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掲載日:2019年10月4日
Q 権守幸男議員(公明)
介護職の待遇改善や人材確保策について議論する中で、複数の介護事業者からぜひ介護職のイメージアップをお願いしたいとの声が寄せられました。いわく、介護職は3Kだ、きつい、汚い、給料が安い、ハローワークで今どきは介護職ぐらいしかないですよと言われているとか、ほかに仕事がない人が仕方なしにといった形で入ってくるが、結局長続きしないといった声がありました。残念なことに、介護職についてネガティブなイメージが広まっている現状があるようです。
確かに、介護職は大変な仕事かもしれません。しかし、それだけに介護職はとても大切なやりがいのあるプロフェッショナルな仕事であります。今、現場で働いておられる介護職の方々が日々誇りを持って仕事に臨めるように、さらにはより志のある人たちが介護の世界を目指してもらうためには、介護職のイメージアップを図っていく必要があります。もちろん、収入をはじめとした待遇改善は不可欠な課題ですが、それには大きな財源と制度改正が必要となります。しかし、介護職のイメージアップは、その気になればすぐに取り組むことが可能です。知事を先頭に、県として介護職のイメージアップにぜひとも取り組むべきと考えますが、いかがでしょうか。
具体的には、ポスター等による啓発や優良な事業者や従事者の表彰、11月11日の介護の日に合わせたイベントの開催など、様々な取組が考えられます。再度申し上げます。日々現場で奮闘しておられる介護職の皆さんを応援する介護職のイメージアップに、知事が先頭になって取り組んでいただきたいと思います。知事のご所見を伺います。
A 上田清司 知事
急速に進行する高齢化の中にあって、介護職は要介護者やその家族の不安と負担を軽減するものとしてなくてはならない仕事でございます。
人間は誰しも高齢者になると思うように体が動かなくなっていく場合がございます。
そうした時に食事や排せつという生きるための本能的な部分を専門技術で支えていくという極めて崇高な仕事に携わっておられる介護職の皆さまに私はやはり人を支え社会を支える人達というのはたいへん立派な仕事だと敬意を表したい、こんな思いを持っております。
その一方で、ご指摘のようにネガティブなイメージがあることも事実だと思います。
事実、直近の埼玉県の介護職の有効求人倍率は1.4と全産業よりも0.9ポイント高くなっており、そういう意味で深刻な人材不足となっております。
そういう意味で、介護職のイメージアップには、まずは介護の仕事を国民に十分理解してもらう、県民に理解してもらうことが重要だと思います。
このため、ボランティア活動や学校教育での介護体験の導入などにより、介護職のやりがいや重要性の理解促進というものを図っていく、こうしたことも必要ではないかと思っております。
また、そうしたことをやってきたところですけど、それでもなお十分に浸透していない、このように思っています。
議員からはご提案をいろいろいただきました。
その提案はできるだけ実現させていただきたいと思います。
安直な方法かもしれませんが、イメージアップを図る方法として、テレビドラマや映画に取り上げてもらうというのはいい方法だというふうに思っております。
例えば、今年の海上保安学校の採用試験では約190人の採用予定に対して7,708人の申込みがあり、40倍を超えております。そして、前年の約2.5倍となっているそうです。
海上保安庁はこの夏上映された映画「海猿」シリーズの効果も理由の1つに挙げているそうです。
介護については、SMAPの草なぎ剛さんが主演した「任侠ヘルパー」というテレビドラマがあったそうです。
ただ、タイトルからして十分イメージアップにつながらなかったんではないかというふうに推察できるようであります。
介護職のやりがいや重要性が若い世代に伝わるきっかけとするには、そういう意味でテレビドラマや映画というのは有効な手段でありますので、どのような形で具体化していくか関係団体とも相談して、またその手の業界の皆さんとも相談して何かそういうことができないか取りあげてみたいと思っております。
より魅力的な職業として介護職が安定して働き続けられる労働環境、これも大事であります。
ただ残念ながらこの制度は国の方で持っておりますので、我々に少し限界があります。
要望活動というのが基本的に我々の立場でありますけど、まずは給与の引上げといった待遇の改善、これがまだ十分でない、これはもういろんな形で発現しております。
したがって、介護報酬の中で介護職の待遇の改善をもっとしっかりやっていただくように国に適切にお願いをしていかなければならない、こんなふうに思っているところでございます。
国政の場でもしっかりとそうした部分についても公明党におかれましても対応していただきますことを逆に陳情申し上げまして答弁に替えさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
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