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掲載日:2021年4月1日

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知事記者会見テキスト版 平成29年11月27日

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平成29年11月27日(月曜日)

交通死亡事故多発緊急事態について
平成29年12月定例会付議予定議案について

交通死亡事故多発緊急事態について(PDF:205KB)
平成29年12月定例会付議予定議案について (PDF:772KB)

知事

本日は12月定例会付議予定議案の説明をする前に交通事故が多発しておりますので、県民の皆様にしっかり注意をいただきますようにお願いしたいと思っております。特に、高齢者の歩行者の事故が多発しております。道路を横断する時は左右を再度確認をしていただきたいと思っております。歩行者事故の死者数の約8割が高齢者でございますので、くれぐれも気を付けていただきたい。とりわけ交差点通過時の安全確認をお願いしたいと思っております。死亡事故の半数以上が交差点か、もしくは交差点の近くで起こっています。車の方は、十分歩行者の方や自転車には注意をしていただきたいと思っております。また、もちろん歩行者や自転車の方も車に気を付けていただきたいと思います。特に、夕方から夜間が要注意であります。薄暗くなってきますので、見えるものが見えなくなってくると。完全に夜間になってしまうと注意をするのですが、夕暮れ時が一番危ないと言われております。見えにくくなった時が危ないと。特に、夜間に外出する際には明るい服装や反射材を腕や足元とか、あるいは自転車そのものに着けていただきたいと思っています。ドライバーの方も早めにライト点灯やハイビームの適正な使用をお願いしたいと思っております。特に、死亡事故の約6割が夜間帯、とりわけ18時前後が多く起こっているということでありますので、くれぐれも県民の皆様には御注意をお願いしたいと思います。

それでは、平成29年12月定例会の付議予定議案について御説明いたします。招集日は12月4日、月曜日。議案は29件です。予算が1件、条例が13件、事件議決が15件でございます。後ほど詳しく御説明いたしますが、29年度の一般会計補正予算、また知事の権限に属する事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例。また、報告事項が1件であります。

補正予算の額は7億8,920万9千円で、累計で1兆8,699億4,618万7千円となります。こちらも、また後ほど詳しく御説明しますが、公共事業がよく3月末等に工事が多くて困ると、以前からよく言われておりましたが、そうした公共事業の施工時期を出来るだけ平準化、適正工期にしましょう、というかたちでゼロ債務負担行為の設定や繰越明許費の早期設定等を行います。また、台風21号による災害からの復旧も補正予算になります。さらに、老朽化した排水機場等の長寿命化の予算を付けております。

公共事業の施工時期の平準化、適正工期の確保でありますが、一般的に3月、2月ごろに一番工事が多い、稼働件数が多いというかたちで4月、5月この時期は一般的に少ないと言われております。これでもまだ良くなったのです。かつては、後でお見せしますが、グーンと上の方にありました。そのためには、予算を付けるわけではありませんが、債務負担行為を事前に設定して、すぐに契約がスタートしやすいような状況を先に作っておくというかたちで、ゼロ債務負担行為の設定を32億円行います。繰越明許費の早期設定、繰り越して工期が終わらないことになって、改めて継続しなくても済むように、早めに分かっていることに関しては、もう繰り越しますよ、ということを設定して、きちんと工事が出来るようにすると。こういうことを行うことで4月、5月のへこみを出来るだけ平準化させるような仕掛けを、これまでもやってきたのですが、今年度特にしっかりやろうということにさせていただきました。また、公共工事の品質確保の促進に関する法律で発注者の責務の明確化、計画的な発注、適正な工期設定を出来るだけするようにという国からの取組要請もございますし、建設業界との意見のキャッチボールをしても、同じような要請がございますので、しっかり今回こうしたことを行うようにさせていただきました。次のページを御覧ください。一番左が平成16年です。このとおり2月、3月の山が非常に大きくて、年度当初、年度末の工事の隔たり、極端なことを言えば、(点線部を指して)こちらが100だとすると、65と。こちらが100だとすると、75と。100だとすると、81というかたちで徐々に平準化の道を突き進んできたというかたちになってきております。これを、さらに今回は平準化させようというのがすぐに債務負担行為として契約行為ができるような仕掛けを、ゼロ債務負担行為の設定をすることで、実質的に契約行為が出来て、4月になったら「よーいドン」というかたちでやれると。4月から契約をするために公告をして入札をして、色々な取り決めをしていくと、どんなに急いでも1か月やそこらかかってしまうということで、特に大きな工事になればなるほど、丁寧な公告や入札をしなければいけないということになりますので、後に後にズレていくということになりますので、簡単なものであれば、比較的早くすることが出来ますが、大きいものは、どうしても時間がかかるということですので、あらかじめ契約行為等が行われるように年度の初めから、それをやっておいて、そして、4月になったらスタートというかたちが出来るように今回ゼロ債務負担行為の設定を行って、32億円、全体の額で言えばさほど大きなものでありませんが、試験的にやっていきたいと考えております。今後、こうしたことについて、御理解や速やかな工事等ができるということが分かれば、場合によっては、この枠を増やしていくということが考えられます。以上、12月定例会付議予定議案の説明を終わらせていただきます。

朝日

この平準化の話ですが、昔から言われていることですよね。それをやることは良いことだと思うのですが、この時期にやるというのは、例えば人手不足が深刻だとか、そのようなことへの対応ということもあるのですか。平準化した方がより人を効率的に…

知事

よく3月になると工事が多いと言われていましたね。事実そうだったと思います。最近はそうでもなくなってきたのです。それでも、やはり機械のリースや人事管理等をより平準化した方が企業経営としては楽だと。つまり、効率的な経営ができるということでありますので、出来るだけそういうことをしたいということですが、どうしても4月に公告して、年度を過ぎて公告をして入札をして、見積り合わせをそれぞれがして、実際動き始めると小さな契約案件であれば時間はかかりませんが、そうでないものはどうしても時間がかかりますので、後になってくると。それであればということで、あらかじめ債務負担行為で設定して、契約行為ができるようなかたちを取っておいて、年度が始まったら「よーいドン」でスタートというような仕組みを試験的に入れながら、以前にもやったことはあるんですね。平成9年にやったこともあるんですね。それで今回、やはりこういう時期でもありますし、2020年のオリンピック・パラリンピック的な意味での需要の高い時期でもありますので、年度が終わりに近づいてから工事が集中するということがないように、あらかじめこうしたかたちを取って、どの程度平準化できるかということも試験的にやりながら、事業者の皆さん達の意見を改めて聞きながら、もちろん聞いた上で「そうですね」ということで、御理解もいただいているわけでありますが、またやってみて、さらに意見のキャッチボールをして、良ければもっと幅を広げるとか、そういうことも考えていきたいと思っています。

朝日

改めて確認ですけれども、そういう意味ではオリンピックでもっと工事が集中するということを心配している面もあるということですか。

知事

あるいは、そういうこともあるかもしれません。ただ、県内でというよりも他の所で。事業者の皆さんも県内だけやっているわけではありませんので、そういうことも含めて、こういうことをいろんな意味でやっておいた方が良いのではないかと思っております。御案内のように、埼玉県はもう施設関係は改修終わりましたので。

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幹事社質問
インフルエンザワクチンの不足について

朝日

インフルエンザがもう流行り始めているんですけれども、一方でワクチンが不足しているという状況があって、私どもなんかも自分たちで打とうと思っても全然確保できないという状況があるんですけれども、何とかならないものかなと…

知事

今シーズンのワクチンの製造開始日が遅れたために、一部医療機関でのワクチン注射が十分予約が取れない状況になっていることをよく聞いております。県民の皆様の中には、不安を持っておられる方々も多いと思っておりますが、一般的には11月中にこのインフルエンザの予防注射、いわゆるワクチン注射(後に「供給」に訂正)は終わるというのが一般的ですが、今回製造の決定が7月12日、昨年は6月7日ということですので、例年の1か月以上遅くなったそうです。細かい事情については、専門的な話ですので、県民の皆様に分かりづらいことですので、申し上げにくいと思っております。国立感染症研究所が外部の有識者を含む検討会議を開催してWHO、国際保健機構(後に「世界保健機関」に訂正)の推奨株を参考にしてやっていたところが、いろんな行き違いなどがあって1か月程度遅れてしまったということで、本来ならば11月中に予防接種、ワクチン注射(後に「供給」に訂正)が普通は終わるところが、十分その量を確保しきれずに12月20日くらいまでかかりそうだということになっております。したがって、県民の皆様には不安があるかもしれませんが、12月20日頃までには全てが終了するということでございますので、比較的13歳以下の方などをより重点的にというお話もございますので、そういう点では是非、御心配のないようにしていただきたいと思っております。関係機関の特に普通、予防注射、ワクチン注射を行っているところの情報をよく聞いた上で対処していただきたいと思っております。

朝日

ワクチン打つのは一人一人の防御ということもありますけれども、やはり集団としても防御力を付けるということもあると思うんですね。そうすると、今年インフルエンザ、すごく流行る心配があるのではないかと思っているんですが…

知事

これは本当に流行らないことを願うのみでございますし、今のところ予防接種ができない方々に関しては、まさしく手洗いうがいの励行をしっかりしていただき、なおかつしっかり睡眠や栄養を取っていただいて、風邪などをひくリスクを減らしていただくと。何とか12月20日頃までは、滅多なことでは風邪ひかないよというようなことを御家庭でもできるだけ、あるいは個人としても、できるだけやっていただく以外ないと思っております。本当に滅多にないことだと思いますが、現実に1か月近く終了時期が遅れるということだけは、もうどうにもならない事態になっていますので、ではこれがないと皆風邪ひくのか(後に「インフルエンザにかかるのか」に訂正)とか、皆大変なのかという話でもない部分もありますので、できるだけ俗に言う風邪をひかない態勢づくりをしていただくと。このワクチンがあれば、より確率が低くなるという話で、では予防接種をしたから絶対かからないというとそうでもないということでございますので、この辺は御理解も賜りたいと思っております。あくまで予防接種は確率、かからない確率、仮にかかっても大きく病状は悪化しないというのが基本だと思っておりますので、ワクチン注射ができる状態になるまで、極力健康維持をお願いしたいと思っております。

NHK

大前提と言いますか、現状として埼玉県内でのインフルエンザの流行具合と言いますか、どの程度影響が出ているかというところなんですけれども、知事の現在の認識を改めてお伺いします。

知事

現在のところ、医療機関等々の報告について特段、何やら特異的な報告は一切上がっておりません。したがって、そういう意味では、特に流行しているという話は出ておりません。

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その他の質問
介護報酬の改定について

埼玉

来年4月に行われます、介護報酬の改定についてお伺いします。高齢者の自立支援を促すということなんですけれども、要介護度の改善に取り組む事業所に対して報酬を増やすということで、一方事業所の撤退などで通う場所がなくなるという懸念もあると思うんですけれども、知事のお考えをお聞かせください。

知事

おっしゃるとおりですね。要介護度が高くなれば高くなるほど介護報酬が増えるという仕組みになっていますので、事業所の利益という観点からすれば、入所または通所されている方々が重くなれば重くなるほど事業所の収入が増えるということになっています。しかし、本当は軽くするために通所されたり、あるいは入所されるというのが本当の目的になるべきだと思っておりますし、重くなることをもって良しとする事業者の人は本当はいないと思います。しかし、現実には重くなると収入が増えて、いろんな手当てをしてリハビリをして軽くなっていくと事業所の収入が減るというのは、これはいささか、何か変な感じであります。世の中というのは、良いことがあれば、良いことをした人には良いことがあるというのが良いルールだと私は思っておりますので、この介護報酬の原理というのは、ややそういう世の中のルールと相反するルールになっておりますので、これはもう前々から御指摘されていたことでありますので、今後介護報酬改定問題に絡んで積極的により介護度を低くするための施策を展開している事業所にインセンティブを与えることができるように、何らかのかたちで改正されるべきだと、改良されるべきだと私は考えております。また、そうしなければ2025年問題はじめ、これからの高齢化社会の適切な費用と負担の関係は維持できなくなると思いますので、是非、やはり関係者、特に厚生労働省が基本案を作っていくと思いますが、しっかりやっていただきたいと思っています。

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浦和レッズ、大宮アルディージャについて

テレ玉

一昨日なんですけれども、浦和レッズがACLで優勝しました。また昨日大宮アルディージャがJ2への降格が決まりましたけれども、この2つのチームの結果についてのそれぞれの受け止めと、またこのチームに今後どういった期待をされるかというのをお聞かせください。

知事

天皇杯、リーグ戦、ルヴァンカップと。3大行事というか3大イベントにことごとく失敗しましたので、まさに今回アジアを制するかたちでの優勝、本当によかったなという感じで、これ失敗したらもうメタメタだったと思いますね。石投げられたかもしれません。本当によかったと思います。まさに終わり良ければ全て良しという、そういう感じで、とても嬉しい結果を残していただきました。素晴らしい実績になったと思います。まさに10年ぶりの快挙だという事で、素晴らしい成果を上げていただきました。今度の六大陸プラスアラブ首長国連邦との戦いにおいても、非常に期待ができるものだと思っておりますので、しっかり戦いのコマを進めて、改めてレッズファン並びに日本のサッカーファンの裾野を広げていただきたいと思っています。埼玉県としても改めて今回の快挙というのでしょうか、成功に対して何らかのかたちで関与したいと思っています。

テレ玉

アルディージャの方は…

知事

アルディージャの方はもう誠に残念です。最後に辻褄を合わせるのが得意なチームとよく言われたチームでありますので、比較的何とかしてくれるんじゃないかと思ったところだったのですが、今回本当に残念です。このうえは、一年でまた一気に戻っていただくと。これしかないと思っています。

埼玉

浦和レッズに対して何らかのかたちで関与したいというのは、何らかの賞とかを贈呈されるというお考えが…

知事

そうですね。既に県民栄誉章は以前にとっておられますので、これまでの例からすると、特別功労賞みたいなかたちかもしれません。

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立憲民主党について

埼玉

立憲民主党のことなんですけども、県組織を来年早々にも立ち上げたいという話が出てるんですけども、その一方で民進党の地方議員の方が、その立憲民主党に行った方がいいのかあるいは民進党のままでいった方がいいのか悩まれているっていうお話を聞くのですが、知事はこの事に関してどのような御見解をお持ちでしょうか。

知事

旧民進党が希望とそれからそのまま民進党とそれから立憲民主党に3つに分かれている訳でありますね。民進党の方は参議院がほとんどそのまま、衆議院の方は無所属で戦った人達が一旦民進党に戻ったようなかたちで、希望の党で戦った人達、それから立憲民主の方々はほとんどの方が当選されておられますが、希望の方は結構落選をされておられます。じゃあ、この落選された方々が課題があるかというとそうではなくて、立派な方々も多い訳ですから。しかも希望の党に関しては、今改めて党の理念や政策をもう一回再構築されてる最中だと。民進党の方も、残った衆議院の方と参議院の方々で、今後どのようなかたちで方向性を出して行くか。それぞれが今理念や政策の再構築、党としての存立をどうするかという事についての再検討。立憲民主党だけは今圧倒的に国民から支持をされておりますので、もちろん内部的にはまた細かい政策の詰めだとか、理念上の詰めとかもあるとは思いますが、それぞれが再構築をしてるところでありますから、立憲民主党的には今国民の支持を得ておられますので、大筋について中身を変える事はなくて、いわゆるマイナーなところを政策的に進めていくという話だと思いますので、さっそく党員募集だとか組織づくりとか、出来ると思いますが、他のところは出来にくいという状況だと思いますので、今後それぞれの再構築の部分が見えた段階じゃないと、地方議員や地方組織の皆さん達は参加し辛いんじゃないかと私は思っております。

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山西省友好記念館について

共同

議案で、条例案のところで埼玉県山西省友好記念館条例を廃止する条例というのが今回あるようですが、これは友好記念館が廃止になるのか、あるいはその敷地跡地・建物等がどうなるのか、この提案をするに至った経緯・理由というのを教えてください。

知事

埼玉県と中国山西省と姉妹友好都市関係を樹立した後に、山西省の友好の記念館というかたちで当時県の施設を全ての市町村に何らかのかたちで作りましょうというような、そういうニーズがありまして、小鹿野町(後に「当時の両神村」に訂正)にこの記念館を造って、県としての施設運営を行ってまいりました。しかし、その後この記念館のニーズというのは一般県民からのニーズの中では決して高いものではなく、どちらかと言えばそんなに強いニーズがないという事が判明してきたために、何らかのかたちで再構築できないかという事で、様々な事で検討してまいりましたが、この維持費等々も考えれば、維持運営する事自体が県費の無駄遣いに繋がるだろうというかたちで一旦廃止をし、これを一般的に町も含めて広く利用すべきニーズがある方々にオープンにして、再構築のための条件を提示して、そして応募者があれば、応募された方々に何らかのかたちでこれを使っていただく。例えば完全譲渡というやり事もあるかもしれませんし、あるいはリースという方法もあるかもしれませんし、全部解体した後の敷地を使うとかもあるかもしれませんし、いろんな条件があると思いますので、まずフリーにして、応募される方々の自由なアクセスができるようなかたちをまず用意したいと思って今回廃止条例を作ったところであります。

共同

ニーズが高くなかった、正直交通の便も中々あまりよくない所だとは思うのですが、全部の自治体に県の施設を造ろうという事が当時あったという事ですけれども、これは日中の友好の、埼玉県との友好の役目というのもある程度果たしたんでしょうか。

知事

ある時期は果たした、と聞いております。やはりこういう一つの絆としてのシンボルとして、それが果たされたと。すぐそばに国民宿舎の両神荘等がありますが、ここは遠隔地ではありますが、ニーズがないかと言われれば、こちらの方はニーズがしっかりあるというのもありますので、そうしたもので民間の知恵などがもしあれば、そういうアイデアを生かしていただきたいという思いを持っております。ただ、私どもの中では知恵が出ない、出なかったと結論付けて今回このような考え方に至りました。もちろん地元の小鹿野町等ともしっかり協議もした上で、こういう結論に至ったわけであります。

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(終)

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知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

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