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掲載日:2018年2月7日
埼玉大学のおもしろサイエンス教室
日時:平成23年10月15日(土曜日)13時30分から16時30分
会場:埼玉大学
本日の講師は、埼玉大学大学院理工学研究科教授の廣瀬卓司先生、同大学大学院理工学研究科助教の小玉康一先生、同大学教育学部教授の金子康子先生、同大学大学院理工学研究科教授の永澤明先生です。
当日、この教室には56人の小・中学生が参加しました。
参加者は、化学教室「金属の色の七変化」と、生物教室「植物ミクロの世界探検」とに分かれ、サイエンス教室がスタートしました。
植物の教室では、まず、ルーペや虫眼鏡を使って、植物を観察しました。
続いて、国内最後の自生地が国の天然記念物に指定されている、水生食虫植物の「ムジナモ」について説明いただきました。
最後に、レモンタイムの葉を電子顕微鏡で観察しました。
化学の教室では、全員が白衣を着用し、危険防止のためのゴーグルをかけ、気分は科学者になったところで、金属がつくり出す色の勉強を行いました。
7種類の金属をそれぞれ燃焼させ、炎の色の観察を行うなどの実験では、子どもたちは目を輝かせていました。
どうしたら皆さんのような科学者になれますか?
研究することが好き。でも、どうしたらあんな発想ができるのかって、いつも悩んでいる。
興味、関心を失わないこと。努力のためには、情熱を持ち続けること。
科学が好きなら続けていること。チャンスは巡ってくる。植物は長い間待っている。環境が整うと大きく伸びる。
小学生のときはいろいろなことに興味を持って、いろいろなことに挑戦してもらいたい。若いときに、固定した興味で勉強しない。いろいろなことを見聞することで新たな発想に結び付く。
埼玉大学大学院理工学研究科教授(物質科学部門・応用化学コース担当)
専門は有機化学。現在は、液晶分子、左右非対称な分子の合成とそれらの電子材料や高性能な触媒反応へ利用を中心に研究。東京大学理学系研究科で修士課程修了後、通産省(現在の経産省)工業技術院の研究所に勤務。研究所時代は高分子や金属捕捉分子の合成と性能評価を行った。昭和63年から約1年間アメリカ・ニューヨーク州のシラキュース大学に留学。帰国後、平成3年に学位(工学博士)取得。平成9年から埼玉大学に助教授として異動し、平成14年から現職。埼玉大学の「科学者の芽育成プログラム」でも講師を担当。
埼玉大学大学院理工学研究科・助教(物質科学部門・応用化学コース担当)
東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻博士課程修了。博士(工学)の学位を取得。横浜国立大学博士研究員を経て、2008年より現職。
現在は工学部応用化学科に在籍。結晶光学を利用した、右手と左手の関係にある鏡映しの分子の新規な分離法の開発に取り組んでいる。埼玉大学の「科学者の芽育成プログラム」の講師も担当している。
埼玉大学教育学部・教授(理科教育講座担当)
アメリカ・ウィスコンシン大学マディソン校にて博士号取得。専門は植物学。埼玉大学理学部に19年勤務した後教育学部に。電子顕微鏡で見る世界に魅せられ30数年間。新しい電子顕微鏡観察法に挑戦しながら、さまざまな植物細胞の構造と働きを解明することを目指している。埼玉大学の「科学者の芽育成プログラム」の講師も担当している。
埼玉大学大学院理工学研究科教授(物質科学部門・基礎化学コース担当)
専門は化学で,金属元素と有機物質を共に含む錯体(さくたい)という物質を研究。東北大学で「錯体の反応」の研究で理学博士となる。ドイツにあるマックス・プランク研究所で「生物体内にある物質のつくる錯体」を研究。東北大学および埼玉大学では、錯体を新しく合成して、構造や性質や反応を調べている。分子サイズのバッテリー、電線、トランジスター、酵素などをつくり、自然の不思議を解き明かしたい。
現在、埼玉大学の「科学者の芽育成プログラム」で、小学生から高校生までの好奇心と探究心を育成する講座の運営を行っている。
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