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掲載日:2017年8月21日
山下さんは、皆野町で鉢物・花苗を生産している「合同会社 神花園」の代表社員です。
就農9年目の今年4月、お父さんの経営から独立。法人化し、規模拡大に向けて奮闘中です。
「最初は花屋さんになるつもりで勉強していました。でも、父親の姿を見ていたからでしょうか。自分の手で作りたくなりました。」
神花園の主力は、丸一年かけて5号鉢に仕上げたシクラメン。
さらに大きな12号鉢は、2年かけて作り上げます。ホテルからの依頼が入るそうです。
「大きなシクラメンは、栽培に手間も時間もかかり、日々の積み重ねが花になる。難しいからこそ、やった分だけ、花には生産者の色が出るんです。」
職人魂を感じさせる山下さん。一方で代表社員として、作業の効率化、周年出荷に向けた作目の調整に加えて、需要の動向チェックにも余念がありません。
花色の鮮烈なサンブリテニアは、花苗として市場で人気の高い品目です。しかし栽培が難しいため、慢性的に供給が足りない状況です。
そんな品目に、山下さんはあえて挑戦しています。試行錯誤しながら技術を磨き、今では主力の一つとなったそうです。
「花は売れなくなったという人もいる。けれども、売れるものは絶対にあるんです。お客さんのほしがるもの、他では作れないものを、作っていきたい。お客さんとの接点がヒントになる。」
今後は少量多品目の生産に注力するとともに、併設する直売所の販売を増やし、お客さんの要望を経営に生かしたいそうです。
勉強熱心、チャレンジ精神旺盛な山下さん。今後もますます花業界をリードしてくれることでしょう!
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