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掲載日:2017年5月8日
狭山市の農家の19代目、渡邉大地さんは、幼稚園勤務を経て就農し、今年で3年目を迎えます。
19代続く農家というのは狭山市内でも珍しく、18代目で後継者のいなかった伯父さんの姿を見て、この伝統を絶やしてはいけないと後継者に名乗りを上げました。
小さい頃から週末に手伝いをしていたので農業には慣れ親しんでいましたが、2年経って仕事を覚えた今でも、伯父さんにはまだまだかなわないと感じているそうです。
渡邉さんの伯父さんは、今では当たり前のかん水施設がまだ全くない頃に、自分で井戸を掘ってさといもの収量や品質を劇的に向上させるなど、地域でも先進的な農家として知られています。
現在も、さといもの種いもの2重選別や食味を重視したえだまめの栽培など、手間を惜しまない農作業のおかげで毎年立派な農産物ができ、その教えを継いでいる渡邉さんも誇らしい思いになるそうです。
渡邉さんは、この地域のさといもが昔から評判で料亭などに出荷されると言われていることに目を付け、噂を自分で確かめたいと、プロジェクト活動として市場や料理店などへの追跡調査に取り組みました。
するとその内容が評価され、平成28年度の入間地方青年農業者会議で最優秀賞、県の大会では第2位となり、関東大会にも進むことになりました。
一番嬉しかったのは、賞をもらえたことで地域の農家からも注目してもらい、「自分たちも知らないことが分かった」など多くの反応をもらえたことです。
ぜひ、関東大会を勝ち抜いて全国でも発表し、狭山のさといもをもっと多くの人に知ってもらいたいと考えています。
また、幼稚園で働いた経験もある渡邉さんの夢は、農業を子どもたちのあこがれの職業にすること。
消費者と近い関係を築こうと、農業体験を実施しているグループにも参加したり、将来は新たな販路も開拓して自分の野菜を食べてもらえる機会を増やしたりしたいと考えてます。
現在は、狭山市4Hクラブの会長としても活動する渡邉さん、今後の活躍が楽しみです。
◯狭山市4HクラブHP http://sayama-4hclub.jimdo.com/
Our Village HP http://www.ourvillage.jp/
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