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掲載日:2021年6月7日
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埼玉県では、埼玉県総合リハビリテーションセンターESCO事業において、平成16年度から平成24年度まで省エネルギーサービスの提供を受けました。
平成25年度からは、埼玉県総合リハビリテーションセンターESCO事業(2期)のサービス提供を受けています。
このページでは、削減実績、契約概要や経費スキーム、採用した省エネルギー手法についてご紹介いたします。
事業名 |
埼玉県総合リハビリテーションセンターESCO事業 |
---|---|
契約金額 |
総支払限度額 250,425,000円(消費税込み) 年度別支払限度額 27,825,000円(消費税込み) |
契約期間 |
平成15年9月22日から平成25年3月31日まで |
省エネルギー率 |
20.04% |
CO2削減率 |
30.4% |
埼玉県総合リハビリテーションセンターESCO事業に関する省エネルギーサービスの締結について(PDF:11KB)
※注平成25年度からは県の利益の中から移管されたESCO設備のメンテナンス費等を支出する必要があります。
敷地内の2つの拠点(デュアルサイト)にコジェネレーションを設置しているのが特長です。
ガスエンジン コジェネレーション
発電と発電時に生じた熱を冷暖房や温水プールの加熱に利用します。運転は電力・熱の消費が多い昼間だけ系統連系により運転されます。
仕様:発電能力350kW 排ガス蒸気ボイラー・熱回収用熱交換器付
マイクロガスタービン コジェネレーション
発電と排熱利用(給湯)を行います。写真は奥の青いのがマイクロガスタービン、手前右が排熱ボイラーです。
仕様:発電能力80kW 排ガス温水ボイラー・熱回収用熱交換器付
ガスエンジンの排熱は蒸気と温水の形で取り出され、蒸気はそれぞれ既存の冷凍機により冷房に、熱交換器により暖房に使用されます。
温水はこの排熱投入型冷温水機により冷房・暖房の両方に利用されます。
仕様:冷凍能力 879kW(250USRT) 加熱能力 577kW
空調機の運転を工夫することにより、快適性を確保しつつ搬送動力の低減や熱源負荷削減を行います。
必要な流量・風量だけを供給するため、ポンプやファンの回転数を制御します。
既設安定器をインバーターに交換することにより蛍光灯の照度を落とすことなく消費電力が削減できます。既存の蛍光灯をそのまま使用できることが特長です。
窓からの光が有効に利用できるときは、照度センサー付きコントローラで室内の明るさを検知し、自動でランプの光の量を適切に制御し、照明負荷を低減することができます。
変圧器を高効率なものに変更し、6,600Vの受電電圧を200Vに変換する時の損失を減らします。
水栓に節水バルブ(節水率20%~50%)を取付け、節水するとともに揚水量を減らし節電もします。
用語解説
コジェネレーション
coは一緒にという意味で、generationは発電という意味です。文字通り電気と熱を動同時に利用するシステムのことです。エネルギー総合効率は、火力発電所より送電するシステムに比較し、約2倍の70~80%になります。方式により、ガスエンジンシステム・ガスタービンシステム・燃料電池システムなどがあります。発電で生じた熱を蒸気や温水の形にして有効に利用します。
マイクロガスタービン
ガスタービン方式は1000kW~5000kW程度の大規模な発電に採用されていますが、マイクロガスタービン方式は、30kW~100kW程度の容量の発電機で、コンパクトで構造が簡単、メンテナンスが容易であることが特徴です。
ジェネリンク
吸収式冷温水機の吸収溶液のサイクルの一部にコジェネレーション排熱を有効に利用できるよう熱交換器を設けた機械のこと。
インバーター
ここでは商用の周波数を一旦直流に換え、任意の周波数にしてポンプやファンを運転制御するシステム。従来方式のポンプ等は、一定の流量でon-offしかできなかったのが、周波数を変えることにより、必要な流量や風量を無駄なく送ることができるシステム。電気製品ではインバーターを使用した製品が数多くあります。
系統連系
発電した電力を電力会社の電気系統と接続して供給する方式。
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