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知事ブログ 知事の太鼓

知事の部屋

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掲載日:2017年1月20日

知事ブログ 最新の一打

知事イラスト

日々の公務の中で感じたことを日記形式で発信していきます。
ブログへのご意見・ご感想を以下のメールアドレスにお寄せください。

a2840-32@pref.saitama.lg.jp

いただいた意見を参考に、より面白いブログにしていきます。

1月20日(金曜日)の一打「トランプ2.5原則」

昨年の暮れも押し迫った頃、都内で行われた勉強会に参加しました。勉強会を主催している政治評論家の方がその日の講師でした。彼は、国内外の様々な話をされましたが、その最後に、アメリカの大統領に選出されたドナルド・トランプ氏について幾つか本を読んだけれども、ワシントンポストの取材班が追いかけた本が一番フィットしたと言って、その内容を彼なりにまとめて話してくれました。

第一の原則として、トランプ氏は「戦うことが大好き」だそうです。リスクが高い決断に尻込みしないそうです。じっとしていることのない「発電機」とも言われているそうです。

このことをよく表す話があります。トランプ氏は、彼の所有するマンションやアパートに黒人やメキシコ人を入居させないということで、人種差別だとアメリカ司法省から提訴されました。すると、トランプ氏は、逆にアメリカ司法省に対し、500億円の損害賠償を求めて訴えたそうです。そうなると、アメリカ司法省は自らが提起した裁判に勝ったとしても、トランプ氏が提起した裁判で一部でも負けが認められると大変です。例えば、自動車事故などで9対1や8対2という判断があるように、賠償額が500億円ですので、1割でも司法省の責任となれば、50億円を負担しなければならないことになります。それを避けるために、結局、司法省は提訴を取り下げたそうです。トランプ氏の作戦勝ちということでしょうか。

第二の原則として、トランプ氏は「何でも取引」だそうです。そして、1対1の交渉なら絶対に負けないと。したがって、多国間交渉のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)やNAFTA(北米自由貿易協定)などからは撤退ということになるようです。確かに、1対1の交渉に自信があっても相手が3人とか4人とかになってくるとなかなか戦いづらくなってきます。

それから、原則というほどではないので一つには数えませんが、0.5くらいの原則として、トランプ氏は「強い人が好き」だそうです。したがって、長くロシアの最高権力者としての地位を維持しているプーチン大統領が大好きなようです。安倍総理も長期政権ですので、好かれるタイプなのかもしれません。今は中国を嫌っていますが、習近平(しゅうきんぺい)国家主席に会ったりすると、案外、好きになったりするかもしれません。

トランプ氏はこういった主義をお持ちのようですから、政治的なイデオロギーなどありませんし、理念があるようにも思えません。アメリカとの関係がどうなるのか、世界がどうなるのか、とにかく「予測不能」ということだけは明確に予測されます。

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1月19日(木曜日)の一打「AIはターミネーターになるか」

1月1日(日曜日)の朝日新聞「耕論」に作家の川上弘美(かわかみ ひろみ)さんのエッセー風の寄稿がありました。

川上さんは、まず「AI(人工知能)や遺伝子操作や原子力などは、研究者の純粋な探究心から生まれたものであることは間違いのない事実だ」という認識に立っておられます。しかし、「その純粋な探究心から生まれたものが、必ずしもプラスに作用しない事例が原子力発電所の事故による放射能汚染ではないか」と言っておられます。現在のところ、AIや遺伝子操作では大きなマイナスは出ておりませんが、結構恐ろしいことが想像できます。

川上さんがAIの研究者に「AIの一番恐ろしいところはどこですか」と聞いたところ、「AIに『地球に一番いい環境とは何か』を考えさせると『人類が最も悪い影響を与えるので排除しよう』という結論になること」であったそうです。

遺伝子操作でも、「人間よりも更に優れた存在を作り出したら、今いる私たちが駆逐されてしまうかもしれません。そんな技術が生み出されてからでは、もう後戻りできない。」こんなことを川上さんは書いておられます。何やらハリウッド映画の「ターミネーター」の世界みたいです。

ゆめゆめ、主客転倒ということがないように私たちは心掛けなければならないと思います。科学技術の進歩というすばらしい成果を人類にとってプラスになるよう、しっかりと受け止められるのか、その力量が私たちに求められています。

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1月18日(水曜日)の一打「Made with Japan」

渋沢栄一翁の子孫であります渋澤健(しぶさわ けん)さんから送っていただく「渋澤レター」が、私の考え方の一つのヒントになっていることを、このブログでも時々紹介させていただいております。先日、送られてきた「渋澤レター」には、2020年に向かっての考え方について触れられていました。

1964年に日本で開催された東京オリンピックは、その後の時代の象徴になったことは言うまでもありません。様々な社会インフラが整備され、日本の経済成長を支え、「Made in Japan」が世界のブランドとなり、日本は繁栄の時代を迎えることができたと渋澤さんも言っておられます。

しかし、現在はもはや「Made in Japan」で今後の繁栄を描くことはできません。輸出大国というモデルで日本が栄えることには限界が来ています。かつて、日本が「世界の工場」と言われた時代は、神戸港、横浜港、東京港のコンテナ取扱個数は、いずれも世界ランキングベスト20の中に入っていました。しかし、現在は見る影もありません。東京港が29位で、横浜港は54位、神戸港は57位です。

では、「Made by Japan」。日本によって作られることが高く評価される、そういう時代かというと、そうでもありません。日本のブランドが世界で評価を得ていることは事実ですが、分野によっては中国や韓国などとの競合が多く「Made by」だけでは特徴が出しにくくなっていると指摘されています。

そこで渋澤さんは、「Made with Japan」。これが2020年から再び日本が繁栄の時代を迎えるための大切な心得であり、国家戦略でないかと言っておられます。渋澤さんは、例えば日本人のモノづくりの「匠(たくみ)の技」を用いて、現地の国の人材や素材を活用して「共創」する(共に創る)こと、これが「Made with Japan」の概念と説明しています。

2020年の東京オリンピックでも、日本が世界を「おもてなし」するだけでは不十分だそうです。「おもてなし」ということは、相手をお客様扱いするということになります。つまり他人だということです。パートナーではありませんと。一方、2020年東京オリンピックが「Made with Japan」というメッセージをしっかりと世界に伝え、時代の象徴になれば、日本の将来は明るいと言っておられます。

世界が自国第一主義の時代に突入しても、「Made with Japan」であれば、世界の国々にとって日本は自国を脅かす存在ではなく、「共創」するパートナーであるという立場を持つと述べられています。

確かに「Made with Japan」は、大きなヒントになる概念かもしれません。国と国との間に必要なのは、橋を架けることであって、壁を作ることではありません。特に、社会の分断が進み自己利益中心の世界になってきている昨今、あえて日本はその反対の概念を行くというのは、日本の国家戦略としても、また先進国が果たすべき責任という面からも、大事なことかもしれません。

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1月17日(火曜日)の一打「子育て川柳」

アサヒグループ食品(株)のグループ会社で、粉ミルクやベビーフード等を製造している和光堂(株)が、「2016年子育て川柳」の入選作を発表しています。応募総数は3,248作品だったそうです。

【わこちゃん大賞】
「子はみんな 産まれた瞬間(とき)に 親孝行」
確かに。その瞬間、お父さんお母さんは間違いなくめちゃくちゃ喜んでいますから、すごい親孝行です。

【ママ賞】
「スヤスヤと 眠る平和も 5分だけ」
お母さんは大変なんです。

【イクメン賞】
「パパ好きと 言われた主人の 目に涙」
そうですね。小さい子はみんなママが大好きなので、たまに「パパ好き」と言われるとジーンと来るものなんです。

【佳作】も幾つか御紹介します。
「ぱぱと寝る! 10分後には ままの横」
私にも経験があります。

「家の中 落書きだらけの 美術館」
これもよくありますね。

「川の字も 朝には真ん中 行方不明」
ほほ笑ましいことです。子供は動き回りますからね。でも、寝相が悪いのも元気な証拠です!

「真似したな 子のしぐさ見て 反省し」
そうなんです。良いことは真似しないで悪いことだけ真似されるものなんです。

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1月16日(月曜日)の一打「2016年のヒット商品」

「日経トレンディ12月号」から2016年のヒット商品を御紹介したいと思います。

1位は「ポケモンGO」
世界で1,000万人以上の人がプレーをして社会現象になりました。

2位は「君の名は。」
昔、岸恵子(きし けいこ)さん主演の同名の映画がありましたが、これは新海誠(しんかい まこと)監督の長編アニメーション映画です。邦画では2001年の「千と千尋の神隠し」に次ぐ大ヒットだそうです。興行収入は1月9日現在で229億円を突破しています。

3位は「IQOS(アイコス)」
電子タバコです。煙も灰も出ず、臭いも少ないものの味は本格的で200万台が売れているそうです。本体価格は9,980円、たばこカートリッジ(20本入り)460円だそうです。たばこを吸わないのでイメージが湧きませんが・・・。

4位は「インスタグラム」
女性に人気の写真SNS。国内ユーザーが1,200万人を突破したそうです。

5位は「メルカリ」
ネット上で物を売買できる「フリーマーケット」のアプリです。ユーザーは1,000万人を超えているそうです。これは知りませんでした。

6位は「乳酸菌ショコラ」
乳酸菌入りのチョコだそうです。「甘いものは食べたいが、健康でいたい」という消費者の支持を獲得し、10か月で2,000万個以上を出荷しているそうです。これも御縁がなかったですね。

7位は日産自動車(株)の「新型セレナ」
「自動運転」機能を搭載した自動車で、発売1ヵ月で2万台以上を受注したそうです。

8位は「レノア本格消臭」
柔軟剤市場で月間シェア1位を獲得したそうです。着用中にも働く消臭機能で、臭いに敏感な人に好評だそうです。これも知らなかったですね。

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1月13日(金曜日)の一打「日本三大やきとり」

やきとりと言えば何と言っても本県の東松山市であります。東松山市のやきとりは豚のカシラ肉と長ネギを串刺しにして炭火で焼き上げ、辛い味噌だれをつけて食べる独自のスタイルです。カシラ肉は、ほほとこめかみの部分の肉のことです。誕生したのは昭和30年代で、当時、肉はまだ高級品で庶民にはなかなか手の届かなかった時代です。

東松山のやきとりは、食肉としてはあまり使われず、加工食品用だったカシラ肉を屋台で焼いて出したのが始まりと言われています。日本広しと言えども、焼鳥組合があるのは東松山市だけです。市内の25店が加入されています。組合で新鮮なカシラ肉を共同購入されているそうです。

北海道室蘭市のやきとりも豚肉を使うそうです。串に刺した豚肉と玉ネギを炭火で焼き、甘いたれ、洋がらしをつけて食べるパターンが多いと聞いています。玉ネギを使うところが北海道らしいですね。

愛媛県今治市のやきとりは鶏肉を使います。焼き方も特徴があります。上の二つが炭火で焼くのに対して、こちらは鉄板で焼くのが特徴です。鉄板の上に鶏肉を置き、上からアイロンのようなもので押さえて焼くそうです。一番人気は「トリ皮」で、甘だれとの絶妙なバランスがおいしさの秘密です。

この3種のやきとりが「日本三大やきとり」と言われています。

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1月12日(木曜日)の一打「いろいろな『トリ』」

平成29年(2017年)は「酉年(とりどし)」です。
そこで、いろいろな「トリ」を見てみましょう。

最近絶好調の「お、ねだん以上」の「ニトリ」。
創業者であり、現会長である似鳥昭雄(にとり あきお)さんが、札幌市で昭和42年(1967年)に「似鳥家具店」として創業され、現在、全国で400店舗以上、県内にも29店舗あるそうです。
一度、県庁にお越しになった際に二人で記念写真を撮ったことがありますが、似鳥会長の方からポーズをとって「ニトリのニッ」なんてことを言われて、思わず大笑いをした写真が撮れました(二人で写真を撮ったから、これが本当の「二撮り(ニトリ)」と言うのはさすがに無理やりですね・・・)。

「トリバゴ」というホテル検索サイトを御存じでしょうか。
料金比較機能が付いて、わずか数ステップで250以上の予約サイトから世界中の100万軒以上の宿泊施設の料金を比較し、予約することができます。 2005年にドイツで設立されて、県内宿泊施設も250軒以上検索、予約できるそうです。
正に、「選り取り見取り」(より「ドリ」み「ドリ」)ですね。

武蔵一宮(むさしいちのみや)である氷川神社の参道、約2キロメートル(この長さもあるいは日本一ではないかという話もあります。)の途中には、木造で日本一の大きさを誇る「二の鳥(トリ)居」があります。昭和51年(1976年)に明治神宮から奉納されたそうです。県道さいたま春日部線の側にあります。

言うまでもありませんが「県民の鳥(トリ)」は「シラコバト」です。このシラコバトをモチーフにして、県のマスコット「コバトン」が誕生しました。ただ、このシラコバト、個体数の減少が報告されており、めったに見ることができません。本県の東部地域を中心に生息し、国の天然記念物にも指定されています。

今日はいろいろな「トリ」を御紹介しました。

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1月11日(水曜日)の一打「笑う門には健康来る」

1月7日(土曜日)付けの日本経済新聞に面白い記事を見つけました。

「笑う門(かど)には福来(きた)る」と昔から言われますが、今日、「笑い」を医学的に研究しようとの試みがなされ、様々なことが分かってきたそうです。

福島県立医科大学医学部疫学講座の大平哲也(おおひら てつや)教授らが大阪府内にある企業の従業員1,600人を調べたところ、男性より女性の方がよく笑い、年齢が上がるにつれて男女とも笑いが減る傾向があることが明らかになったそうです。しかも、40代以上の男性の5人に1人が週に1回も声を出して笑っていなかったそうです。

東京大学大学院の近藤尚己(こんどう なおき)准教授らが行った、全国の65歳以上の男女約2万人を対象にした調査では、普段ほとんど笑わない高齢者は、毎日よく笑う高齢者に比べて1.54倍も「健康状態がよくない」と答えた人が多かったそうです。健康に対する自己評価が低い人ほど、寝たきりになる割合や死亡率が高いことも分かっているそうです。また、ほとんど笑わない人はほぼ毎日笑う人に比べて、心筋梗塞などの心臓病を発症する割合が1.21倍も高いという結果になっているそうです。

一方、笑いには、動脈硬化を軽減するという報告もあるそうです。また、糖尿病との関係も明らかになっています。毎日声を出して笑っている人に比べると、週に1日から5日程度しか笑ってない人は1.26倍、ほとんど笑っていない人は1.51倍も糖尿病を患っている比率が高かったそうです。漫才で大笑いした後には食後の血糖値の上昇が抑えられるという別の研究成果もあるそうです。

もう一つ、笑いには運動効果もあります。声を出して笑うと、腹筋などの多くの筋肉を使い、消費カロリーは安静時より10パーセントから20パーセント増加するそうです。10分、15分の笑いで1日のエネルギー消費を10キロカロリーから40キロカロリー増やせるとの報告もあるそうです。「笑うこと自体が有酸素運動になる」と大平教授は言っておられます。

笑いの健康効果には、他にも痛みの緩和や免疫を担うナチュラルキラー細胞の活性化、呼吸機能改善、抗うつ作用、認知機能の維持などがあるそうです。

笑うことが体にいいということはよく言われていますが、こうして詳しい研究成果が出てくると意識して笑う努力をしなければと思います。お笑い番組を見るのもよし。「サラリーマン川柳」なんかを読んで笑うのもよし。世界や日本のジョーク集を読んで笑うのもよし。ウケを狙って人を笑わせながら一緒に大笑いするのもよし。いずれにしても笑わない人よりも笑う人の方に健康が来るということだけは言えそうです。

ちなみに、「押せば命の泉わく」の名セリフと大笑いで知られた指圧師の浪越徳治郎(なみこし とくじろう)さんは94歳まで生きられたそうです。

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1月10日(火曜日)の一打「実乗る稲田は頭垂る」

週刊東洋経済の2016年12月31日・2017年1月7日合併号に興味深いコラムが掲載されていました。

「偉い人ほど腰が低い」というのは、日本に古くから伝わる俗諺(ぞくげん)です。学問や徳行(とっこう)が深まるにつれて、その人は謙虚になるという意味で使われているところです。
これに相当する俗諺で一番よく知られているのが「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」であると思います。

ところが、この俗諺に関して作家の童門冬二(どうもん ふゆじ)氏が確認したところ、正しくは「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ではなく、「実乗(みの)る稲田は頭垂る」であることが分かったそうです。童門氏も勘違いしていたと書いておられました。私も勘違いしておりました。
「実乗る稲田は頭垂る」の主体は「稲田」つまり集団であり、場合によっては組織です。一方、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の主体は1本の「稲穂」であり、個人であります。
個人だけが徳行を積んで腰が低くなるのではなく、組織としてそうあるべきだということが本筋であると分かりました。

私たち県庁でも、特に許認可権限を持つ組織では、申請や届出などに来られる方々が低姿勢になりがちなので、逆に県職員の態度が高姿勢になっているということも場合によってはあるのかもしれません。
正に、組織として「実乗る稲田は頭垂る」の精神を皆で共有しなければならないと思いました。

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1月6日(金曜日)の一打「夫源病」

昨年の11月3日(木曜日)と4日(金曜日)の東京新聞に「夫源病(ふげんびょう)」という記事が掲載されていました。「夫源病」とは、医師であり大阪樟蔭女子大学教授の石蔵文信(いしくら ふみのぶ)氏が名付けたもので、夫が原因で妻が体調不良を起こすことを示す病気だそうです。夫の何気ない言動や存在そのものが妻にとってストレスとなり、体調不良の原因になるそうです。

「夫源病」は夫が退職した60歳前後の妻に比較的多いそうです。夫は定年退職後、職場のストレスがなくなる一方で、「やるべきこと」も「やりたいこと」もなくなって辛くなる人もいるようです。そんな時に妻にまとわりついたり、妻の外出先をチェックしたり友人関係に干渉したりすると、妻がストレスで体調を崩してしまうことがあるようです。我慢強く弱音を吐かないタイプの女性ほど夫源病にかかりやすいそうです。
以前、「母源病(ぼげんびょう)」という本がヒットしたことがありますが、とうとう出てきたかという感じです。かつては、「ぬれ落ち葉族」という言葉もありました。ぬれ落ち葉はべったりくっついて離れない。同じように、妻にべったりまとわりついて離れない。自宅から動かない定年退職後の夫のことでした。

石蔵氏は「定年退職の3年ぐらい前からは退職後の具体的なプランを考えた方がいい」と指摘しています。そして、退職後も新たな仕事や、ボランティアなど社会参加の重要性を強調するとともに、料理など家事を覚えることを勧めておられます。

埼玉県でもこうした事態が起こらないようにと考えたわけではありませんが、60歳以上の退職された方々も貴重な社会の戦力でありますから、就労したい人は仕事を、ボランティアで活躍したい人はボランティアを、今まで何もしていなかった人には改めて地域デビューを、というこの3つの選択肢がなんとかそれぞれの地域で可能になるように「シニア革命」を展開しています。まさしく「夫源病」は、この「シニア革命」の対極にあるものです。

日本は超高齢社会に突入しているところです。一方で世界でもまれに見る健康にして長寿な国でもあります。ここに着目しなくてはなりません。
現在の生産年齢人口の定義は「15歳から64歳まで」です。この定義に従えば2040年頃には日本と韓国が世界の主要国の中で、この生産年齢人口の割合が最も少ない国ということになります。
ところが、この定義を仮に「20歳から74歳まで」に置き換えてみますと、日本は2040年くらいに主要国の中で生産年齢人口の割合が最も多い国となり、それから50年はその状態が続きます。それだけ社会として強い国だということになります。健康長寿でシニアの肉体年齢がかなり若返っていることを考えると、この定義の見直しはむしろ現状に合っている気もします。いろいろな意味で高齢者の元気さ、高齢者の活躍というものが、まさしく日本の将来を決めることになります。
昨日、日本老年学会が医療の進歩や生活環境の改善で日本人の身体及び知的能力は10年前に比べ5から10歳ほど若返っているとして、高齢者の定義を75歳以上とし、65から74歳は「准高齢者」と区分し社会の支え手として見直すことを提言しました。正に同感であります。

埼玉発の「シニア革命」が日本の元気に貢献し、それが「夫源病」のない社会につながれば、こんなにうれしいことはありません。

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