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掲載日:2015年2月6日
長谷川さんが高設いちご栽培を始めた平成20年当時は、県内で高設いちご栽培を行っている生産者は現在の1割程度でした。
既存のノウハウで栽培しても味や食感の面で、いちご農家で育った長谷川さんが納得できるものは出来ませんでした。そこで、いちごの生理を徹底的に勉強し、温度、湿度、養液組成、管理作業等を見直し、高設栽培の仲間と情報交換を繰り返しながら、食味の良い高設いちご栽培理論を独自に確立したとのことです。
長谷川さんが経営するベリーズファーム・ハセガワは、年間9,000人がイチゴ狩りに来園するほどの大人気ぶりです。常に効率化や規模拡大を視野に入れた経営改善を続けています。食味だけではなく、狙った時期の収穫確保についても計算されており、コンピューターによる環境制御や雇用労力の利用を前提とした理論的な生産技術組み立てで、苗生産からいちご販売まで無駄・ムラの無い経営を徹底追求しています。
こうしたことは、就農前に勤務していた自動車業界の経験が源流となっているのだそうです。
また、これまで受け入れた研修生は、県内各地で高設いちご経営を開始しており、生産者数の増加に大きく貢献しているだけではなく、グループでの情報交換がさらに独自技術の開発にもつながっています。
いちごが多く採れる時期にはジェラートに加工しておき、来場者向けやイベントで販売を行っています。今後は加工部門を充実させ、いちごデザートや菓子をケータリングや店舗で販売、いちごグッズの販売も手がけて行きたいと、構想は広がります。
長谷川流の経営が今後どの様に展開されていくのか、大変楽しみです。
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