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掲載日:2021年12月28日

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ワクチンはどのように開発されるのでしょうか。

Q. ワクチンはどのように開発されるのでしょうか。

A. 岡部先生の回答

去年の9月末は、ワクチンの開発には数年以上はかかると思っていたんですが、遺伝子の配列やウイルスの構造が全部公表されてからワクチンの研究者はその日から取り組んでいるんです。1か月後には動物実験ができていてものすごく速い。コロナだから作った技術ではなく実は20年ぐらい歴史があるんです。実用化に至っていないだけ。それが基礎研究の大切なところで、今の若手が一生懸命にやっている研究が10年後に花が咲くというのはそういうことですね。

日本の研究も優れているのですが、ワクチンを製品化するのは、ものすごく投資がいるわけですよね。そのためには、動物実験、臨床試験というステップを踏まなければいけないんだけれども、製品化するだけの税金とか、会社が潰れない程度のお金を出すという、投資がうまくできていなかったというのが日本の現状だと思います。  

国産も、小規模な実験(治験)で効果と安全性を確かめているところなので、いつまでも海外のワクチンに頼っていてもいけないと思います。例えば、ワクチンの買えない国に分散していく中で、自分で作れる国は自分で作る必要があると思いますし、その開発も進んでいます。

 

※ このQ&Aは、県内の大学生が、ワクチンについて感染症の専門家である岡部信彦先生に直接質問し、答えてもらうトークセッションを実施した際のものです(令和3年9月23日撮影)。
※ 岡部信彦先生:川崎市健康安全研究所所長。政府の新型コロナウイルス感染症分科会のメンバーであり、埼玉県新型感染症専門家会議の委員でもある。

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ワクチンに関する知識編

ワクチン接種後の未来編

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