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掲載日:2018年3月29日

ホップ・ステップ・チャレンジ《特別編》

働く障害者の応援レポート

遠方まで出かける様子のコバトンのイラスト

「ホップ・ステップ・チャレンジ」は、障害者福祉・障害者雇用に関心のある方々にご協力いただき、障害者が働く企業を訪問して、障害者本人や企業の担当者にインタビューしていただいたものです。なお、【 】はインタビューを受けていただいた従業員の方の障害種別、《 》は訪問企業の主たる事業内容です。

今回は特別編として、県内の障害者就業・生活支援センターや市町村障害者就労支援センターの職員と共に、県外の事業所を見学しました。

  1. 【知的】《製造業》日本理化学工業株式会社

1 日本理化学工業株式会社

見学日

平成24年2月22日

お話をうかがった方

日本理化学工業株式会社 取締役会長 大山 泰弘さん

企業概要

日本理化学工業株式会社外観

  • 名称 日本理化学工業株式会社
  • 所在地 神奈川県川崎市高津区久地2-15-10
  • 創業 昭和12年
  • 事業内容 ダストレスチョーク、キットパス等の製造・販売
  • 従業員数 73名(内障害者55名)

大山会長からお話を伺って

チョークメーカーとしては最も後発ですが、国内シェア32%と第一位です。全従業員73名中、知的障害者55名と全社員に占める割合が75%にも上ります。障害者雇用は、昭和34年に、工場のあった大田区に隣接した世田谷区の特別支援学校から「一生に一度でいいから働く経験をさせてほしい」との依頼があり、実習を引き受けたことが始まりでした。生徒2名の一心不乱に働く姿に心を動かされた社員達の、「たった2人なら私たちが面倒をみますから」という言葉で、翌年4月に採用に踏み切りました。最初は、就職できないと15歳で親と離れて施設に入らなければならないのは可哀そうだという同情からでした。

工場内の様子1

採用後は、様々な試行錯誤がありました。その中で効果的だったのが、色を使った作業です。字が読めない知的障害者が、交通量の多い道路を事故にも遭わずに交差点の信号を渡って通勤をしていることで、色の区別ができることに気づき、信号がヒントになりました。単位(グラム)や文字がわからなくても、色を使って行うなど、その人の理解力に合わせて方法を考えることで、難しいとされた計量作業が行えるようになりました。

具体的には、赤い缶に入った材料を量るときには必要量の赤のおもりを秤に乗せ、もう一方に材料を乗せ、秤の針が真ん中の位置で、指を折って5つ数え終わっても止まっていたら材料を下ろすという方法です。

工場内の様子の写真2

日本の中小企業には、文字を使ってマニュアルで説明するのではなく、手取り足取り工夫して教える職人文化があります。この文化をうまく活かせば、字の読めない障害者も働けると大山会長は考えています。

採用する際、条件は4つです。(1)飲食排泄など自分のことが自分で出来る。(2)簡単で良いので、返事が出来る。(3)一生懸命仕事をする。(4)周りの人に迷惑をかけない。

この4つが身についていれば、中小企業の職人文化の中で、良い仕事が出来るとのことでした。

以前、大山会長がベルギーを視察された際、企業が障害者を雇用した場合、企業に代わって最低賃金を国が負担し、障害者が働いたことで生まれた利益は、企業が受け取れる仕組があることを知ったそうです。大山会長は、日本でも同じような制度ができれば、障害者雇用は企業に利益ももたらす制度だと認識され、雇用が進むようになると考えています。

工場を見学して

チョークを作る工程:材料の計量・混練→押し出し(30cm位の長さのチョークを板に並べる)→切断→乾燥→コーティング→箱詰め→梱包

工場内の様子の写真3

書いた時に粉の飛散しにくいダストレスチョークの生産工場を見学しました。様々な製造工程が、1部屋の中に集中し、皆さん集中して黙々と働いていらっしゃいました。

数人で構成されたグループがあり、各グループに班長がいます。班長も知的障害者ですが、グループのメンバーが困っていたら面倒をみるなど班長の親切さを活かし、周りの人の成長に努力させながら、班長としての成長を育んでいます。

年に1度、父兄会を行い、会社と家族の意思疎通を図っています。家族がしっかりと生活面を支え、会社がしっかりと就労面を支えます。指示した仕事が出来ないときは、本人の能力のせいにせず、その人の今ある能力で出来るように対処することを管理者の責務とさせ、どうしてもうまくいかないときは上司と相談することにしています。お茶を飲むコバトンのイラスト

この姿勢が、50年以上に及ぶ障害者雇用の成功につながっています。見学の前に、お茶を出して下さった女性は、第一号社員で昭和35年から現在まで就労されているとのことでした。それだけの長い間、働き続けたいと思え、その思いを支えられる職場は、稀有な存在だと思います。

お忙しい中、見学をさせて下さった日本理学工業株式会社の皆様、本当にありがとうございました。

お問い合わせ

産業労働部 雇用労働課 障害者・若年者支援担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎5階

電話:048-830-4536

ファックス:048-830-4851

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