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掲載日:2020年11月26日
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平成30年11月17日(土)に不育症セミナーを開催しました。
埼玉医科大学総合医療センター髙井泰先生による不育症の研究や検査の内容などの講演していただき、その後、希望者に対して個別相談会を実施しました。
不育症とは、妊娠はするけれど2回以上の流産・死産もしくは生後1週間以内に死亡する早期新生児死亡によって児が得られないことを言います。
通常でも流産は、妊娠の10~20%の頻度で起こります。この頻度は加齢とともに増加します。
年間の妊娠届出数や流産の頻度から考えると、毎年妊娠される方のうち、数万人は不育症の可能性があります。
不育症は決してめずらしいものではありません。
不育症のリスク因子は様々で、夫婦の両方か一方に染色体異常がある場合のほか、子宮の形態異常、内分泌異常、凝固異常、母体の高年齢などが考えられます。適切な検査と治療が行われれば、高い確率で赤ちゃんを授かることができます。
しかし、不育症で最も多いのは、検査をしても何も異常がなく、たまたま赤ちゃんの染色体異常による流産を繰り返したと考えられるケースです。特段のリスク因子が無く偶発的に流産を繰り返した方が、カウンセリングなどの精神的支援を受けた結果、赤ちゃんを授かる率が改善したという研究報告もあります。
(参考文献:「反復・習慣流産(いわゆる不育症)の相談対応マニュアル」)
埼玉県では不育症について電話や面接で相談できる窓口を設けています。
ここでは、助産師や医師が不育症に関する相談に応じ、検査や治療についての正しい情報を提供しています。
流産や死産を繰り返す悲しみを一人で抱え込まず、是非、御相談ください。
不育症に関する原因や治療など詳しい情報については、厚生労働省研究班のホームページを御覧ください。
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