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ページ番号:12015

掲載日:2019年10月4日

平成24年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (枝久保喜八郎議員)

原発に対する考え方について

Q 枝久保喜八郎議員(自民)

5月25日、細野環境大臣は経済産業省の総合資源エネルギー調査委員会が平成32年の発電方法の割合をめぐり、原発の電源比率を0から35パーセントまでの選択肢で検討していることについて、15パーセントは一つのベースになり得るとの認識を示しました。本来、原発はないほうが安全なのは間違いありませんが、一方で脱原発へ振り子を振り過ぎると現状の日本経済は立ち行かなくなることも憂慮しなければなりません。先ごろ、政府は福井県知事及び大飯町の合意を前提に、大飯原発の再稼働を決断しました。知事は最近、いずれきちんと脱原発に向かっての稼働はいかにあるべきかを整理してお話する機会をいただきたいと思っていると発言されております。今後の日本のエネルギー政策という大きな視野を描く中で、脱原発についての知事のご所見をお伺いします。

A 上田清司 知事

今、原子力発電は稼働していなければ安全だという認識があります。したがって、「再稼働ストップ」イコール「安全」というイメージがありますが、それは大きな間違いであります。
もちろん、稼働しなければ核燃料から発生する熱量は徐々に下がっていきます。しかし、依然、どちらにしても冷却を続けなければならないのが現実でありますし、使用済み核燃料についてもずっと冷却しなくてはいけない。
福島第一原子力発電所の4号機も点検中で止まっていたのです。それでも爆発したのです。そして大きな事故を起こしたのです。
また、昨年5月に「脱原発」を宣言したドイツでも実際に全ての原発を停止しているわけではありません。
現在でも17基中9基が稼働しているのです。
2022年に向けて段階的に原発を廃止しようとしているのです。
そういうロードマップがきちんとあるのです。
残念ながら、原発から発生する使用済み核燃料や放射性廃棄物を安全に処理する手法を人類は未だ手に入れていません。
処理できないような原発による放射性廃棄物の処理を後世の人類にゆだねると言うのも、私は無責任ではないかと思っております。
しかし、廃炉するにも停止中の維持管理費も含めて1基数千億円、54基で10兆円を超えるだろうという推計もあります。
さらに、使用済み核燃料の再処理や運転中に発生する放射性廃棄物の処理の費用などを加えると30兆円にも達するだろうと言われています。
また、廃炉を進めるにしても1基につき30年から40年という長い期間もかかると。
この長期間にわたる作業を安全に着実に進めていくことや使用済み核燃料などを安定的に処分するには、原子力技術とそれを担う人材の維持・継承、こういうものも必要になります。
また、世界の原子力技術の中で、我が国はフランスとともに大きな役割を果たしてきました。それを全く放棄していいのかどうか、こういう議論もあると思います。
世界中に現実に原発があるわけですから、そういうことも含めて考えなければいけないと思いますし、代替エネルギーの確保がなされていないまま原発を減らすだけで、電力不足により国民生活や経済が重大な脅威にさらされる可能性もあります。
こうした色んなリスクを総合的に評価した上で、今後のエネルギー政策を考える必要があると私は思います。
代替エネルギーについては、省エネによるエネルギー総量の削減をさらに進めることを前提にしなければなりませんし、再生可能エネルギーの開発や普及を急ぐ必要があります。
それとともに、メタンハイドレートなど国内のエネルギー資源の実用化も早急に進めるべきだと思います。
ただ、まずは福島第一原子力発電所事故をきちんと評価し、その教訓を十分に生かすことが必要です。
その上で、国民の安定的な生活の維持や我が国の経済振興の視点も加え、廃炉と再稼働の具体的なロードマップをきちんと作成する必要があります。
ロードマップを実現するために、国や電力会社の最大限の努力を前提に、費用負担などに対する国民や利用者の理解を得ながら、原発依存からの着実な脱却を図っていくべきであると思います。
国はその道筋を国民に示し、しっかり説明をしなければならないと思います。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、正式な会議録とは若干異なります。

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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