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掲載日:2018年3月29日

ホップ・ステップ・チャレンジ《平成21年》

平成21年度 働く障害者の応援レポート

障害者福祉・障害者雇用に関心のある方々にご協力いただき、障害者が働く企業を訪問して、障害者本人や企業の担当者にインタビューしていただいたものです。なお、【】はインタビューを受けて頂いた従業員の方の障害種別、《》は訪問企業の主たる事業内容です。

コバトンスーツ姿

  1. 【知的】《電気めっき業》株式会社大宮鍍金(めっき)工業の障害者雇用レポート
  2. 【知的】《レストラン業》株式会社馬車道の障害者雇用レポート
  3. 【精神】《農業》有限会社貫井園の障害者雇用レポート
  4. 【知的】《物流業》協栄流通株式会社の障害者雇用レポート

1 株式会社大宮鍍金工業の障害者雇用レポート

インタビューした日

平成21年12月9日水曜日

インタビューした方

株式会社大宮鍍金(めっき)工業 代表取締役社長 出野哲也さん 社員Fさん・社員Yさん

協力レポーター

渡辺 勝江さん(さいたま市) 矢作裕子さん(さいたま市)

企業概要

(株)大宮鍍金工場(外観写真)

名称:株式会社大宮鍍金(めっき)工業

所在地:さいたま市北区日進町1-188

設立:昭和24年

事業内容:電気めっき業

従業員:45名(うち障害者10名を含む)

レポート内容

企業担当者へのインタビュー《渡辺さん》

笑顔のすてきな二代目社長からお話を伺いました。正社員45名中、知的障害者10名(みどりの手帳Aが1名、Bが5名、Cが4名)全員男性で、正社員としての雇用です。素晴らしい!
初めて採用してから、20年位たっているので、他の社員の理解もあります。出野社長の話では、「仕事は時間をかけて教えていけば、必ず出来るようになるとの考えで採用しています。会話は難しい面もありますが、仕事に関しては、慣れるまで時間がかかるが、速さと根気強さがあり助かっています。ラインの責任者に、指導はまかせています。その人の障害の特徴に合わせて、仕事の指導をしています。マイペースな人には相手が混乱しない様に様子を見ながらゆっくりと指導します。また仲間が少し仕事が遅いと助けに行くような機転がきく人もいますが、逆に勝手なことを始めてしまうことがあるので、気を付けて指導しています。」とのことです。
保護者の方がいなくなった時、働いている人の私生活をどのようにサポートしたらよいか、行政からも支援をしてほしいと望んでいます。
親の亡きあとの心配もして下さる心やさしい社長のもとで、働いている知的障害者の方が「仕事が楽しい」と言う、その言葉を聞き、たいへん嬉しく思いました。
働く場所があるって、大事なことであり、幸せなことだと思いました。

(株)大宮鍍金工場(就労の様子1)

就業者へのへのインタビュー《矢作さん》

株式会社大宮鍍金(めっき)工業で働く、障害のある人は10名です。ほとんどが中学を卒業してから働き始め、20年近く働いている人もいます。仕事は、自動車部品等の亜鉛メッキです。日々、部品の種類や数が変わり、一日立ち仕事のため体力を必要とします。在学中に実習を経験してから就職しているとのことです。障害のある人向けの仕事を作るのではなく、作業工程の中で、力をあわせ、人手がいる部分を分担しています。素早く、たくさんの部品を正確に並べるという仕事を覚えるのは、大変だったのではないかと思われますが、障害者だからと構えることなく、新入社員として仕事を教える、覚えていくという雰囲気が、社内に自然とありました。障害者として、会社で孤立してしまったり、周囲が戸惑ってスムーズな関係がつくれないという話をよく聞きますが、ここでは、経営者をはじめ、先輩の社員の人たちが新人を気遣い暖かく迎え、育てる意識があったに違いありません。
今年、勤続15年になるFさんは、受け答えもしっかりしていて、立派な社会人でした。仕事は力仕事で、部品の入った箱は、重く、数多くあります。大変だと思うことも、たまにはありますが、体調が悪いときなどは、無理しないで自分で休みを取ることができると言っていました。障害のある人は、自分のことが説明できなくて、誤解を受けることもありますが、仕事に対する自信と仕事仲間の理解があれば、適切な休養を取ることができるのだと思いました。
24歳になるYさんは、会社は楽しいと笑顔で答えてくれました。仕事で困ったり、怒られたりしたことはないと言っていました。親に食費を渡し、残った給料で、休日には、職場の仲間と野球観戦や街歩きを楽しんでいるといいます

(株)大宮鍍金工場(就労の様子2)

二人とも、これから会社に就職する後輩に対しては、仕事を覚えることが大切で、職場の人に挨拶ができるようになるといいと助言してくれました。仕事に慣れてくると、責任者に仕事のことも相談でき、検品などの新たな仕事もできるようになると話してくれました
会社全体で、障害のあることが特別なことではなく、それは個性であり、受け入れることが当たり前になっていて、自然体で接していました。社長も採用は、特別支援学級や特別支援学校からですが、仕事ができることが重要との認識でした。さらに、障害のある人が、健康で長く働き続けるための条件について考えをめぐらせて下さっていました。会社も他の社員の人たちも、家族のように障害のある人を見守ってくれています。障害のある人にとって理想的な職場だと思いました。日本の社会全体が自然とこんな雰囲気になれたら…。障害の有無ではなく、誰に対してもやさしい社会となるのでしょう。

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2 株式会社馬車道の障害者雇用レポート

インタビューした日

平成21年11月20日金曜日

インタビューした方

株式会社馬車道 工場生産管理担当部長 清雲政博さん 人事部主任 新鎧明美さん 社員Oさん Mさん

協力レポーター

浅川善弘さん(自営業) 室伏美和さん(学生)

企業概要

  • 名称:株式会社 馬車道
  • 所在地:熊谷市万吉2950-1
  • 設立:昭和47年
  • 事業内容:レストラン業、ケータリング事業
  • 従業員:5,286名(パート・アルバイトを含む)
  • 障害者:8名(身体障害者2名、知的障害者6名)

レポート内容

(株)馬車道社内入口前の様子(写真)

企業担当者へのインタビュー《浅川さん》

  • 障害者雇用に対する企業の考え
    8年前に本社内に店舗向けの食品工場を作り、それ以降、ここで障害者雇用をするようになりました。障害者の担当する部署・業務としては、サラダの盛り付け、製菓、製麺、店舗向けの仕分けなど工場業務のほぼ全範囲に渡っています。
    外食業の性格から、従業員の9割が店舗社員であり、将来は店舗での障害者採用も考えていますが、店舗で採用するには、平均年齢の若い一般従業員に対する障害理解の教育がどうしても必要であり、それがネックになっています。
  • 障害者を雇用して感じている事
    みな非常に真面目な方達ですが、障害により個人差もあります。日頃から、一般の従業員と必要以上に区別をしない事を心がけるようにしています。
    また、衛生や手順を守る事は作業を行う上で非常に大切なので、障害特性に配慮しながら根気強い教育をしていますやや飽きっぽいところがある人もいるので、休憩時間を変えるなどの配慮をしています。
  • 障害者を雇用するにいたった経緯
    8年ほど前にハローワークを通じて1名を採用したのをきっかけに障害者採用が始まり、5年前に、障害者就労支援センターからの紹介で1名を採用しました。現在は、ハローワーク主催で県も関係する障害者就職面接会に出席しており、今年10月15日に行われた面接会では1名の障害者を採用しようとしています。
  • 障害者雇用で配慮している点
    職場の配置を決める際には、各自の障害適性を充分に考えた上で部署を選んでいます。工場の生産体制の都合で出勤と退勤の時間を記した勤務シフト表を作成していますが、障害者には特に直属の上長から理解できるまで内容について詳しく説明をしています。
    また、職場内では、年長のパート社員が障害者をサポートしたり、パートリーダー会議で障害者について情報交換をしたりと、障害者を支えるパート従業員の力が大きいです。
    それから、上司では相談しにくい悩みなどもあるので、総務に女性の相談員を置いて、障害者の日常の相談業務にあたっています。
    会社として障害者の送迎などは行わず、各人がバスを利用して自立で出社しています。大体は片道30分程度の通勤時間ですが、1時間以上の方も1名います。
  • 障害者の就労支援機関に対して
    現在は障害者就労支援センターの担当者が定期的に訪問してくれているので、情報も充分あり感謝しています。また、最近は特別支援学校からも採用の要請を受けています。ちなみに今は、パソコン業務の出来る障害者を探しています。

人事担当者お二人からの感想

これからは企業が社会貢献をする時代であり、特に受け入れ側である社員の教育を進めていきたいと考えています。担当になった当初は手探りでしたが、今は仕事に張り合いを感じています。

レポーター感想

就労の様子

障害者と人事担当者や職場の一般従業員の会話やしぐさがとても和気あいあいとしていて、障害者にとって居心地のよい職場との印象を大いに受けました。メンタルな部分の配慮が障害者雇用には欠かせませんが、その点は充分クリアされているように見えました。
また、会社の障害者雇用の取組も、8年前に始まってから順調に推移しており、今後の課題についても充分把握されており好感が持てました。埼玉県に本社を置き拡大発展を続ける有力企業であり、障害者雇用の今後に更に期待したいと感じました。

就業者へのインタビュー《室伏さん》

製麺機

今回、インタビューに応じてくださったのは、勤続5年目のMさんと3年目のOさん。緊張して「恥ずかしい」と言いながらも、終始笑顔で一生懸命答えて下さいました。Mさんは、非加熱の製造部で、製麺の箱詰めを担当。毎日8時から16時の8時間勤務しているそうです。
製麺室は「粉入れ・カッティング・箱詰め」の3人チームで稼働しています。その中でも、最も力を必要とする箱詰めを担当しているMさん。「疲れませんか?」という質問には、「若さと体力には自信がある」とハッキリお答えくださいました。
就業する以前、Mさんは定時制高校を卒業後、「社会福祉法人のぞみの園春日園」で6年半の就業訓練を積んできました。そして、面接会で「若さと体力」を含む経験を見込まれ、「株式会社馬車道」への就職が決まったそうです。
仕事について質問すると、「大変なこともある。ミスすることもある。でも、環境にも慣れてきて、ストレスもない自分に向いた仕事だと感じている」と、生き生きした表情を見せてくださいました。
そしてもう一人の就労者Oさんは、配送部に所属し、8時から13時または14時まで勤務。各店舗の注文書通りに野菜を箱に詰めていく作業を担当しています。「最近は先輩社員として、後輩に仕事を教える機会も増えてきました」とOさん。

製麺室

配送部は、広い空間に商品が所狭しと並び、注文書とカートを持った職員が常に動き回りぶつかり合っている場所。そんな戦場のような場所でOさんは、2人のヘルプ職員と3人で組んで業務についているそうです。「いま年末が近づいて忙しくて、あせってしまうことも多くて、ヘルプの方に助けてもらっています」と、勤務中の緊張感を「恥ずかしい」と言いつつも、しっかり仕事に向き合っている姿を見せて下さいました。
Oさんは、「特定非営利活動法人東松山障害者就労支援センター」で、広告の仕分けやクランプビス(ねじ止め作業)などの内職、工場でマットクリーニングなどの業務を経験した後、障害者就労支援センターの紹介で「株式会社馬車道」に就職しました。支援センターの仲間とは、仕事の相談に乗り合う仲が続いているそうです。
「会社見学で自分の担当する部署を回った時は、「自分にできるのかな」と心配でした今でも、いつも不安で、野菜に腐りはないかとか、送ってしまった荷物の中に、気付かなかった不良はないかとか、心配になります。でも、今は自分からヘルプの職員さんや上司に質問できるようにもなって、成長を感じられるようになりました。」と話して下さいました。
お二人に「仕事に大切なことは?」と尋ねると、そろって「コミュニケーション」という言葉が出てきました。中国からの研修生も多く受け入れているこの工場では、「言葉が通じない」ことも多いとか。「話すのは苦手」という二人も、勤務中は言葉や気持ちの壁を乗り越え、連携を取れるように努力しているそうです。
また今後の目標は、答えはそろって「ミスをしない」。雇用担当者と工場長を前に、仕事に対しての責任感とプライドを見せてくれました。
ここでちょっといい話。初任給を何に使ったかという話では、私たちをとても温かい気持ちにしてくださいました。
なんと、「家族に『レストラン馬車道』の食事をご馳走した」というのが二人そろっての答え。「自分が携わったものがどんな場所で、どんなふうに使われているのかを見ることができて刺激にもなった」と、素敵な笑顔を見せてくださいました。
仕事への責任感と、真摯な姿勢。就労までの道のりを一生懸命に乗り越えてきた二人。その姿はとても輝いて見えました

レポーター感想

インタビューに答えてくれたお二人も、工場見学の中で見かけた就労者の方々も、真剣さと一生懸命さが体中にあらわれていて、その仕事ぶりは見る方に気持ちよさを与えてくれるほどでした。
企業の方も、障害者雇用についての姿勢が前向き。工場には写真や絵を使った手順の説明も多様に使用されており、障害のある方への配慮がなされているな、と感じました。
今後「雇用を増やしていける土台をどのように整えていくか」が、人事側としての課題とのこと。障害者雇用のリーダー企業としての成長と、就労支援センターや障害の特性についての専門家と連携したマニュアルづくりを期待したいと、一県民として感じた企業訪問でした。

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3 有限会社貫井園の障害者雇用レポート

インタビューした日

平成21年11月12日(木曜日)

インタビューした方

有限会社 貫井園代表取締役 貫井義一さん

協力レポーター

並木静子さん(主婦・越谷市)
小井沼幸子さん(民生委員・狭山市)

企業概要

  • 名称:有限会社 貫井園 所在地:入間市小谷田2-1-19
  • 設立:平成5年 事業内容:農業(原木椎茸とお茶の栽培・販売)
  • 従業員:6名(うち精神障害者3名)

レポート内容

(有)貫井園 椎茸原木

企業担当者へのインタビュー《並木さん》

前日からの冷たい雨が一休みしている朝、入間市駅に集合しました。バスに15分程乗って緑の深い地域に入ると、バス停から徒歩分程の所に広い駐車場と販売所を兼ねた貫井園の本社があります。入り口を入ると、たくさんの表彰状、そして袋に入った生椎茸、干し椎茸、粉末椎茸と椎茸の香りに迎えられました。
貫井園は、野菜と茶葉の栽培をしていましたが、20年程前から椎茸栽培が加わり、平成5年に会社組織になりました。貫井社長と奥様が主に作業を、社長と娘の香織さんが広報・営業としてイベントへの参加や講師をされています。
障害者雇用のきっかけは、精神障害者授産施設創和から椎茸栽培の指導依頼が来たことです。その後、所沢保健所から社会適応訓練事業の協力要請があり、2名の精神障害者を受け入れ、1日4時間、週20時間の訓練の後、1人は外部就労、もう1人は訓練終了後ハローワークの求人を通して貫井園の社員となりました。
現在、精神障害者3名が正社員として就労し、社会適応訓練事業として数名受け入れつつ、施設からの職員の見学や実習も行っています。2人の方は事故がきっかけで、1人はストレスにより発病したそうです。勤務時間は、8から11時仕事量によって11時半から12時まで)と13時から15時の1日5時間、週4日です。

貫井社長から、「精神障害者は、健康管理(服薬も併せて)をきちんとやれば仕事はできる。その為にも家族の協力が必要。彼らはがんばり過ぎて体調を崩すこともあるので、仕事をし過ぎないよう、がんばらせ過ぎないようにしている。時間の管理は他の人がしたほうがよい。また、見知らぬ人がいると緊張が高まり、幻聴が始まる人もいるので、サポートは入間市障がい者就労支援センターりぼんの決まった人(創和)にお願いしている。」とのことです。

(有)貫井園 椎茸植菌作業場

2009年に建設した新しい作業場と、少し離れた所にあるビニールハウスが、主な仕事場です。
作業場では、原木(90センチ位)に椎茸植菌の為の穴あけ、植菌、形が崩れたり大きく育ちすぎた椎茸の乾燥や粉末化をします。隣接地には社長が手造りのビニールハウス(大きい)があり、暮れには18,000本の原木が並ぶそうです。また、作業場は大型車が横付けできるようになっており、将来は観光農園の構想もあるようです。
ビニールハウスでは、植菌された原木をハウス内で成長にあわせて移動、椎茸の収穫、また、原木を休めたり、水に浸すことで原木内の虫を取り除いたりと、年間を通して作業が続きます。体力を使う仕事なので、なるべく体の負担にならないように、道具や機械を使用しています。

レポーター感想

「会社は全員で仕事をすることで廻っている。個々の障害特性に応じた職場分離をし、一人一人に仕事を任せることで自分の仕事に対して責任感が生まれ、仕事をすることへの誇りが生じる。」との貫井社長の言葉に会社と社員の一体感が感じられました。それから、少し距離をおいて特別視せずに付き合っているご家族のお話を伺えなかったことが残念です。お忙しい中、帰りに創和に寄りたいという私たちの我儘にまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

就業者へのインタビュー《小井沼さん》

以前社会福祉法人から社会適合訓練で、貫井園で働きその後仕事ぶりを認められて、正社員として原木椎茸の穴あけ、植菌から収穫までの仕事を任されています。貫井園で現在働いている3人のうちのKさんは、第一ビニールハウスを一人で任されているため、熱中してしまい昼食を取らず仕事をしてしまい、次の日に体が動かず休むということになってしまうので、まめに声をかけたり、午後の作業は1時間程度で終了するように心がけているそうです。
また、精神障害のため、休みの曜日を通院日に合わせたり、生活のリズムを上手くとれるように、親元から通うことを条件に雇用しています。
「人間関係が困難な障害のため、健常者のパート雇用は断念したが、しかし今は18,000本の原木に増えて、欠かせない社員(担い手)だ」と、貫井社長は力強く話して下さいました。
これからお歳暮用の、「どんこ」とよばれる高級椎茸の栽培、生育、出荷に向けてとても忙しくなるということです。

レポーター感想

(有)貫井園 就労の様子

精神障害の方のインタビューは難しいのでは、と懸念しましたが心良く受けていただき、仲間同士とても仲が良くお話しを聞いたお二人(一人お休み)が笑顔で答えていただきました。
貫井社長の気配りをとても感じた貫井園でした。その結果が人気の高い美味しい椎茸になるわけです。貫井社長自ら動いて、体で教えているのが印象的でした。貫井園のようにともに働く家族みなで、就業者の言葉のひとつひとつ(がんばれ・・・は禁句)や行動を理解しながら、時には厳しく指導することで、即戦力に成長するのだと感じました。
私も出荷しているお店に行き、貫井園の原木椎茸を見たときには、あのお二人の笑顔を思い出し、思わずニッコリ笑ってしまいました、これから寒くなり外の仕事や水仕事があるので、風邪などひかないようにして、皆が喜ぶしいたけを作って下さいね。

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4 協栄流通株式会社の障害者雇用レポート(平成21年度)

インタビューした日

平成21年8月5日水曜日

インタビューした方

協栄流通株式会社 事業企画室長 神立浩さん
人事教育部 障害者雇用担当 服部久子さん・滝澤泰子さん
社員M.Kさん(知的障害者)

協力レポーター

青木 律子さん(主婦・さいたま市)
山崎 幸恵さん(会社員・朝霞市)

共栄流通(株) 集品センター内

企業概要

  • 名称:協栄流通株式会社
  • 所在地:埼玉県所沢市大字城字矢崎1-1
  • 設立:昭和57年
  • 事業内容:宅配物流・店舗物流・個配事業・OCR処理・リサイクル
  • 従業員:2,524名(うち障がい者78名を含む)

レポート内容

企業の担当者へのインタビュー《青木さん》

協栄流通株式会社(以下「協栄流通」)は1982年にコープとうきょうの子会社として設立され、2005年に資本移管によりコープネット事業連合の子会社となり、協栄流通としても障害者を直接採用するようになりました。
今回訪問した城グロサリー集品センターには、8名の障害者が勤務しています。障害者はセンターに回収された通い箱のラベルを外す、汚れを拭く、拭き終わった箱をコンベアにセットするといった作業を担当しています。仕事ぶりは健常者と変わらず、後ろから見ると誰が障害者なのかわからないくらいです。協栄流通は障害者も戦力として位置づけており、採用にあたっては、長時間の立ち仕事に耐えられるだけの体力があるか、作業が正確にできるかどうかなどを重視しています。
協栄流通では、専任で障害者雇用担当を置き、その支援にあたっています。現在3名の担当者がいます。担当者は日常的に作業現場に入り、障害者の仕事の様子を見て、随時関係者に報告するようにしています。また作業の習熟度をチェックし、必要な指導や今後の課題について検討します。2週間に1度ケース会議を開き、個々の障害者について話し合うこととしており、会議の内容は全て記録に残しています。障害者が入社すると、担当者の1人がキーパーソンとして指導にあたり、チェックリストを用いて作業の習得や職場への適応を促します。このほか担当者は、支援機関と連絡を取ったり、社外の会議や研修会に出ることもあります。担当者のうち1名は、障害者職業生活相談員の資格を取得したとのことです。
なお作業そのものについては、障害者雇用担当ではなく、現場の管理者や先輩従業員が指導しています。知的障害者については、特に時間をかけて訓練するとのことです。このような体制にしたのは、現場の従業員はシフト勤務のため、特定の人がつきっきりで障害者の世話をするのが難しいからです。
会社としては、所沢市内の企業・行政・福祉の関係者から構成される連絡協議会に参加し、社外の機関との連携を図っています。障害者の雇用にあたり、生活面の支援にどこまで関わるべきかという課題はありますが、生活面の課題が解決できれば障害者のレベルアップが期待できるとのことです。将来的には、ピッキング(注文通りの商品を棚から取り出し、決められた箱にセットする)など担当する職種を広げることも検討しています。

レポーター感想

知的障害者を雇用する企業では、「指導員」などという肩書きで社内の支援者を置き、作業をはじめとした支援をすることがよくありますが、協栄流通の場合、障害者雇用担当は現場に入るが作業の指導はせず、側面からの支援に徹している点がユニークだと思います。障害者を戦力として育てるには、職場側が主体的に障害者と向き合い、本人と職場に合った形で支援することが重要だと、改めて感じました。

就労の様子

就業者へのインタビュー《山崎さん》

  • 就労のきっかけ
    以前、福祉センターにいたときにこちらの企業見学をしたことがきっかけで働き始める。即戦力になる人材として採用され、働き始めたのが8ヶ月前。現在は週5日のフルタイムで頑張っておられるM.Kさんです。
  • 就業時間
    9時から16時までの就業が基本ですが、物量(作業量)により8時から16時に変更になることもあるとか。聞くとシフトはほとんどが前日に決まることが多く、週3、4日のパートさんが多い職場のため当日の急なお休みもあることから調整が大変だそうです。朝1時間早いと起きるのもさぞかし辛いだろうなぁ、と思ってM.Kさんに聞いてみるとなんと6時半には家を出ているという。「朝は強いんです」とM.Kさん。そして、就業開始30分前には出勤して仕事の準備を始めるというから驚きです。働く姿勢がすばらしい!
  • 就業内容
    「箱」と呼ばれる個人宅へ配達用の宅配箱を大きさ別に、組立てラインに流し、箱についたラベルをきれいに剥がしたり、雑巾で拭いたりという作業がメインだそう。 取材した日は大箱と呼ばれる大きいほうの箱を出して次の作業をする方へ渡していくという仕事をされていました。なかなかこれが簡単そうにやっているように見えて、立ち仕事な上に、重いので体力仕事だそうです。スリムな体型のM.Kさんにとってはなおさら辛いかも。
  • 今後やってみたい仕事は?
    ピッカーと呼ばれるラインの商品を取って箱詰めする作業をしてみたいそうです。この仕事はただ箱詰めするのではなく、目視で商品個数の確認、消費期限の確認をすばやく行わなければならないそうです。取材に伺った日は作業時間平均2秒という早さで作業されていて驚きました。スピード、正確さ、集中力がとても必要とされる作業です。

障害者雇用担当者様から見たM.Kさん

初めは人見知りが激しかったそうですが、今では表情も明るくなり、笑顔が見られることが多くなったそうです。また、理解力の良さ、周りを見ながら冷静に判断できる点はとても褒めていらっしゃいました。また、実はこの日、うまく受け答えができるか少し不安に思っていたそうですが、予想に反してM.Kさんはとても丁寧な言葉遣いでしっかりと答えらていたので「私より丁寧に話すわ。見習わなくっちゃ」と話されるほどでした。

雑感

障害者と聞くと特別扱いしてしまいたくなりますが、こちらの会社では、健常者と変わらず接しているというお話がとても印象的でした。変わらず接することがお互いのためでもあるのだとこのレポートを通して気付かされました。最後にM.Kさん、仕事ばかりでなくたまには息抜きをしながらピッカーの道を目指していってくださいね。

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お問い合わせ

産業労働部 雇用労働課 障害者・若年者支援担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎5階

電話:048-830-4536

ファックス:048-830-4851

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