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知事ブログ 知事の太鼓

知事の部屋

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掲載日:2018年2月23日

知事ブログ 最新の一打

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日々の公務の中で感じたことを日記形式で発信していきます。
ブログへのご意見・ご感想を以下のメールアドレスにお寄せください。

a2840-32@pref.saitama.lg.jp

いただいた意見を参考に、より面白いブログにしていきます。

2月23日(金曜日)の一打「埼玉発地域ドラマ『越谷サイコー』」

2月28日(水曜日)午後10時から、NHKのBSプレミアムで越谷市を舞台にした埼玉発地域ドラマ「越谷サイコー」が放送されます。

NHKはこれまでも日本各地を舞台として、それぞれの町の魅力をふんだんに織り込んだその町ならではの物語を描いた地域発ドラマを制作しています。このたび、埼玉発の心温まるドラマが放映されることとなりました。

「越谷サイコー」は、雑貨屋を営む古い家に祖母と二人で暮らす主人公が、ある日、家の古い蔵の中で先祖の幽霊と出会うという、孫、祖母、先祖の3世代によるホームコメディーとなっています。

主人公は佐久間 由衣(さくま ゆい)さんです。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で主人公の幼なじみ役を演じていました。さらに佐藤 二朗(さとう じろう)さん、竹下 景子(たけした けいこ)さん、埼玉応援団の吉澤 ひとみ(よしざわ ひとみ)さんなどが出演されます。

越谷市は越谷レイクタウンに代表されるように、急速にベッドタウン化が進んでいますが、江戸時代には日光街道の宿場町として栄えていました。ドラマの中でも越谷市の現代的な街並みと、蔵や古民家など歴史的な建築物の両方が登場するそうです。このドラマをきっかけに越谷の魅力、埼玉の魅力を再発見してもらいたいと思います。

ちなみに、このドラマのキャッチコピーは「この街には、何もないけど、ぜんぶある。」です。埼玉県を言い表すとしたら「都会も田舎も全部ある。歴史も未来も味わえる。」といったところでしょうか。

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2月22日(木曜日)の一打「秩父を愛した金子兜太さん」

戦後日本を代表する俳人の1人である金子 兜太(かねこ とうた)さんが、2月20日(火曜日)夜、お亡くなりになりました。98歳でした。

「私自身が俳句」「体の中に俳句と言える要素がしみ込んでいる俳句人間である」とおっしゃっていた金子さんですが、その原点は子供の頃の環境だそうです。

金子さんは皆野町で育ちました。開業医をしていた父親は伝統芸能にも興味があり、自宅に人が集まって、秩父豊年踊りの練習や句会が開かれていたそうです。秩父音頭の囃子(はやし)や歌を聞きながら眠っていた小学生の金子さんには、いつの間にか秩父音頭の「七七七五」の調子が染み込んだといいます。

さらに、句会に訪れた筋骨隆々で野性的な男たちが句を作っては議論するのを見て、人間として非常に魅力的だと感じたそうです。「知的野生」のある彼らがわざわざ集まってくるのは、句という詩がすばらしいからだとも思ったとのことです。

そんな金子さんの秩父を題材とした作品を御紹介します。

「曼珠沙華どれも腹出し秩父の子」
この俳句は、秩父札所34番の水潜寺(すいせんじ)に句碑があります。その除幕式の挨拶で、金子さんは「秩父の大地は生涯忘れることができない。秩父は我が人生だ。」とおっしゃっています。

「おおかみに螢が一つ付いていた」
こちらも皆野椋(みなのむく)神社に句碑があります。

いずれも秩父の豊かな自然と素朴な雰囲気が伝わるすてきな作品です。金子さんは、俳句の魅力を「五七調のリズムによって、言葉は少なくても、心の中でその風景がぶわーっと膨らむ」と表現されていましたが、正にそのとおりの句です。

秩父を愛し、多くの作品を残された金子 兜太さんの御冥福をお祈りいたします。

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2月21日(水曜日)の一打「44年前、日本は人口抑止政策」

現在、政府は「少子化対策」と一生懸命に言っていますが、実は44年前は「人口抑止」を方針に掲げていました。この間にどう変わったのでしょうか。

1974年、田中角栄(たなか かくえい)内閣の時に、政府の諮問機関である人口問題審議会は、日本の人口が静止人口の状態になることが望ましいとの考え方の下、人口増加の抑制についての方策を提言しています。
当時、世界的な不作で穀物価格が急騰し、食料問題となりました。また、ローマ・クラブの「成長の限界」というレポートが世界中で話題になり、資源や食糧は限りがあることから、人口爆発についての危惧が先進国全体で強く意識されました。
日本でもこうした人口問題に対する懸念から同年7月に日本人口会議が開催され、「子供は2人まで」という国民的合意を得ることについて大会宣言が採択されました。当時のメディアはこの宣言に対して「危機感が足りぬ日本」「抑止の道険し」といったタイトルで報じていました。
一方、少子化対策の話が出始めたのは昨日、今日ではありません。1989年の合計特殊出生率が1966年の丙午(ひのえうま)の1.58を下回り、戦後最低の1.57となった「1.57ショック」を契機として少子化問題が社会的・政策的に強く認識されるようになりました。10数年のうちに政府の方針が真逆になったわけです。

これほど将来を見通す力が私たちにはないということであります。常に危機感をあおられながら、バタバタとその場限りの政策を続けているところに課題があるのかもしれません。
私たちは物事を一面的に見るのではなく、多面的に見る力、あるいは長期的に見る力を養う必要があります。この44年前の人口抑止対策を大いなる教訓としたいと思います。

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2月20日(火曜日)の一打「県内企業の意識調査」

1月26日(金曜日)の東京新聞に、今年の景気見通しについて埼玉県内の企業の21.9パーセントが「回復局面」にあると見込んでいるという記事が掲載されていました。21.9パーセントという数字は前年の12.5パーセントを大きく上回っているそうです。

これは昨年の11月16日~30日に株式会社帝国データバンク大宮支店が県内952社を対象に調査を実施し、383社から回答を得たものです。

景気見通しで回復局面を見込む企業が20パーセントを超えるのは4年ぶりで、景気の先行きについて上向くと考える企業が増加しています。企業からは2020年の東京オリンピックに向けた需要拡大を期待する声が上がったそうです。

また、同調査で今年の景気の懸念材料を尋ねたところ、「人手不足」が前年比14.9ポイント増の48.6パーセントで最も高くなっています。

「人手不足」は言うまでもなく全国的な問題となっています。平成21年度に0.45倍であった有効求人倍率は平成25年度まで1倍を切っていましたが、平成29年12月には1.59倍まで上昇しています。

都道府県別の有効求人倍率(就業地別)をみると、最高は福井県の2.09倍、最低は北海道の1.24倍で、埼玉県は1.53倍となっています。

「人手不足」の解消について有識者に話を聞くと、生産年齢人口が減少する中で高齢者や女性がより一層活躍できる社会を築くべきだ、といった意見を耳にします。

本県では、シニアの活躍の場の拡大や埼玉版ウーマノミクスプロジェクトなどを進めていますが、今後も年齢や性別に関係なく、誰もが活躍できる埼玉づくりに積極的に取り組んでいきます。

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2月19日(月曜日)の一打「アンガーマネジメント」

最近、「アンガーマネジメント」という言葉をメディアなどで目にするようになりました。誰もが抱く「怒り」の感情と上手に付き合っていく、コントロールするということだそうです。この考え方は1970年代にアメリカで生まれたようです。

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会によると、怒りの感情のピークは6秒間なのだそうです。すぐカッとなる人もいますが、そうした怒りも6秒数えているうちに落ち着くそうです。

人はどのような時に怒ったり、イライラを感じるのでしょうか。

人の持つ感情には、一次感情と二次感情があるそうです。「うれしい」「楽しい」「悲しい」「驚き」といったものは一次感情とされており、起きた出来事に対して反射的に出るものです。

一方、「怒り」の感情は二次感情であり、最初に感じた一次感情を自分で評価した結果として生まれるものだそうです。その評価は人によって様々です。

「怒り」の元となる一次感情は「不安」なのだそうです。何か大きな不安を感じた時に、あるいは日頃から心に不安を抱えていてそれが何かのきっかけで抑えきれなくなった時に、人によっては怒りを感じるといわれています。

すぐに怒る人は、不安感に対する耐性が低い人とも言えるようです。例えば、突然驚かされた場合に、同じシチュエーションでも笑い出す人もいれば怒り出す人もいるのはこのような仕組みだったのですね。

こうした自分の心の中で「怒り」を感じる仕組みを知ることで、それを抑えることができるということです。怒りの本当の原因は何かを知り、それと向き合うことで自然と怒りは収まるのです。

ストレスの多い現代社会ですが、時には自分の感情と向き合い、怒りを感じたら6秒数える、そうしたゆとりを持つことが円滑な人間関係に結び付くと思います。

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2月16日(金曜日)の一打「レトルトカレーから見えるもの」

2月2日(金曜日)の毎日新聞に、高齢世帯や共働き世帯の増加を背景にレトルトカレーの需要が高まっている、という記事が掲載されていました。

レトルトカレーは長期保存ができるので東日本大震災の時にも非常食として購入され、これをきっかけに昔よりも格段においしくなっていると気付いた人が多かったようです。

市場調査会社の株式会社インテージの調査によると、2017年にはレトルトカレーの購入額が461億円であったのに対し、カレールーは456億円にとどまり、購入額ベースでレトルトカレーの市場規模が初めてカレールーを上回りました。レトルトカレーの購入額はこの15年間で約2割拡大、逆に家庭などで調理するカレールーは約2割減少しています。

メーカー各社は高齢者向けの少量パックや、糖質や塩分を抑えた健康志向の商品など、レトルト商戦に力を入れているそうです。両親と子供2人というかつての標準的な家族形態が変化し、単身世帯、共働き世帯、高齢世帯が増加したことに伴い、商品の需要も多様化しています。
特にカレーは日本人の国民食といってもいいほど人気がある食べ物ですので、レトルトカレーの台頭は家族や世帯構成の変化を象徴する、典型的な事例かもしれません。

個食という言葉が使われて久しいですが、お父さんは「ビーフカレー」、お母さんは「シーフードカレー」、子供たちは「甘口カレー」と、家族がそれぞれに好みのレトルトカレーを選んで食べる家庭もあるでしょう。
本当は同じカレーをみんなで一緒に食べたいものですね。ちなみに私は県庁の地下にある食堂のカレーをよく食べます。

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2月15日(木曜日)の一打「健康努力に国の交付金」

国が面白い制度をスタートさせました。県及び市町村が実施する国民健康保険事業において、頑張ったところに交付金を多く出す保険者努力支援制度です。

この制度の都道府県への交付額は、平成30年度の国の予算総額で500億円です。評価指標ごとに点数化して、その合計点と加入者数に応じて、各都道府県への交付額が決定されます。

評価は大きく3つの項目で行われます。第一に、市町村の取組状況についてです。100点満点で、指標ごとに20点や10点が割り付けられています。例えば、特定健診や特定保健指導などをよく実施しているか、糖尿病重症化の予防などに取り組んでいるか、個人の健康づくりを進めているか、後発医薬品の使用割合の高低、国保税の収納率の高低などです。頑張って取り組んでいる市町村が多い都道府県ほど高得点となります。

第二に、都道府県の医療費水準についてです。50点満点で、医療費水準が低いランクの都道府県に20点が配点される一方で、たとえ医療費水準が高くても努力した結果、改善状況の良いところにより大きな30点が配点され、自治体の努力が評価される仕組みです。

第三に、医療費適正化等に関する都道府県の取組状況についてです。60点満点で、糖尿病重症化予防に20点、市町村への助言指導に10点、法定外繰入の削減に30点となっています。

これらを合わせて210点満点で評価されます。そこで、埼玉県の得点ですが、合計で149点。都道府県の順位では良い方から数えて7番目。まずまずの成績です。もう1点だけ高ければ、5位に並んだところでした。上位は、第1位が新潟県、第2位が沖縄県と富山県、第4位が愛知県、第5位が広島県と福岡県となっています。ちなみに、近隣都県の状況ですが、東京都が133点で第25位、神奈川県が120点で第35位、千葉県が105点で第44位です。

頑張ったところにより多くお金を出すという新しい仕組みですので、これから競争マインドが高まるものと思います。

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2月14日(水曜日)の一打「ブータンと高校生の交流」

寄居町が東京2020オリンピックにおけるブータンの陸上競技の事前キャンプ地になることは既に御紹介したとおりです。このたびブータンが、オリンピックに向けて同国初となる陸上競技全国大会を行うことになりました。ブータンの首都・ティンプーで、4月28日(土曜日)、29日(日曜日)に行われるそうです。

この陸上競技全国大会に、寄居町から県立寄居城北高校の女子陸上部員2名が親善参加をすることになりました。2人は、正式順位には入らない形で短距離競走などに出場し、地元選手らとの交流を深めるそうです。

なお、同校生徒らが発起人となり、2人の渡航費用50万円と、大会の運営費用としてブータンに贈る50万円の計100万円を目標金額として、インターネットを通じて資金の支援を呼び掛ける「クラウドファンディング」を1月22日(月曜日)に始めました。3月4日(日曜日)まで募集するとのことです。

求める支援は、1口3千円、1万円、3万円の3種類で、支援者全員にお礼のメール及び現地での交流の様子の写真が送られます。さらに、1万円以上の支援者にはブータン五輪委員会のピンバッジ、3万円以上の支援者には大会後の5月に高校生らが町で行う報告会と懇親会への招待という特典があるそうです。

いいですね。高校生たちがブータンに50万円を贈る。そして、派遣される2人の渡航費用も集める。こうした高校生が主体となった取組は、いろいろな意味でブータンと寄居町の交流に役立つだけではなく、自らの可能性を高める大きな力になるでしょう。

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2月13日(火曜日)の一打「荒木田土(あらきだつち)」

2月5日(月曜日)に渋沢栄一賞並びに渋沢栄一ビジネス大賞の表彰式がありました。今年の渋沢栄一ビジネス大賞のテクノロジー部門の特別賞は、バイオ技術を使って六価クロムを浄化する製品を開発した、川越市に本社を置く初野建材工業株式会社が受賞されました。

この式典で、同社の初野 直樹(はつの なおき)社長から「昨年11月の九州場所から本場所の土俵用として埼玉県産の『荒木田土(あらきだつち)』を納品している」という話をお聞きしました。

荒木田土は、土の品質の良さが評価され、両国国技館以外の本場所でも使われることとなりました。同社はこれまでも、地方巡業などでは荒木田土を納めていたそうです。これが縁になって、以前は別の業者が納品していた両国国技館以外の本場所の荒木田土も同社が運ぶこととなったそうです。

彩の国だより2017年7月号の知事コラムで、いろいろな土があるけれども、両国国技館の土俵の土には埼玉県産の荒木田土が使われており、埼玉県の隠れた宝物であるという話をさせていただきました。これまでの私の知事コラムの中でも反響が大きかった話題でした。
また、2017年5月29日の知事ブログで、土俵を鏡のような面に仕上げることができ、取組が15日間続いても崩れたりくぼんだりすることがないということで、どうやら埼玉県産の荒木田土が土俵の土として最も適しているという話をさせていただきました。

両国国技館の土俵に埼玉県産の荒木田土が使われていることは知っておりましたが、昨年の九州場所から両国国技館以外の本場所でも使われるようになったとは初耳でした。

なお、昨年、夏の甲子園で優勝した花咲徳栄高校のグラウンドの土も、この初野建材工業株式会社が納めているそうです。

思わぬところで渋沢栄一ビジネス大賞受賞企業の底力を見た思いです。

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2月9日(金曜日)の一打「ひらめきの秘密」

2月4日(日曜日)に放送されたNHKスペシャル「人体」第5集「“脳”すごいぞ!ひらめきと記憶の正体」という番組の中で興味深い話がありました。最先端の脳科学を駆使して脳の神秘を解き明かす番組でしたが、その中に「ひらめき」がどのような時に生み出されるのかを探る内容がありました。

京都大学脳機能総合研究センターの協力を得て、世界最高性能のMRIを使って、ゲスト出演者の又吉 直樹(またよし なおき)さんが「ひらめいた」と思った時の脳の状態を調べたところ、その時の脳は広い領域が一斉に活動している状態になっていたそうです。

これは芥川賞作家である又吉さんに特有の状態ではなく、私たちの誰でも同じ状態に近づける方法があるそうです。
なんと意外なことに、それは「ぼーっと」することでした。

「ぼーっと」している時、脳は活動をやめているのではなく、脳の広い領域が活性化している「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれる状態になっていることが最新の知見で分かってきているそうです。

このネットワークが無意識のうちに私たちの脳の中に散らばる記憶の断片をつなぎ合わせ、時に思わぬ「ひらめき」を生み出しているということでした。
脳を高速回転させて全力で仕事に打ち込むことも大事ですが、時には何も考えず「ぼーっと」することで「ひらめき」を得ることもできます。

私も公務の間にほっと一息ついた時など、「あっ、そうだ!」と思い付いて、メモを書いたりすることがあります。
ずっと「ぼーっと」していたら「ひらめき」もずっと出続けてくるのならいいのですが、そういう訳にはいかないのでしょうね。

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