トップページ > 埼玉県議会トップ > 議会広報 > 広報紙「埼玉県議会だより」 > 埼玉県議会だより162号 > 田村琢実議長と小久保憲一副議長に聞く
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掲載日:2021年6月4日
私が学生の時、汚職事件などで政治の状況が揺らぎ、改革が叫ばれていました。その時、現状を変えることができるのは自分しかいないと思ってしまったのです。若気の至りですね。
学生時代は政党や政治家のボランティアに取り組み、卒業後には国会議員の下で政策について学びました。政治家として掲げる政策公約を実現する手法を厳しく教わった経験は、今私が力を入れている議員提案条例につながっています。問題意識を持ち、課題を解決しようとする思いを大切に条例の整備に臨んでいます。
県議会議員を務めていた祖父の真摯(しんし)に県民と向き合う姿がきっかけです。一緒に暮らしていた祖父は家庭の中に政治の話をいっさい持ち込みませんでしたが、信頼を寄せてわが家へ相談に来る地元の方々に親身に応えていました。私はその姿を見て子供心に尊敬の念を抱いていました。政治家になって思い起こしたとき、祖父の住民に寄り添う姿勢を忘れないようにしようと思いました。
新型コロナウイルス感染症への対応は過去に例のないものでした。今回の埼玉県の状況を議会人として見ると、反省すべき点があります。事前に感染症対策についての計画をしっかり構築しておくべきでしたし、危機を想定した基金の積み立ても必要でした。
危機的状況の中では、議会は一歩引いた対応を取りますが、感染拡大が一段落した後重要な役割を担います。県の危機管理の検証を行い、改善を図り、再拡大期への備えに万全を期さなければなりません。
感染症対策だけではなく、埼玉県の抱えるさまざまな課題の解決に全力で臨み、県民の皆さまの命と暮らしをしっかり守ってまいります。
新型コロナウイルス感染症対策や経済活動への支援に議会として迅速かつ手厚い対応をすべきです。私は「声なき声に耳を傾ける」という言葉を忘れないようにしています。本当にお困りの方に支援が行き届いているのか、混乱の中、見過ごされたり後回しにされたりしていないかきちんと目を配り、県民の皆さま方が安心安全に暮らせるように、県議会としてしっかり対応していきたいと思います。
私たち県議会が、チェック機関としてのみならず、積極的かつ能動的に責任を果たしていくことが大変重要です。県政のさらなる発展のため力を尽くしてまいります。
氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。
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