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掲載日:2019年10月4日

平成24年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (神尾高善議員)

教育委員会について

Q 神尾高善議員(自民)

滋賀県大津市の例をはじめ、世間の感覚からあまりにもかけ離れた教育委員会に対し、その存在意義が厳しく問われています。ご案内のとおり、本県の教育委員会は、知事が議会の同意を得て任命した教育長を含む6人の委員をもって組織されております。教育問題が広範にわたることを考えると、教育委員会の仕事は片手間でできるほど簡単なものではありません。また、教育委員会は月2回開催されていますが、昨年度の開催時間は平均1時間35分となっております。加えて今問題となっているいじめなどの現場を直視しているとは言えず、形式的な教育委員会となっているのではないでしょうか。
本来、教育委員会は教育の政治的中立性を確保するため、首長から独立している機関となっています。しかし、実際は事務局の方針案を追認する機関になっているのではないでしょうか。先ほどお伝えした富士見町立富士見中学校の中村教頭先生は、「富士見町の教育委員会は学校との距離感がとても近く、委員の方は現場のことをよく知っている。大津市のような教育委員会とは違う」とおっしゃっていました。教育委員会が学校現場を無視したまま、理想だけを押し付けていては教育はできません。
月2回、2時間にも満たない会議や形式的な視察を行うだけでは、事務局任せの教育委員会となっているのではないでしょうか。本当に児童生徒のための見識の高い教育委員会となっていると言えるのか、教育長に所見を伺います。
また、本県教育委員会のトップである委員長は、1年ほどでころころと替わっています。このような状態では、責任を持った教育行政を行うことはできないと思います。こうした教育委員会では、将来の宝である子供たちの教育に真に責任を持った教育行政を行うことはできないと思いますが、知事のご所見を伺います。

A 上田清司 知事

埼玉県の教育委員はいずれも見識が高く深い人間性と愛情、そして専門的な領域を持った方を私なりにしっかり選んで、また、議会の同意をいただいております。
教育委員会で意義のある発言を行い、教育長を通じて教育施策として具現化する努力をしていただいているものと思っております。
具体的には、不登校対策や高校中退防止などの面で実績を挙げております。
中学校の不登校生徒の割合は、割合の高い方からの順位、いわゆるワースト順位で平成18年度には8位でありました。
平成23年度には38位、つまり良い方からはベスト10になっております。
この間、神奈川県はワースト1が6年続いております。
大阪、奈良など埼玉と同じような状況のところで順位が変わらない状況であります。
また、高校の中途退学の割合でも、平成16年度にはワースト2位でしありました。
平成23年度には17位まで改善しております。
これも、大阪府はワースト1がもう10年近く続いております。
全然順位が変わりません。
埼玉県はぐんぐん順位が上がってきております。
こうした部分についても、私は教育委員の適切な指導、助言もあるものだと思っております。
さらに、モラルの向上のために、一昨年から小学生用、中学生用、高校生用の副読本「彩の国の道徳」を独自に編集、活用しています。
これも、今後のモラル向上に役立つものと思っております。
教科書の採択でも、ほとんどの市町村教育委員は大勢に流れがちの中で、県教育委員はそれぞれが教科書を読みこなし、自らの見識で採択をしております。
私はその意味では、本県の教育委員が非常勤でありますけれども、その非常勤の中での機能を十分果たしていると、このように判断しております。
御指摘の教育委員会の委員長が1年でコロコロ変わる、この課題については、議論があるかと思います。
委員長にふさわしい人材は何人もいますし、行事への参加などの負担も大きいことから、私はこの部分に関してはそんなに弊害がないのではないかと、このように思っております。
ただし、県の教育委員会は市町村教育委員会に対して一定程度の影響力しか持っていません。
さらに、教員の資質向上において、教育委員が一人一人の教員のチェックができない、こういう状況であります。
そういう限界があります。
私は、また教育委員会で考えていただきたいのですが、教員については、1年間は条件附採用期間でありますから、この間に教育委員会事務局は教員として適性のある者をより適切に選択し正式に任用したらよいと思います。
私に言わせると、極端なことを言えば、もうはなから2割ぐらい採用しないつもりで80パーセントぐらいしか採用しないと、そして、優秀な非常勤あるいは臨時教員の人たちをそこに補充するという、そのくらいの考え方があってもしかるべきではないかと思っております。
また、現職の教員においても、指導が不適切な教員については1年間の研修を通じて向上の見込みがなければ、より積極的な退職を求める、勧める、こういうことがあってもしかるべきではないか、このように思っております。
そうすれば、埼玉の教育はもっと良くなるのではないかと考えるところでございます。

A 前島富雄 教育長

私は、教育行政を進めるに当たって、教育委員会が学校現場の実情を十分踏まえ、児童生徒のために実質的な議論を展開することが何より大切だと考えます。
そのためには、教育委員が学校や児童生徒の実情、教育を取り巻く課題をしっかり把握するとともに、教育委員会での会議における活発な議論に向けた準備が重要であると考えております。
そこで、現在、教育委員による学校訪問を随時行い、授業参観や教員との意見交換を行うとともに、児童・生徒の状況や指導上の課題の把握に努めております。
また、学校訪問以外に、教育局が所管する事業の視察も行っています。
例えば、「子ども大学」や高校生のための対話型講義「白熱教室入門」などに赴き、参加している子供たちの生の状況に直接接しております。
一方、教育委員会の会議では、教育委員は開催日の一週間前に送付される会議資料を読み込み、議案をあらかじめ十分検討して臨んでおります。
その上で、児童生徒にとって最善策は何かという視点から、建設的な提案や、時には厳しい指摘など、活発な議論がなされております。
さらに、知事と教育委員の意見交換を随時行い、知事の教育観や教育課題に対する考え方を理解するとともに、県議会の御意見を踏まえながら、施策の推進に努めているところでございます。
その結果、不登校対策や高校中退防止におきましては、着実に実績を挙げてきております。
一方で、今回の全国学力・学習状況調査の結果におきましては、小学校の算数、中学校の数学や理科の正答率が全国平均を下回るなど、さまざまな課題もございます。
今後とも、学校と密接に連携し、児童生徒の実情の把握に努め、教育委員会の場で活発に議論し、責任を持って児童生徒のための教育を推進していくことが重要であると認識しております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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