長

まず、食材偽装の状況についてでございます。
県内では現在、ホテル、百貨店などにおいて13事業者、30店舗で食品のメニュー表示と異なる食材を使用していたことが明らかになっています。
そこで、メニュー表示の状況について、不当表示をしていた事業者と直接面会し事実を確認しています。
主な不当表示として、バナメイエビを「芝えび」、ブラックタイガーを「車えび」、牛肉に脂を入れるなどの加工をした肉を「ビーフステーキ」としていました。
面会した事業者は、すでにメニュー表示を修正するか又はメニュー表示に合わせた食材を提供しています。
次にその対策についてでございます。
県内での問題発覚を受け、県は11月11日付けで埼玉県食品衛生協会、埼玉県ホテル旅館生活衛生同業組合、埼玉県生活衛生営業指導センターに対し、速やかにメニュー表示を点検し適正化を図るよう通知いたしました。
また、この問題は嘘や大げさな表示で客を引きつけることを禁止する景品表示法の理解不足によることも大きな原因となっています。
そこで、景品表示法が禁止する不当な表示についての理解を深めるため、11月14日の埼玉県ホテル旅館生活衛生同業組合の研修を皮切りに業界団体に対し順次研修を実施しています。
また、保健所が年末に実施する食品監視の一斉立入に合わせ、昨日から消費生活課が、デパートやショッピングセンターに対して正しい表示の徹底を図るため巡回指導を実施しています。
一方、指導に当たって課題もございます。
現在は、食材偽装がどのような場合に景品表示法違反にあたるのか、必ずしも明確にはなっていません。
そこで、国では年内を目途に分かりやすいガイドラインの策定を進めていると聞いています。
このガイドラインができた後は、県は事業者に対し、より明確にメニュー表示の修正や偽装表示の再発防止を指導してまいります。
今後とも、景品表示法を厳正に適用し、食品偽装の撲滅に向けて邁進してまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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