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掲載日:2018年3月19日

「細川紙のふるさとで小川和紙を体験しよう!」実施レポート(平成29年度)

教室の概要

   平成30年11月3日(金曜日・文化の日)に、青少年夢のかけはし事業「細川紙のふるさとで小川和紙を体験しよう!」を、埼玉伝統工芸会館(小川町)で開催しました。この日は、埼玉伝統工芸会館の開館記念日でもあり、多くの方で賑わいました。

 講師は、埼玉伝統工芸会館紙すき工房の若林工房長です。ユネスコ無形文化遺産に登録された細川紙のお話や伝統的な和紙づくりについて、楮かしきの見学や紙すき体験を通じて、丁寧に教えてくれました。

教室の様子

この教室には、伝統的な和紙作りに関心のある25人の小学生が参加しました。

はじめに、若林工房長から、楮(こうぞ)などを原料とする伝統的な和紙作りや、細川紙の歴史や小川和紙との違いについて教えてもらいました。

細川紙は、江戸時代に紀州細川村(和歌山県)でつくられていた良質な紙の技術が伝えられ、この地域が和紙の名産地として栄えたそうです。小川和紙の中には、原材料を化学処理したり、紙すきを機械で行ったりするものもあるが、細川紙と呼べるものは、国内産の原料を使った伝統的な方法と用具で作られる和紙だけだと教えてもらいました。

次に、和紙の原料である楮を蒸す「楮かしき」という大釜を見学させてもらいました。

    

想像を超える大きな大釜に、参加者たちは驚いた様子でした。楮かしきの中では、今まさに楮の原木が蒸されています。これは、本日の参加者たちのために、早朝から職人さんたちが準備してくれていたものです。楮を蒸すためには釜を温めなければなりませんが、釜が大きいため温まるまでに時間がかかり、更に楮を入れてからも数時間も蒸すため、蒸し終わるまでには長い時間がかかります。職人さんたちのおかげで、参加者たちは、ちょうど楮かしきから蒸し終わった楮の原木が取り出される瞬間に立ち会えました。楮かしきの蓋をかけると、ほっくほくの湯気と一緒に楮の原木が現れます。そこに冷水をかけて、原木の芯と皮の部分に隙間を作り、皮を剥ぎやすくします。冷水をかけると「パキパキッ」という音がして、芯が引き締まるのが分かりました。

     

そして原木が冷めないうちに、皮の部分を剥いでいきます。この「皮を剥ぐ和紙作りの最初の作業」を、参加者たちも体験させてもらいました。原木の端を親指と人差し指で挟んでひねると皮が剥げます。あとはそれを縦に引っ張ると、力を入れなくても全部の皮がツルっと剥げます。最初は苦戦していた参加者たちも、講師の指導の下、手際よく皮を剥いでいきます。じゃがいもなどと同じで、熱いうちが剥きやすいため、参加者たちは素早く、しかし丁寧に、楮の皮をどんどん剥いでいきます。皮を剥いだ後の楮の木は、真っ白でツルッツルです。講師は、今日の記念にとこの楮の木をプレゼントしてくれました。剥いだ皮は天日干しにし、乾燥させて和紙の材料にするそうです。参加者たちは、自分たちが剥いだ皮が和紙の原料として使われる日を想像して目を輝かせているようでした。

     

 

次に、和紙工房に移動して、いよいよ紙すき体験です。最初に若林工房長から、紙すきの方法を丁寧に教えてもらいました。

紙すきは、楮(こうぞ)などの和紙の原料を溶かしたどろどろの液体が入っている「すき舟」とよばれる水槽から、細い竹ひごを並べて糸で編んだ「すき簀(す)」をはめた「すき桁」という枠の中に、和紙の原料の液体を何度か流し込み、すき簀の上に均等に繊維が行きわたるように繰り返し揺らします。

均等の厚さになるように紙をすくのはとても難しいため、最初は工房長に手伝ってもらいながら流し込みを行い、コツがつかめてきたところで、一人で最後の流し込みに挑戦しました。

次に、すいたばかりの和紙に、草花や染色された楮などを載せ、オリジナルの和紙づくりに挑戦しました。暖かみのある和紙の色と、カラフルな草花がとても綺麗で、参加者たちはみんな満足そうな表情でした。仕上げに、若林工房長に薄くすいた和紙を被せてもらい作業は終了です。

作品が乾燥して完成するまでに数日かかるため、完成品は後日郵送で届くことになるとのことで、皆、作品が届く日が待ち遠しい様子でした。

     

  

 

作業のあとは、会場となった埼玉伝統工芸会館に展示してある県内の伝統的手工芸品を見学しまいた。細川紙で作った着物の展示もあり、強靭さが特徴の細川紙ならではの作品に、皆驚いた様子でした。

 参加者からは、「何年くらいで職人になれますか?」と質問があり、工房長は「下積みを経て、やっと紙をすくことができます。最低でも10年はかかります。」と回答がありました。10歳くらいの参加者にとってはとても長く感じたようで、「えぇ!!」という驚きの声も漏れていました。また、最後に工房長から「みんながひとつひとつの作業を真剣に没頭してくれていたのがとても印象的でした。和紙が出来上がるまでの工程と、その大変さを知ってもらえて嬉しいです。」とコメントがありました。

 今回の教室で、和紙作りの大変さを実感するとともに、和紙の魅力や奥深さに触れ、和紙のみならず伝統工芸の素晴らしさを感じた参加者も多かったことと思います。

参加者の感想

 参加者からは、「今まで知っていたことはほとんどなく、とても楽しかった。」「こんな経験はなかなかできないし、飾りつけがおもしろかった」「和紙を作るのがとても大変なことだとわかったし、摸様をつけたりするのが楽しかった。」などの感想が寄せられました。

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お問い合わせ

県民生活部 青少年課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 衛生会館3階

ファックス:048-830-4754

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