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掲載日:2020年10月1日
埼玉県知事
大野 元裕(おおの もとひろ)
このたび、第61代埼玉県知事に就任いたしました大野元裕です。知事として733万県民一人ひとりの生命と財産を守り、県政を担う責任の大きさを改めてかみしめ、身の引き締まる思いをしております。
埼玉県は荒川や利根川などの豊かな河川、秩父の美しい山並み、見沼田んぼや武蔵野の雑木林をはじめとする自然環境に加え、「交通の要衝」として都市の賑わいと便利さを併せ持っています。また、寛容な県民性、さらに63市町村それぞれが持つ個性や豊かな文化、歴史などの多様性も大きな魅力となっています。
一方、経済、人口ともに右肩上がりの成長を続けてきた埼玉県も、間もなく人口減少に転じます。75歳以上の高齢者人口は全国一のスピードで増加し、さらに少子化や働き手不足など、日本のみならず世界中の誰もが経験したことのない社会の大きな変化に直面しています。
私は、こうした変化に対して、これまでの県政を継承しつつ、埼玉県の持つ魅力を最大限に生かし、新たな視点を取り入れることで、埼玉県をさらに大きく発展させることができると考えています。
そこで、私は次のように県政を進めてまいります。
まず、「県民本位、県民が主語の県政の推進」です。県内をくまなく巡る知事の「ふれあい訪問」を実施するとともに、県民の皆さまと直接お話しする「どこでも知事室」を新たにスタートさせ、県民の皆さまのために、県民目線で、県民の声を実現していく「現場主義」を貫いてまいります。また、これまでの経験を生かした「経営感覚」を発揮し、最少のコストで最大の成果を上げてまいります。
次に、「3大プロジェクトのさらなる進化」です。県では、未来の埼玉を希望にあふれ活力あるものとするために、これまで「健康長寿埼玉プロジェクト」「埼玉版ウーマノミクスプロジェクト」「埼玉エコタウンプロジェクト」の3つのプロジェクトを進めてきました。今後は新たな時代の潮流を踏まえていく必要があり、これらのプロジェクトの充実を進めます。人生100年時代の到来を見据えた生涯現役社会づくり、公共交通機関などの延伸による交通利便性の向上、少子高齢化やエネルギー問題の解決を目指す職場と住居が近接したコンパクトなまちづくりなどにより、さらなる発展を実現させてまいります。
さらに、「埼玉版SDGs(エスディージーズ)の実現」です。SDGsは2015年に国連総会で採択された、持続可能な社会を実現するための国際目標で、「誰一人取り残さないこと」と「世界の変革」を基本理念としています。埼玉県においても誰一人取り残されない社会を実現するため、現行の施策にSDGsの視点を取り入れ、大胆かつ革新的な手法で取り組んでいきます。
私はこれまで危機管理の専門家として「人の命を守る」政治を心掛けてきました。そしてその方向性はこれからも変わることはありません。高齢者、子供、障害のある人など、社会的に弱い立場の人のための政策は、万が一の際に災害弱者をつくらない社会づくりにもつながります。孤独死、若者の自殺、子供の虐待、貧困の連鎖などから県民の皆さまを守ってまいります。
埼玉県の未来を切り開くため、「即戦力、突破力」を存分に発揮し、困難な課題にも果敢にチャレンジしていく所存です。
「日本一暮らしやすい埼玉県」を実現するためには、基礎的自治体である市町村を、県・国が支えることはもとより、県民の皆さまや企業、団体とが一体となって取り組んでいく必要があります。
皆さまのご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いします。
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