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知事の部屋 日本再生への埼玉の挑戦 埼玉県知事 上田清司

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掲載日:2017年2月6日

2017年新春知事に聞く「勢いづく埼玉、2025年問題に挑む 生産年齢人口減少、少子高齢社会への挑戦」

埼玉新聞 平成29年1月7日掲載

日本の縮図 埼玉から解決モデルを発信

2017年、新しい年が始まった。昨年はリオオリンピック・パラリンピックで日本勢が過去最多のメダルを獲得した。埼玉県関係の選手も大活躍し、存在感をアピール。3年後の東京大会へ明るい展望を開いた。一方で、埼玉県は他に例のないスピードで高齢化が進み、医療・介護需要が急増する2025年問題への対応が急務となっている。「埼玉県は日本の縮図」と語る上田清司埼玉県知事は県政の将来をどう描くのか。

写真:貞平麻衣子さんと知事
上田知事に「彩の国ニュースほっと」に出演している貞平麻衣子さんがインタビュー

県政を振り返って
就任からこれまでに埼玉はどう変わったか

知事

県民の皆さん、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

聞き手

明けましておめでとうございます。新年ということで改めて県政を振り返りたいと思います。就任以来、埼玉県はどのように変わったとお考えですか。

知事

ここ10年余り埼玉県は勢いがついてきています。経済レベルでは、直近10年間の企業本社の転入超過数は47都道府県で1位です。平成15年3月末からの銀行・信用金庫の貸出残高の増加額は全国で2番目。平成15年度から25年度までの10年間のGDP(県内総生産)の伸び額も全国で2番目です。東北新幹線が延びて北海道まで行った。北陸新幹線は金沢まで延伸された。それから圏央道。非常にロケーションがいいんですね。

文化面でも、故蜷川幸雄彩の国さいたま芸術劇場芸術監督がゴールド・シアターやネクスト・シアターで非常に大きなインパクトを与え、埼玉県の勢いを見せました。

スポーツも、国体はコンスタントに全国3位か4位。昭和42年以降の成績の平均順位は東京に次いで全国2位なんです。浦和レッズや大宮アルディージャの活躍も含めてスポーツも勢いがある。埼玉県はさまざまな面で勢いがあると私は思うので、県民の皆さんにも誇りに思っていただきたいですね。

写真:劇の様子
1万人のゴールド・シアター©宮川舞子

全国に発信する埼玉モデルの成果

聞き手

知事は常々「埼玉県は日本の縮図」と言っています。埼玉県が全国に発信してきたモデルの成果は。

知事

埼玉県はさいたま市のような人口130万人の市もあれば、川越市、越谷市、所沢市のような35万人くらいの市、人口10万人くらいの市、それから秩父などに代表される山間地域もあり、私は日本の縮図だと思っています。

そういう中で、全国に普及しやすいような課題で「埼玉モデル」が国でも取り上げられている。例えば、私たちは生活保護世帯の子供たちの学習支援に徹底して取り組んだ。それが国に取り上げられ、法律になった。あるいは、糖尿病が重症化して透析患者になると医療費は約10倍にもなり、医療保険を大変圧迫します。この糖尿病の重症化を防ごうというモデルは国が「埼玉県方式」と名付け、これを全国に展開していきましょうということになったんです。

健康長寿埼玉プロジェクトや埼玉版ウーマノミクスも注目されていますし、そういう意味で先進的なモデルを展開している自負はあります。埼玉でできることは比較的全国でやりやすいと思います。

写真:学習支援を受ける子供
生活困窮・生活保護世帯の子供への学習支援

写真:訪問保健指導をしている専門職員
糖尿病重症化予防のため、専門職による訪問保健指導を実施している

新年の取り組みと抱負(1)
2025年問題への対応

聞き手

続いて、2017年の取り組みと抱負について伺います。

知事

先ほど勢いがあると言いましたが、人口増加率でも沖縄県、東京都、埼玉県という順番です。人口は5番目ですが、増加率では3番目。ただし75歳以上が占める割合の増加率はナンバーワン。日本一のスピードですね。どういうことかと言うと、将来は医療、介護が厳しくなる。その備えをどうするか、現在の勢いをどうすれば保てるか、そこがポイントになります。

一般的に高齢化社会はちょっと暗いイメージがあります。でもよく確認すると、例えば65歳以上で介護を必要としている人の割合はどのくらいだと思いますか?

聞き手

65歳以上と言えば、かなりの人が通院したり入院したりという世代ですよね。

知事

でも2割です。残り8割の方は介護を必要としないで元気なんです。その2割を減らし、8割を増やす努力ができないか。ということで、健康長寿埼玉プロジェクトを展開し、元気な人を増やす取り組みをしています。元気な高齢者が仕事もします、ボランティアもします、趣味の世界を展開して世のため人のために頑張ります―そういうことができる社会であれば、そんなに悪くない。

生産年齢人口では15〜64歳の年齢層が働き手という位置づけになっています。でも実際は15歳からではなく、20歳くらいから働いてます。一方、60歳以上の方もたくさん働いているので、74歳まで働いていると仮定した時、日本は20〜74歳までの生産年齢の割合が主要国の中で1位になる。

2040年が高齢化社会のピークと言われています。その時、今の生産年齢人口で行くと(日本は)主要国の中で一番働き手が少ない国ですが、20〜74歳を働き手と位置付ければ2040年ごろに世界で一番働き手を持っているのは日本ということになるんです。そのため、74歳まで元気でいてもらわなければなりませんし、そういうことが基本的な政策になります。

生産年齢人口が少なくなれば、女性が社会でより活躍できる取り組みを行う。それがまさに埼玉版ウーマノミクスプロジェクトです。そして高齢者が頑張ると医療費、介護費が少なくなり、若い人の負担が減ります。

今、日本の産業は自動車産業が支えているような部分がありますが、もっと付加価値の高い産業に参入していったらどうだと。われわれは「先端産業」と言ってます。例えば自動車の部品は大体2万〜3万点ぐらいですが、飛行機は100倍の200万〜300万点の部品があります。しかも究極の安全を追求しています。こういう産業にもっと打ち込んだらどうかと考えています。

ロボットも、今は工場の組立ロボットやお掃除ロボットがメインですが、もっと人工知能などを生かした付加価値の高いロボットを作ったらどうか。高齢者になると筋力が弱りますから、ロボットスーツを身にまとって筋力をカバーする。そういうロボット産業がこれからメインになると思います。

あるいは医療イノベーション。医療の世界はもっと発展すると思います。われわれが考えてもいなかったこと、がん細胞を縮小させる薬ができたり、難病が難病でなくなるとか、こういうものは世界中に需要があります。

また、今まで「鉄は国家なり」と言って金属の中心は鉄、それにアルミやチタンなど、いろいろなものが組み合わさっていましたが、今後は鉄より硬く、熱に強く、軽い炭素材料、とりわけナノカーボンが様々な機械部品に使われてくる。これも日本が得意とするところです。

農業もそうです。確かに今、日本は7兆円の輸入で7千億円しか輸出していない。でも九州と同程度の面積しかないオランダが9兆円の輸出をしてるんですから、日本が負ける理由はない。まだまだ日本には可能性があります。ましてやロケーションのいい埼玉県はいろいろな意味でチャンスが多いし、明るい話が多い県だと思います。

写真:キッチンで調理をする高齢者
生き生きと働く高齢者

写真:介護ロボットを装着してお年寄りを抱え起こす様子
超高齢社会で活躍が期待される介護ロボット(イノフィス提供)

写真:コードに繋がれた試験用蓄電池
試験用マグネシウム蓄電池セル

  • 健康長寿埼玉プロジェクトとは?
    誰もが毎日を健康で、生き生きと暮らすことができる「健康長寿社会」を実現するため、市町村が実施するモデル事業への支援などを行っている。推奨プログラムにバランスの良い食事の視点を加えた事業を展開し、健康寿命の延伸と医療費の抑制を目指している。
  • 埼玉版ウーマノミクスプロジェクトとは?
    女性の活躍によって経済を活性化することを目的とした、埼玉県が行う女性の就業支援や企業への啓発活動などの取り組み。女性が働くことで消費・雇用などの好循環を生み、女性が生き生きと輝く社会を目指す。
  • 先端産業創造プロジェクトとは?
    ナノカーボンや医療イノベーション、ロボットなど5分野を重点に、大学・研究機関などの先端的な研究シーズと企業の優れた技術を融合させ、実用化・製品化・事業化から県内集積に至るまでの一貫した支援を行っている。

新年の取り組みと抱負(2)
ラグビーワールドカップ、東京2020オリンピック・パラリンピックへの対応

聞き手

東京オリンピック・パラリンピックでは埼玉県勢の活躍が期待されます。

知事

そうですね。リオオリンピックでは埼玉県勢がずいぶん活躍しました。(日本が獲得した)41個のメダルのうち10個は加藤凌平さん、三宅宏実さん、瀬戸大也さんなど埼玉県関係者なんです。

聞き手

埼玉県ゆかりの選手ということですか。

知事

そうです。しかも、次も活躍が期待できる選手たちがいる。会場もさいたまスーパーアリーナでバスケットボール、埼玉スタジアム2002でサッカー、霞ヶ関カンツリー倶楽部でゴルフ、陸上自衛隊朝霞訓練場で射撃と、非常に人気のある種目を受けていますし、盛り上がる材料はたくさんあります。

われわれも選手の皆さんが気持ち良く練習、あるいは海外遠征ができるように支援する仕組みをつくっていますし、しっかりと応援していきたいと考えています。

聞き手

インバウンド(訪日旅行)の対策は。

知事

昨年暮れには「川越氷川祭(川越まつり)の山車行事」と「秩父祭(秩父夜祭)の屋台行事と神楽」のユネスコ無形文化遺産登録が決まりました。2014年の小川町、東秩父村の細川紙に続いてという追い風もあります。

ただし外国観光客のゴールデンルートは東京や富士山、京都、大阪というラインになっていて、残念ながら埼玉県は外れています。この部分を引っ張り込まないといけません。

ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックは世界中からお客さまが来るチャンスです。それに合わせてインバウンドの受け入れ体制をしっかり取らなければいけないと考えています。例えば案内表示は複数の言語できちっと対応する。観光案内には多言語対応のできる人材をそろえる。ホテルや旅館にも体制をつくる。そういった部分で丁寧な対応を事業者の皆さんと一緒になってやっていく必要があります。当該市町村の皆さんとも組んでやらなくてはいけないので、まさに「オール埼玉」としてやるべきだと思います。

2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせるような形で展開していけば、ちょうどいいタイミングだと思っています。

写真:川越まつりの山車
川越まつり・曳(ひ)っかわせ

写真:提灯が吊られた山車とその後ろに打ちあがる花火
秩父夜祭・山車と花火

写真:激しくぶつかり合う選手達
自国開催となるラグビーワールドカップでは、日本代表の前回以上の躍進が期待される

東京オリンピック・パラリンピック埼玉県内4会場で開催

写真:さいたまスーパーアリーナの外観
バスケットボール(オリンピック)会場のさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)

写真:上空から見た埼玉スタジアム2○○2
サッカー(オリンピック)会場の埼玉スタジアム2○○2(さいたま市)

写真:霞ヶ関カンツリー倶楽部のコース上
ゴルフ(オリンピック)会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部(川越市)©Photo by Koji Aoki/AFLO

写真:陸上自衛隊朝霞訓練場(朝霞市・新座市・和光市の射撃風景
射撃(オリンピック・パラリンピック)会場の陸上自衛隊朝霞訓練場(朝霞市・新座市・和光市)

県民へのメッセージ

聞き手

最後に、県民の皆さんへメッセージをお願いします。

知事

今の埼玉県は間違いなく勢いがある県です。しかし、日本一のスピードで高齢化が進んでいることも事実です。私たちはそれをしっかり受け止めながら、逆にそれを最大限に活用できるような仕組み、例えば高齢者が「仕事をしたい」と言えば仕事ができる、「ボランティアをしたい」と言えばボランティアができる、あるいは「趣味の活動をしたい」と言えばそれが可能になる、そういう活躍の舞台を市町村と埼玉県が一緒になって、場合によっては民間の力も借りながらきちんと設計していくことが大事になります。そうすることで超高齢社会は必ずしもつらい社会ではなくなります。人類が望んでいる健康にして長生きができるという社会をできるだけ先取りしてつくっていきたいという思いを持っています。

県民の皆さんの、ご支援とご協力をお願い申し上げまして、私からのメッセージにしたいと思います。

お問い合わせ

県民生活部 広聴広報課 広報紙担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

電話:048-830-2857

ファックス:048-824-7345

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