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掲載日:2020年11月27日
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由美さんは、結婚当初「農業はやらなくていいよ」と言われましたが、実際には農繁期には梅もぎ、選果、出荷までしっかり手伝わなくてはならない状況でした。「こんなはずではなかったのに!」と思いつつ手伝いをしていましたが、9年前に義父が病気になり農業ができない状況になりました。夫に「農園はどうするの?」と聞かれ、「夫が仕事をやめるわけにはいかないなら私がやろう。やるなら楽しく!」と思い由美さんによる経営がスタートしました。
「始めてみると「手伝う」のと「自分でやる」のは大違いで、梅と田んぼの管理はとても大変でした。義父が元気なうちに教えてもらえばよかったと思いましたが、今になって後悔です。」とのこと。今は、梅部会の先輩、農業の先輩にいろいろ教えてもらい、日々勉強中だそうです。
義父の時には市場出荷のみでしたが、由美さんの経営となり「もっと多くの方に「おごせの梅」「山口農園の梅」を知っていただきたい」と思って、スーパーなどへの直売を始めました。加工品も、長く行ってきた梅干加工を中心に、現在では「練り梅」「梅味噌」などアイテム数を増やして新商品の開発にも力を入れています。
由美さんは、農水省が主催する「農業女子プロジェクト」に参加しており、2014年には「subway」とのコラボで梅を使った限定メニューを開発しました。「全国の同じ思いを抱える女性農業者の仲間を増やしていきたい」と思っているそうです。
由美さんは一昨年に生梅の収穫体験や加工体験を始めました。これからの時期は梅の花を愛でながら、「梅の花寿司体験」や「梅の枝を使った染色体験」を楽しめます。どの体験も参加者からは好評です。「今後は体験メニューを充実させ、田んぼの作業体験等もできたらいいなぁと思っています」とのこと。
「梅の開花も始まります。今年も消費者の皆さんに喜び、楽しんでもらえる1年にしたいと思います。そして「よい梅、よい米づくり」を目標にして頑張っていきます。」と話してくれました。
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