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掲載日:2020年11月25日
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オヤマボクチは、キク科ヤマボクチ属の多年生の山菜で、当地域では「のごんぼう」と呼ばれています。
葉の裏に茸毛(じょうもう)と呼ばれる細かい繊維状の毛が生えていて、火起こしの際の火口(ホクチ)に使ったと言われています。
茸毛は細かい繊維で「つなぎ」の役割をするため、東秩父村や小川町など山あいの地域では、うるち米の粉に混ぜ餅のような食感にする材料として使用されていました。また、長野県飯山市の「富倉そば」では「つなぎ」としても使用されています。
以前は当地域の山野にも自生していましたが、現在では一部に自生しているのみで、東秩父村では栽培が試みられています。
茸毛の繊維を利用し、草餅の材料として使用することでモチモチとした食感を出します。この、のごんぼうの葉を使用した草餅「のごんぼう餅」は、当地域の伝統食となっています。
また、長野県飯山市の「富倉そば」では茸毛をそばのつなぎに使用するほか、葉を天ぷらにすることでその食感をお楽しみいただけます。
そのほか、秋に咲くぶどう色の花は切り花やドライフラワーとしてもご利用いただけます。
東秩父村農産物直売所(東秩父農産物直売所ホームページ)では、9月から6月頃にのごんぼうを使用した草餅が販売されます。
また、生葉が販売されることもありますので、見つけた際は是非天ぷらや草餅に加工するなどご賞味ください。
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