埼玉県議会 県議会

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掲載日:2019年10月4日

平成24年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (田中龍夫議員)

埼玉版ウーマノミクスプロジェクトは国を動かす

Q 田中龍夫議員(自民)

最近、橋下徹大阪市長や河村たかし名古屋市長など、地方から国政を変えると叫ぶ政治が注目を集めています。しかし、なかなか簡単に国を変えることなどできず、時間の経過とともにしりつぼみしてしまうのが、いつもの例であります。上田知事が提唱する埼玉版ウーマノミクスは、女性が消費や投資の担い手になり、女性の力を社会、経済の活性化につなげ、日本を元気にしようというプロジェクトであります。この施策は、地道ではありますが、やり方次第では大きなうねりとなり、他県を揺り動かし、まさに埼玉から日本を変える原動力になり得るものと大いに期待するところであります。
現在、日本を取り巻く経済環境は厳しさを増しております。特に長引く円高、海外の現地生産による低賃金労働者の活用、現地からの輸出による関税率の好条件に加え、福島第一原発事故に起因する電力供給の不安から、企業の海外移転指向に拍車がかかっており、産業の空洞化は止めようがない状況となっております。結果的に、国民の働く場が限りなく狭くなってしまっております。利益を上げているのは、海外移転に成功した企業とリストラを敢行した企業、そして一部の投資家だけであると言われるのもうなずけるところであります。
されば、内需を拡大しろという議論もありますが、団塊世代周辺の世代が次々と退職期を迎えます。総務省統計局によりますと、毎年平均67万6千人の生産年齢人口が減っているとのことです。つまり、お金を稼ぐ人が毎年67万人減るということであり、10年間で676万人が減るということであり、購買力がなくなるということであります。根本的に内需を拡大するということが無理な構図となっているというわけです。
こうした状況の中で、総務省統計局の推計データによると、女性の就業率は60.7パーセントであります。女性の就業率を10パーセント上げれば、全国で400万人の就業者が増えるわけです。女性は、洋服を買ったりバッグを買ったり、頻繁に使わないものを買いためてくれます。まさに購買力のチャンピオンです。そこで、女性たちを積極的に就業志向にどう導くかが課題です。その推進策について、知事に伺います。
もう一点は、女性が就業意欲に燃えたとしても、景気の落ち込み、産業の空洞化などにより、雇用の受け皿は容易に増えない現状であります。いかにして女性の就業の場を確保し提供していくのか、マッチングさせていくのかを両輪のごとく進めていかなければなりません。女性が働く場を確保するための積極的な施策についてどう図っていくのか、お聞きいたします。女性の力を引き出すこの動きが波に乗り、県内の市町村も共鳴し、そして他の都道府県に伝播し、内需の拡大につながるよう、我々もそれぞれの地域において力を尽くしていかなければならないところと存じます。

A 上田清司 知事

まず「埼玉版ウーマノミクスプロジェクトは国を動かす」のお尋ねのうち女性を就業志向に導くための推進策についてでございます。
女性の中には出産という人生の大きな節目で仕事と子育ての両立に悩み、約6割の方が仕事を諦めるという調査もございます。
そこで埼玉版ウーマノミクスプロジェクトでは、まずは仕事と子育ての両立支援に徹底して取り組むことにしております。
これまでも保育サービスの充実に努め、平成23年度までの5年間に約17,200人の受け入れ枠を拡大したところです。
首都圏の1都3県では唯一、埼玉県だけが3年連続で待機児童を減らしております。
平成24年度からは多様な働き方を実践する企業の認定も始めました。
これは多くの企業に短時間勤務やフレックスタイムなどフレキシブルな働き方を導入することにより、仕事と子育ての両立ができる環境づくりを進めていこうとするものでございます。
7月下旬には1回目の認定企業を発表する予定です。
このように職場の環境づくりを着実に進めてまいります。
一方で再就職したいけれどもブランクが長く、今の知識や技術で職場復帰ができるかどうか不安だという女性の方もおられます。
これらの女性の不安を取り除くことも必要であります。
既に本県では医療施設などでの研修を通じて看護師の職場復帰を支援する取り組みを行っており、平成23年度までの3年間で179人が再就職しています。
今後は職場復帰のためのサポートを行う分野を広げ、企業などの協力を得て職場体験の場を設けるなど、ブランクのある女性に就職への自信をつけてもらう取り組みも進めていくつもりでございます。
埼玉版ウーマノミクスプロジェクトは女性が夢を持っていきいきと働き、得た収入を消費や投資に使い、それが結果として企業の経済活動を活発にしたり地域の活性化に貢献できるような好循環を生み出すものと考えております。
今後は社会の各分野で活躍する女性同士がお互いに情報交換しながらレベルアップできるような場を県内各地で設け、いきいきと働く女性を増やしてまいります。
次に女性が働く場をどう確保していくかについてでございます。
今日の経済情勢や雇用の状況からすると、肝心な働く場がないんではないか、こういうご指摘でございます。
女性がいきいきと働くためには、まさに活躍するにふさわしい雇用の場がないといけないと思います。
幸いこれからの時代は産業構造そのものが女性向きになってきている、このように分析できると思います。
例えば高齢化社会を支える医療や介護の分野では女性の人材の方が好ましく思われています。
ものづくり分野は価格の点では新興国にかないませんが、研究開発や検査業務などは国内で行われることが多く、こうした業務では根気強さや丁寧さの点で一般に女性の方が勝(まさ)っている、このように言われておりますし、実際こうした分野では女性のポストが多いことも事実であります。
これからはサービス産業がますますそのシェアを拡大していきますので、女性が活躍できる場も多くなり、おのずと女性の就業機会も拡大していくのではないかと予想されます。
また近年ヒットした商品の中には女性社員が開発プロジェクトに加わったことで成功した事例が数多くあります。
例えばユニクロの「ヒートテック」、コカコーラの「いろはす」、ノンアルコールビールの「キリンフリー」などは女性が開発に加わったことで大ヒットにつながった事例であります。
業績が好調な企業では女性の活用が盛んで、従来は男性の職場と思われていた営業や企画開発の分野にも多くの女性が進出しています。
今後は経済団体とも連携し企業経営者にこうした成功事例を紹介し、女性の活躍の場を広げていきたいと考えています。
また主婦のアイデアから大きなビジネスチャンスが生まれている例もあります。
そうした意味も含め、平成24年度から女性の起業や事業拡大を資金面から支援するため、県の制度融資も新たに始めました。
さらに女性を対象としたセミナーや商品企画力を育成する研究会、異業種交流会などを開催し、起業や経営拡大を支援していく予定です。
埼玉版ウーマノミクスプロジェクトでは女性の社会進出による経済の活性化を実現し、埼玉から日本再生のうねりをつくっていきたいと考えております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、正式な会議録とは若干異なります。 

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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