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掲載日:2019年6月3日

平成25年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (伊藤雅俊議員)

「福祉」を県立高校の必修科目に

Q 伊藤雅俊議員(自民

今年の2月定例会の際には、「農商工連携の促進を」というテーマで、将来の地域産業を担う人材を育成するため、専門高校や専門学科が互いに連携し合い、時代のニーズに合った学びを進めるべきだという提案をさせていただきました。その一方で、少子高齢化の影響もあり、多くの学校が統廃合を繰り返している現状もあります。
大学進学率も上昇しておりますので、専門教育は大学に入ってから受ければいいと考える子供たちの数が将来的に増え、専門高校や専門学科に通う生徒の総数が減ってしまうかもしれません。そうなってしまうと、せっかく相互連携のシステムを整えても、学びの担い手がいないことには宝の持ち腐れになってしまうでしょう。
この3月に廃校になったふじみ野市の県立福岡高校には、「福祉」という必修科目がありました。この科目は、1年生から生徒全員が履修をしていました。地元の集会所で高齢者の方々と触れ合ったり子供たちとクリスマス会を開いたりと、地域に根差した教育活動を行っていることを知りました。県立普通科の高校の中でも珍しい取り組みです。
この高校でかつて福祉部の部長を務めていた生徒は、「誰かに貢献できる喜びを後輩にも知ってほしい」と話し、この高校の関係者の方は、「福高のDNAである面倒見の良さを伝えてほしい」と話していたことが新聞などのマスコミで取り上げられていました。普通科の公立高校でこのような活動を行うことは、専門高校や専門学科の生徒だけに限らない教育活動の可能性を持っていると考えます。
福祉関係の現場では、人材の不足も問題化しております。その一方で、春日部市の高齢者介護施設フラワーヒルで、平成22年に高齢者3人が相次いで死亡した問題の改善に向けては、ただやみくもに人材を集めるのではない、良い人材の確保が課題となっております。
介護だけではありません。福祉には保育の分野もありますので、子供たちと年齢の近い生徒たちとの交流によって、双方の心理的な成長も促進することができるのではないかと思います。
そこで、私は、この福高のDNAである福祉科目の必修化を埼玉県立高校の特色にしてはどうかと考えております。埼玉県内の全ての県立高校でこの科目を行うことで、10万人を超える生徒がこの科目を履修することになり、教育現場の中で学ぶことで正確な知識や技術の学習をすることができます。それだけでなく、現代社会における福祉の問題の現状を彼ら自身の目で見ることによって、かつての福岡高校の生徒たちのような面倒見の良さ、思いやりの心を育むこともできます。
さらには、これだけ多くの生徒たちが実習を行うことで、正規資格者ほどではありませんが、福祉の現場の中で人材としても活躍することができるので、人材不足の問題を抱える現場側と、職業に携わる喜びや誇りの実感が持てるキャリア教育を求める現代の生徒の側との双方の利益にもつながる大変優れた取り組みであると考えます。あくまでも生徒たちの将来のキャリアは、生徒たち自身で決めることにはなりますが、こうした学校や学科の枠を越えた新たな取り組みや学校間だけではない地域社会全体との連携もより推進すべきと考えますので、「福祉」を県立高校の必修科目にすることおよび福祉の体験を充実させることについて、教育長のご所見をお伺いいたします。

A 関根郁夫 教育長

議員お話しの旧福岡高校では、1年生全員が福祉の科目を履修していました。
この科目は、「福祉」の基本を学ぶ内容のもので、より専門的な学習への動機付けや卒業後の進路についての生徒の意識を高めることをねらいとしています。
高校生が福祉を学ぶ中で、感謝される喜びを感じたり、社会や人の役に立つことを経験しながら、自己肯定感を育んでいくことは、大変重要であると考えます。
わが国の高齢化のスピードは、他国に例を見ない状況と言われています。
今後ますます福祉に関わる優秀な人材を育成することが求められています。
現在、福祉の科目を設置している高校は、17校ございます。
そのうち、全員が福祉に関する科目を学んでいる学校は、誠和福祉高校1校です。
一方で、福祉科目を設置していない学校でも、保育園での交流など、課外活動で、学校から地域に出て行って、自分の目で見て、感じて、行動するという活動を行っている学校もございます。
また、県では、実践的な福祉に関わる取り組みとして、生徒が地域で活動するふれあい体験事業や、社会奉仕体験事業の推進校をのべ58校指定しています。
今後も、福祉に関する取り組みの充実を図るとともに、地域社会と連携した教育活動の推進に努めてまいります。

再Q 伊藤雅俊議員(自民)

教育長のほうからご答弁をいただきまして、今、現状のみをご答弁いただいたかなというふうに思っております。今現在、16校が科目の設定はされているということで、今後ですね、そのほかの高校で履修科目に「福祉」を入れる予定があるのかないのか。そして、その理由も一緒にお伺いできればというふうに思います。よろしくお願いいたします。

A 関根郁夫 教育長

まず、現状のみのお答えになってしまって、答えが足りなかったことをお詫び申し上げます。
各学校の教育課程につきましては、生徒の状況や学校の特色に応じて各学校ごとに編成していますが、授業時間数にも限りがあり、他教科とのバランス等を考えますと、福祉の科目を必修にすることは難しいと考えております。
また、必修化するためには福祉の教員の確保が必要となります。
そういった意味で必修科目にすることは難しいのですが、福祉の科目を設置できない学校においても、福祉に関する取り組みを実施できるよう、体験活動の推進に努めてまいりたいと思います。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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