トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2021年度 > 2022年2月 > 整体院等を経営する事業者に対して行政処分を行いました

ページ番号:211509

発表日:2022年2月17日17時

ここから本文です。

県政ニュース

整体院等を経営する事業者に対して行政処分を行いました

部局名:県民生活部
課所名:消費生活課
担当名:事業者指導担当
担当者名:松井・荏原

内線電話番号:2932
直通電話番号:048-830-2934
Email:a2930-05@pref.saitama.lg.jp

埼玉県は、令和4年2月17日、株式会社LAPREに対し、同社が提供する認知症専門リハビリテーション(以下「本件役務」という。)に係る取引について、景品表示法に違反する行為(同法第5条第1号優良誤認)が認められたことから、同法第7条第1項の規定に基づき措置命令を行いました。

処分の概要

被処分事業者

(1)名称:株式会社LAPRE

(2)屋号:認知症専門リハビリテーションLAPRE

(3)代表者:代表取締役 岡本 一馬

(4)所在地:大阪府吹田市千里山東二丁目27番4号

(5)設立:平成30年4月20日

措置命令の概要

対象役務

認知症専門リハビリテーション

対象表示

(1)表示対象:同社が作成したウェブサイト

(2)表示期間:別表1から別表5のとおり(PDF:268KB)(別ウィンドウで開きます)

(3)表示内容:別添写し1から別添写し8のとおり(PDF:2,510KB)(別ウィンドウで開きます)

違反事実

景品表示法第5条第1号(優良誤認)

(1)「これが、薬を使わず認知症を改善させた脳のリハビリの方法です」等と表示するなど、あたかも、本件役務には認知症を改善する効果があるかのように表示していた。

実際には、顧客が認知症の診断を受けていない場合にも本件役務の提供はなされており、さらに、認知症が改善したとする定義は医師が診断した結果によるものではなく、MMSE等のいわゆるスクリーニング検査の点数の向上又は顧客の主観的意見及び顧客の家族の客観的意見によるものであった。(別表1

(2)「認知症専門リハビリ専門LAPREは日本で唯一改善実績のあるリハビリ施設です。」等と表示するなど、あたかも、日本で唯一の認知症が改善する役務の提供ができる施設であるかのように表示していた。

実際には、第三者機関による調査の結果等で、日本で唯一認知症が改善できる施設であるとされたのではなく、同様の施設が存在しないと自認しているのみであった。(別表2

(3)「当院は様々なメディアで取り上げられております」等と表示するなど、あたかも、本件役務が様々なメディアの企画又は特集として取上げられているかのように表示していた。

実際には、雑誌の企画又は特集ではなく、整体院等の広告として掲載されているものであった。(別表3

(4)「事実、認知症専門リハビリを受けたご家族様はこのような結果を手に入れています・・・」等と表示するなど、あたかも、体験談が掲載された12名の顧客は、本件役務の提供により認知症が改善した体験を有しているかのように表示していた。

実際には、

(1.)体験談が掲載された12名の顧客うち、6名は医療機関に通院しており、そのうちの2名は薬を服用していたが、本件役務の効果によってのみ認知症が改善されたと判断できる医師の施術記録等はなかった。

(2.)残りの6名は、認知症の診断を受けていないにもかかわらず、本件役務の効果によって認知症が改善されたと評価されていた。

上記(1.)及び(2.)から、体験談が掲載された12名の顧客は、認知症が改善したとの体験談を有しているとはいえない。(別表4

(5)「※個人の感想であり、成果を保証するものではありません。」と表示するなど、当該表示は、一般消費者が上記12名の顧客の体験談の表示から受ける本件役務の効果に関する認識を打ち消すものではない。(別表5

別表1

表示期間

表示媒体

表示内容

平成30年12月1日から令和4年1月7日までの間

別添写し1(PDF:336KB)別添写し2(PDF:88KB)別添写し5(PDF:107KB)

自社ウェブサイト

「これが、薬を使わず認知症を改善させた脳のリハビリの方法です」

「認知症の脳は、神経伝達が最後まで届かず、途中で行き詰まってエラーが起きています。脳のリハビリにより神経細胞が迂回経路を作ることで、神経伝達が最後まで届くようになります。これは脳梗塞で体にマヒが出た人が、病院のリハビリで回復するのと同じ原理です。また、回復する可能性があっても適切なリハビリがないと、機能は停止したまま更に悪化します。認知症専門リハビリLAPREでは、そんな脳のリハビリを受けることができます!」

「全国の医療従事者、介護関係者に認められている「認知症専門リハビリ」で「認知症は悪化する一方だ」と諦めていたあなたのご家族の認知症症状を改善させていきます。」

 

別表2

表示期間

表示媒体

表示内容

平成30年12月1日から令和4年1月7日までの間

別添写し3(PDF:59KB)別添写し4(PDF:95KB)別添写し5(PDF:107KB)別添写し6(PDF:88KB)

自社ウェブサイト

「改善実績日本一」

「認知症専門リハビリ専門LAPREは日本で唯一、改善実績のあるリハビリ施設です。」

「認知症専門リハビリLAPREは、全国で圧倒的な実績を誇る唯一の「認知症専門」リハビリ施設です。「もう親の認知症は悪くなる一方だ」と諦めていた方の認知症症状を改善させてきた実績があります。」

「あなたには3つの道があります 本気で辛い症状を改善したいあなたはどの道を選びますか? 3つ目は、リハビリのプロとしての証である国家資格を持ち、日本全国の医療従事者から支持され、あなたが悩む症状に真正面から向き合う、日本で唯一の″認知症専門リハビリLAPRE″に来院し、家族の喜びと希望の人生を手に入れる道。」

 

別表3

表示期間

表示媒体

表示内容

平成30年12月1日から令和4年1月7日までの間

別添写し7(PDF:231KB)

自社ウェブサイト

「当院は様々なメディアに取り上げられております」

雑誌の表紙の写真及び雑誌の掲載記事とともに「全国発行雑誌「からだにいいこと」に日本で唯一、認知症の改善実績のある「脳のリハビリ」として掲載されました!」

 

別表4

表示期間

表示媒体

表示内容

平成30年12月1日から令和4年1月7日までの間

別添写し8(PDF:1,621KB)

自社ウェブサイト

「事実、認知症専門リハビリを受けたご家族様はこのような結果を手に入れております・・・」

「当院のリハビリで改善されたお客様の喜びの声」

 

別表5

表示期間

表示媒体

表示内容

平成30年12月1日から令和4年1月7日までの間

別添写し8(PDF:1,621KB)

自社ウェブサイト

「個人の感想であり、成果を保証するものではありません。」

 

命令の内容

ア 景品表示法に違反する表示を行っていたことを一般消費者に周知徹底すること。

イ 再発防止策を講じて、これを従業員に周知徹底すること。

ウ 今後、同様の表示を行わないこと。

報道発表資料(ダウンロードファイル)

整体院等を経営する事業者に景品表示法に基づく措置命令を行いました(PDF:2,954KB)(別ウィンドウで開きます)

県政ニュースのトップに戻る