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掲載日:2023年7月1日
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食育という言葉をご存じですか。食育とは、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることとされており、知育・徳育・体育の基礎となる生きる上での基本です。
食育はまた、心と身体の健康の維持に寄与するばかりでなく、日本の食文化や食事の重要性、食事の楽しさへの理解を深め、社会性と感謝の心を育みます。こうした食育を通じて、妊娠期(胎児期)から高齢期までの生涯にわたり「食べる力」を育むことが重要です。
現在、成人の男性の肥満、若い女性の痩せ、高齢者の低栄養など、食生活に起因する課題は数多く存在します。「人生100年時代」に向けた、健康寿命の延伸や生活習慣病の予防がますます重要となっています。
また、近年の異常気象に伴う自然災害の頻発化など、地球規模の気候変動の影響が顕在化する中、地球の資源量や環境に与える影響への配慮が必要です。私たちが健全な食生活を送り続けるためには、私たちの食を支える地球環境についても考えていかなければならないと思います。
そこで本県では、埼玉県食育推進計画を策定し、取組を進めています。学校では、給食の食材に県産農産物を積極的に活用することはもちろんのこと、生産者の方々との交流や地域の郷土食などについての学びの機会を設けています。
また、生活習慣病予防が重要となる働く世代の方々向けに、「コバトン健康メニュー」による啓発など、健康に配慮した食事が気軽に食べられる環境づくりを進めているほか、企業・事業者に対して健康経営の視点から、従業員の健康を「食」の面から支援していただけるようお願いしています。
さらに高齢期の方々には、フレイル予防の視点から、手軽でたんぱく質がしっかり取れる「フレイル予防のためのお手軽レシピ」をホームページに掲載するなど、元気に生活するための食生活に関する啓発を図っています。
6月は食育月間。おいしく楽しく食べること、そしてそれを支える社会や環境を持続可能なものにしていくために、県では県民の皆様とともに食育の取組を進めてまいります。
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