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掲載日:2019年6月3日

平成25年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (沢田 力議員)

古典と対話を重視した教育行政の見直しについて

Q 沢田 力議員(自民

今年8月、埼玉県内の高校2年生、3年生の33名が県立浦和高等学校に集まり、一般社団法人日本アスペン研究所の主催の下で高校生のためのアスペン古典セミナーが開催されました。このセミナーは、古今東西の古典を教材に、例えば松尾芭蕉の「奥の細道」やアリストテレスの「形而上学」、あるいはカントの「永遠平和のために」などを手に取って、自分の頭で徹底して考え抜いて、参加者による対話を通じて、「より善く生きる」、「何のために学び、何のために働くのか」、「大切にしたい価値」といった人生にとって大切な重要な課題について考える場を提供することに目的がありました。
参加した高校生からは、「書名は知っているけれども、内容を知らなかった」、「古典に触れる喜び」、「自分の考えを表現して他人の多様な意見に接する楽しさ」、「学校の授業で学べない対話や議論の大切さを理解した」などの感想が聞けました。日本アスペン研究所によるこうしたセミナーは、本来民間の大手企業の経営者や中堅マネジャーなどを対象にしたものですが、5年前より高校生を対象にしたプログラムに取り組み始めており、私もこれまで経営者向けのセミナーに参加したり、高校生のセミナーを幾日か拝聴してまいりましたが、いずれも有意義なものでした。
「私たちが住む社会は、いつの間にか狭い専門分野にとらわれて、社会や人間の生き方の全体像を見失っている。専門家が専門知識を振りかざす、いわゆるさまつ化が最大の脅威である」、こうシカゴ大学のロバート・ハッチンス総長、生涯学習とか学習社会という概念を普及させた学者ですが、このハッチンス総長がそう指摘したのは今から64年前のことです。こうした理念の下で、アメリカをはじめ欧州諸国や日本、中米、中近東、アフリカなどでアスペン研究所のセミナーが普及しつつあり、参加者からはさまつ化した専門家から脱却して広い教養や歴史的・社会的使命を自覚したリーダーが多く誕生しつつあります。
今回、県内10校の県立・私立の高校から男女33名の高校生が参加するとともに、浦高と浦和一女の高校教諭が対話の進行役をつかさどるモデレーターを務められました。既存の教科書やカリキュラムでは体験、習得することができないことを学ばれたことでしょう。今後も継続して開催されるよう、埼玉県としてバックアップするとともに、全県を挙げて普及することを期待したいものです。地域におけるリベラルアーツの教育が普及して、古典と実社会とを結び付ける教養が高まることが、ひいては若い人材やリーダーを育てて、人類が培ってきた言葉や文書を読み返すことで先祖と向き合い、先祖を敬う気持ちをも養うと考えます。
そこで、今回の高校生のための古典セミナーを踏まえて、関根教育長にお尋ねします。
第一に、今回のセミナーを関根教育長らも傍聴されましたが、どのようなご感想や展望をお持ちでしょうか。
第二に、埼玉県の教育行政の5か年計画である「生きる力と絆の埼玉教育プラン」は、本年度が最終年度です。また、来年度から始まる次期5か年計画「教育振興基本計画大綱」が現在、パブリックコメントに付されています。今回のアスペン研究所のセミナーは、学校教育や教職員の研修にとどまらず、家庭、地域の教育力、生涯学習の支援など、さまざまな施策にわたり有効であると認識します。これまでの5か年計画を検証する際、また、今後の5か年計画を作成するに当たり、ぜひとも今回のセミナーの機能や意義を反映させるべきと考えますが、いかがでしょうか。
以上、関根教育長にお尋ねいたします。

A 関根郁夫 教育長

まず、今回のセミナーについてどのような感想や展望を持ったかについてでございます。
古今東西にわたり、普遍的な価値を持つ古典作品について、生徒同士が対話を重ねることにより、自ら作者の意図や作品の表す世界観などさまざまなことに気付き、理解を深めていました。
「より善く生きるとはどういうことなのか」などの、人生にとって重要な課題について、生徒同士が対話を通して、考えを深めることのできる、この取り組みの素晴らしさを、改めて実感したところです。
今後、古典を題材とし、対話を通して物事の本質に迫るような教育プログラムの導入について検討してまいります。
次に、これまでの5か年計画を検証する際、また今後の5か年計画を作成するに当たり、今回のセミナーの機能や意義を反映させる件についてでございます。
今回の浦和高校における「高校生のための古典セミナー」においても、生徒は人の意見を聞きながら、自分の意見を発表する過程で、自分の意見をさらに高いレベルに発展させていました。
このような、生徒の主体的な活動によって、思考力・判断力・表現力を育成していくことが重要です。
まさに、対話を通じて生徒に「生きる力」を身に付けさせる取り組みでございます。
こうした「生きる力」を基本理念として、教育振興基本計画の検証や次期教育振興基本計画の作成に取り組んでいるところです。
今後とも、生徒の主体的な学びを引き出し、多面的・多角的な視点から物事の本質を考えて行動できる人材の育成に努めてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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