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掲載日:2021年4月1日

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知事記者会見テキスト版 平成29年10月17日

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平成29年10月17日(火曜日)

知事発表
平成30年度予算編成方針について
平成29年「埼玉県版文化プログラム」について

平成30年度予算編成方針について(PDF:132KB)

平成29年「埼玉県版文化プログラム」について(PDF:938KB)

知事

今日は、平成30年度の予算編成について御報告をいたします。基本方針は、5か年計画の11の宣言をはじめとした各分野56の施策を確実に推進するということで、より重点化するかたちの中の「希望・活躍・うるおいの埼玉」の推進、これが1番目であります。2番目は、未来を見据えた先手を打つ取組の実行、常にそういったことを心掛けてはいるつもりですが、とりわけスマート社会へのシフトなど、未来を見据えて早めの対応が求められるものに対しては、できるだけ先手を打っていこうという考え方を基本方針の一つにしていきましょうということを考えております。3番目は、よく今だけ、自分だけ、お金だけみたいな、非常に短期的なお話がございますが、あらゆる財源の確保とスクラップ・アンド・ビルドの徹底をやって、事業の選択と集中で持続可能な財政運営を確保しようと。今が良ければということではなくて、将来にわたってツケをまわすことがないような、そういう運営をやっていきましょうという、この3点に絞っているところでございます。

内容を少しお話をしていけば、まず1番目の「希望・活躍・うるおいの埼玉」でありますが、当然、結婚・出産・子育ての希望を実現していこうとか、健康・医療・介護の安心を確保していこうとか、あるいは大地震など危機管理の備えをしっかりやっていきましょうと。また、地域基盤の仕組み(後に「地域をつなぐ社会基盤の整備」に訂正)をしっかり片付けていきましょうと。さらに高齢化社会でありますけれども、元気な高齢者にはいろんなかたちで活躍していただこうということでシニアの活躍の推進と。さらに、いじめ、不登校、家庭の経済状況などの課題を抱える子供たちへの支援ということで、少子化の時代でありますので、こうした若い人たちは貴重な人材ですので、しっかりとこうした困難な状況にある子供たちを支えていこうということであります。また、女性が活躍する社会の構築。これまでもしっかりやってまいりましたが、さらにやっていきましょうと。御案内のとおり、自動車一本足打法というのは、いずれ限界が来るということですので、それ以外の産業分野をもっともっとしっかりと開拓しようということで成長性の高い、いわゆる先端産業についても、さらに進化させていこうと考えております。また、農業は非常にこれから可能性の高い分野でありますので、さらに農業に関しても儲かる農業をがんばっていきましょうと。さらにオリンピック・パラリンピックがありますし、こうしたものを契機にして地域を活性化していこうという、こうした5か年計画の11の宣言をはじめとした分野別の部分を充実させていこうと考えております。

2番目の先手を打つ取組でありますが、ある意味ではスマート社会の入口だというふうな認識をしております。AIやIoTなど新しい技術がどんどん出てきておりますし、既に活用もされているわけですが、これが全面展開されているわけではありません。したがって、どのようなかたちで全面展開されていくかということについてはまだ分からない部分がありますが、しかしその部分をより活用して日本の弱みであります生産性を上げていくという、非常に人材と技術には恵まれているんですが、分野ごとで見ていくと非常に生産性が低いということが明らかになっていますので、こうした部分をAIやIoTを活用する中で、どのような形でうまく加工できるかということが考えられていますので、いろんなところで実験的にやっていきたいと思っております。例えば今、いのちの相談だとか様々な電話相談もありますが、場合によってはAIの方が的確に対応ができる可能性もあります。また、心の細かいヒダみたいなところは、そこの部分ではできないということであれば、またそれは電話相談ではなくて、やはりフェイス・トゥ・フェイスの相談になっていくと思いますので、もしAIを活用した電話相談業務がクリアできれば、逆に絞ったかたちの中でのフェイス・トゥ・フェイスの相談などがより充実したかたちになる可能性もありますので、こうした部分なんかも先駆的にやれる部分をやってみようという考え方を持っております。また、生産現場へのAI導入なども、先ほど申し上げました農業などは相当使える可能性が高いと思っておりますので、こうしたものについても積極的に取り組んでいきたいと思っています。そしてまた、これまで同様貧困の連鎖の解消だとか、シニアの活躍などについても力を入れていきたいと思っています。さらに、何よりも近い将来、極めて近い将来でありますが、オリンピック・パラリンピックに合わせる形での先手を打つ取組もしていかなければならないと思っております。

さらに、財政運営を中心とした持続可能な運営が可能なのかどうか、次年度も厳しい財政運営に強いられているところがあります。毎年、社会保障関係の経費が増えていくと。それに見合う収入が確実に増えるという保証がなかなかない状態でありますので、こうしたものは国の制度の中できちっと埋まっているものがたくさんありますので、県だけではなかなか如何ともしがたい部分がありますが、制度改革も含めて持続可能な財政運営が可能になるようなことを徹底してやっていきたいと思っております。

続いて、オリンピック・パラリンピック絡みでございます。また、ラグビーワールドカップ2019絡みでありますが、御案内のとおり、オリンピックはスポーツの祭典だけではございません。文化の祭典でもございます。むしろ開催会場以外の所は、文化の祭典として地域文化の掘り起こしを含めた観光などを、幅広く展開する必要があるのではないかと思っております。平成28年度から埼玉版文化プログラムを実施しているところでありますが、今年度もさらに充実していきたいと思っております。御案内のとおり、ラグビーワールドカップの熊谷会場の関係もございます。そして、東京オリンピック・パラリンピックに向けての何よりも気運醸成と。埼玉県全体でも、62%くらいの(後に削除)関心度が上がってきております。毎年レベルアップしているということで、さらに29年度にはこうした文化プログラムを通じながら、違う支え方でオリンピック・パラリンピックを盛り上げていきたいと思っております。また、オール埼玉での展開、つまりこれは埼玉県、県庁だけがやるのではなくて、民間、市町村、NPOなど、いろんな皆さんによって、オール埼玉で文化プログラムを作っていきましょうということで、そうしたものが必ずレガシーとして埼玉県に残っていきますよということで、現在埼玉の文化プログラムが72件登録(後に「認証」に訂正)されているところであります。今年のメイン事業として、大きく言えば2つございます。一つはまさに「埼玉WABI SABI大祭典2017」ということで言っておりますが、まさに日本の文化、伝統あるいは革新、こういったものが「わび さび」に代表されるかたちで、多彩な日本の和の文化というものをしっかり紹介しながらアピールしていこうということを企画しております。後ほど詳しく説明します。もう一つは、パラリンピックもございますので、文化プログラムの中でもバリアフリー、つまり障害者も含めた文化プログラムにしていきましょうということで、例えば障害者のダンスで最近非常にヒットしております、コンドルズの近藤良平さんによる指揮監督のダンス。あるいは、絵画等の障害者のアートなど、そうしたものを大きくアピールしていきたいと思っております。

それでは、中身について触れさせていただきます。10月21日と22日の2日間にわたりましてメイン会場を大宮公園で、サテライトとしては県立歴史と民俗の博物館、さいたま市大宮盆栽美術館。ずばり、日本の「わび さび」の極致にあります盆栽の聖地が埼玉県、さいたま市、盆栽村、盆栽美術館ということでございますので、こうしたものをしっかり活用しながら、まさにお茶、花あるいは盆栽等々、日本の伝統文化というものをしっかりアピールする仕掛けを徹底してやっていきましょうと考えております。特に、独創的な盆栽パフォーマンスで注目されております平尾成志さん、世界的に活躍する女性書道家の矢部澄翔さん、津軽三味線の世界第一人者の上妻宏光さんなどが21日土曜日にアピールさせていただきます。まさに盆栽、生け花、書道、和太鼓ワークショップなど、和文化をしっかり体験していただくと。22日には、三味線のソングライターで有名な清水まなみさん、戸田の出身であります。盆栽体験トークショーで盆栽家の山田香織さん、南沢奈央さん。軍師官兵衛ですか、それの初恋の役をやられた南沢奈央さん。それから、新たな和太鼓の可能性を追求しておられます「和太鼓 彩」ほか、様々なグループが和太鼓を展開いたします。さらに、埼玉のユネスコ無形文化遺産が大集合いたします。秩父屋台囃子、川越祭りばやし、細川紙、紙漉き体験など、まさに埼玉県がユネスコの無形文化遺産、日本に27(後に「21」に訂正)あるわけですが、その中で2つ埼玉県が指定を受けているということですので、結構確率のいい埼玉県ということになるかと思っております。このように埼玉WABI SABI大祭典を展開します。

もう一つのバリアフリー文化プログラムでありますが、これは障害者に対する心のバリアフリーを浸透させましょうということで、若干紹介しましたが6回目になります。この近藤良平さんと障害者によるダンス公演は6回目になりますけど、去年からの文化プログラムとセットになっているところですが「どうするの あしたのよていが きになるの」ということで、本当に素晴らしい近藤良平さんの演出と障害者の皆さんのハツラツとした演技というのでしょうか。見たら本当に感動されると思います。私は、ほぼ毎回見ておりますけれども、これはすごいと。会場がもったいないという感じであります、狭いので。そのような感じですけれども、素晴らしい演出になっておりますし、また、今回のコラボは淑徳与野中学校のバトン部の皆さんがコラボをされます。また、健常者の人たちがコラボで色々なかたちで参加するというのが、非常に魅力的な話だと思います。障害者の可能性を、障害のない人たちがバックアップしながら、それを感じ取るというのが、まさに心のバリアフリーにつながっていくということで、とてもいい企画でございます。それから、福島尚さんという鉄道の絵を、これは写真みたいに見えますが、絵です。この方の絵は写真に見えます。ほとんど写真に見えます。すごい方であります。本物の写真みたいに絵を描かれるという、なかなか我々にはできない、この繊細なタッチが描かれますので、福島尚さんの世界をずばり鉄道博物館で、スペシャルギャラリーでお見せする機会があるということで、見る方々誰しもこれは写真だと思われると思います。絵です。そういう立派な才能を持った方が活躍されておられることも見ていただきたいと思っております。入館料は必要でありますが、この福島尚さんの世界は無料になっています。また、入間市の文化創造アトリエでありますアミーゴで「いきるつくる」ということで、才能豊かな障害者アーティストによる絵画展が開催されます。これも、ある意味ではメイン会場とかそういう考え方もあるんですが、3か所に分かれてバリアフリーの文化プログラムが展開されますので、是非県民の皆様には参加、あるいは鑑賞していただきたいと考えております。以上が、今日の発表でございます。

埼玉

予算編成方針の「未来を見据え先手を打つ取組の実行」ということで、先程知事もスマート社会の入口とおっしゃいましたけれども、これは県としてまずどんなことが可能なのか、という大々的に予算を付けてというのではなく…

知事

実験的に可能なところからやってみたいと思っておりますので、これから各部局が提案したものを提案(後に「精査」に訂正)していきたいと思っております。いずれにしても、この3つの部分に関しては重点化しておりますので、余分に予算を上乗せしたりしておりますので、そういう上乗せした予算の中から、場合によっては、予算付けをして特化してピックアップしていくこともあり得ると思っております。可能性について、もう既に民間等でやっている部分がありますけれども、これが県政レベルでどの程度使えるか。使えることは、ある程度分かっているのですが、効率の問題とか、費用対効果の問題もありますので、例えば各課で会計をやって旅費計算や諸々やっていたのを、今総務事務センターでやることによって、総勢で仮に60人でやっていたものを今20人なら20人程度でやっていると。そういうかたちの中で、行政改革を進めてきた訳ですが、場合によってはこの20人だけではなくて、AIだけであと2人ほどの管理あるいはコーディネート、何らかのかたちで管理する者がいれば、18人はひょっとしたら、いなくても済むかもしれないと。そういうことも考えられることは考えられるのですね。実際どうなのかということも含めて、試験的なものでちょっとやってみるとか。あるいは、民間と組んで最小限度の費用でプログラムを考えてみるとか。実際に移すのは、その次の年とか、その後かもしれませんが。そういうことをいくつか、可能なところからやるべきだと。まさに入口をしっかり見て行こうということであります。

埼玉

ここ数年、3大プロジェクトですとか、先端産業創造プロジェクトですとか、ウーマノミクスを展開されてこられましたが、それは引き続き継続していくという…

知事

もちろん、そうです。特に先端産業創造プロジェクトの方は、30年度にはその多くが製品化されていくプロセスが見えてきますので、今年度も結構見えてきますけれども、そういったものが製品化されて、市場ベースでどの程度県の産業振興に具体的なかたちで繋がってきたのかという評価も当然来年度が見えてくる年ですので、これも楽しみにしなくてはいけないと思いますし、この評価をした上でこれを採用する企業等が、それを通じて当然特許はじめ色々なかたちで製品化に成功する企業が莫大な収益を上げる可能性がありますので、そうしたものが法人税というかたちで戻ってくれば、結果的に県が出した2000万なら2000万というお金がどのようなかたちで戻ってくるのか、そういう収支等も可能なところはお見せしていきたいと思っております。そうすることによって、議会の御理解もいただき、さらに先行投資等ができるようになるのかなと思っています。そういう成功事例をどんどん見せないと、いいものかどうかも分からないと思いますので、是非そういうことを30年度には見せたいと思っております。

朝日

県債、臨財債ですけれども、かなり増えていく状況があって、とても臨時とは言えない状況になっていますけれども、今更ですが、改めて伺うと、どのように見ていらっしゃいますか。

知事

国の借金を分散しているという考え方ですね、私に言わせると。国の借金の量を少し小さく見せるために、本来地方交付税で現金で配布、配分しなければならないお金を国もお金がないから、おたくで借りておいてくれと。後で返すからというお金が毎年1000億円以上の単位で出てきております。これが年々増えてきておりますので、こうしたものは見かけ上の借金が非常に大きくなってきていると。私に言わせると、これはもともと国の借金ですから、国に一元化していただきたいと思っております。国の借金が見えなくなってしまうという、ゴマカシだと思っております。その上で各都道府県が本当に持っている借金の量を県民に見せながら、それをどういうかたちでツケを将来に回さないのか、あるいは回すのかを問うべきだと思っています。就任した当時、2兆5000億円からの県が責任を持って発行している県債があったわけですが、今2兆円ほどになって、約5000億円ほど減りました。国でいえば、1000兆円の借金であれば200兆円ほど減らして800兆円ほどになったという世界だと思いますが、国は増えるばかりだと。県とすれば、やはり後世に残す借金というのは極力減らすべきだという考え方を持っております。ただ、必要に応じて一部県債は活用すべきだと思います。例えば、お金が貯まらなければ、体育館はいつまでも造りませんよ、という話ではなくて、造った上で後世の人も含めて少しずつ支払っていきますとか。そういう在り方は当然あってしかるべきだと思っておりますので、そういう意味でも、固定的な物を造るようなものの県債はやはり必要に応じて発行すべきだと。ただ、何にも造らない赤字国債、赤字県債みたいなかたちは控えるべきだという考え方はしっかり持っているつもりであります。

朝日

国に言わせると臨財債というのは国と地方の両方の責任だから。だから折半するのだという理屈なのですが、それについては…

知事

全く思っておりません。基本的には学説的にも地方交付税というのは、固有の財源だと地方の。固有の財源だというふうに言われておりますので、当然地方交付税は現金で配分されるべきであります。それを代わりに借りておいてくれ、という話は無責任な問題ではないかと思っています。ただ、残念ながら法律の制定権は我々にはありませんので、現実にそうした法的裏付けを持って配分されると、どうにもならないというふうになりますが、これは特に比較的財政力のある都道府県や財政力のある政令市を中心に臨財債の発行を余儀なくされてますので、比較的財政力の弱いところには現金をほとんど配っているわけです。と言うよりも、発行しても買い手がいませんから、そういう財政力の弱いところは。発行できない状況のところには基本的には臨財債の枠組みを作らないで、作ってもほんの僅かで、交付税をほぼ全額に近い、もしくは全額配分していますので、そのことが、もうはっきりしているわけですから、財政力の幾らかあるところに負担をさせているというのが現況だと思っています。もし本当に、折半するものであれば、これを等しく全ての地方自治体全体で折半しなくてはいけないのに、そういうことはやっていませんので。もっとも、財政力の弱い地方自治体がいたずらに臨財債を発行しても、引き受けてくれるところがある訳はありませんので、当然そういうことも不可能だと思いますけれども。

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その他の質問
衆議院議員選挙について(1)

埼玉

衆議院選挙についてお伺いします。今回、争点として消費税増税分の使い道ですとか、北朝鮮対策というものが議論にあがっていますけれども、知事が考えられる他に議論の場にあげるべき争点というのは何があると考えられていますでしょうか。

知事

北朝鮮のミサイル問題、核開発問題等は争点というよりも全政党が憂うべき課題だと。これで考え方に相違があるとは思えません。国際社会と一致協力して、断固食い止めるべきだという認識にはあまり変わりはないと思っていますので、争点にはあまりならないのではないかと思っています。また、消費税増税についても凍結あり、あるいは解除あり等々ありますけども、その前提が議論されておりませんので。野田政権下での解散の条件として消費税増税と社会保障の一体改革、税と社会保障の一体改革がいわばキーポイントになって解散をした経過がありますので、社会保障のそれぞれの課題についての何の議論もしないままに消費税増税だけの話、しかも使い道について今度幅を広げましょうなどというのは俗に言う食い逃げの世界です。それはやはり良くないと思いますので、社会保障問題、今後の医療をどうするのか、今後の年金をどうするのかということをきちっと議論を提起すべきであって、全くちょっと争点がずれてしまったというふうに思います。私は唯一争点化しているのは、やはり安倍一強に対する評価だと思っています。なぜ、安倍内閣の支持率が急速に低下し、信頼が失われたかというのは、森友だとか加計学園問題に象徴されるようなかたちになりましたけれども、安倍一強が良くないのではないかと。つまり、与党政府に緩みがあるのではないかと。腐敗があるのではないかと。なぜならば、森友問題でも8億からの国民損失につながっている国有地の払い下げ。このことに関して問いただしても記録が無い。記憶にない。それから問題ないと言っているわけです。問題だらけじゃないですか誰が見たって。記録が無いこと自体がおかしいじゃないですかと。記憶にないほど頭が悪いのかと。そんな頭の悪い人が理財局長なんかになるわけないだろうと。いわんや国税庁長官になるわけはないと。これは何らかのかたちで政治のリーダーシップというのが弱まっていると。それは安倍一強に対する野党の弱体化、政治の緊張感が無くなってることだと。このことが本来ならば問われるべきだと思います。野党の方もやはり与党政府が強いと、いわば焦りと空回りというかたちで核心に迫りきれないというのですか、こういう問題が出ておりますので。そういうことをもっとあぶりだすようなことをしなくてはいけませんし、また、与党政府についてもしっかりそういう説明をしながら反省すべきところを反省して信頼できるのは私達ですよと。そういう色々問題がありましたけど、こういう問題はこういうかたちできちっと解決しましたとか、あるいはこれからしますとか、そういうことをやはりきちっとやることで国民の信頼を取り戻す、そしてまた野党はしっかり頑張って緊張関係ができる程度の党勢回復をやるとか、まあ政権交代が可能だったらそれにこしたことはないんでしょうけども、中々今の選挙情勢だとそういうのはあり得ないというようになってますので、できるだけ頑張って緊張関係を政治の場につくると。これが大事だというふうに思っています。

埼玉

今の衆院選の関連なんですけどれも、各紙世論調査だと自民がかなり堅調という今予測なんですけども、そうすると知事のこの今の話と関連すると、まあ野党の弱体化というのは1つ有権者にもかなり伝わってるというような、そういう御認識でいらっしゃるんですか。

知事

大体各社の皆さん達が解説されてるとおりだと思いますね。いわゆる野党乱立。結果的に自公の選挙協力体制がしっかり回っていると。比べて野党の方は分かれていると。これだけでも選挙戦術的には良くない話だと。おまけにある意味では非常に政権交代のリアリティーを創るために、ある意味では希望と民進が合体したわけですが、この合体劇の中での発言、あるいは様々な準備不足などが裏目に出ているというふうに各社が言われているとおりかなと。私もそのとおりじゃないかなというふうに思います。この辺の解説はみんな一緒じゃないですか。

NHK

選挙の関係で、今回選挙権が18歳以上に引き下げられて初めての衆議院選挙ということで、政権を問う選挙に初めて若者が加わるということですけれど、公示前なんかは知事も街頭立たれたりもしましたけれど、今の若い人の政治に対する意識とかですね、参加の意欲とかその辺どのように感じてらっしゃるかちょっとお聞かせいただけますか。

知事

今の若い方々はあまり読書をしませんので、深みのある議論とかというのが本質というのでしょうか、そういったものを追いかけるのが、どうしても苦手とは申し上げませんがあまりやらないと。そうすると、瞬間的にメディアにたくさん出てくるところに馴染みが出てくると。それはもうどこの誰よりも一番メディアに馴染むのは時の政府、総理はじめ最高幹部の方々ということになりますので、自ずから与党政府に意識が向かっていくものだというふうに思います。常に、政治教育で政権交代可能な政治状況が必要だとようなテーゼみたいな教育でもやれば話は別ですけれども、そういう教育はそんなに主権者教育でやるわけがありませんので、それこそ、それは政治的偏向じゃないかなどと言われかねませんから。したがって、どうしてもニュース等々、何を使っても、テレビでもスマホ等々構いませんが、どうしても1番出てくる記事のところに意識が投影されていく。これはしたがって、若い人たちの支持率は与党政府が高くなるというのは、自ずから出てくるものではないかと思っております。ただし生活を始めると変わってくると思います。生活の中で何が足りない、何が不備がある、何の課題があるということがはっきりしてきますので、この責任は一体誰なんだろうとかどこなんだろうかを追いかけていくと、時々それは地方自治体であったり、市町村であったり県であったりあるいは国だったりとかそういったものが見えてきますので、その時にいろんな課題が見えて判断の材料がしっかりしてくるのではないかというふうに思っています。だからどうしても若い方というか特に初めて選挙をするような人たちは、私はやはり与党政府の方に強く投影されていくのではないかなというふうに思っています。そんなこと言っていると本当にそうなっちゃうのかな。分かりませんが、そんなふうにちょっと思っています。若干統計上もそういうふうになっているんじゃないかな。どうだったでしょうかね。ちょっと統計の方は詳しく見てないのですが私の印象だとそうだった様な気もしますけどもね。すみません、間違っていたら訂正してください。

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東京五輪の事前トレーニングキャンプ覚書締結について

テレ玉

選挙の話から変わりますが東京オリンピックの関係で、県内でイタリアの事前トレーニングキャンプが県内で決定をしまして、それに関しての率直な感想とですね、今後のまたトレーニングキャンプ誘致への取組についてお伺いできればと思います。

知事

ありがとうございます。イタリアが正式に決まりましてあと調印をするだけというかたちになりますが、スポーツ大国でもありますし、種目も相当の種目が埼玉県内でキャンプされる可能性が高いことも提案されてきておりますので、そういう点では、まあ何が小型で何が大型だというのも言いにくいことでありますが、非常に大きな案件であると思っています。これ以外にも交渉中とか検討中というのがありますので、できるだけ我々の持つネットワークを生かして希望されている、それから熱心に取り組んでおられる市町村の後押しをしっかりやって、より市町村の希望に沿ったかたちで実現をしていこうと思っています。前にもお話しましたけど26市町村ほど手を挙げたり検討されたりしていますので、それ全部というわけには中々いかないと思いますが、できるだけ多くできるようにしてあげたいと思っています。

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衆議院議員選挙について(2)

埼玉

衆院選で1つ確認なんですけども、今回知事の応援、候補者の要請に関して、公示前は事務所開きとかは行ってらっしゃたと思うんですけども、公示後は特に公務の後とか土曜日日曜日とかはさほど行ってらっしゃらないように思うんですが何かこれは今回…

知事

ルールとして、私は超党派の国会議員の皆様方に予算要望や政策要望でお世話になっているという立場であります。したがいまして現職の国会議員のおられるところはもちろん、両方であれば両方とも行きにくい。新人と現職が戦っておられて現職にじゃあお世話になっているから行けるかと言うと、新人の方も元県会議員とかでお世話になっているとかという。そういう立場がございますので選挙になったら中々しずらいと。1つだけ可能なところはないわけではありません。15選挙区で1カ所だけは可能なところがあります。それもどうするかというのは決めているわけではありません。基本的にはそういうお世話になっている方々のところに行ってどっちかのためにやるというのも難しいし、仮に両方とも出ても選挙戦になってから出るのは中々エキサイトしてますので、それぞれが。どこでどういう言葉のあやをとられるか分かりませんので、基本的には遠慮するというふうにしております。公示前であればいくらかまだ冷静ですのでお世話になってる立場ですので、御要請があれば最小限度行って、これまで何をしてこられた方だということをきちっとお知らせをするということをやっております。

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(終)

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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