埼玉県議会 県議会

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:12119

掲載日:2019年10月4日

平成24年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 (枝久保喜八郎議員)

防災航空体制の在り方について

Q 枝久保喜八郎議員(自民)

去る5月20日、最新鋭の防災ヘリコプター「あらかわ3」、「あらかわ4」の就航披露式が行われました。これにより、本県の防災ヘリは運用中の「あらかわ2」と合わせて3機体制となり、都道府県として全国初の整備強化がなされました。防災ヘリといいますと、一昨年7月、女性登山者を救助活動中の「あらかわ1」が墜落し、機長、副操縦士、県防災航空隊員2名、秩父消防本部隊員1名の合わせて5名の方が亡くなる事故がありました。改めて、お亡くなりになられた方々に、心から哀悼の意を表するものであります。
この事故に関連して、本年5月21日、埼玉県警が運輸安全委員会の報告に基づき、事故時の機長を業務上過失致死と航空危険行為処罰法違反の疑いで埼玉地検に書類送検しました。当初、事故原因として指摘されていたヘリが自らの下降気流に巻き込まれるセットリング・ウィズ・パワーや機体不備及び天候の影響などは否定されたとのことであります。そして、この報道が先に申し上げた新型ヘリ就航披露の翌日のことでしたので、言いようのない複雑な思いがしたものです。
この報道に接したとき、遭難者の命を尊び、危険と隣り合わせの悪条件下で全力を尽くしたであろう機長に対し、余りにも過酷な判断が下されたものだと、職制の無情さを思い、悲しい気持ちになりました。加えて、本人死亡という状況でのことですので、遺族の悲しみはさぞや増幅されたことでしょう。
運輸安全委員会の報告では、救助活動における再発防止策の一つとして、状況によっては救助活動を中断する勇気を持つことと示されましたが、そもそも登山の本質は山に入れば何があっても自己責任であり、順番からすれば登山者側が状況次第で登山を中断する勇気を持つことのほうが先ではないのかと思わずにはいられません。ましてや、地図、衣服、食料などの装備不足、時には体力自体が不足していたことから遭難する登山者が少なくない中、実際に遭難してしまえば自己責任を問う間もなく、高い使命感を持つ隊員がぎりぎりの状況で救助活動に当たるのです。1月から4月までの厳しい時期の遭難が22年は6件8人、23年は7件7人でしたが、今年は13件20人と寒い冬であったにもかかわらず増加し、年齢も5歳から77歳と、首をかしげざるを得ないデータとなっています。
緊急レスキューに関わる隊員の方々が書類送検の報道を聞いたときの思いはいかばかりだったでしょうか。日々、厳しい訓練を積まれている隊員のモチベーションは高いと信じていますが、過酷な使命に命を落とした仲間が書類送検されたことでの心理的影響は少なくないと思われます。ハード面では日本一となりましたが、運用する隊員のモチベーションが伴わなければ、仏作って魂入れずです。今回の事故を乗り越え、極限状態での行動が待ち受けることに対する高いモチベーションを維持、向上するためのフォローアップは決して簡単なことではないと思いますが、これらにどのように対応されていくのか、知事の御見解を伺います。

A 上田清司 知事

事故当時はショックで隊員のモチベーションも下がり、精神的に不安定な隊員もいました。
しかしその後、臨床心理士と連携し隊員の心のケアを行いながら、地上の訓練から始め、徐々にレベルアップしてまいりました。
隊員の皆さんの志がそうした困難な課題を克服してきました。加えて、県議会をはじめ県民全体の応援の声もありました。
さらに、ホバリング性能の高い機体や資機材も整備し、より安全が確保された体制が出来上がりました。
平成22年11月に運航再開以来、143回の災害に出動いたしました。
秩父の山火事での空中消火や救急搬送、水難救助など県内はもちろん、東日本大震災の際にも被災者の救助に当たるなど活躍しております。
ですから、運輸安全委員会の調査報告や機長が書類送検されたことについては、私もそうですが、隊員の皆さんも何か割り切れない気持ちがあったのではないかと思います。
しかし、現在は高い志と困難な状況を乗り越えてきておりますので、逆にたくましい精神力と実践力がついたものと私は思っております。
いよいよ3機体制になり、埼玉県が関東全域をカバーするという高い使命感を持つまでに隊員のモチベーションが上がっている、このように伺っております。
それゆえ、県議会の皆様もぜひ近くにお寄りの際は、防災航空隊にもお立ち寄りいただき、激励などしていただければ大変ありがたいと思います。
こうした防災航空隊に対する期待と激励が、隊員のモチベーションの向上に、いわば支えになっている、このように私は思っておりますので、名実ともに全国に誇れる航空隊に進化していきたいと思っております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、正式な会議録とは若干異なります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?