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掲載日:2021年9月28日

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【コラム】受け継がれる魅力... カイコからブルーベリーへ(美里町)

 かつて養蚕が栄えていた本庄・児玉地域でしたが、時代が変化するにつれて次第に養蚕は衰退していきました。

そして、使用されなくなった養蚕の耕作地は、時代とともに形を変えていったのです。さて、どのようにして桑畑は変化していったのか、埼玉県美里町を見てみましょう。

「うさぎのブルーベリー園」深沢さん

うさぎのブルーベリー園の深沢英子さんにお話を伺いました!

ミムリン137

ミムリンロゴ3

「美里町マスコット ミムリン」もブルーベリーがモチーフです。

かつて養蚕が盛んだった土地だからこそ、生まれたキャラクターなのかも?!

 

ブルーベリー

美里町のブルーベリーは、たくさんの種類があります!

 

 美里町では、桑畑として使われていた耕作放棄地を活用し、1999年から町が中心となってブルーベリーの生産を進めてきました。町内全体のブルーベリー栽培面積は現在、約35万平方メートルと、国内トップクラスを誇ります。町内には100軒ほど生産農家があり、そのうち18軒が観光農園を開園しています。

 養蚕時代に桑畑として活躍した耕作地ですが、その土地の恵みはブルーベリーの生産が盛んな今でも受け継がれています。

 美里町のブルーベリーには、たくさんの品種があります。中粒で甘みのあるティフブルー、甘さとほどよい酸味が特徴のデューク、滑らかな舌触りで甘みが強いアラパハ、ほかにも10種類を超える品種を生産しています。このような植栽品種が多種多様なブルーベリーを味わえるのは、土地の恵みを生かした美里町ならではの魅力です。養蚕からブルーベリー農園へ。時代の変化に合わせて、美しい絹で地域を潤わせたカイコから、甘酸っぱさでお腹を満たすブルーベリーへと、美里町の宝物は変容していったのです。

美味しそうなブルーベリー!

美里のブルーベリーは、みずみずしくてとってもあまい! 食べ方もいろいろあります。

 

 うさぎのブルーベリー園を経営している深沢英子さんに、当時町が取り組んだ事業についてお聞きしました。

 時代の変化で養蚕業が衰退するにつれて、養蚕では食べていけなくなり、町の8割の養蚕農家が養蚕業を辞めたそうです。深沢さんも養蚕を辞めた一人で、養蚕の代わりに様々な事業に挑戦したそうです。

 深沢さんは当初、桑畑だった場所でハーブの栽培に着手しました。もともとハーブの知識のあったということで始めましたが、一緒に作業をしていた高齢の家族が種類が豊富なハーブの名前を覚えられず、苦労したそうです。ハーブで苦戦した深沢さんは、次にプルーンを栽培することにしました。高温多湿な環境に適さないプルーンは、美里町の土地では上手く栽培できなかったそうです。

 試行錯誤していた深沢さんですが、そんな時町の広報紙である記事を目にします。それは、梅、あんず、ブルーベリーの苗や腐葉土の費用を美里町が負担し、不耕作地を対象に4品種の果樹栽培を推奨するという内容でした。深沢さんは早速、町から苗をもらい、ブルーベリー栽培を始めました。ブルーベリーなら、栽培環境も美里町に適しています。その後、町では続々とブルーベリー栽培が広まり、美里町はおいしいブルーベリーを栽培する町になったのです。

 

うさぎのブルーベリー園のブルーベリー

うさぎのブルーベリー園のブルーベリー

3粒ほど手のひらに乗せて食べると、口いっぱいにジューシーで優しい甘みが広がります。

 

 深沢さんはお客さんとの触れ合いも大事にしています。現在は新型コロナウィルスに気を付けながら開園していますが、おいしいブルーベリーを提供するうさぎのブルーベリー園にはリピーターが多いのだとか。リピーターの子供が、ブルーベリーの摘み取りを楽しんだお礼のはがきを、深沢さんは大切に壁に飾っています。かつて桑畑だった土地は、こうしてうさぎのブルーベリー園となり、たくさんの人を楽しませ、愛されています。

 かつて栄えた養蚕の衰退という時代の波に呑まれながらも、町と町民の皆さんが手を取り合って乗り越えてきた美里町。美里町でブルーベリーが特産品になり、全国でも指折りの栽培面積を誇るようになったのは、地域の課題を解決しようと施策を講じた町の姿勢と、町民の努力があったからこそです。

 カイコからブルーベリーへ... 皆さんも、養蚕の歴史に思いを馳せながら、ここでしか味わえない美里町のブルーベリーを味わってみてはいかがでしょうか。

コロナが落ち着いたら、是非美里のブルーベリー観光農園に遊びに来てくださいね!

 

 ブルーベリーに関する情報は、併せて「美里町観光協会」をご覧ください。

ブルーベリーとミムリン


 

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