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掲載日:2016年2月1日

知事ブログアーカイブ(平成28年2月)

2月29日(月曜日)の一打「総花」

 今回も「悩ましい国語辞典」(時事通信社)から、「総花(そうばな)」について御紹介します。
  よく政策に対する評価として全体的にはバランスが取れていても、これといった特色がないような時に「総花的」な政策と言ったりします。
  実はこの使い方は間違いのようです。元来は、料亭や花街などで客が使用人など全員に出す祝儀のことを「総花」と言っていたそうです。お座敷に芸者さんを呼んだ時のお代を「お花代」と言ったりしますが、使用人も含めて全員に出すと「総花」と言ったそうです。「総花」の「花」は祝儀のことです。そこから、全ての関係者を満遍(まんべん)なく立ててあげること、あるいは皆に恩恵を与えるという意味で「総花」が使われるようになったようです。

 「悩ましい国語辞典」の筆者である神永暁(かみなが さとる)氏が編集に携わった「日本国語大辞典」では、大正時代の新語辞典である「現代大辞典」にあった「総花(ソウバナ)人気取り政略を云ふ」という例を引用しているようです。「総花的な予算案」とか「総花的な提言」などの言い方をお聞きになることがあるかと思います。これらは皆に恩恵を与えることを意図した意味として使われているものであります。

 しかし、最近では皆に恩恵を与えるという意味よりも、むしろ要点を絞らずに全ての事柄を並べた状態という意味で「総花」を使うことが広まっていると思います。実際、国語辞典の中にはこうした意味を載せているものも出始めているようです。ちなみに、私が愛用する講談社の「現代実用辞典」では、「総花」は「(1)一堂に祝儀を出すこと。(2)関係者全部の人に利益や恩恵をほどこすこと。」となっています。

 「総花」が料亭や花街での祝儀のことだったとは意外でした。そこから転じて、普段私たちが使っている「羅列的な」とか「めりはりのない」といった意味に変化している訳です。言葉は思いがけない変遷をたどるものです。

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2月26日(金曜日)の一打「人口とGDP」

 今の日本の大きな課題は、高齢化に伴う生産年齢人口の減少、そして少子化であります。
  日本の人口構成を見ると、大きな割合を占める団塊の世代が65歳を超え、生産年齢人口の減少と高齢化が進行しています。ただ、これに関しては対策を打つことができます。女性の社会参加を促して経済を活性化させるウーマノミクスプロジェクト、あるいは健康寿命を延伸してアクティブシニアの活躍を促すことなどにより、社会の活力低下をある程度はカバーすることができます。
  しかし、少子化についてはそもそも子供が生まれなければ対策が取れません。この少子化対策については後日改めて触れたいと思いますが、今日は少子化のもたらす影響について、人口とGDP(国内総生産)の関係から御紹介したいと思います。

人口

GDP(100万USドル)

アメリカ

318,628,000

16,799,700

中国

1,366,370,000

9,181,377

日本

127,130,000

4,901,532

ドイツ

80,781,000

3,635,959

フランス

65,959,000

2,737,361

イギリス

64,105,700

2,535,761

ブラジル

203,054,000

2,242,854

ロシア

146,068,400

2,118,006

イタリア

60,762,320

2,071,955

インド

1,248,440,000

1,870,651

※ GDPはIMFデータ(2013年)

 このデータによると、GDP上位10国の順位は、アメリカ、中国、日本、ドイツ、フランス、イギリス、ブラジル、ロシア、イタリア、インドと続きます。人口数を見ると、GDP第1位のアメリカが3億1千万人、GDP第2位の中国が13億6千万人でここは逆転しております。このほか、GDP第7位のブラジルの人口が2億人余り、第8位のロシアが1億4千万人、第10位のインドに至っては12億4千万人の人口を抱えていますが、これら3か国を除くと、GDP第3位の日本以降は全て人口順になっています。
  ゴールドマン・サックスの元アナリストで、現在は、国宝や重要文化財の補修を手掛ける(株)小西美術工藝舎の取締役社長であるデービッド・アトキンソン氏も指摘されていますが、単純に世界のGDPのグロスでの国別順位を見ていくと、先進国に関しては基本的には人口と対応していることが分かります。

 ただ、言えることは、中国やブラジル、インドなどの新興国が今後何らかの形で一人当たりの労働生産性を向上させていけば、このGDPと人口との相関関係がますます明確なものになるのではないかと思っています。そういう意味でGDPにおける人口というのは極めて大きな要素であります。GDPは「労働力×生産性」で表されます。そういう意味で、日本の少子化というのは労働力が減るということであり、国の力を表すGDPが弱くなるということでありますので、正に要注意ということになります。

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2月25日(木曜日)の一打「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 クリエイター交流会」

 2月22日(月曜日)、都内で「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 クリエイター交流会」を開催しました。デジタル技術で撮影された映像作品の普及やクリエイターの育成を目的に、2004年(平成16年)から開かれているこの映画祭も今年で13年目を迎えました。この交流会は、Dシネマ映画祭を更に盛り上げるために、若手監督を中心とするクリエイターの皆さん、プロデューサーの皆さんたちが一堂に会して、内外の人たちに改めてDシネマ映画祭のアピールをしていく試みであります。

 埼玉が生んだDシネマ映画祭出身の若手監督の活躍ぶりには目覚ましいものがあります。今回の交流会には、そうした皆さんの中から2014年に「凶悪」で日本アカデミー賞の優秀作品賞等を受賞された白石和彌(しらいし かずや)監督、「チチを撮りに」で2013年のサハリン国際映画祭でグランプリを受賞された中野量太(なかの りょうた)監督に御出席いただきました。その他にも、坂下雄一郎(さかした ゆういちろう)監督など、今注目の若手クリエイターの皆さんにも出席をしていただきました。

 一方、プロデューサーの皆さんたちがこれまた凄腕の方々ばかりでありました。富山省吾(とみやま しょうご)氏は、日本アカデミー賞協会事務局長でいらっしゃいますが、「ゴジラVSビオランテ」以後のゴジラシリーズ12作品や「誘拐」などをプロデュースされています。椎名保(しいな やすし)氏は東京国際映画祭ディレクター・ジェネラルでありますが、(株)KADOKAWAの特別顧問もされており、「最後の忠臣蔵」「天地明察」などのプロデュース作品があります。久松猛朗(ひさまつ たけお)氏は松竹(株)の元常務取締役でワーナー・ブラザーズ映画の副代表でもありますが、「亡国のイージス」、「武士の一分」、「るろうに剣心」など凄い作品のプロデュースをされています。Dシネマ映画祭の長編の審査委員長でもあります堀越謙三(ほりこし けんぞう)氏は東京藝術大学大学院映像研究科の特別教授でもあるのですが、「スモーク」、「TOKYO EYES」、「まぼろし」「ライク・サムワン・イン・ラブ」などのプロデュース作品があります。Dシネマ映画祭の短編部門審査委員長を務めていただいています桝井省志(ますい しょうじ)氏は、「シコふんじゃった」「Shall weダンス?」「ウォーターボーイズ」「舞妓はレディ」など、プロデュースされた作品がことごとくヒットしています。

 こうしたプロデューサーの皆さんたちと若手監督が出会い、あるいは映画関係の雑誌社など多くの人たちが集まり交流を重ねる中で、改めてDシネマ映画祭が盛り上がりを見せていくことを期待しています。中野量太監督などはこうした方々の間ではまだ若手でありますが、この秋に公開される新作は宮沢りえさんが主役と伺っています。また、このDシネマ映画祭でのヒットのおかげで、海外の様々な映画祭からお誘いがあったりして、結果的に自分の活躍の場が広がったというようなことをトークショーでお話しされていました。

 若手監督の皆さんがどんどん活躍され、埼玉県と川口市が共催で開催しているこのSKIPシティ国際Dシネマ映画祭の認知度がもっと上がれば有り難いなと思っております。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 クリエイター交流会

2月24日(水曜日)の一打「君子豹変」

 今回も「悩ましい国語辞典」(時事通信社)から、興味深い言葉として「君子豹変(くんしひょうへん)」について御紹介します。

 この言葉は、今では「変わり身が早い」という意味で使われることが多いのですが、本来はそうした意味ではなかったそうです。この言葉の出典は中国の「易経(えききょう)」という書物です。占いについての解説書で、陽と陰の印を組み合わせた六十四卦(ろくじゅうよんけ)により自然と人生の変化の道理を説いています。ちなみに、「易経」は儒学で尊重する五つの書物の一つで、「詩経(しきょう)」、「書経(しょきょう)」、「春秋(しゅんじゅう)」、「礼記(らいき)」と合わせて「五経(ごきょう)」と呼ばれています。

 「君子」とは御案内のとおり徳の備わった人、学識、人格ともに優れていて立派な人のことで、「豹変」はヒョウの毛が季節によって抜け替わり、斑文も美しくなるということだそうです。このため、ヒョウの毛が抜け替わるように、「君子」は時代の変化に適応して自己を変革するというのが本来の意味だったそうです。すなわち、本来の意味は、君子は過ちを改めて善に移るのが極めてはっきりしているということで、「豹変」は良い方に変わるという意味でしたが、いつの間にか悪い方に変わるという意味が生じてしまったようです。

 今日では、節操もなく変わり身が早いという新しい意味が加わっていますが、それがいつの頃かは特定できないそうです。したがって、辞書にも両方の意味を記載するようになってきているとのことです。

 著者である神永暁(かみなが さとる)氏も、言葉の意味を本来の意味とは変えて辞書に載せるのは、あまり気持ちのよいことではない、と書かれていますが、私も、言葉の意味や用例を調べることが目的の辞書では「本当はこうだ」ということをきちんと明らかにした方が親切かなと思います。

 「悩ましい国語辞典」(時事通信社)は、私たちに改めて日本語の奥深さを教えてくれる良書ですね。また御紹介したいと思います。

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2月23日(火曜日)の一打「糖尿病重症化にストップ」

 生活習慣病の一つである糖尿病は、今やがんなどと並ぶ国民病としてよく知られています。糖尿病は多くの場合、遺伝的要因に生活習慣が重なるなどして発症し、進行すると慢性化して目や腎臓などに重篤な合併症を引き起こしたり、脳卒中や心筋梗塞、認知症など、様々な病気を併発する可能性があると言われています。

 生活習慣に由来することが多い病気でありますから、自覚症状が出にくく、気づいた時には重症化してしまっているということが大きな問題になっています。患者数は日本全国で確実に増えており、平成25年には埼玉県でも通院している人が21万2千人、通院していない人が10万6千人、合計で31万8千人の患者がいると言われています。また、糖尿病により腎機能が低下し、人工透析となると、透析前は年間50万円程度で済んでいた医療費が、約500万円と10倍に跳ね上がります。健康の問題だけでなく医療費についても大変大きな影響があります。

 埼玉県では、平成24年度から「健康長寿埼玉プロジェクト」を推進して、県民の健康づくりと医療費の抑制に取り組んでいますが、そのスペシャル版として、平成26年からはデータを活用した糖尿病の重症化予防にも取り組んでいます。埼玉県医師会や埼玉県国民健康保険団体連合会などと協力して、平成26年10月から19市町で取組を始め、27年度は30市町に広げています。28年度には全63市町村で展開できるよう普及を図っています。

 その内容ですが、まず40歳以上の方が対象となる特定健診(メタボ健診)やレセプト(医療機関が市町村等に請求する診療報酬の明細書)のデータを分析して、血糖値の高いハイリスク者をピンポイントで抽出し、保健師等が電話によって重症化リスクをしっかり伝達します。レセプトにより医療機関を受診しているかどうかを確認して、受診していない人には直接働き掛けて確実な受診につなげます。通院している人についても、かかりつけ医の指示の下、保健師がマンツーマンで6か月間の食事・運動指導を行って生活習慣の確実な改善を図るという徹底した取組です。

 こうした埼玉県のプロジェクトが国の目に留まり、現在では内閣官房の健康・医療戦略室において「埼玉県方式」を日本全国に広げるべきだというお話が出ています。2月15日(月曜日)には、経済団体、保険者、自治体、医療関係者等でつくる「日本健康会議」の事務局長である渡辺俊介(わたなべ しゅんすけ)氏からインタビューがありました。このような取組は呉市など市レベルではありましたが、全県展開というレベルでは珍しいということで、全国的に注目されているようです。現在のプログラムをしっかり実践して、まさしく糖尿病重症化の予防対策を全国に向けて発信していきたいと考えています。

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2月22日(月曜日)の一打「深谷市立花園中学校の『立志式』」

 2月17日(水曜日)に「とことん訪問」で深谷市の花園中学校を訪問しました。この中学校では「立志式」という行事が行われておりました。この日は、2年生の一人一人が全校生徒の前に立って、将来、自分がどんな職業に就きたいかとか自分の夢は何かということを発表していました。1年生と3年生の代表からはそれぞれお祝いの言葉と激励の言葉が送られていました。全校生徒が一丸となって自分の夢や志を語り、共に刺激し合おうという取組です。

 花園中学校は郷土の偉人である渋沢栄一翁の「立志の精神」と「忠恕(ちゅうじょ)の心」を基盤に置いた「立志式」を中心に、キャリア教育の充実に積極的に取り組んでいます。これは生徒一人一人に、生涯にわたって果たそうとしている役割や、様々な立場などを自分が働くことと関係付けて捉えていくことの重要性を学ばせる取組と言えます。

 さらに、花園中学校では「時(じ)・場(ば)・礼(れい)」というスローガンを掲げ、日常生活で意識して実践しています。「時」を守るということでは、授業が始まる前に授業の準備をするとか、チャイム着席を実践しています。「場」を清めるということでは、15分間の無言のひざつき清掃に取り組み、自分の心も磨いています。そして、「礼」を正すということでは、その場に合った言葉づかいや行動を心がけるようにしています。生徒会や部活動などの際に大きな声で元気な挨拶を心がける「あいさつ日本一」運動も展開しています。確かに、靴置場の中の靴や自転車置き場の自転車もきれいに並べられていました。日常の取組の成果がこうしたところにも表れていると納得をしたところです。

 先生方も「熱意ある指導体制」を目標に掲げ、日々の授業を基本に、全員の生徒が分かる喜びを味わうことができるように工夫を重ねた熱意ある指導に取り組んでいるそうです。例えば、3年生を対象に朝7時30分からの学習会が実施されているほか、退職された教員の方々が総合支援員として個別指導や夏季・冬季休業中の補習授業などを行っているとも伺いました。

 こうした取組の結果、生徒の日常生活以外でも相応の成果が出ているようです。例えば、学力調査などでは「立志式」開始以前と比べて結果が大きく伸びたり、あるいはまた不登校の生徒数が大幅に減ったりしています。また、運動部の活動でも多くのクラブが県大会や各種の大会で上位を確保しています。特に女子のソフトボール部と卓球部は県大会で連続優勝という実績を上げています。自分の夢と志を高らかに掲げ、そのための日々の努力目標や規律を自らに課し、教師がしっかりサポートするという、「立志式」に代表される花園中学校の取組は大きな成果を出しているように思われます。

 この「立志式」には保護者も参加されており、自分たちの子供が壇上で全校生徒の前でしっかりと自分の志や夢を語る姿を見て成長を実感されたのではないかと思います。このような試みが県内の全ての中学校で展開されれば、すばらしい埼玉県の教育になるのではないかと思っています。

深谷市立花園中学校の立志式のようす

2月19日(金曜日)の一打「トンチ教室」

 友人から送られてきた「トンチ教室」を御紹介します。

・サラダばかり食べていると老ける理由は? →「サラダオイル(老いる)」
  ・歳を重ねて、足腰が衰え、体力が弱くなることを? →「オイル(老いる)ショック」
  ・音楽を解する唯一の生き物は?  →「オタマジャクシ」
  ・歴史上の人物で、一番の長寿は誰でしょう? →「鴨長明(かもの長命)」
  ・キスには、「ディープ・キス」や「フレンチ・キス」などがありますが強く引っ付いて離れないキスは、何でしょう?  →「ホッチキス」
  ・大人の大好きなお茶には、「緑茶」「ほうじ茶」「麦茶」などがありますが、では、お子さんはどんなお茶が好きですか? →「おもちゃ」

 

 料金はいくら? というお話もあります。
  ・底の抜けた鍋はいくら? →「2円(煮えん)」
  ・気の抜けたビールはいくら? →「4円(酔えん)」
  ・カビの生えたパンはいくら? →「9円(食えん)」

 温度を教えてください、というものもあります。
  ・男女ともおいしいお酒の温度 →「三々九度」
  ・おいしいお肉の温度 →「2×9=18度」
  ・おいしい魚の温度 →「鮮度(千度)」

 いかがでしょうか。いずれもトンチがきいていて面白いですね。

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2月18日(木曜日)の一打「『姑息』の本当の意味」

 2月15日(月曜日)のブログに続いて、辞書編集歴36年の神永暁(かみなが さとる)氏が著した「悩ましい国語辞典」(時事通信社)から、もう一つ興味深い用例を紹介させていただきます。

 文化庁が毎年秋に結果を発表している「国語に関する世論調査」では、毎回意味の誤りやすい言葉の調査を行っているそうです。「姑息な手段」などと言う時の「姑息」もそんな言葉の一つです。

 この言葉は今までたびたび調査の対象になっています。2003年(平成15年)の調査では「一時しのぎ」という本来の意味で使う人が12.5%、「卑怯な」という従来なかった意味で使う人が69.8%という結果が出ていたそうです。2010年(平成22年)の調査でも、「一時しのぎ」は15.0%、「卑怯な」が70.9%という結果であったそうです。それだけ「卑怯な」という意味で使用することが定着してきていると言えるようです。

 「姑息」の姑(こ)は「しばらく」、息は「やすむ」という意味ですので、しばらくの間、息をつくことから、一時の間に合わせにすること、一時のがれ、その場しのぎという意味になった言葉だそうです。卑怯なという意味はその場だけの間に合わせていることから、それをずるいと感じて生じた使い方だと考えられると著者の神永氏は述べています。

 それにしても、本来の意味でない「卑怯な」の意味で使っている人が70%もいるというのはすごい話であります。慣用句などの誤用が多数派となった調査結果がマスコミで取り上げられ、その結果誤用の認知度が改善する例もあるようですが、この「卑怯な」という意味は今さら誤用だとは言い難く、国語辞典に掲載される例も出始めているとのことです。

 私も気付きませんでした。今では、「卑怯な」の意味で使う方がむしろ自然なのかとも思ったりします。日本語の難しさを改めて思い知らされますね。正に「言葉は生き物」なのだと感じました。

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2月17日(水曜日)の一打「下總皖一音楽賞」

 2月15日(月曜日)、平成27年度下總皖一(しもおさ かんいち)音楽賞の表彰式が知事公館で行われました。今年度は音楽文化貢献部門で、音楽評論家であり声楽家でもある北本市在住の國土潤一(こくど じゅんいち)氏が、音楽文化発信部門では、合唱指揮者で武蔵野音楽大学教授の栗山文昭(くりやま ふみあき)氏がそれぞれ受賞されました。

 この音楽賞は、日本の近代音楽の基礎を築いたと言われる下總皖一先生の精神を受け継ぐ本県ゆかりの音楽家の方を毎年表彰しているものです。

 下總皖一先生は、1898年(明治31年)に旧大利根町(現在の加須市)で生まれ、東京音楽学校(現東京芸術大学)卒業後、合唱曲や器楽曲、協奏曲など多岐にわたる作曲を行い、その数は2000とも3000とも言われています。その中には、「たなばたさま」や「野菊」など人々に長い間歌い継がれて親しまれている童謡や唱歌も含まれています。面白いところでは、北は北海道から南は鹿児島県まで日本各地の大学や高校、小中学校の校歌も数多く作曲されています。数々の音楽理論書を著し、東京芸術大学の教授や音楽学部長を務め、団伊久磨(だん いくま)や芥川也寸志(あくたがわ やすし)など戦後の日本を代表する多くの音楽家を育成されました。

 受賞された栗山文昭氏との懇談の中で、平成16年に宮中で開かれた天皇陛下の古希(70歳)をお祝いする行事において、栗山氏が合唱の指揮をされたという話が出ました。その時、お祝いの曲として栗山氏が選ばれた6曲の合唱曲の中に、偶然、「野菊」が入っていたということでした。当然ながら、今回の受賞を予想されていたはずもなく、まさに縁ということだったのだなと思っています。選ばれた6曲には、「早春賦」や「荒城の月」など日本を代表する名曲があり、その中に、「野菊」が選曲されたということをお聞きし、大変うれしく思うとともに、下總皖一先生の業績が現代でも極めて高く評価されていることを改めて感じたところでした。

下總皖一音楽賞受賞者のお二人と知事

2月16日(火曜日)の一打「武州ころ柿」

 去る2月5日(金曜日)、「知事のとことん訪問」で、滑川町の特産品「武州ころ柿」の復活を目指した取組を視察しました。

 滑川町では明治の中頃から「ころ柿」と呼ばれる干し柿が生産されていました。「武州ころ柿組合」が結成され、昭和15~16年のピークの頃には、生産農家が70軒あまりで約100万個の生産量があり、地域の特産品として東京市場へ出荷されていたそうです。その後、戦後の高度成長の中、生産者は減り続け、ついに1戸だけになり消滅の危機に陥ってしまったそうです。

 そこで、滑川町や町民が中心となって、武州ころ柿復活に向けた取組が開始され、平成25年7月には「武州ころ柿復活&グリーン・ツーリズム推進協議会」が設立されました。唯一の武州ころ柿生産者である小澤利男(おざわ としお)さんが会長に就任されて、生産技術の普及や新商品の開発、販路開拓などに取り組んでこられました。埼玉県の農商工連携フェアにも出展しており、とうとう6,000個まで販売できるようになりました。平成27年にはJAの直売所ですぐに完売したそうです。

 武州ころ柿は、練炭での火力乾燥をはさんだ前後各2~3週間、毎日、天日干しを行い作られます。この間に柿の水分を均質化させ、乾燥を促すため、丹念に手もみ作業を行うのも特徴です。こうして一つ一つが丁寧に作られたころ柿は、大変美しい飴色でもちもち感があって、後を引かない甘さが特色であると感じました。

 この取組は、滑川町をはじめ、町議会、JA、農産物生産者組合、町民、専門家、NPOなど大変多くの人たちの関わりの中で、地域の特産品としてのころ柿を復活させるばかりでなく、地域の耕作放棄地を減らすための取組としても行われています。確かに高い値段に見合うだけのすばらしい逸品ですので、今後大きなブランド品としてヒットする可能性は十分あると私は思いました。

 ちなみになぜ、「ころ柿」と言うかについては、諸説があります。一般には、天日干しをしている皮をむいた柿が、丸くてころころした感じであるので「ころ柿」と言われたという説や、あるいはまんべんなく天日干しをする際に裏にしたり表にしたり転がすことから「ころ柿」と言われたとする説などがあるそうです。ところが、私が小澤会長にお聞きしたところでは、漢字で「枯露柿」を書いたところに真の意味があるとのことです。「枯れた露の柿」。つまり、水分の多い渋柿を天日干しをしたり練炭で乾燥させたりして、汁を取って乾燥させる作業工程を漢字で示す「露が枯れる」を柿にかぶせて「枯露柿(ころがき)」と表記されていたそうです。

 将来、武州ころ柿がピークの頃の100万個に及ぶ地域の特産品として成長することを願ってやみません。

武州ころ柿の天日干し

武州ころ柿の天日干し

2月15日(月曜日)の一打「青田買いと青田刈り」

 先日、「悩ましい国語辞典」(時事通信社)という本を読みました。著者は小学館に入社して以来、36年間ほぼ辞書の編集一筋という編集者人生を送ってこられた神永暁(かみなが さとる)氏です。

 「言葉は生き物である」とよく言われます。本来はなかった新しい意味や用法がいつの間にか広まったり、あるいは古語としての意味が失われていたのに、何らかのタイミングで復活している言葉もあるそうです。本書では、このような意味が揺れている言葉や、定着するまでに面白いエピソードがある言葉などが紹介されていて、大変興味深い一冊でした。その中からなるほどと納得した用例を御紹介いたします。

 卒業予定の学生の採用を早くから内定することを「青田買い」と言う人もいれば、「青田刈り」と言う人もいます。似たような言い回しがされることに、今ではあまり違和感を抱かなくなってしまっています。

 しかしながら、この二つの言葉には本来、明確な意味の違いがあります。日本国語大辞典によると、「青田買い」の本来の意味は、「水稲の成熟前にその田んぼの収穫量を見越して先買いすること」です。「青田刈り」は、「収穫を急ぐあまり稲をまだ穂の出ないうちに刈り取ること」です。したがって、就職内定で卒業前の学生を採用するということであれば、穂が出ないうちに刈り取ってしまう、ということは才能などを先に刈り取ってしまうということになりますので、「青田刈り」は間違いということになるようです。

 ところが2004年度の「国語に関する世論調査」では「青田買い」を使う人が29.1%、間違った言い方である「青田刈り」を使う人が34.2%と逆転した結果が出てしまっているそうです。日本国語大辞典にも、この調査より35年前の「青田刈り」を使った用例が載っているそうです。会社の採用決定が早まっているという意味で使われていると著者は述べています。推測ですが、当時は経済が右肩上がりで金の卵である学生を奪い合う様子が正に「青田刈り」というイメージにつながったのかもしれません。

 「青田買い」と「青田刈り」のように、似た言い回しの言葉が本来の意味とは別に混同されたまま使われてしまっている例はこのほかにもあるのではないでしょうか。日本語は難しいですね。

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2月12日(金曜日)の一打「チョコレートとノーベル賞の関係」

 バレンタインデーが近いので、チョコレートにまつわるお話を一つ御紹介いたします。
  「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」という米国の権威ある臨床医学誌に発表された論文によると、国別のノーベル賞の受賞者数とチョコレートの消費量には高い相関関係があるそうです。東京大学名誉教授の黒木登志夫(くろき としお)氏が著した「iPS細胞(中公新書)」という本の中で紹介されていました。

 それによると、日本を含む22か国について縦軸に人口1000万人当たりの全部門総受賞者数(創設以来2011年まで)、横軸に国民一人当たりのチョコレート消費量を取ると、きれいな直線が得られるそうです。
  国別で見ると、受賞者とチョコレート消費量が一番多い国はスイスです。日本は1000万人当たりのノーベル賞受賞者が1.3人、国民一人当たりの年間チョコレート消費量が2キログラム弱と残念ながらいずれも低位です。ただ、スウェーデンはチョコレートの消費が少ないのに受賞者は多いという結果です。このことは、ノーベル委員会が意識して自国の受賞者を出している証拠だと論文では主張しているようです。
  このグラフから計算すると、チョコレートの消費量を国民一人当たり年間400グラム増やすと、受賞者が1人増えるという勘定になるそうです。こんなことでノーベル賞の受賞が増えるのであれば、チョコレートをもっとたくさん食べればいいのかもしれません。
  また、ネイチャー誌によると、ノーベル賞受賞者は明らかにチョコレートを好む傾向があるそうです。自然科学系と経済学の男性受賞者の23名中10名は週2回以上チョコレートを食べているということです。

 埼玉県はチョコレート類の出荷額が大阪府と1位、2位を争うほどのチョコの一大生産地です。ただ、残念ながら、家計調査(二人以上の世帯。平成24年~26年の平均)によると、チョコレートへの支出金額の方は全国17位(都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)と今一つです。
  チョコレートの地産地消がもっと進めば、もしかしたら本県出身のノーベル賞受賞者が多くなるかもしれません。
  今度機会があったら、昨年ノーベル賞を受賞した梶田先生と大村先生にチョコレートを食べておられるかどうかを聞いてみたいと思います。

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2月10日(水曜日)の一打「ロボットの進化」

 去る2月3日(水曜日)に「知事のとことん訪問」で、安倍総理も視察されたことがあるグローリー株式会社の埼玉工場を訪問しました。この会社の本社は兵庫県姫路市にありますが主力工場は加須市に置かれています。グローリーは、国産初となる硬貨計数機を開発し、現在も通貨処理機や両替機、レジ用つり銭機などを主力製品としている会社です。この工場が大変ユニークなのは、製造過程の中に、従業員とヒト型ロボットが協業する生産ラインを構築していることです。

 一般的に日本の製造現場におけるロボットと言えば、ヒトの腕の形に似た装置が塗装や溶接、組立てなどの専門の作業工程をこなすイメージがあります。また、工程の大半をロボットが受け持つことで、工場全体をオートメーション化している例が多いと思います。
  このグローリーの埼玉工場では、従業員の中に混じってロボットが一定の役割を果たしているというところに際立った特徴があると感じました。ロボットのプログラムを切り替えることで、多様な生産工程へのフレキシブルな対応も可能となっているそうです。また、ヒト型ロボットが装置型のロボットを操作するということも行われていました。

 日本は90年代に産業用ロボットが世界市場の約90%を席巻したほどのロボット大国で、現在でも約50%のシェアを占めております。今後は、様々なサービスに従事するサービスロボットの開発が期待されているところです。
  例えば、介護をはじめとする福祉用ロボットや農作物の収穫ロボット、建設、流通、宅配の分野で活躍するロボットなどは、今後深刻化する人手不足をカバーする可能性を秘めています。また、障害を持った方や体力の衰えた高齢者などの動きをアシストするロボットスーツなどによって、障害者や高齢者の活躍の場が更に広がる可能性もあります。
  本県では「先端産業創造プロジェクト」の中で重点5分野の一つに「ロボット」を掲げて、大学や埼玉県産業技術総合センター(SAITEC)と民間企業との共同開発などに取り組んでいます。

 2020年の東京オリンピックやパラリンピックの聖火リレーで、最終ランナーとして例えば17、18歳の若者と一緒にロボットスーツを装着した100歳の高齢者が軽快に走り、二人で聖火を灯す。私は、そうした光景を発信して、世界中に日本のロボット技術を示すことができれば大変すばらしいと思っています。人類には、思い描いた夢を実現してきた歴史があります。この夢が2020年に是非実現してほしいと、今回のとことん訪問で感じたところです。

グローリー(株)埼玉工場を訪問する知事

グローリー(株)埼玉工場を訪問

2月9日(火曜日)の一打「新聞紙で舞台衣装」

 2月4日(木曜日)に埼玉県老人クラブ連合会の会長であり、川口市老人クラブ連合会の会長でもいらっしゃる高橋義一(たかはし ぎいち)さんをはじめ、川口市老人クラブ連合会女性部会と川口市さしまスローライフの皆さんが県庁にお越しになりました。訪問の目的は、昨年10月に静岡県で開催された第44回全国老人クラブ大会の第3部会「演じる活動」、いわゆる舞台発表部門において川口市老人クラブ連合会女性部会と川口市さしまスローライフの合同チームが金賞を受賞されたという御報告でした。

 晴れやかな着物を着て、川口で有名な「たたら流し踊り」や「エコファッションショー」を舞台で演じられている写真を見せていただきました。ずいぶん美しい衣装でしたので、相当高価なものだったのではないかというようなことをお聞きしましたところ、何とそれは新聞紙で作られた衣装とのことでした。大変驚きました。
  新聞紙というと文字がいっぱい書いてあって、全体が黒ずんだイメージがありますが、青やオレンジ、黄色、赤など彩り豊かな衣装でしたので、「本当に新聞紙ですか?」ということを繰り返し尋ねましたところ「本当です。」というお答えでした。確かに言われてみれば、新聞も広告欄などを見ると、航空会社の広告であれば青い空に飛行機があったり、青い海が全面に印刷されています。そうしたカラー刷りの紙面を集めて、青、赤、黄色など、きれいな色合いで着物や袴、羽織を作られたそうです。
  遠くから見る舞台衣装は、とても新聞紙で作られているとは思えないような出来映えでした。全国老人クラブ大会でも、多分多くの方々はその材料が新聞紙であるということを聞いてびっくりしたのではなかろうかと想像いたしました。

 ともあれ、新聞紙で衣装を作るアイディアのすばらしさと、丁寧に新聞紙をつなぎ合わせながら衣装を作る根気強さ、そして大変手間暇がかかる作業をメンバーの皆さんが一致協力して見事な出来映えの衣装に仕上げたということが高く評価されたのではないかと思います。
  高橋会長をはじめメンバーの皆さんたちの生き生きとしたお姿や話しぶりにも感動いたしました。

全国老人クラブ大会のようす

2月8日(月曜日)の一打「ハイデイ日高の秘密」

 中華食堂の「日高屋」を利用されている方は多いのではないでしょうか。実は「日高屋」は埼玉県が発祥で、現会長の神田正(かんだ ただし)氏が昭和48年にさいたま市大宮区で創業したラーメン店から出発しました。チェーン展開にいち早く取り組み、駅前一等地への出店戦略や徹底したローコスト・オペレーションの推進により飛躍的に発展してきました。会社帰りのサラリーマンから学生、家族連れ、女性など幅広い層に支持されています。

 2015年11月21日号の「週刊ダイヤモンド」に「外食業界随一を誇る収益率の高さ」と題して、「日高屋」などを展開する株式会社ハイデイ日高が紹介されていました。人気の秘密は帰宅前にご飯を食べながら「ちょっと一杯」ビールを飲んでも割安なことです。平均客単価は670円程度で、ラーメン、ギョーザにビールを1杯付けても910円というお手軽さが受けているそうです。全メニューの売上高に占めるアルコール飲料の比率は14.5パーセントとのことです。同業の中華料理チェーンは4~5パーセント台にあり、いかに比率が高いかがうかがい知れます。
  ハイデイ日高の2014年度の売上高営業利益率は11.8パーセント。中華の同業他社は3~8パーセントですから、ずば抜けて高い状況です。営業利益は12期連続、当期純利益は10期連続で増益を達成しているそうです。

 好業績を支えている秘密の一つは「究極のドミナント戦略」にあると紹介されています。ドミナント戦略とは特定の地域に集中して店舗を展開し、経営効率を高めるマーケティング戦略のことです。日高屋は370店のほとんどが東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県に集中しています。また、狭い地域でもドミナント戦略を貫き、一つの駅の周辺に複数の店舗を展開しています。帰り道に「つい立ち寄る」客が多いと分析し、駅で降りた人が通る動線上にそれぞれ店舗を構え、集客につなげる狙いがあるそうです。

 面白いところでは、「焼鳥日高」という立ち飲みの焼き鳥屋を21店舗展開しているそうです。神田会長いわく「福利厚生の一環で」作った店だそうです。年をとって重い中華鍋を振るのは無理でも、焼き鳥の串なら扱えるからだそうです。「60歳を過ぎて仕事を辞めようかという人も、焼き鳥なら70歳まで働ける。そういう職場を残してあげたい」と神田会長はテレビ番組に出演して答えていました。
  従業員を大事にする会社だからこそ、大きく発展しているのかもしれません。

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2月5日(金曜日)の一打「埼玉とパスタ」

 埼玉県のスパゲッティの購入額や購入量が全国トップクラスということを知っている方は少ないと思います。このことについて、1月5日(火曜日)付けの日本経済新聞に興味深い記事が掲載されていました。

 総務省の家計調査にある県庁所在地別の調査結果によると、2012年から2014年までの二人以上世帯のスパゲッティの年間購入量は平均4,262グラムと全国平均を3割以上上回り、県庁所在地ではさいたま市が1位だそうです。1食100グラムとすると1世帯当たり自宅で年間40食以上消費していることになるとのことです。

 その理由として「埼玉の逆襲」の著者である谷村昌平(たにむら しょうへい)さんは、安価なロードサイドのイタリア料理チェーンが多いことが背景にある、と解説されておられます。幼いころから手軽な外食としてパスタを食べる習慣が根付いているため、自宅の消費量も多いのでは、という見方だそうです。確かに県内の幹線道路沿いには、「るーぱん」(本社は行田市)や「馬車道」(本社は熊谷市)といった地元のイタリア料理チェーン店が点在しており、「サイゼリヤ」も吉川市に本社があります。また、さいたま市はパスタにはつきもののチーズの購入量や支出額でも上位にランクインされています。

 実は、埼玉県は小麦文化とのかかわりが深いのです。埼玉県のうどんの生産量は香川県に次いで全国第2位、また小麦の収穫量も全国6位です。そういう意味で小麦を使ったうどん、あるいはパスタといったものが好まれる傾向にあるのかもしれません。

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2月4日(木曜日)の一打「秩父神社の三猿」

 今年の埼玉県議会議員の皆さんとの賀詞交歓会で、小鹿野町にお住まいの岩﨑宏(いわさき ひろし)副議長が挨拶の中で秩父神社の三猿を紹介されていました。三猿と言えば、徳川家康を祀(まつ)る日光東照宮の「見ざる、言わざる、聞かざる」の彫刻が有名です。これは古来の庚申(こうしん)信仰にちなみ「悪事を見ない、言わない、聞かない」という教えを猿を用いて表現したそうです。

 実は、秩父神社も日光東照宮と同様に家康と縁が深く、現存する社殿は1592年に家康が寄進したもので、埼玉県の有形文化財に指定されています。秩父神社の社殿にも三匹の猿の彫刻が施されていますが、日光東照宮とは全く違った表情をしています。

 こちらの猿は、「お元気三猿」と呼ばれ、「よく見、よく聞いて、よく話そう」という積極的な姿が表現されています。情報化社会の現代には、むしろよく見て、よく聞いて、よく話をすることの方が私たちにとっても大事なことですので、日光の三猿より、やはり秩父神社の三猿でいこうということになるのではないでしょうか。

秩父神社の三猿

秩父神社の三猿

2月3日(水曜日)の一打「笑点、『18才』と『81才』の違い」

 知人からいただいた「笑点」を御紹介します。毎週日曜の夕方に放送されている日本テレビの人気番組「笑点」で昨年10月に放送されたようです。なかなかの力作です。笑う門(かど)には福が来ます。今日は節分です。思い切り笑ってください。

 ○ 道路を暴走するのが18才、逆走するのが81才

 ○ 心がもろいのが18才、骨がもろいのが81才

 ○ 偏差値が気になるのが18才、血糖値が気になるのが81才

 ○ 受験戦争を戦っているのが18才、アメリカと戦ったのが81才

 ○ 恋に溺れるのが18才、風呂で溺れるのが81才

 ○ まだ何も知らないのが18才、もう何も覚えていないのが81才

 ○ 東京オリンピックに出たいと思うのが18才、東京オリンピックまで生きたいというのが81才

 ○ 自分探しの旅をしているのが18才、出掛けたまま分からなくなって、皆が探しているのが81才

 ○ 「嵐」というと松本潤を思い出すのが18才、鞍馬天狗の嵐寛寿郎を思い出すのが81才

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2月2日(火曜日)の一打「県警機動隊」

 去る1月29日(金曜日)に朝霞市にある埼玉県警察本部警備部の機動隊を視察してまいりました。機動隊と聞けば、一般的には社会秩序を守る観点からデモ隊などの行動を規制する部隊だというイメージがあるのではないかと思います。しかし、現実には機動隊は住民の生命や財産、公共の安全や秩序を守るため、日常では起こりえない事態にも対処するための部隊であり、日々人間の限界に近い訓練を積んでいることを改めて認識したところです。

 世界では過激派組織「イスラム国」(IS)などによるテロ行為が頻発している今日、機動隊の役割の中でも、テロ防止対策などが極めて重要になっていると思っております。今年は伊勢志摩サミットが、2019年にはラグビーワールドカップが、そして2020年には東京オリンピック・パラリンピックという大規模なイベントが相次いで開催されることが決まっています。世界中から大勢の人々やVIPが日本に集結する中での騒擾(そうじょう)を防ぐため、ありとあらゆる想定の中で事案対処能力を高めなくてはならないと日々訓練を重ねられています。

 特に銃器などを持った犯人グループがいる場合、通常装備の警察官では被弾する可能性もありますので、防弾チョッキ、防弾用の盾、防弾用の車両など耐弾性を持つ資機材を駆使しながら、犯人逮捕に向かっていくための訓練などが行われていました。特に感心したのは、犯人グループに接近していく訓練です。盾を3枚つなげたり、4枚つなげたり6枚つなげたりと犯人側の状況に応じて、臨機応変に対処されていました。また、こうした訓練を積み重ねる中で盾を連結可能なものに改良するなど、アイディアを出しながら資機材の充実を図っているとお聞きし、正に現場ならではの話だと感じたところでした。

 また、プールを使って水難救助部隊の訓練も行われておりました。5メートル、6メートルといった深い水域の中で人命救助や証拠品などの捜索に当たるための訓練ですが、汚れた川などで一切視界がない状況を想定し、手探りをしながら、チームを組んで守備範囲を徐々に狭めていくというものです。こうした本当に困難な訓練を何度も何度も積み重ねて、いざというときにも機能するようにしているのだなと感心いたしました。精鋭からなる特別な部隊の存在が、一線で活躍する本県の警察官全員の正に最終的な信頼のよりどころになっているのかなと感じたところでした。

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2月1日(月曜日)の一打「二階俊博先生」

 1月29日(金曜日)付けの産経ニュースに自民党総務会長の二階俊博(にかい としひろ)先生に関する記事が載っておりました。内容は昨年末の消費税の軽減税率導入を巡る自民党と公明党の水面下の攻防の中で、最終的に自民党の谷垣禎一(たにがき さだかず)幹事長らがねじ伏せられたのは、二階先生が果たした役割が大きかったという趣旨のものでした。このことや自民党総裁選での二階先生の立ち回りを振り返って、記事では「情勢を見極める眼力と、その通りにことを運ぶ腕力は確かだ」「自民党内に二階氏と同等の政治力を持つ政治家は見当たらない」と評しています。

 実は、私が最初に衆議院議員に当選した当時、新生党という政党で、二階先生と御一緒させていただきました。既に二階先生は衆議院議員4期目で、私たち1期生議員の正に教育係ということで、懇切丁寧に御指導をいただいたことをよく覚えております。ある時、あまりに私ばかりが二階先生から用事を頼まれる機会を多くいただいておりましたので、「なぜ私にこういう御下命が多いのでしょうか。」と率直に尋ねたら、二階先生は「国会議員になる人ですから、皆、抜群の行動力を持ってるんだが、それでもサッとやる人とやらない人といるんだ。君の場合はすぐやってくれるので頼んでいるんだ。」と言われて、つい、「はい、頑張ります。」と答えてしまい、また新たな仕事を与えられたことを思い出すところです。

 私は、二階先生は「GNP」の優れた政治家だと思っております。「GNP」の「G」は義理を、「N」は人情を、「P」はプレゼントを意味すると言われています。このうち「プレゼント」は単純に物を相手に贈るということではなく、いわゆる心の部分をしっかり相手に打ち込むという意味でのプレゼント、こういう意味に捉えていいのかと思っております。たぶん日本の政治家の中でも一、二を争うGNPの持ち主だと私は確信をしております。

 党派会派が分かれても正に御縁や義理人情というものを大事にされる、尊敬する政治家である先生には、現在でも、親しくというと大変御無礼かもしれませんが、御指導を仰いでいるところです。記事が掲載された前日の1月28日にも二階先生にお会いし、県内の主要道路の整備を今後どのような枠組みで進めていくのかという課題について相談をしてきました。

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