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掲載日:2023年6月1日

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知事コラム

「生物多様性を守るために」

埼玉県は、首都圏に位置しながら多様な自然環境を有しています。多くの動植物が暮らす生物多様性が保たれた豊かな生態系は、私たちに安全で快適な生活を保障し、衣・食・住に必要な資源などを提供しています。

近年、生物多様性を脅かす4つの危機として、(1)開発など人間活動による危機、(2)耕作放棄など人間の働き掛けが減ったことによる危機、(3)特定外来生物など人間に持ち込まれたものによる危機、(4)温暖化など気候変動による危機が指摘されています。

県では、このような危機から生物多様性を保全するための様々な取組を行っています。

2008年には県の生物多様性保全の方針を示す「生物多様性保全県戦略」を策定しました。現在、自然との共生の実現に向けた国の「生物多様性国家戦略」改定に合わせ、県の戦略として2018年に策定した「埼玉県生物多様性保全戦略」の見直しを進めているところです。

生物多様性を脅かす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」をご存じですか。クビアカツヤカミキリは繁殖力が強く、サクラなどのバラ科の樹木を食害するため、日本文化の象徴である「花見」にも影響しかねません。この外来生物の生息域が、県内でも拡大しています。

県環境科学国際センターではクビアカツヤカミキリの早期防除につなげるため、県民参加による「クビアカツヤカミキリ発見大調査」を行い、被害状況を地図化したものを「地図で見る埼玉の環境」というサイトで公開しています。

生物多様性が保たれた豊かな生態系は、美しい埼玉県の財産です。県民のみなさんには、自然を体感し、生物多様性の大切さを理解し、保全に向けて行動を起こすことで、みんなで生態系を守っていただきたいと思います。

県では、令和4年度に県環境科学国際センター内に、生物多様性保全を進める拠点として生物多様性センターを設置しました。このセンターでは、生物多様性に関する情報の収集や発信、研究や保全とともに、保全活動の啓発や支援を推進しています。県民の皆様からのご相談にも丁寧に対応し、出前講座なども実施しています。生物多様性の保全には県民お一人お一人のご理解が不可欠です。みなさんのご協力をお願いいたします。

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県民生活部 広報課 テレビ・ラジオ・広報紙担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-824-7345

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