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掲載日:2019年10月4日

平成24年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (石渡 豊議員)

医療の根本は救急医療。本県の救急搬送をより改善しよう

Q 石渡 豊議員(公明)

まず、申し上げなくてはいけないのは、本県の救急搬送者の数です。昨年は26万人を超えました。10年前と比べて5万6千人以上増えています。毎年増え続けています。本県内の250台の救急車が毎日昼夜を分かたず搬送してくれています。課題は実情から浮き彫りになります。
実情の一点目です。119番の入電から病院へ収容を要した時間、いわゆる救急搬送時間ですが、この平均時間、平成15年30.1分でした。平成22年43.1分となりました。この7年間で13分も増えました。
実情の二点目です。重症以上の事案で救急車の現場滞在時間が30分以上となった件数です。この件数、平成20年は2575件、平成23年には3664件とこの4年間で1089件増えました。この2件は、本県が改善しなければいけない課題です。救急隊と各消防本部の通信指令は受け入れてくださる病院を探すため、それこそ懸命に努力をなされています。救急隊の現場の声です。私たち救急隊は、現場での滞在時間を15分以内にする。そのために努力し続けています。この声は申し添えます。
私たち公明党議員団は、8月31日、佐賀県を視察いたしました。99さがネットです。99さがネットとは、佐賀県における救急医療情報システムの新たな取り組みです。実際に活用している南部消防署にも伺い、署長と救急救命士から体験的なお話をお聞きしました。救急車の現場滞在時間の短縮をどう図っていくのか、これは本県同様佐賀県の課題でもありました。99さがネットの導入後は、毎年毎年過去最長を更新し続けていた搬送時間が見事に短縮されました。また、救急隊が一回目の照会で受け入れ先を決める、この確率、確率がこれまた九割にも達しました。
使い勝手は簡便です。現場の救急隊はタブレット型の端末機器を使い、受け入れ先病院を検索します。すぐ見つかります。南部消防署の救急救命士は見るだけで適切な病院が分かります。また、「同じ病院に2台の救急車が行ってしまうという無駄もなくなりました」とおっしゃっていました。「搬送後の帰り道、救急隊が入力するのは煩雑なのでは」とお聞きしますと、「入力はメール感覚です。簡単です」とお答えが返ってきました。今後、佐賀県は99さがネットのデータから救急搬送の分析をなされます。データ分析をもとに今後の救急医療施策に生かそうとされております。本県でもデータ収集と分析が必要です。
ここで救急車のモバイル活用の取組を紹介します。導入済みが四県、栃木県、香川県、奈良県、岐阜県です。この冬には群馬県が導入します。ただいま検討中は18府県あります。全国に広がりを見せています。
それでは、お伺いします。本県は高度救急救命センターや総合周産期母子医療総合センターの整備、救急救命士の増員、ドクターヘリの昼夜運行など様々取り組みをなさってくださっております。しかし、搬送平均時間はこの7年間で13分も増え、また30分以上の現場滞在時間もこの4年で1089件も増えております。これは、本県の救急医療情報システムを改善するしかございません。現在のシステムは平成25年度をもって更新のときを迎えます。今から本格的な準備に入るべきです。平成26年度から99さがネットを導入、稼働すべきと考えます。保健医療部長のご所見を伺います。

A 奥野 立 保健医療部長

救急搬送件数が年々増加する中で、搬送時間の短縮を図り、患者が医療機関で速やかに治療を受けられるようにすることは、大変重要な課題であると認識をしております。
これまで、本県の救急医療情報システムは、医療機関が患者の受け入れの可否やベッドの空き状況などを入力し、その情報を消防機関が本部で確認して活用してまいりました。
平成22年には、消防機関が医療機関に情報を確認して入力ができるように改修をし、情報の精度を高める工夫を行ってまいりました。
しかしながら、タブレット端末などモバイル機器を活用できるシステムではないため、消防機関が、救急搬送の現場で、医療機関の受け入れに関する最新の情報を把握できるまでには至っておりません。
そこで、県では、佐賀県の担当者からタブレット端末の導入状況や効果について聞き取りを行うとともに、そのメリットを確認するため、昨年度、医療機関や消防機関と「99さがネット」に関する研究会を開催いたしました。
研究会の参加者からは、タブレット端末の導入に期待をする声も挙がっております。
本県の救急医療情報システムは、お話のように平成25年度末に更新の時期を迎えます。このため、県では、医療機関や消防機関で構成する検討委員会を設置し、改修に向けて検討を進めているところでございます。
この中でも、タブレット端末の導入や周産期医療情報システムの統合などがシステム改良のテーマとして取り上げられております。
今後、検討委員会での議論を踏まえつつ、救急医療情報システムの改修に合わせたタブレット端末の導入についても検討をしてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、正式な会議録とは若干異なります。

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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