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掲載日:2021年3月18日
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進んではいけない道があり、戻れない道もあります。大麻の使用で人生を狂わせてはなりません。
大麻などの不正な薬物の乱用は「ダメ。ゼッタイ。」
大麻への誘いはきっぱり断ろう!
大麻による検挙者数は、全薬物事犯者のうち約21%(令和2年)であり、覚醒剤に次いで多くなっています。
大麻事犯の検挙者の半数が若年層であり、大麻使用の頻度や期間は、覚醒剤等その他の薬物依存形成との関連性があると考えられています。特に青少年期からの大麻使用は、将来的に様々な薬物乱用と依存の問題を抱える危険性があると言われています。
また、住宅街の一戸建てやマンションの一室に大麻栽培用の設備を持ち込み、不正に大麻栽培を行っている事件の摘発が相次いでいます。
埼玉県警察本部 大麻(乱用が急増中!)ページへリンク
「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品のことを言います。ただし、大麻草の成熟した茎や繊維等の製品、大麻草の種子及びその製品は大麻から除かれます。(大麻取締法第一条)
乾燥したものや樹脂状、オイル状のものがあり、マリファナ、ガンシャ、葉っぱ、グラス、ハシシュ、ハッシュ、チョコなど、さまざまな俗称で呼ばれています。
大麻草 |
乾燥させた大麻 |
乾大麻樹脂 |
画像は、警察庁広報室に許可をいただき、『けいさつのまど No.132(特集号)』から転載しています。
「大麻は中毒にならない」「大麻は体にいい」といった誤った情報が流れています。しかし、実際には脳に作用し、様々な有害作用を引き起こす違法な薬物です。
大麻の穂や葉に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)が脳神経のネットワークを切断し、幻覚作用、記憶への影響、学習能力の低下、知覚の変化などを引き起こします。大麻は、世界で最も乱用されている薬物です。
大麻を乱用すると、記憶や学習能力が低下し、知覚を変化させます。 乱用を続けることにより、「無動機症候群」といって毎日ゴロゴロして何もやる気がしない状態や、「大麻精神病」といって、「神様が見える」「誰かが体を触る」などの幻覚や「誰かに見張られている」「誰かの考えを吹き込まれる」などの妄想、人格の変容等が引き起こされ、社会生活に適応できなくなることもあります。
脳への障がいも起こり、複雑な会話は理解できず、簡単な計算も間違え、文章もひらがなばかりで幼稚な内容となります。
また、乱用を止めてもフラッシュバック(再燃現象)という後遺症が長期にわたって残るため、一生の問題となってしまいます。
大麻は大麻取締法で規制されています。
(1)大麻の所持、栽培、譲受・譲渡等は原則禁止(大麻取締法第2条・第3条)
(2)大麻から製造された医薬品の施用等は禁止(大麻取締法第4条)
世界保健機関(WHO)は大麻を精神毒性、依存症がある有害なものとして評価しており、国際条約上も大麻はヘロインと同様の最も厳しい規制がかけられています。
欧州の一部の国やカナダ、アメリカの一部の州では、医療用途(疼痛緩和等)での大麻の使用が認められていますが、アメリカの連邦法では、大麻を禁止薬物にしており、食品医薬品局(FDA)も医療用に用いる大麻を医薬品として認可していません。
また、WHOは、大麻の医療用途の可能性については、科学的な根拠に基づいた報告を行っていません。
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