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掲載日:2021年6月10日
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この法人は、小川町の自然、環境、文化を愛する人達に対し、仙覚律師を顕彰し、万葉集を中心にした文化活動を行って、町の発展に寄与することを目的に活動しています。
令和元年5月28日、小川町にある埼玉伝統工芸会館に足を運び、万葉集を象徴する幻の野草、紫草をはじめ120種類あまりの植物を拝見しました。万葉集は4,500余首、そのうち約1,700首に植物や花が詠み込まれています。法人のメンバーが植物を自宅で大切に栽培し、展示に備えているそうです。
「あじさい」「松」「梅」など現在でもよく知られている植物から「ヒオウギ」「ササユリ」など一般的には知られていない植物も展示されていました。
その中でも「紫草(むらさき)」は万葉集には17首登場しますが、絶滅危惧種に指定されており、大変貴重な植物です。現在法人が保存活動を行っており、最後に埼玉県で自生が確認されたのは1962年、また全国的にもほぼ壊滅したと言われていますが、今回メンバーが大切に育てているものが見られました。5~6月に開花期を迎えるのですが、花の大きさは直径8~12mmと非常に小さく、白い花です。比較的寒さには強いそうですが、暑さに弱く害虫もつきやすいので、育てるのが大変だそうです。根(紫根=しこん)からは紫色を呈する貴重な染料が得られます。 今回、法人が力を入れている紫根染めに加え、秋田県の鹿角紫根染・茜染研究会の協力のもと、素晴らしい染色作品が展示されていました。
元々万葉集は仮名文字がなかった時代に様々な方法を駆使して漢字で表した難しい表現であったため、平安時代にはすでに読むことができなくなっていましたが、鎌倉時代の僧侶である仙覚律師が小川町にて本格的な万葉集の解読書となる「万葉集註釈」を完成させました。なぜ小川町かというと諸説ありますが、「紙すきの里である小川町は清書に必要な和紙を容易に調達することができた」ことも理由の一つに挙げられています。法人では万葉集に詠み込まれた20種類の植物を紹介した「万葉花手帖」や「万葉の花カレンダー」「万葉花のハガキ」なども作成しています。どちらも小川和紙を使用し、花の画像全てが小川町で撮影されたものです。
これらの商品は埼玉伝統工芸会館、観光案内所「楽市おがわ」で購入できます。
こちらの法人は万葉集から始まり、紫草、染物、和紙と小川町を舞台に様々な交流を深めていこうとしており、目が離せない存在です。
NHKのテレビ、ラジオ放送はじめ、マスコミ各社のご協力をいただきまして今回も多くのお客様にご来場いただきました。初めてご覧になった方からは、『ムラサキって花が紫色をしているのかと思っていました。こんなに小さくて可憐な白い花なのですね。令和元年早々に貴重な花を見ることができ良い年になりそうです。』『資料の多さとこれだけの植物を集められていて驚きました。想像以上に素晴らしい!是非都内でもムラサキの展示や講演会を企画してください。』など、有り難いお言葉をいただきました。
会では、紫草の保存活動を知っていただくために、また新元号『令和』を記念し、出張展示、講演会も承っていますので、お問合せくださいませ。
名称:特定非営利活動法人紫草と万葉の会(「埼玉県NPO情報ステーション」のページへリンク)
住所:埼玉県比企郡小川町みどりが丘4-6-16
電話:0493-72-6457
この法人は、自然保護思想の普及向上に努め、多様な生物の生息環境の保全に寄与することを目的に活動しています。
令和元年6月29日、当法人主催のオオムラサキ観察会に参加しました。
嵐山町にあるオオムラサキの森活動センターに集合し、オオムラサキの森、蝶の里公園、ホタルの里の順に巡りました。
オオムラサキの森はクヌギ・コナラなどの雑木林からなり、下刈り・落ち葉かき・堆肥づくりなどを行い、蝶をはじめとする昆虫や小動物が生息できる環境が維持されています。
蝶の里公園では、シジミチョウの広場・ミドリシジミの草地のように、それぞれの蝶類の食餌植物を選択して残すとともに、自然植生に配慮しつつ、蜜源となる樹木や草花を導入しています。1年を通して埼玉県内にいる約120種の蝶のうち半分くらいの蝶を見ることができるそうです。
ホタルの里は湧き水を利用して、ゲンジボタルとヘイケボタルの両種が見られるような水辺環境が整備されています。
当日は天候に恵まれず、観察中にオオムラサキが飛翔する姿を見ることはできませんでしたが、たくさんの動植物を観察することができました。
左の写真は観察会に参加している方々に植物を紹介している様子です。
オオムラサキは、1957年の日本昆虫学会で国蝶に選定された日本で見られる最大のタテハチョウです。オオムラサキの森・蝶の里公園周辺では年に1回、6月下旬から8月中旬にかけて発生し、雑木林を飛び回る姿や、クヌギ・コナラの樹液で他の虫と場所を争って吸蜜する姿を観察することができます。今年は森の中で6月15日に初めて羽化したそうです。
(出典嵐山町)
観察会の出発地であるオオムラサキの森活動センターは嵐山町が管理・運営している施設で、ここでは一般来館者向けに標本等の展示がされており、当日はセンター内で雄と雌の生きたオオムラサキも見ることができました。オオムラサキの標本や資料の他にも森の周辺に見られる蝶やその他の生き物の紹介もされており、森に訪れた方が見学できるようになっています。
NPO法人自然の会・オオムラサキは、自然環境を守り、小さな生き物の宝庫として自然を学び、ふれあえる森づくりに取り組んでいます。また、嵐山町の小学生と約30年間毎年オオムラサキの越冬幼虫調査をしています。こうした保護活動によって常にオオムラサキや森の生き物たちが生息しやすい環境が整えられています。
今回はオオムラサキ観察会に参加させていただきましたが、夜にはホタル観察会も行われていました。どちらの観察会も毎年行われているものなので、関心のある方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
私たちの会は任意団体の頃も含めて30年以上、自然観察会、下草刈りや木々の伐採などを通して、多くの生物が共存できる豊かな自然環境の維持と回復を目指し活動してきました。
これからも多くの人に「オオムラサキの森」や「ホタルの里」に来ていただいて身近な自然と
ふれあい、自然への関心を深めていただいて、保全活動に参加していただける人が少しで
も増えれば大変ありがたいです。
この豊かな自然を次世代に渡すためにも地道な活動を継続していきたいと思います。
名称:NPO法人自然の会・オオムラサキ(「埼玉県NPO情報ステーション」のページへリンク)
住所:埼玉県比企郡嵐山町大字川島1594番地30
電話:0493-62-7929
この法人は、自然と共生しながら育んできた山里文化を研究し、それを体験・学習する機会を提供して、山里文化の振興と、継承・普及に寄与することを目的としています。
令和元年9月12日(木曜日)、新宿NPO協働推進センターで、NPO法人ときがわ山里文化研究所の講演会がありましたので、参加しました。
講演では、代表の柴崎さんから、会を立ち上げた動機と、山里文化の維持保全活動 についてお話がありました。会員の古館さんと三橋さんのお話しでは、週末の田舎暮らしが、都会に住む人にとって人生の充実に繋がるということでした。半農半Xという言葉がありますが、興味のある方は、ご参加してみてはいかがでしょうか。
名称:特定非営利活動法人ときがわ山里文化研究所(「埼玉県NPO情報ステーション」のページへリンク)
住所:埼玉県比企郡ときがわ町大字大野671番地
電話:049-285-5296
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