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掲載日:2019年8月5日

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NPO法人活動紹介(特定非営利活動法人川口国際交流クラブ)

川口市で日本人と日本在住の外国人の方の交流を促進している、NPO法人川口国際交流クラブを取材しました。今回はかわぐち市民パートナーステーションで毎週木曜日に開かれている国際交流コーナー(ボランティア日本語教室)にお邪魔し、伊藤代表にお話を伺いました。

法人の成り立ち

当法人は、20年ほど前に任意団体として活動を開始しました。現代表(伊藤氏)は3代目で、設立時のメンバーではありません。当初、川口市役所が旧栄町公民館で開いていた外国人お悩み相談室で、当時の設立メンバーが通訳として手伝っていました。その頃、要望に応えて窓口の横に机を置き、日本語教室を始めたことが発端です。やがてキュポ・ラが完成し、市の勧めでこちらに移りました。NPO法人化したのもその頃です。現在、パートナーステーション内ではいくつかの団体が日本語教室を定期的に開いていますが、キュポ・ラ完成前から活動を継続している歴史の長い団体です。

活動状況について

川口国際交流クラブ1パートナーステーションの国際交流コーナー(ボランティア日本語教室)は、毎週木曜日の午後に開いています。また川口市からの勧めを受けて、2年ほど前から芝園公民館でも日本語教室を開始しました。こちらは毎週日曜日に開催しています。

日本語教室ではグループ形式に机を配置し、参加者は教える側も教わる側も、自由に着席して学習します。外国人の方の習熟度に応じて、日本語の基礎から、小説や社説など高度な題材を扱うグループまで内容は様々です。また日本語教室だけでなく、イベントや文化施設の見学など、日本の文化を学べるような企画も行っています。先日は埼玉県議会の見学を行いました。日本の議会制民主主義が珍しい外国人にとってはもちろん、日本人にとっても良い機会となりました。

会員(日本語ボランティア)は概ね30名程度を維持しています。もちろん辞める人もいますが、見学に来て新たに入会する人がいるほか、定期的にパートナーステーションで行われている日本語ボランティア入門講座の受講生数名が、毎年入会しています。

活動におけるこだわりや考え方など

川口国際交流クラブ2相手がどこの国の人かは特に意識せず、フラットな姿勢で一人一人の人と接することを心掛けています。また日本人は日本語を教えるという立場で入ってきていますが、あくまで全員が学習者であり、文化交流をする対等な立場です。この活動は日本語教室として紹介されることが多いですが、本来の趣旨は国際交流です。日本語だけでなく、日本の文化や歴史を知ってもらうことにも力を入れています。

日本語ボランティアの中には、皆に伝えたい日本の文化についての資料や、教材を自作してきてくれる人もいます。このように各自のアイデアを実現できる環境が、それぞれの積極性を活かしていると思います。厳格に取り仕切ったり、学校形式で授業を行うようなことは基本的にしません。また教える側にも教わる側にも、参加を強制しません。当日欠席自由、欠席連絡も不要です。来ることを強制されると、来るのが嫌になってしまうからです。このように何も強制しないことが逆に、長年にわたり安定して活動を継続させる秘訣になっていると思います。

特に外国人の方にとって、日本語を習得することは次のステップのための準備期間にすぎません。皆それぞれの人生があるので、やがて来なくなる人を引き留めることも無いです。目指しているところへ押し出してあげることが、私達の役目だと思っています。

日本語が上達して来なくなった人が、時々半年後くらいに、ふらっと立ち寄ることがあります。そのような時に「就職した」など良い近況が聞けると、冥利に尽きる思いです。

活動の成果

今まで、この教室を通して日本語を習得した外国人の方を何人も見てきました。中には20年ほど通っていて、教える側になるほど日本語が上達した人もいます。まだ日本語を学習中の方にとって、こうした人の存在は心強いものです。

もっと大きな視点で見ると、川口にはこれだけの割合の外国人がいるのに、ヘイトスピーチやデモ行進など大きな衝突や問題は起きていません。既に日本人の中には、近隣に外国人が住んでいることを受け入れる意識があるのだと思います。

活動を通じて感じること

日本人と外国人の問題の根本は、お互いに何を考えているかわからないことです。例えば、中国人から見た日本人の印象は「日本人は、顔が笑顔でも表と裏がありそう」というものだそうです。日本人の感覚では、失礼の無いよう他人と距離を置く場合がありますが、これは中国人には「敬遠している」と受け取られることになります。中国人は人との距離が近い国民性です。困っている外国人がいると日本人のように躊躇することなく、良くも悪くも遠慮無しに助けようとします。中には「一度でも話せば友達」という感覚の人もいます。関係改善のためには何より会話が重要です。一度話してみるとあらゆる誤解が解けるでしょう。日本人から見た近隣の外国人への第一印象は「話したことが無いので、何を考えているかわからず怖い」かもしれませんが、当の日本人も自ら話しかけに行くわけではないので、お互い様なのです。

日本人は、努めて「あなたと仲良くしたい」ということを表現すると良いかもしれません。日本人が、日本で恥ずかしがる必要はありません。相手(外国人)はもっと恥ずかしいはずです。

 伊藤代表から県民の皆さんへ

川口国際交流クラブ3積極的に広報はしていませんが、常に新しい日本語ボランティアの方々を募集しています。必ずしも川口市の日本語ボランティア入門講座を受講してから見学に来る必要は無く、現場は初めてという点では、受講した方もそうでない方もスタート地点は一緒です。

代表自身は、かつて仕事の関係で頻繁にアジアへ行っていた際、現地の方々に親切に接してもらい非常に助けられた経験から、この活動に参加しました。他にも外国で仕事をしていた人や外国に住んでいた人も参加していますが、そうした方々に共通して言えるのは、外国経験を自慢する様子など少しも無く、「もっと外国のことを知りたい」、「自分が現地で助けられたから、日本にも同じ立場の人がいたら今度は助けたい」という純粋な思いで参加していることです。

外国人や異文化へ関心のある方や、退職されてお時間のある方には、どんどん見学に来てほしいと思います。特に、年配の方は知識や経験が豊富ですので、そうした方々が活躍したら、その力は非常に大きいはずです。当法人の日本語ボランティアに限らず、今まで培ったものが活かされる場は必ずあると思います。躊躇っていてはもったいないので、ぜひ外に目を向けて頂きたいと思います。

 

【NPO法人 川口国際交流クラブ】

(代表理事)伊藤 喜勝

(所在地)埼玉県川口市榛松3丁目15番8号

(連絡先)090-8004-5552

(ホームページ)http://kifc.html.xdomain.jp/

 

お問い合わせ

企画財政部 南部地域振興センター  

郵便番号332-0035  埼玉県川口市西青木二丁目13番1号 埼玉県川口地方庁舎2階

ファックス:048-257-0529

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