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掲載日:2018年3月29日

ホップ・ステップ・チャレンジ《平成25年》

働く障害者の応援レポート

障害者福祉・障害者雇用に関心のある方々にご協力いただき、障害者が働く企業を訪問して、障害者本人や企業の担当者にインタビューしていただいたものです。なお、【 】はインタビューを受けて頂いた従業員の方の障害種別、《 》は訪問企業の主たる事業内容です。

インタビューするコバトン

  1. 【知的】《卸・製造業》株式会社スギヤマ
  2. 【知的】《農業》株式会社アグリカルチャーセンター
  3. 【知的】《リサイクル業》キムラセンイ株式会社

1 株式会社スギヤマの障害者雇用

インタビューした日

平成25年8月26日

インタビューした方

代表取締役社長 スギ(木偏に久)山 国弘さん、男性Yさん

協力レポーター

石川 浩さん(小鹿野町)、並木 静子さん(越谷市)

企業概要

就業中の様子

  • ]名称:株式会社スギヤマ
  • 所在地:日高市下大谷沢2-3
  • 事業内容:(1)ごぼう、人参を中心とした青果卸 (2)カット野菜の製造加工・販売
  • 総社員数:124名(パート・アルバイトを含む)
  • うち障害者数:7名

企業の方へのインタビュー (レポーター:石川 浩さん)

今回私たちが訪問したのは、日高市にあります(株)スギヤマです。

(株)スギヤマは東京都東村山市に創業され、主にごぼう、人参を中心とした青果卸、カット野菜の製造加工業を本業として運営されています。2008年に業容拡大のため、日高市に移転されました。

障害者雇用は東村山青年会議所のボランティアで実習受入を行った事によりスタートしました。現在は7名の障害者の方々が勤務されております。7名全員が東村山市時代から勤務されている方で、日高市に移ってからは全員電車通勤をされております。遅刻、欠勤なども全くないそうです。

就業中の写真2

仕事は全員他の社員・パートの方々と一緒に行っており、一見すると誰が障害者なのかわからない程、仕事の能力は高いレベルにありました。

これは社長の方針で、他の従業員と同様の扱いをする事により仕事の能力を高められた結果なのだと思います。

勤務歴5年、10年、15年と社内表彰があり、15年を超える社員も出てきました。

日高工場には124名の従業員が勤務されていますが、アットホームな中にも厳しさがあり、障害者の方も生き生きと仕事をされているのが印象的でした。

障害のあるの方へのインタビュー (レポーター:並木 静子さん)

会社の玄関に向かって歩いていくと、2頭のヤギが迎えてくれました。敷地内のグリーンベルトに生える雑草を刈り取る仕事を任されているそうです。

さて、今回、お話を伺ったのは、勤続16年の男性です。養護学校(当時)在学中から、スギヤマ東村山工場で実習を重ね、卒業後は社員として働いています。

株式会社スギヤマで飼育するヤギの写真

6年前、工場の移転に伴い、日高工場に勤務することになりました。今は、狭山市駅まで電車通勤をし、工場まで送迎バスで通っています。以前より通勤時間が掛かるようになりましたが、もう慣れたそうです。

仕事は、野菜の仕分け・洗浄・カット・袋詰等で、スーパーマーケットや飲食店向けに製造加工しています。食物を扱う仕事なので、衛生と安全への指導が徹底しています。

気をつけているのは機械の操作です。メンテナンスも担当しているので、安全には気を使っています。大変だと思うのは、冬場の冷蔵庫内での作業です。水を使うので、手や足の指が冷たくなります。でも、夏は冷蔵庫の作業は、嬉しいそうです。

コバトンと仲間たち

彼は、7名の知的障害者のリーダーで、後輩の指導やグループの調整役として、頼られています。1番の悩みは、後輩同士のトラブルだそうです。

以前は、1泊の社員旅行があり親睦を深めていましたが、社員が増えたことから、今は、新年会やバーベキューで社内の交流をしています(お酒を飲みすぎた後輩の介抱もします)。

休日は、洗濯をしたり、テレビやビデオを見たり、ゲーム等をしています。鉄道好きな後輩が電車で旅行をしているのを、「勇気がある、僕には無理」と言っていました。

見学させていただいた感想:並木 静子さん

後輩の面倒を見るのも仕事と意識している彼は、社内での評価が高く、信頼されている様子が良くわかりました。後輩のトラブルの後始末のために、パートの方に謝ったり、後輩をなだめたりする様子が、目に浮かびます。社長に対して一言と聞いてみましたが、後輩を気遣う言葉が出てきました。彼がいたから障害者雇用を続けられた、という社長の言葉が印象的でした。

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2 株式会社アグリカルチャーセンターの障害者雇用

インタビューした日

平成25年9月24日

インタビューした方

専務取締役 石川 浩さん、男性Aさん

協力レポーター

青木 律子さん(さいたま市)、峯村 由紀子さん(さいたま市)

企業概要

企業の内部が分かる写真

  • 名称 株式会社アグリカルチャーセンター
  • 所在地 秩父市上宮地町30-20
  • 業務内容 食用キノコ類の栽培及び販売、花卉、園芸植物の栽培及び販売
  • 総社員数 51名(パート・アルバイトを含む)
  • うち障害者数 4名

企業の方へのインタビュー(レポーター:青木 律子さん)

(1)企業について

株式会社アグリカルチャーセンター(以下「アグリカルチャーセンター」とします)は食用キノコ類(エノキタケ、シイタケ、マイタケ、ハタケシメジ)の栽培及び販売を主な事業としており、秩父市に本社、小鹿野町に工場があります。同社は昭和61年に設立され、平成15年より障害者の雇用を始めました。平成25年9月現在、知的障害者3名と精神障害者1名が小鹿野工場でエノキタケの生産に従事しています。

(2)障害のある従業員が担当する仕事

知的障害のある従業員が担当している作業は芽出し(ポットに接種した菌を培養して発芽させる)、紙巻(発芽したエノキタケがまっすぐに伸びるように、ポット上部の周囲に紙を巻く)、収穫、かき出し(収穫後のポットに残っている培地を取り除く)です。アグリカルチャーセンターでは特定の従業員が特定の作業だけを行う、という形を取らずに、知的障害のある従業員も他の従業員とともにローテーションを組んで作業にあたっています。その日に行う作業については、前日に掲示板で知らせるようにしています。

秩父夜祭に参加するコバトン

知的障害のある従業員は、3名とも実習を行ってから入社しました。実習では作業能力よりも職場に適応できるかどうかを見極めることに重点を置きました。3名とも実習中及び入社直後は紙巻を担当し、その後に他の作業を習得しました。知的障害のある従業員を雇用するに当たり、作業マニュアルを作成する、作業しやすいように道具を工夫する、といった配慮はアグリカルチャーセンターでは特に行っていませんが、3名とも入社以来大きな問題はなく、一人前の戦力として不可欠な存在となっています。

精神障害のある従業員が担当している作業は、収穫後のエノキタケの包装及び箱詰めです。作業は、収穫後のエノキタケを計量し、決められた量をセットし、機械で包装し、包装したエノキタケを箱に詰めて出荷する、という流れになっています。精神障害のある従業員は、入社以来約1年半の間ずっと包装を担当しており、大きな問題なく仕事を続けています。勤務時間も、入社当初の1日4時間から6時間、7時間と段階的に延ばしていきました。

(3)関係者との連携

知的障害者や精神障害者が仕事を続けるうえでは、企業が保護者、就労支援機関、医療機関など関係者と連携することが不可欠とされています。

知的障害のある従業員については、保護者に年に1回来社してもらい、面談と工場見学を行います。何か問題があれば別途話し合うこととしていますが、同社の石川浩専務取締役によれば、これまでのところ特に大きな問題は発生していないとのことです。また就労支援機関との関係については、従業員の入社直後には地域の就労支援センターと密接なかかわりがありましたが、現在では就労支援センターに多くを頼らなくとも従業員は問題なく仕事を続けられています。

精神障害のある従業員については、何か問題や悩み事があるときには、本人が自ら専務や就労支援センターに相談するようにしています。石川専務によれば、「相談できる人がいるから仕事が続けられる」とのことです。

(4)障害者と農業

農業に従事する障害者が近年増えていますが、これについて、石川専務から大変興味深いコメントがあったので紹介します。「キノコ栽培など計画的な栽培は、天候に左右される露地栽培に比べて作業の見通しが立てやすく、仕事も安定しているので、障害のある人にはむしろ適しているといえるでしょう。当社はもともと農業出身者が立ち上げたわけではなく(電機メーカーから分離独立)、製造業のつもりで経営しています」

レポーターの感想

アグリカルチャーセンターを訪問して最も印象に残ったのは、「特別な配慮をしなくても、知的障害のある従業員が他の従業員と同じように仕事ができる」ということです。同時に私は、このことはスポーツなど他の場面にも通じるものがある、と感じました。私は趣味で卓球をしており、知的障害者と試合で対戦したことがありますが、彼らは健常者と同じようにプレーができます。知的障害者が特別な配慮なしに健常者と同じように活躍できる場が他にもあるような気がします。

障害のある方へのインタビュー(レポーター:峯村 由紀子さん)

工場でえのきたけの紙巻きを担当されていたAさん(28歳男性)にお話を伺いました。石川専務は席をはずされ、たったひとりでインタビューに答えられました。

Aさんは勤続10年、特別支援学校を卒業し、アグリカルチャーセンターに入社しました。最初から健常者の方々と同じ仕事をし、作業のやり方を教えてもらいながら、3年ほどで現在のように紙巻き、収穫、掻出し工程をこなせるようになりました。

勤務は月~金曜日の8時から17時15分。Aさんは毎日必ず朝6時に家を出てバスに乗り、7時には会社に到着しているそうです。遅刻や欠勤は全くなく、同僚たちからも厚い信頼を得ています。勤続10年目で褒められることも多いそうですが、自分では仕事は楽しく、あっという間で、褒められることが不思議なのだそうです。毎月の給料はほとんど貯金し、10年間ほとんど使っていないそうです。唯一買ったものは、10万円程したガラス製の竜の置物で、大切にしています。

仕事の様子

普段の休日は家で過ごすことが多いですが、月に1回は母校の特別支援学校のバスケットボールチームの練習に参加しています。友達や先生との交流を楽しんでいる様子が伝わってきました。

7月から3月は繁忙期で、日々の業務もとても忙しく休みが減るため、休みの多い春から夏の方が好きだそうです。以前は体重が90キロありましたが、仕事が多忙なため60キロ台まで痩せたそうです

背が高く体格の良いAさん。ニコニコとした明るい雰囲気で、会社の上司同僚の方、ご両親、バスケットの仲間、皆に囲まれて充実した生活をされている様子がとても伝わってきました。

Aさんは、平成24年度に埼玉県雇用開発協会長表彰で優秀勤労障害者として表彰を受けました。今後もさらに仕事を続けて、埼玉県知事表彰をもらえるまで頑張りたいそうです。ぜひ頑張ってほしいと思います。

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3 キムラセンイ株式会社の障害者雇用

インタビューした日

平成26年2月26日

インタビューした方

総務部人事課 係長 吉澤 広さん、男性Kさん、男性Nさん

協力レポーター

伊藤 泰成さん(行田市)、伊藤 寿子さん(行田市)

企業概要

キムラセンイ株式会社の本社社屋

  • 名称:キムラセンイ株式会社
  • 所在地:加須市南小浜370-1
  • 事業内容:古繊維のリサイクル業
  • 総社員数:84名(パート・アルバイトを含む)
  • うち障害者数:2名

企業の方へのインタビュー

現在、障害者の法定雇用率がまた一段高められ、企業の公益的責務がより強く求められています。

Nさんの就業中の様子

その中で、この度見学させていただいたキムラセンイ株式会社は、その流れを身構えずに自然体で受け止めており、雇用を見合わせている企業へ少なからず示唆を与えるものになると思いました。

訪問した2時間余りの間、会社を代表して人事課係長の吉澤様が丁寧に応対してくれました。また、見学の際には、同僚の勤務者も忙しく働く中で、皆にこやかに挨拶してくれ、職場はいたわりと優しさに満ちていました。

まず、雇用の動機は人材が定着しない部門を補うためとのことであり、必ずしも慈善的発想に基づくものではありませんでした。しかし、その特別扱いをしない対応こそが、本人の必要性を際立たせて、尊厳を高めるものになっていました。

職場内で、障害者ということで庇護される立場であるために、他の従業員から反感を買って辞めざるを得なくなったという話しもよく耳にします。雇用制度や業務内容といったハード面の環境以前に、人間関係などのソフト面で問題が生じては元も子もないことを感じました。

また、特別扱いしないことで、時間をかけて、焦らず指導でき、結果的に知的障害重度の方が一般人と同等以上の働きをするまでになっていました。

障害のある方へのインタビュー

Kさんの就業中の様子

勤務している2人の重度知的障害者のうちNさんは古布団の解体、Kさんは袋から古着を取り出し仕分けのためのベルトコンベアーに乗せる作業を担当していました。

インタビューで質問に応えてくれたKさんは大変真面目で、月曜から金曜までのフルタイムを欠勤なくこなしており、記録的大雪に見舞われた日も、雪道を踏み分けて出勤してきたそうです。

二人の仕事ぶりを見ると脱帽もので、手を抜かず黙々と真剣に仕事をこなしていました。重労働で、わが身なら、1時間とて勤まるものではありません。その決して楽ではない仕事を、Kさんは1年近く、Nさんは3年以上も休まず続けていると聞き、驚くとともに敬服しました。

感想

一般的に、どんなに辛くハードな仕事でも単純作業は注目されず、しかも安価な報酬しか得られません。社会全般として、どのような形でもよいので、もっと光が当たればよいと願うものでした。

お問い合わせ

産業労働部 雇用労働課 障害者・若年者支援担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎5階

電話:048-830-4536

ファックス:048-830-4851

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