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掲載日:2019年10月4日
Q 本木 茂議員(自民)
県立図書館は、現在、浦和、熊谷、久喜の3館で図書の貸出しや県民からの調査依頼への対応などのサービスを行っています。年間来館者は、浦和が17万6千人、熊谷では15万1千人、久喜では24万4千人であり、貸出冊数も浦和が6万冊、熊谷10万冊、久喜15万冊と、多くの県民に利用されております。このように、それぞれの地域において県民に対し直接サービスを行っておりますが、県は、県立図書館三館を統合し、熊谷の(仮称)北部地域振興交流拠点施設に新しい県立図書館を整備する方向と聞いております。
しかし、平成15年に川越図書館を廃止した際、視覚障害者へのサービスの機能を久喜に統合した経緯を考えると、ボランティアの方たちの引き継ぎをはじめ、一館への集約というのはそう簡単なことではないと思います。また、県立図書館は専門的なサービスを充実するといっていますが、県民誰もが必要な情報にアクセスできるようにすることが、県立図書館に求められている役割ではないでしょうか。市町村において図書館が整備されてきたとはいえ、県立図書館を一館に集約することは、県民サービスの低下につながるのではないかと考えますが、教育長の見解をお伺いいたします。
A 前島富雄 教育長
県内では、市町村立図書館の整備が進み、日常的な読書のためのサービスなどは各地域で提供されるようになりました。
このため、県立図書館は、県と市町村との役割分担も踏まえ、専門的な図書・資料の収集・提供などの機能をより充実していくことが重要となっております。
現在の県立図書館は、図書の収容能力の関係もあり、資料を分野別に3館で分担していることから、分野をまたいだ調査研究などは1館では応じられないなど、ワンストップサービスを行うことが課題となっております。
そこで、3館を1館に集約し、図書館としての専門性を高めるとともに、ビジネスなどの分野で県民や企業の抱えている課題を解決し、イノベーションを支援する役割を担えるような新しい図書館の整備を検討しているところです。
これからの県立図書館は、県内の図書館ネットワークの中核としての役割を担うことが必要であります。
そのために、県立図書館の豊富な蔵書、とりわけ、市町村立図書館ではあまり所蔵していない専門的な図書・資料を、市町村立図書館を通じて県民の方が容易に利用できる体制を整備したいと考えております。
具体的には、利用者が自宅からインターネットで検索した県立図書館の資料を、身近な市町村立図書館で受け取れるサービスの実施を検討しております。
また、電話や電子メールでも調査・相談ができるサービスをさらに充実するなどの対応も考えております。
お話にありました県立図書館で活動いただいているボランティアの方々、また、対面朗読のサービスを受けている利用者の方々につきましても、その活動実態や利用状況を十分考慮しながら、時間をかけて理解を求めるなど丁寧に対応する必要があると考えております。
今後、県議会・地元のご意見をお聞きしながら、県立図書館の再編により県民サービスの低下とならないよう、慎重に検討してまいります。
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