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掲載日:2019年7月31日

知事ブログアーカイブ(令和元年7月)

7月31日(水曜日)の一打「埼玉の夏祭り 彩夏祭」

長い梅雨が明けました。明けたら明けたで暑い夏がやってきました。暑い夏の盛りにも楽しいイベントが埼玉にはいくつもあります。いわゆる「夏祭り」です。

今週はいくつか夏祭りを紹介したいと思います。近いところでは、あさって8月2日(金曜日)から4日(日曜日)まで開催される朝霞市の「彩夏祭(さいかさい)」があります。これはよさこい祭りの関東版と言えば分りやすいのかもしれません。御当地、高知県には及ばないものの、文字どおり関東圏ではナンバー1ではないかと言われ、3日間で約70万人が訪れる朝霞の夏の風物詩です。朝霞市の人口が約14万人ですから大変な数です。
埼玉県内のみならず、他県からも多くの踊り手チームが参加します。今年は、都市間交流として本家・高知県の観光PRブースも設置されるとのことです。

彩夏祭では「ステージ踊り」と「流し踊り」の2種類のよさこいが行われます。流し踊りの見どころの一つに踊り手チームを先導する地方車(じかたしゃ)があります。彩夏祭では陸上自衛隊朝霞駐屯地の御協力で特殊車両が地方車を務めます。その迫力には沿道の皆さんもびっくりです。

祭りで一番うれしいのは、子供たちがたくさん参加することです。こんなに子供たちがいたのかと思うぐらいたくさんいて、街がにぎわいます。祭りを通して若い人たちの交流が深まるとともに、夏の良い思い出がつくれればと思います。


昨年の彩夏祭の様子

7月30日(火曜日)の一打「サバティカル休暇」

「人生100年時代」を迎え、定年延長などの議論も盛んに行われています。7月21日(日曜日)の毎日新聞に、勤労者が長く、自分らしく人生を過ごすための休暇制度に関する記事が掲載されていました。

勤労者が仕事を長く続けるには、労働意欲の維持や自身のスキルアップが大切ですが、それらを後押しする方策の一つとして、「サバティカル休暇」というものがあるそうです。

サバティカル(sabbatical)は、旧約聖書に登場する「安息日」の意味のラテン語に由来し、「長期休暇」や「研修休暇」などと訳されます。1880年にアメリカのハーバード大学で始まった研究のための有給休暇が起源とされており、1990年代に離職対策としてヨーロッパの企業で広まりました。目的を限定しない1か月以上の長期休暇を指して呼ぶことが多いようです。

サバティカル休暇を利用することで、例えば、長期勤続者が職務を一定期間離れて、これまでやりたかった勉強に打ち込むなど、学び直しができます。

IT企業のヤフーでは、2013年11月にサバティカル休暇を導入し、昨年末までに158人が取得したそうです。同社では、勤続10年以上の社員が在職中に1度、3か月まで取得でき、休暇中は給与1か月分の支援金がもらえるそうです。

また、医療システム開発を手掛けるファインデックスは昨年5月にサバティカル休暇を制度化しました。勤続10年ごとに最長で半年間取得でき、休暇中は基本給の3割が支給されるそうです。休暇中には、ライバル企業での勤務など同じ業種はダメですが、それ以外であれば副業も認めています。

現時点では、日本でサバティカル休暇を導入した事例はごく僅かです。それ以前に普段の有給休暇すら十分に取得されていない現状があります。厚生労働省の調査によると、2017年における有給休暇の取得率は51パーセントにとどまり、ある旅行サイトによる世界19の国や地域との比較では、日本は2018年まで3年連続の最下位です。専門家は、「まずは有給休暇の確実な取得から始めるのが現実的である」と指摘しています。

中小企業などにおいては、人手不足や休暇に伴う人件費の負担などの課題もあり、一足飛びにサバティカル休暇のような長期休暇を導入することは難しい面もあると思います。
働き方改革が叫ばれる昨今、まずは有給休暇や夏季休暇をしっかり取得できる社会風土をつくることが重要だと改めて感じました。

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7月29日(月曜日)の一打「基礎研究の重要性」

少し前になりますが、京都大学の山中 伸弥(やまなか しんや)教授をテレビでよくお見かけするような気がしていました。研究所の資金集めのため自ら広告塔となっていらっしゃるようです。

山中教授と言えば、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製に成功したことでノーベル生理学・医学賞を受賞した方です。iPS細胞は、最近でも、難病や脊髄(せきずい)損傷などの治療のための再生医療や新薬開発などで活用されていることがよくニュースになっています。

さぞかし資金は潤沢なのではと思うところですが、iPS細胞研究所のホームページによると研究所の財源のほとんどが期限付きであるため、研究職員の9割以上が非正規雇用とのことでした。

博士号を持っていても正規の職がないため、非正規の職を渡り歩く、いわゆる「ポスドク」と呼ばれる方々の処遇が問題になっていますが、山中教授の研究所も例外ではないようです。

iPS細胞作製の成功は基礎研究の成果です。基礎研究とは、特定の用途や実用化できるかなどは考慮せず、物事や現象について基本原理を地道に解明する研究です。

成果が現れるまで長い時間を要したり、その成果がどのような役に立つのかが分からないため軽視されがちで、研究を支える費用も応用研究や開発研究に比べて低い配分となっているようです。

そんな中、5月に文部科学省が発表した「科学技術白書」では、初めて基礎研究をテーマとし、歴代のノーベル賞受賞者である本県出身で東京大学の梶田 隆章(かじた たかあき)教授や、京都大学の本庶 佑(ほんじょ たすく)教授などが繰り返し述べていた基礎研究の大切さを説く言葉を紹介しています。

基礎研究の先細りは日本の科学技術力の低下につながります。単に日本からノーベル賞受賞者が出なくなってしまうということではなく、国力の低下を招きかねません。

研究の量と質を測る一つの指標として、引用された論文数の国際比較があります。実際日本は、被引用数が上位10パーセントに入る論文の平均数で2004年から2006年では世界第4位でしたが、2014年から2016年では第9位に順位を下げています。ちなみに中国は米国に次ぐ第2位に躍進しています。

日本の生命線は、今も昔も科学技術立国以外ありません。そのためには、常に未来を意識しながら、時間をかけた投資が不可欠であると思います。

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7月26日(金曜日)の一打「街からビールが消える?」

「街からビールが消える?」かもしれないという情報がまことしやかに飛び交っています。何のことかと言いますと、この9月に開幕するラグビーワールドカップ2019™日本大会の話です。

抜かりない「おもてなし」を目指す大会組織委員会は、開催都市にビールの品切れ注意を呼び掛けるとともに、飲食店関係者や卸売業者を対象に説明会を開催しています。

海外のラグビーファンは試合前から終了した後まで1日中ビールを飲み続けると言われ、過去の大会では実際に多くのバーなどで品切れ状態になったこともあったそうです。

組織委員会によると、前回のイングランド大会では、同じ会場で行われたサッカーの試合に比べ平均6倍以上のビールが消費されました。大会中の消費量は、パブリックビューイングなどが行われるファンゾーンを含め190万リットルにも上ったとのことです。

ラグビーファンがビール好きなのは、「アフターマッチファンクション」というイベントが関係しています。これは、試合終了後、両チームの選手、レフリー、関係者などが一同に集い、軽食や飲物を楽しみながら交流を深めるというものです。

試合が終われば敵味方関係なく、同じラグビー仲間として健闘を称えあおうという「ノーサイドの精神」から来ているといわれています。

もし品切れになった場合、ビールをこよなく愛するラグビーファンによりSNSなどで流布(るふ)され、気の抜けたビールのように日本の評判がガタ落ちになるのではと組織委員会も気が気ではないようです。

今大会では、海外から50万人以上の方が日本を訪れると見込まれています。日本のすばらしさを世界に向けて発信するため、ビールだけでなく会場運営や輸送体制など全てにおいて万全を期して大会に臨まなければなりません。

さらに、海外のラグビーファンにビールだけでなく、地酒やワイン、ウィスキーなど埼玉のお酒も「うまいぞ!」ということをしっかりアピールしたいと思います。

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7月25日(木曜日)の一打「大宮の蛍」

大宮の蛍に関する記事が7月12日(金曜日)の読売新聞に掲載されていましたので、紹介させていただきます。

皆さんも御存じのさいたま市大宮区にある武蔵一宮氷川神社は、全国に約280ある氷川神社の総本社です。かつては近くを流れる見沼代用水や境内の池にゲンジボタルが飛び交い、「見沼蛍」と呼ばれて親しまれていました。
見沼蛍は、1893年から1940年頃には、明治、大正、昭和の天皇、皇后や宮家へ毎年3千匹から2万匹が献上されていました。1941年6月の読売新聞には、見沼蛍が西の「宇治川蛍」と並んでともに日本一と称されたことが掲載されています。

しかし、戦後の急激な宅地開発や農薬散布による水質の悪化、さらに蛍が苦手とする照明の増加により、ついに姿を消してしまいました。

「日本一の蛍を復活させよう」と氷川神社が呼び掛けたところ、有志や地元住民らが「氷川ほたるの会」を2014年に発足させ、境内の池周辺の清掃活動や蛍とその餌になるカワニナの育成をしてきました。

2016年には、池の「かい掘り」を行いましたが、池底に1メートル以上溜まった泥をかき出すことができませんでした。そこで2018年9月には、テレビ番組「池の水ぜんぶ抜く」に依頼して大規模なかい掘りを行い、アカミミガメや外来種のコイなどを除去することができました。池底の泥は、神社の取組に賛同した専門会社が引き受け、翌2019年6月21日までに撤去が完了しました。

また、敷地内に放した蛍の鑑賞会も2015年から毎年開催されています。今年は5月から6月の2日間に越谷市などのゲンジボタル950匹を放ち、鑑賞に訪れた約7千人が淡く瞬く幻想的な光に見とれました。

今後は、専門家の意見を聞きながら、蛍が自生できる環境を整えていくそうです。湧き水を引いた池を境内に新たに造り、蛍の幼虫と餌になるカワニナを育てており、近い将来には「氷川神社」生まれの蛍が見られそうです。

日本人の心の原風景でもある蛍、それも日本一と呼ばれた蛍を復活させようと取り組む神社や地域の方の熱意は大変すばらしいものです。大宮の「日本一の蛍」の復活を心から応援します。

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7月24日(水曜日)の一打「埼玉のアナ -ニッチな魅力を発信-」

田園風景に突然現れるボウリングピン、他では見られない御当地標識など、「なんでこんなものがここにあるのか」という摩訶(まか)不思議なものが埼玉県にもあります。

一般の観光ガイドブックには掲載されない、こうした「珍スポット」を収録し、埼玉県の新たな魅力を発信するのが『埼玉のアナ』(まつやま書房)という書籍です。

この書籍の著者は、埼玉専門のフリーライター「サイタマニア イシ★バシ」こと石橋 啓一郎(いしばし けいいちろう)さんです。
石橋さんは、実際に足を運んで発見した県内の珍しいスポットや一風変わったグルメ、なかなか気に留められない史跡などを訪れる「サイタマニア イシ★バシの埼玉ツアー」(通称「イシ★バシツアー」)も開催しています。

また、石橋さんには東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で活動する「都市ボランティア」を対象とした研修の講師をお願いしました。「都市ボランティア」には、国内外からの観戦客に埼玉県の魅力をPRしていただきますので、石橋さんは講師として正にうってつけです。6月12日(水曜日)の研修前半では、「競技会場周辺の案内ネタと、役に立つ?埼玉のよもやま話」と題して、和光市のニホニウム通り、北朝霞駅北口のにんじんオブジェ、埼玉スタジアム2○○2のスタジアムツアーなどについて解説していただきました。

研修後半では、「レガシー」をテーマとして、上尾運動公園陸上競技場に1964年の東京オリンピックに関する貴重な資料を集めた展示室があることや、新座市営霊園にライフル射撃競技の表彰式を行った高台が残っていることなど、埼玉に眠るオリンピックの歴史を伝えていただきました。
都市ボランティアの皆さんには、楽しみながら埼玉県のことを深く知っていただくことができたと思います。

こうした石橋さんの活動は県の魅力をより一層向上させる上で大変心強いものです。皆さんも『埼玉のアナ』を参考にしながら、また「イシ★バシツアー」に参加して、埼玉のニッチな魅力を是非味わってみてはいかがですか。

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7月23日(火曜日)の一打「読みやすく見やすい文字」

三芳町の住民サービスを向上させる取組に関する記事が、7月7日(日曜日)の埼玉新聞に掲載されていましたので御紹介します。

三芳町は、大阪市に本社があるフォントメーカーの株式会社モリサワと「ユニバーサルデザインフォントの活用に関する協定」を締結しました。

「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」は、文字の形を分かりやすく、間違いにくくした文字です。例えば、UDフォントの教科書体は、学習指導要領に準拠し、文字の書き方の方向や点、はらいの形状を保ちながら、線の太さの強弱を抑え、弱視の方や読み書きに障害を持つ方に配慮したデザインとなっています。弱視の方を対象にした実験により、従来ある教科書体よりも読みやすくなることが立証されているそうです。

三芳町では、町の広報誌に対して「文字が小さく読みにくい」などの意見が住民から寄せられたことを受けて、平成24年から通常より文字が大きく読みやすいUDフォントを広報誌に導入しました。
町民の皆さんの評判が良かったため、今回、株式会社モリサワの「民(みん)の力」も活用できるよう協定を締結して、学校での通知書や住民票の写しの申請書類など全庁的に7月からUDフォントを順次導入することにしたそうです。

平成30年5月31日(木曜日)のブログでも紹介しましたが、三芳町の広報誌は、全国の自治体が参加する全国広報コンクールにおいて、これまでに最高賞である内閣総理大臣賞をはじめ、数多くの受賞歴があります。「住民にとって一番良いことは何か」、「どうやったらより良く、より分かりやすく伝わるか」を常に考えて取り組んでいるからこその結果なのだと思います。

今回御紹介した取組を実施できたのも、「住民のために役に立つ」という「役所」「役人」魂を三芳町の職員が持っているからだと思います。

県でも広報紙「彩の国だより」にUDフォントを導入していますが、全庁的に導入するのは三芳町が県内初だそうです。三芳町の取組を是非参考にして、埼玉県庁でも検討していきたいと思います。


上段が普通の教科書体、下段がUD教科書体(三芳町提供)

7月22日(月曜日)の一打「ノブレス・オブリージュ」

「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)」という言葉を聞いたことがありますか。フランス語ですが、直訳すると、高貴な生まれの者に課された義務、というような意味になります。
つまり、貴族や上流階級に生まれた者は身分に応じた社会的責任を果たさなければならないという考え方で、階級社会である欧米などに根付いている倫理観とも言えるでしょうか。

欧米では、現代でも政財界のトップに立つ人にはそれが身に付いているそうです。上流階級の人々は、チャリティやボランティア活動、芸術家への支援などを当たり前のように行っているとのことです。

日本は長らく「一億総中流社会」と信じられてきましたが、最近では格差社会と言われるようになりました。

株式会社野村総合研究所の調査によると、純金融資産保有額が1億円以上のいわゆる富裕層は127万世帯に上り、増加傾向にあります。これは、祖父母や親などの資産を受け継いだ層が新たに富裕層に加わっていることも一因と考えられています。
一方、生活保護世帯で育った子供が大人になって再び生活保護を受ける『貧困の連鎖』など、世代を超えて貧困から抜け出せない状況もあります。

私は、誰にでもチャンスがあり、一人一人が希望を持てる社会にしたいと思っています。
県では、市町村や民間団体とも協力しながら、生活保護世帯などの子供への学習支援や子ども食堂などの子供の居場所づくりに力を入れていますが、現実問題として格差が広がる中、取組の更なる広がりが求められています。

日本にもこの「ノブレス・オブリージュ」の精神が根付き、ほんの少しでも余裕のある人が、困難な状況にある人をいろいろな形で当たり前に支援するような、そんな社会を実現していきたいと思います。

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7月19日(金曜日)の一打「『アンリ・ファルマン機』所沢に帰る」

日本で初めて動力飛行に成功した飛行機「アンリ・ファルマン機」を御存じでしょうか。

フランスで製作された「アンリ・ファルマン機」は、明治43年に旧陸軍の演習場「代々木練兵場」(現在の東京・代々木公園周辺)を用いて飛行実験が行われました。
翌年の明治44年には、日本初の飛行場「所沢飛行場」が開場しました。この飛行場での初フライトは徳川 好敏(とくがわ よしとし)大尉の操縦する「アンリ・ファルマン機」で、高度10メートル、飛行距離800メートル、飛行時間1分20秒を記録しています。
これを皮切りに、所沢飛行場は操縦訓練、整備技術訓練、さらには飛行機の製造や開発に至るまで日本の航空技術の中核を担うようになりました。所沢からパイロットや航空に関わる人々、そして技術が日本中に広がっていったため、所沢は「航空発祥の地」と呼ばれています。

「アンリ・ファルマン機」は所沢飛行場で本格的な飛行訓練に使われた後、アメリカ空軍の博物館や東京にあった交通博物館での展示を経て、平成20年からは航空自衛隊入間基地で保管されていました。
このたび、4月11日(木曜日)のブログでも紹介した「フランス航空教育団来日100周年」を記念して、航空自衛隊の御協力の下、所沢飛行場の跡地に建つ所沢航空発祥記念館に展示されることになりました。

同記念館では、入間基地から一旦分解し運び入れた「アンリ・ファルマン機」の機体の組立て作業を、本日7月19日(金曜日)から7月31日(水曜日)まで公開します。
8月1日(木曜日)以降は、組み立てた「アンリ・ファルマン機」を展示します。

機体の組立て作業を見学できる機会はなかなかありません。75年ぶりに所沢に里帰りする往年の機体を前に、古(いにしえ)の空へ思いをはせてみてはいかがでしょうか。

所沢航空発祥記念館 (外部サイト)


アンリ・ファルマン 1910年型複葉機 (撮影:喜多川 秀男)

7月18日(木曜日)の一打「埼玉県のアスポート事業が本になりました」

平成19年度に、生活保護世帯で育った子供たちの4人に1人が再び生活保護を受けるというショッキングなデータが発表されました。高校を卒業していない、あるいは高校に入学していないというハンディが、自立のための就職や資格取得といった、その後の社会での様々な可能性を限られたものにしてしまい、こうした「貧困の連鎖」を生じさせているのかも知れません。

実際に、平成21年度の高校進学率データを見ると、県内全世帯が98.2パーセントなのに対し、生活保護受給世帯の子供たちは86.9パーセントでした。
そこで埼玉県では、平成22年度から生活保護世帯の子供たちのための学習教室を設置しました。高校進学、卒業までの学習支援を教師OBや学生の力を借りて展開した結果、この学習教室で学んだ子供たちの高校進学率は、県内全世帯と変わらない状況にまで上昇しています。

アスポート事業と名付けたこの「埼玉方式」は国会で注目され、結果的に生活困窮者自立支援法の制定へとつながり、平成27年度からは全国で展開されるようになりました。また、支援対象は生活困窮世帯にも拡大しています。

今年の4月、この取組は慶應義塾大学の駒村 康平(こまむら こうへい)教授らにより「検証・新しいセーフティネット-生活困窮者自立支援制度と埼玉県アスポート事業の挑戦」(2019年 新泉社)という本にまとめられました。この本は埼玉方式を検証しながら、新しいセーフティネットの在り方を探る内容になっています。

国・県・市町村の福祉や教育関係の皆様の参考になればと思います。


「検証・新しいセーフティネット-生活困窮者自立支援制度と埼玉県アスポート事業の挑戦」(2019年 新泉社)

7月17日(水曜日)の一打「秩父川瀬祭」

秩父地域には400の祭りがあるともいわれています。その代表格と言えば秩父神社例大祭として300年以上の歴史を持ち、「日本三大曳山(ひきやま)祭」の一つに数えられる「秩父夜祭(ちちぶよまつり)」でしょう。

この夜祭と対比されるのが、毎年7月19日、20日に行われる「秩父川瀬祭(ちちぶかわせまつり)」です。同じ秩父神社の祭りですが、夜祭は「冬」に行われ主役が「大人」であるのに対し、川瀬祭は「夏」で主役は「子供」です。

絢爛(けんらん)豪華な屋台・笠鉾(かさぼこ)合計8基が秩父屋台囃子(ばやし)を響かせながら街中を曳(ひ)き回されます。祭りの花形である「囃子手(はやして)」や「曳き子」を子供たちが務めるのが大きな特徴となっています。

19日(金曜日)の宵宮(よいみや)には、山車(だし)の曳行(えいこう)のほか、花火大会も行われ、スターマインが秩父の夏の夜空を彩ります。

大祭の20日(土曜日)は、重量約400キログラムもの神社神輿(みこし)が荒川の清流の中へと入る「神輿洗いの儀式」や、複数の屋台・笠鉾が集まる「曳き別れ」「すれ違い」が見どころです。

私も昨年「曳き別れ」を目の前で観覧しましたが、夜祭に負けないくらいの迫力がありました。

秩父神社の宮司を務める薗田 稔(そのだ みのる)さんは、緑と共生する社会づくりに貢献した方や団体を県が毎年表彰する「本多静六賞」を今年受賞された方でもあります。市街地にある神社の境内には見事に生い茂る鎮守の森「ははその杜(もり)」が残っています。

是非、「秩父川瀬祭」と「ははその杜」を見に秩父を訪れてみてはいかがでしょうか。

さいたまつり(埼玉のまつり 紹介公式サイト)※外部サイトになります

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7月16日(火曜日)の一打「果物の秘密」

暑くなるとみずみずしい果物が一層おいしく感じられます。そこで、果物のおいしい食べ方を紹介します。

まず、なしです。「梨尻柿頭(なしじり・かきあたま)」と言われ、なしの一番おいしいところは軸のない「おしり」の方です。糖度は皮の近くほど高いということです。お好みの大きさに切ってから先に芯を取ると、皮がむきやすいそうです。
なしは埼玉県内でも盛んに栽培されており、生産量は全国第8位です。県東部の久喜市、白岡市、蓮田市や、県北部の神川町、上里町が主な産地です。
とりわけ甘くて大きい埼玉オリジナルの品種「彩玉(さいぎょく)」がおすすめです。是非おいしく召し上がっていただきたいと思います。

次に、ぶどうのおいしい食べ方です。ぶどうは枝に近い実から熟すので、上のほうが甘くなるそうです。このため、下(房の先)から上に向かって食べると最後までおいしく食べられます。
県内には、秩父地域や所沢市、新座市などにぶどう狩りを楽しめる観光農園が数多くあります。これから正に旬を迎えます。御家族や御友人と出掛けてみてはいかがでしょうか。

最後は、いちごのおいしい食べ方です。いちごは実の先端部が甘いそうです。このため、へたを取った側から先端部に向かって食べていくと、最後まで甘みとほのかな香りが楽しめます。
旬の時期はまだまだ先ですが、秩父地域や川島町、吉見町、越谷市をはじめ、県内各地にいちご狩りが楽しめる観光農園があります。埼玉オリジナルの新品種「あまりん」「かおりん」も好評ですので、是非御賞味いただきたいと思います。

埼玉県内の観光農園(グリーン・ツーリズム埼玉)

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7月12日(金曜日)の一打「首都圏の住みたい街」

3月5日(火曜日)のブログで「SUUMO 住みたい街ランキング2019関東版」において埼玉県の大宮、浦和などが上位に進出していることを御紹介しましたが、またまた良い話が飛び込んできました。

7月3日(水曜日)の日本経済新聞の記事から御紹介します。
マンション販売を手掛ける株式会社長谷工アーベストがまとめた首都圏の「住みたい街(駅)ランキング2019」によれば、浦和が2018年の13位から9位へ、大宮は同じく13位から一気に3位へと大躍進しています。

調査は本年4月、首都圏に住む20代後半から60代の方を対象にインターネット上で実施され、3,166件の有効回答があります。

大宮については「生活に便利なだけでなく都心まで30分程度で行ける。都心に近すぎず遠すぎないのが良い。」といった交通面での評価が目立ったそうです。浦和については「県庁所在地で文教地区だから。」などとの回答があったようです。
ちなみに首位は吉祥寺で2004年の調査開始以来、15回連続トップを堅持し、2位は2年連続で横浜です。

こうして埼玉の人気がじわじわ上昇していることを大変うれしく思います。正に、埼玉県の勢いはこうしたデータからも裏付けられるところです。

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7月11日(木曜日)の一打「英国のEU離脱問題に思う」

英国のEUからの「合意なき離脱」が現実味を帯びてきました。
間もなく辞任するメイ首相がまとめた離脱案はこれまで議会下院で3度も否決されていました。この状況を打開するために、メイ首相が再度の国民投票の可能性を示唆したところ非難が集中し、ついに辞任を表明する事態となりました。

現在、当初の離脱期限である3月29日(金曜日)から二度の期限延長を経て、10月末がEU離脱期限となっています。

後任を決める保守党の党首選の候補者は最終的に二人に絞られ、強硬離脱派と穏健派の一騎打ちになるようです。後任の首相が強硬離脱派になれば、一旦は回避した、EUと何の取り決めもないまま離脱する「合意なき離脱」が現実味を帯びてきます。一方、穏健派になったとしても、既にEU側が英国と再交渉はしないと明言していることからやはり「合意なき離脱」の懸念があります。

ちなみに、英自動車工業会は6月に、「合意なき離脱」なら自動車業界は1日当たり最大で約95億円相当の損失を被るとの推計を発表しました。これはEUとの貿易に関税や通関手続が生じたりすることや、物流が滞って生産や販売に打撃を受けることによるものです。

こうなってくると、2016年6月に国民投票が行われ、離脱が正式に発表された直後に、英国内のGoogleで2番目に多く検索された質問が、「EUって何?」であったとの報道が思い出されます。なお、「EUから離脱するとどんな影響があるのか」も多く検索された質問の一つであったようです。

当時は「まさかEUが何かを知らないで投票したわけではあるまい」と世界中で驚きの声が上がりましたが、今日の混乱を見ていると、さもありなんと思ってしまいます。

私たちは毎日の生活の中で大小様々な決断をしています。国の在り方を決めるような重大な決断をするときはもちろん、人生で大きな決断をするときには、その事によるメリットやデメリットなど、可能な限り情報を収集して、いろいろな人の意見も聞き、最後は自分で考えて判断することが大切です。そして、結果もやはり自分で受け止めなければなりません。

また、英国でEU離脱に関して国民投票の可能性が示唆されたのは2013年でしたが、それから投票までの間に、国民が正しく判断できるだけの材料を英国政府が十分に提供してきたのかも気になるところです。

英国のEU離脱の是非を問うつもりはありませんが、今回の英国の状況を対岸の火事として眺めるだけでなく、伝える努力、知る努力が政府と国民双方に求められていることを肝に命じる必要があるように思いました。

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7月10日(水曜日)の一打「『赤と黒』浦和競馬場の巻」

埼玉県浦和競馬組合は私が知事に就任した時、累積赤字が23億円という散々たる状況でありました。
この組合には県議会から5人、さいたま市議会から3人の計8人で構成される埼玉県浦和競馬組合議会という議会があります。そして、私が管理者に、さいたま市長が副管理者になっており、実質的に埼玉県とさいたま市が共同で運営をしています。

この23億円の累積赤字も5年間で解消し、その後約61億円の累積黒字を出しています。この間、埼玉県とさいたま市に配分金も納付しており、その合計が26億4,000万円で、合わせると15年間で実質87億円以上の黒字となります。

私は、組合の管理者になった時に職員や関係の皆さんに「公営競技という名をいただいているが、これは賭博行為です。賭博行為は刑法第185条において罪を問われることになっています。なぜ公営競技が刑法の適用除外になっているかと言えば、収益を出してそれを公的なものに還元するからにほかなりません。したがって、赤字になっているようでは、本当は『御用』となり、牢屋に行っていただくことになります。」という説明をしました。

基本的に、公営競技という名の下で公が賭博を行う理由は、一つは地下に潜って行われたりするのを防ぐため、もう一つはしっかり収益を上げて公に還元するためです。したがって、還元ができないのであれば何のためにやっているのかということになります。

少し乱暴なことを申し上げましたが、私の言葉をきっかけに皆さんが気持ちや考え方を切り替えたことで、このような成果につながったわけです。議会の皆様に御理解をいただき、また地元の住民の皆様にも御協力いただいて、今や全国の中でも極めて健全運営で大変有用な競馬場になりました。

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7月9日(火曜日)の一打「『赤と黒』さいたまスーパーアリーナの巻」

今や、さいたまスーパーアリーナは国内トップレベルの人気を誇るアリーナです。年間の観客動員数は300万人を超え、横浜アリーナの218万人を大きく上回っています。国内外の有名アーティストのコンサートや様々なスポーツイベントなど大いに活用されており、事実上の稼働率は100パーセントに近い状態です。さらに来年の東京2020オリンピックではバスケットボール競技の会場にもなっています。

このさいたまスーパーアリーナを運営している株式会社さいたまアリーナは県の出資法人ですが、私が知事に就任した平成15年度には県から4億8,000万円のいわゆる補給金を支給し、赤字補てんをしている状況でした。
しかし、補給金が平成16年度には1億5,000万円、そして平成17年度には0円となり、平成18年度からは逆に県に対して納付金をいただくようになっています。直近の平成30年度決算では、過去最高の12億9,640万円を県に納付していただきました。平成18年度に黒字に転換して以来、県に対する納付金は累計83億8,580万円にも上っています。さらに株式の配当なども行っていますので、正に「赤」が「黒」になった典型的な事例です。

もとより、これは経営努力もさることながら、交通の利便性や施設のレベルの高さなどが評価されてきた結果でもあります。
当初は「知名度がないから使用されない」、「使用されないからお客さんが来ない」、「お客さんが来ないから良さが伝わらない」と、こうした悪循環に陥っていました。

今では大変立派な施設だということがよく知られ、使った方はまた使いたくなる。そして評判が評判を呼び、更に使いたい方が増える。本当にリピーターだけで埋まってしまうような好循環になってきました。

アリーナと言えば、さいたまスーパーアリーナと言われるよう更に努力を重ねていただきたいと思います。

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7月8日(月曜日)の一打「『赤と黒』埼玉高速鉄道の巻」

「赤と黒」と言えばフランスの作家スタンダールの長編小説です。ですが、本日の「赤と黒」は埼玉高速鉄道の話です。

公務員には大きな欠点が二つあります。一つは「赤字が苦にならない」、もう一つは「競争原理が働かない」。この二つがあるが故に、地方公共団体が運営に大きく関与する第3セクターなどの事業はしばしば赤字になったり、清算されたり、最終的には民間に売却されたりしています。

埼玉県も例外ではありません。私が知事に就任した平成15年9月当時、県が最大の株主である出資法人の大半は赤字でした。特に赤字が大きかったのが埼玉高速鉄道です。

埼玉高速鉄道は、そもそもの成り立ちに課題がありました。資本金が610億円であるのに対し、1,575億円もの借入金で会社をつくったため金利払いだけでも年間約30億円が必要でした。最初から金利以上に稼ぐというのが困難な状況だったのです。したがって、平成15年度末時点で借入金は会社設立当時とほとんど変わらない1,533億円も残っていました。

金利負担が大きいことから、平成26年度には中立的な専門家が債権者と債務者の調整を行う、事業再生ADR(※)を実施して、経営健全化を実現しました。
現在では、1,533億円あった借入金も500億円を切るまでになっています。また、平成15年度に275億円あった累積損失も平成27年度までに解消されました。
それまでの償却前黒字から、平成27年度には最終損益においても黒字に転換し、その後、毎年、経常利益が黒字となるまでになっています。
この間、一貫して民間出身の社長をスカウトするとともに、沿線開発や埼玉スタジアム2○○2の集客との連携など、様々な手を打ってきたことが功を奏しました。

正に、埼玉高速鉄道は第3セクターの成功事例の一つではないかと思います。

※ 事業再生ADR(裁判外紛争解決)とは、国の認定を受けた第三者が仲介役となり、債権者と債務者が裁判所を通さずに話し合いで問題解決を図ることです。事業を継続しながら手続きが進められるほか、法的整理に準じた税法上の優遇が受けられるなどのメリットがあります。

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7月5日(金曜日)の一打「働き続けるための『がんワンストップ相談』」

がんは、我が国の死因の第1位であり、生涯のうちに2人に1人が罹患(りかん)すると言われている病気です。近年では医療技術の進展により、がんに罹患した後の生存年数が延びています。手術を受けた場合でも、比較的早く退院して通院しながら治療する方が増えています。

厚生労働省の推計によると、仕事を続けながら通院している方は全国で約33万人に上ります。一方で、がんと診断された後、3人に1人が退職したり、解雇されたりしているのが現状です。

働く世代の方ががんの診断をきっかけに仕事を辞めてしまうと、治療費や治療が一段落した後の生活費の確保が困難になるおそれがあります。人手不足と言われる昨今、企業などにとっても貴重な人材を失うことにつながります。
こうしたことから、がん治療と仕事の両立の重要性が高まっています。

県では、働くがん患者さんの治療と仕事の両立を支援するため、独立行政法人労働者健康安全機構埼玉産業保健総合支援センターとの共催で、看護師、医療ソーシャルワーカー(相談員)、がん治療経験者などによる相談を始めます。治療と仕事の両立に向けた職場との調整を支援する「両立支援促進員」も対応します。

治療と仕事の両立をはじめ、治療に要する費用のことやがん治療経験者の体験を聞きたいなど、幅広い相談をワンストップで受け付けます。
相談は、7月11日(木曜日)を皮切りに月2回、仕事帰りにお越しいただけるよう平日の夜間に予約制で行います。会場はさいたま新都心駅から徒歩5分の場所にある埼玉県男女共同参画推進センターです。

「職場の配慮の下で仕事を続けられたことが闘病の支えになった」という患者さんもいるそうです。このような方が一人でも多くなるよう、県としてもしっかり支援していきたいと思います。

『がんワンストップ相談』の予約を受付けています

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7月4日(木曜日)の一打「落とした財布は戻る?」

6月29日(土曜日)の毎日新聞に、アメリカとスイスの国際研究チームが「落とした財布は戻るか?」という人の正直さに関わる調査結果を公表したとの記事が掲載されていました。

研究チームは「お金が入っていない財布」と「13.45ドル(おおよそ1500円)の現金が入った財布」を用意しました。財布に持ち主の連絡先が書かれた名刺や鍵も入れ、世界40か国355都市で、銀行、劇場、博物館などのカウンターに「そこに落ちていました」と財布を置いていって、持ち主に連絡が来るか調査したそうです。
その結果、持ち主に連絡が来た「返却率」が高かったのはスイス、北欧諸国、オランダなどで、低かったのはペルー、中国、モロッコなどでした。

研究チームが意外に思ったのは国ごとの返却率ではなく、「お金あり」の方が「お金なし」より返却率が高かったことです。周囲の目や監視カメラの有無は関係なく、40か国中38か国で「お金あり」の方が返却率が高くなっています。
確かに、意外な結果だなという気がします。

この結果から考えられるのは、返却には、「持ち主の不便さを気にかける利他的行為」や「返さないと自分が盗んだように感じる心理的負担」が影響しているのではないかということです。
試しに、財布の中のお金を増やしてみると返却率は更に上がり、「鍵なし」を試すと返却率は下がりました。
質問用紙による調査でも、「お金なし」より「お金あり」の方が「返さないと盗んだ気になる」と感じる人が多いという結果でした。つまり、「返さないで得られる経済的利益」より、「正直であるという自己イメージを保つこと」の方が大切だということです。

ちなみに、この調査には日本が含まれていません。「交番がそこら中にあって、人々は財布の持ち主に連絡するより、交番に届けるので」というのがその理由だそうです。

財布を落としても大抵戻ってくるのが日本の良いところです。日本で同様の調査を行った場合、お金や鍵の「あり」「なし」に関わらず、間違いなく極めて高い返却率になるでしょう。

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7月3日(水曜日)の一打「赤道の国『エクアドル』と彩の国『埼玉』との御縁」

7月2日(火曜日)、ハイメ・バルベリス駐日エクアドル共和国大使が県庁にお越しになり、本県とエクアドルの交流について意見交換をしました。

ところで、皆さんはエクアドル共和国を御存じでしょうか。
スペイン語で「赤道」という国名のとおりエクアドルは南米の赤道直下にあり、アマゾンのジャングル地帯、アンデスの山岳地、ダーウィンの進化論で有名なガラパゴス諸島など、変化に富んだ自然に恵まれています。
また、様々な民族により受け継がれた歴史的に貴重な遺産が数多くある、魅力あふれる国です。

日本とエクアドルは太平洋を挟んでその距離は約15,000キロメートルもあるため、はるか遠く離れた国のように思われますが、実は本県には、エクアドルに関わりの深い方がいらっしゃいます。平成27年にノーベル医学生理学賞を受賞された北里大学特別栄誉教授の大村 智(おおむら さとし)博士です。
博士は、北本市にある北里大学メディカルセンターの開設に尽力されるなど本県とゆかりが深いことから、平成28年に県民栄誉賞を贈呈させていただきました。

博士は、ブヨによって媒介され失明に至ることもある寄生虫感染症「オンコルセカ症」の特効薬である「イベルメクチン」を開発しました。
オンコルセカ症はアフリカや中南米などの熱帯地域で感染リスクが高いとされていましたが、イベルメクチンの集団投与によって、エクアドルでは2014年に撲滅されました。

また、エクアドルの子供たちのための奨学生プログラムや教育施設の建設・修繕などに取り組んでいる「エクアドルの子どものための友人の会(SANE)」というNPO法人が飯能市にあります。
その活動はエクアドル政府から高く評価され、同国で活動するNGOとして日本で唯一の政府登録を受けています。本県では、その30年にわたる活動をたたえ、昨年度埼玉グローバル賞を贈呈させていただきました。

本県ゆかりの方や団体が遠く離れた世界の人々のために活動をされていることに驚きます。いいつながりを少しでも増やしたいですね。


ハイメ・バルベリス大使(左から2人目)との会談の様子

7月2日(火曜日)の一打「お肉や野菜を野外に捨てないで!」

昨年9月に岐阜県で発生した豚(とん)コレラは、愛知県、滋賀県、大阪府、長野県の全5府県に広がり、岐阜県、愛知県ではいまだに発生が続いています。
また、近年は豚コレラより強力なアフリカ豚コレラが近隣諸国で猛威を振るっており、日本への侵入が懸念されています。

日本で発生している豚コレラウイルスがどこから侵入してきたかについては、現在、国の疫学調査チームが精査中ですが、有識者は「発生国から違法に持ち込まれたウイルス入りの肉やソーセージが日本で野外に捨てられ、それを食べた野生のイノシシが豚舎の豚に接触して発生したのではないか」とみているようです。もしそうであれば、キャンプやバーベキューなどで余った肉などをむやみに自然の中に捨てないということが大事です。

これから河原などでキャンプやバーベキューをするのに絶好の季節を迎えます。埼玉県には全国人気ランキングで2年連続第1位の嵐山渓谷バーベキュー場をはじめ、人気のスポットがたくさんあります。

現在、県では、豚コレラなどの発生予防対策として野生のイノシシが豚舎の豚に接触することなどがないよう、農家の皆さんとともに農場の衛生管理の徹底を図っているところです。
今後は、バーベキュー場などを運営する企業、市町村、関係団体の皆さんと連携して「お肉や野菜を自然の中に捨てないで!残った食べ物は持ち帰りましょう!」といった啓発を進めるなど、県としてできる対策を進めていきます。

県民の皆さんには、キャンプやバーベキューなどで楽しんだ後は、残った食べ物は持ち帰る、あるいは指定された場所に捨てるよう御協力をお願いします。
こうすることでイノシシなどの野生動物が人里に出現したり、農作物を荒らしたりすることを防ぐとともに、豚コレラやアフリカ豚コレラなど家畜伝染病の発生を予防することにもつながります。

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7月1日(月曜日)の一打「KISSの法則」

今日は「KISSの法則」について御紹介します。

この法則は、英語の「Keep It Short and Simple」の頭文字からとったもので、「簡潔に単純にしておけ。」という意味だそうです。

「Keep It Short and Simple」という言葉は、アメリカの航空機メーカー、ロッキード・マーティン社の技術者がつくったものです。航空機の設計を行う立場から、できるだけ単純に(簡潔に)することが成功の鍵であり、不必要に複雑にすることは避けるべきである、ということを言い表したものです。

「KISSの法則」は仕事の改善や効率化の観点で活用できます。
できるだけ「簡潔に単純に」伝わるように心掛けて説明や報告を行うようにすれば、正確に、分かりやすく、短時間で相手に伝わります。口頭での説明や報告だけでなく、作成する文書や資料にもこのことは当てはまります。

また、手引やマニュアルなどもできるだけ「簡潔に単純に」作成しておくと、内容の見直しも行いやすくなります。どこを見直すべきなのか、どう変えればいいのかが分かりやすく、またその作業の負担も軽減できるからです。必要な見直しを行い、改善やバージョンアップを継続的に行うことで、いわゆる「PDCAサイクル」を実現できます。

なるべく短くシンプルにした方が伝えやすいことは分かっていても、それができないことが多いようです。
私もこれまで、「主語を明確にして簡素で明快な内容の文章にする。」「1文は40字以内でまとめる。」「説明・決裁は5分以内で行う。」などを職員に対して徹底してきました。かなりの部分で浸透してきましたが、今回紹介した「KISSの法則」とすると、より覚えやすいかもしれません。
皆さんも、「KISSの法則」を取り入れ、仕事の改善や効率化をより一層進めてみてはいかがでしょうか。

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