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掲載日:2017年1月19日
西海さんは大学は農学部へ、そして卒業後は農業大学校(実践コース)に進みました。農業大学校では家で栽培したことのない30品目以上の野菜を栽培したり、農家研修をしたりするなかで、直売を取り入れた経営について学びました。
「大学校での一年間は様々な野菜栽培ができて本当に楽しかった。ハウスでのイチゴ栽培やトマトといった施設栽培が経験できたのもよかった。」と西海さん。
ほうれんそうの生育状況を確認する西海陽介さん
就農後は、自宅のすぐ近くに大型の直売店ができたこともあり、大学校での経験をそのまま活かして、直売所への出荷を試してみることにしました。
スイートコーンやオレンジカリフラワーなど、いままで家で栽培したことのない品目であっても、西海さんは「自分で1から考える楽しみがある」と前向きです。これらの野菜は直売所では完売が続く人気商品となっています。
西海さんは所沢市4Hクラブ(19人)に所属し、市内の同年代の農家仲間とともに様々な取り組みに参加しています。
なかでも、平成27年に同期の栗原寛さん、町田弘貴さんとともに取り組んだプロジェクト活動「『芋名月』に向けたさといもの提案」では、さといもの早掘りに取り組み、そのいもの中でも小さなサイズのいもを「きぬかつぎ」として提案することを発表。その活動は、(1)新たな視点により付加価値化を高めた(2)地域への波及効果が大きいと高く評価され、平成28年7月20日に開催された関東ブロック農村青少年(4H)クラブプロジェクト実績発表会 プロジェクト発表の部 地域活動部門で優秀賞を受賞しました。
左から栗原寛さん、西海陽介さん、町田弘貴さん
西海さん達は関東地区代表として、平成29年2月28日に開催される第56回全国農業者会議にも出場する予定です。
4Hクラブの仲間には、西海さんと同じように市場出荷に加えて新たに直売に挑戦している農家も多く、仲間内でよく情報交換を行っています。
「地域の若手農家と切磋琢磨することで、他産地との競争をしていくことが、自分のスキルアップだけでなく、埼玉の農業を支えていくことになると思います。」
今後も地域の仲間と協力して、農業を盛り上げていきます!と、常に若い力がみなぎる西海さんです。
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