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掲載日:2021年4月15日
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オークマ株式会社の大熊代表取締役にお話を伺いました。
60歳以上の社員は14人です。男性は主にトラックや送迎バスの運転手、女性は百貨店向けの洋菓子の包装作業などをしています。
20年から30年くらいの方が多く、一番長い方は50年以上になります。
シニアの方も安全に運転できるよう、トラックに装着するバックアイカメラ※の購入費用に充てました。
※バックアイカメラ:後方視野に入りにくい小さな障害物などを確認できるカメラ
当社はもともとシニアの方が多く働かれているので、働くこと自体には特に変化はなかったように思います。
同じ65歳でも元気な人もいればそうでない人もいますから、年齢で線を引くのではなく、働けるうちはずっとうちで働いていただきたいと考えています。シニアのみなさんにとっても、働いている方が元気でいられると思います。そのため、当社ではシニア社員の方から「辞めたいのだけれど」と相談されたら「まだ働いてくださいよ」と引き留めています(笑)。
給料についても、当社では定年に達したから下げるということはなく、同じ仕事をしてもらっているので定年前と同額をお支払いしています。
なんといっても仕事に対する真面目さや責任感の強さです。
例えばパート社員の方でも、帰宅された後、「どうしても気になる点を思い出した」と言って戻って来られたことがあります。責任を持って取り組んでもらっていることがわかっているので、安心して仕事をお任せできます。
また、当社の仕事は慣れるまでに1、2クール(1年)くらいかかりますが、シニア社員は20年近く働いている方が多く、仕事の質も高いので安心です。
加えて、当社の業務は1年の中で繁閑の差があり、出勤いただく日数が時期によって異なるのですが、そうした状況もよくわかってくださった上で働いていただいているのがありがたいです。
シニアになっても変わらず働けるということで、社員に安心感を持ってもらえると思います。
シニア社員の方々にうかがってみると、「包装の作業、特にリボンをかける作業は自分に合っていて楽しい」、「家にずっといるよりも元気でいられるし、ここでみなさんと話せるのも楽しい」、「毎日ここで忙しくしているのが楽しい」、「こうしてみんなで集まるのが楽しい」とのこと。
入社以来ずっと責任者をされているシニア社員の小須賀さんからは、「1日に2、3千個の商品を仕上げるためには朝の段取りが最も大切。いろいろな方がいる中で、うまくみなさんをまとめ、日々の目標数を達成していくのは大変ですが、やりがいもあります」とのお話もいただきました。
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