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掲載日:2019年10月4日
Q 武内政文議員(自民)
私は、木質バイオマスの中で、特に木質ペレットに注目をしております。木質ペレットはストーブなどの暖房や温水の供給や冷暖房の機器の熱源として利用できます。県内では体育館の暖房や温泉施設の湯沸かし、ビニールハウス用暖房などに利用をされております。実際に冷暖房機器に使っている企業を訪れてお話を聞いたところ、維持管理も楽で使いやすいとのことでした。
しかし、県内では飯能市と東松山市の2か所で製造されているのみで、普及が進んでいないようです。秩父や県西部地域には森林資源があり、放置された間伐材、さらには製材所などの木材加工業から発生する端材や樹皮の利用などによりエネルギーの地産地消を実現できます。
そこで、県として木材ペレットの普及拡大についてどのように考えているのか、農林部長にお伺いいたします。
A 高山次郎 農林部長
県内には2つの木質ペレット工場があります。
飯能市のペレット工場では、製材で発生するスギ、ヒノキの樹皮を、東松山市のペレット工場では、製材工場の端材や街路樹の剪定枝を原料として、木質ペレットの生産を行っています。
この2つの工場の平成23年度の生産量は1,789トンとなっております。
製材過程で生じる端材や樹皮などは、製材工場内の木材乾燥用ボイラーの燃料などに多く利用されておりまして、木質ペレット原料として利用できる量は限られています。
県内では、年間約2,000ヘクタール実施されている間伐で、森林に伐り捨てられる間伐材が約37,000トン発生しています。
これを木質ペレットの原料として活用できれば、木質ペレットの生産は拡大してまいります。
しかしながら、森林内に広く散らばっております間伐材を収集・運搬するには、トン当たり約27,000円のコストがかかります。
これが、木質ペレット普及拡大への課題と認識しております。
木質ペレットの原料に活用できる端材、樹皮などを増し、安定して供給するためには、建築用の木材に製材できる間伐材の搬出が、より低コストで進むようにしていくことが必要です。
今後とも、間伐材の搬出に不可欠な作業道の整備や、高性能林業機械の導入などに努めてまいります。
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