平成29年 > 知事記者会見テキスト版 平成29年7月11日
ページ番号：104922
掲載日：2021年4月1日
ここから本文です。
録画を見る（約44分）
アニメだ!埼玉-埼玉まるごとアニ玉祭-について（PDF：1,977KB）
知事
本日は、「アニメだ!埼玉-埼玉まるごとアニ玉祭-」ということで7月から10月までの間、アニメの強化月間ということで、大々的に埼玉県のアニメのアピールをしていきたいと考えています。埼玉＝アニメの聖地というイメージをさらに浸透させようということであります。クール埼玉の代表的コンテンツでありますアニメを生かしたイベントをこの期間に様々なかたちで全県で展開し、国内外からの観光客の誘致にもつなげていきたいと考えています。主な企画としては10月22日のアニ玉祭、県内鉄道会社6社との連携企画、これは7月から1月までです。県内各地域参画イベント、7月から10月まで。埼玉西武10周年アニバーサリーシリーズなどの21のイベントが企画されています。また海外では、香港ブックフェアに参加します。そして、京都国際マンガ・アニメフェア2017にも参加するかたちになっています。埼玉県のアニ玉祭と京都国際マンガ・アニメフェアが、2大アニメ祭（後に「も国内有数のアニメ・マンガの総合イベント」に訂正）と言われているところです。
それでは、次に中身を詳しく説明したいと思います。新しいところでは、今年の4月からTOKYO MXで放送されています「月がきれい」、川越市が舞台になっております。同じくつい7月からスタートしました日本テレビの「ナナマルサンバツ」、さいたま市を舞台にしたアニメでありますが、これが日本テレビ系で放映されております。「らき☆すた」はもう御存知でありますが、まさにアニメの聖地としてオール日本の象徴にもなっているところでもあります。飯能の「ヤマノススメ」。それから、不朽の名作と言われておりますし、テレビのドラマにもなりました。まだ、いまだにあの花の名前をよく覚えていないという、私もよく覚えておりません。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」、これが正式な名称ですが、俗に言う「あの花」であります。そして、また同じくこの続編とも言うべき（後に削除）「心が叫びたがってるんだ。」、「ここさけ」と言っておりますが。これは、7月22日にロードショーで若手の人気のある中島健人氏、朝ドラの主演女優でもありました芳根京子さんなど、大変すばらしい配役のロードショーが7月22日から秩父市・横瀬町を舞台にした「心が叫びたがってるんだ。」がございます。さらに、現在ブルーサーマル、熊谷市、特に妻沼の滑空飛行場をグライダー飛行場を舞台にした漫画がヒット中であります。あと、御存知クレヨンしんちゃんは春日部市でありますが、埼玉の観光サポーターにもなっております。このように埼玉県は、ことアニメに関してはすばらしい舞台を持って、大変大きな財産として全県的にまた全国的にさらに海外に大きくアピールしていきたいと思っているところです。
続いて、第5回のアニ玉祭でありますが、10月22日にソニックシティ、鐘塚公園で行っておりますが、アニメと観光をテーマにした国内有数のアニメ・マンガの総合イベントとして、大変大きなイメージを作っております。今年は、オリンピック・パラリンピックを契機として、国内外からの観光客誘致を図るための仕掛けをさせていただいております。「beyond2020プログラム」の認証を取得しております。文化プログラムとしても、それなりの位置づけをしているところであります。新たな作品とのコラボを現在企画中でございます。この中身はまだ正式に決まっておりません。また、ご当地で（後に削除）アニメ検定を行ってまいります。また、文化放送によるコンサート、ステージショー等もございます。アニメ関連企業・市町村など約80団体によるグッズ販売等も行ってまいります。先程も申し上げましたように、過去のイベントでは1日当たり3万2千人（後に「3万4千人」に訂正）昨年度などは人が集まって、京都マンガ・アニメフェスタと並んで国内2大イベント（後に「国内有数のアニメ・マンガの総合イベント」に訂正）と言われているところでもあります。
もう一つ県内の鉄道会社6社との連携企画が連続して行ってまいります。7月から1月にかけて、県内ゆかりのアニメ・マンガに登場したシーンや鉄道駅などを、スマートフォンのアプリを使って巡る周遊の事業でございます。例えば、7月から8月にかけて川越の「月がきれい」、8月から9月にかけて「らき☆すた」久喜市鷲宮ですね、9月から10月にかけて「あの花」・「ここさけ」秩父・横瀬、そして10月から11月にかけて飯能の「ヤマノススメ」、「ALL OUT!!」、さらに11月から12月まで「ブルーサーマル」これは熊谷でございます、そして、12月から1月にかけて春日部の「クレヨンしんちゃん」と。鉄道会社（後に「地域」に訂正）の様々な企画と合わせながら、それぞれお訪ねいただければ、（後に削除）その時期時期にお訪ねいただくかたちになります。まとめて、適当に行かれてもオリジナルグッズのプレゼントはございません。その時期時期に行っていただくことで、有資格者になることができます。（後に「その時期に行っていただき、6地域すべてのスポットをお訪ねいただいた方には」に訂正）オリジナルのトートバッグなどのグッズ（後に削除）がプレゼントされる予定になっています。こうした鉄道会社も関係の駅などを中心に大いなるアピールを行っていただくところでございます。
そして、県内各地域の参画イベントがございます。秩父市の「心が叫びたがってるんだ。」の先行上映会が7月15日に市役所前の特設会場（後に「秩父宮記念市民会館」に訂正）で開催される予定になっております。
そして、アニメ「月がきれい」では、川越の浴衣まつりとのコラボレーションを行って、7月30日の夕方から夜にかけて本川越駅前の特設ステージで様々なイベントがございます。監督と声優がトークショーをやるとか、浴衣コンテストへ特別審査員として参加するとか、川越百万灯夏まつりの中で、実際こうしたイベントが行われますので、多くの方々の参加が予定されると思います。次に埼玉西武の10周年アニバーサリーシリーズとして、埼玉ゆかりのアニメ作品がメットライフドームに大集合と。いわゆる西武ドームに大集合であります。新しい名前だと違うような感じがしますね。俗に言う西武球場のドームであります。こちらに大集合がかかって、様々な企画が予定されているところです。そして、9月には土師祭、いわゆる「らき☆すた」の神輿が登場して、全国のオタク族がこの日に集まるという屈指の祭りになっているところでもございます。さらに、10月8日には秩父市の龍勢祭、いわゆる竹のロケットでありますが、この龍勢祭のときに「あの花龍勢」が飛び出していくと。奉納されて、「あの花龍勢」が飛び出していくというかたちでアピールがされます。いずれにしても各地域にそれぞれ、埼玉県全体の7月から10月にかけて「アニメだ!埼玉」の強化月間に参加されることが予定されているところです。以上、「アニメだ!埼玉-埼玉まるごとアニ玉祭-」ということで発表させていただきました。
NHK
観光地化というとイベントを皮切りに、平常時にも来ていただく、外国人の方も含めて。これが重要だと思うのですけれども、そういったときに現場に行っても、そこの現場は残っているけれども、それだけですぐ終わっちゃうというと、すごいもったいないと思うんですけれども、そこで例えばオリジナルグッズ・ショップの常設だとか、そういったことを例えば民間、市町村と一緒にやっていくという働きかけとか協力をどのように考えていますか。
知事
一部では、そのことが行われておりますが、企画期間中のみの販売等で終わっているところもありますので、常時可能なだけ販売可能かどうかとか、それぞれの事情もあると思いますので、今重要な御指摘をいただきましたので、この記者会見でもこうした御指摘があったことを踏まえて、観光課でももちろん少し詰めさせていただきますし、現場の市町村、また関係団体と、その部分に関しては詰めさせていただきたいと思っています。
NHK
実際に動き出しているところは、特にないと…
知事
まだそこまでの取り決めはしてないと思います。ただ常時やっているところもすでにあります。「らき☆すた」なんかは常時やってますね。だから、この企画に合わせて、その時だけやるということではなくて、前段階からスタートしていくと盛り上げに役立つ可能性もありますので、その辺も採算ベースも考えて企画をしなきゃいけないかなと思います。
埼玉
アニメを活用して、地方の自治体も色々町おこしに活用したりという動きが活発だと思うんですけれども、敢えて埼玉のアニメの強みについて、どんなところに知事はあるとお感じでしょうか。
知事
例えば、この「らき☆すた」の久喜市、正確に言うと鷲宮の鷲宮神社は関東屈指の古い神社であることだけは間違いのない歴史的な遺産であったんですが、それが現代のアニメの中でよみがえって、鷲宮の商工会青年部の皆さんが中心になって、この「らき☆すた」を主流にして、町おこしにこれを使って、私の記憶だと確か商工会青年部のグランプリなども当時取ったりして、その勢いが今も残っているという、文字通り町おこしの最大のネタになったという。それから「あの花」にしても、「ここさけ」にしても秩父市は元々観光のエリアとして、それなりに有力なところであったわけですけれども、若い人たちが秩父市に目を向けて、秩父エリアをマンガに出てきた神社とか場所とかを追っかけていくという、その舞台をずっと見に歩くという、違う意味での現代の巡礼ですよね。今までは秩父の各神社回りの巡礼だったんですけれども、若い人たちがアニメの場面設定の空間をずっとぐるぐる回るという、そういう観光地としてまた秩父エリアに新しいバージョンを加えたということで画期的だったと。それぞれそういう意味合いを持っておりますので、こういうものをある程度強化月間というかたちで、改めて全国にさらにアピールしたいと。マニアックな方々からのスタートから、より広範囲にと。さらに広範囲なものを日本中に定着、場合によっては海外にアピールと。そういうレベルに来ていると思っております。
NHK
1点目、台風3号の影響によって、県内でも今月4日から5日にかけて雨が降り、県内の河川でも一時氾濫危険水位を超えるなどの影響が出ました。県内では昨年の台風でも河川から水があふれるなどの被害が出ましたが、雨量が増える時期を迎え、どう対策を進めているのか教えてください。
2点目です。今月6日に都庁でLGBTの議員連盟が発足し、埼玉県からも議員の参加があるようです。知事の所感と県としてLGBTの方への取り組みについて教えてください。
知事
まず、河川砂防に係る対策の件でありますが、基本的には過去に起こった災害の部分をはるかに超えるものに関してまで予想して、その対策を講じるというのは極めて困難ですが、過去に起こった部分程度はきちっと対策で収められる。したがって、一昨年の新方川、越谷のですね。これ昨年のレベルでもう全部、それ以上の態勢をとっている。現在不老川とか関係の川に関しては、少なくとも昨年レベルで起こったことは（※床上浸水被害）全部カバーできるような態勢で、ハードの部分ではしっかりやっていくと。ただ、我々の予想を超えるようなことが近年多いということだけは事実ですので、これに関してはハードで事前に用意をするというのは極めて困難なところがございますので、ソフトでしっかりカバーするというのが基本であります。では、そのソフトとは何なのかということになると、基本的には住民を確実に守る、つまり時と場合によっては確実に避難をさせるということになります。そのための施策としては、やはり河川監視カメラの設置をどんどん増やしていくと。さらに、河川水位情報などが的確に関係市町村、関係機関に分かりやすく迅速に伝えることが一番重要になってくると。これはもちろん埼玉県だけの能力にも限りがありますので、熊谷気象台、国土交通省関東地方整備局などとタイアップしながら、しっかり市町村にお知らせをすると。そして現場力、現場に責任を持つ市町村が、避難勧告などについてはしっかり対応していくと。その際のマニュアルなどについては、県としても避難勧告等の判断、伝達マニュアルなどは作成をして市町村に配布をしております。市町村もそれにバージョンアップというのでしょうか、市町村用のものを作っておりますので。問題は、いわゆる空振りを恐れないということがまず1点だと思っていますし、また災害発生時に基本的には関係機関との協力が大事でありますので、普段から顔の見える関係を作っておくと。市町村の災害担当の責任者と少なくとも埼玉県の危機管理防災部の担当者との関係が、もう土曜日だろうと日曜日だろうと夜中だろうと連絡が付くというそういう関係、あるいは顔が見えるというような関係。こういったものが最小限度出来ていることが非常に大事だと思っておりますので、そういう部分をしっかりやっていかなければならないと思っております。たまたま明日でありますが、7月12日に市町村防災担当課長会議を開き、改めて今後のゲリラ豪雨的なものを中心とした防災対応を周知徹底するように、会議の中で詰めていかせていただきたいと思っているところです。
2点目のLGBTの議員連盟。大変時宜にかなった動きだなと思っております。改めてこうした極めてマイノリティの部分に光を当てる動きが出てきたことは、大変一般の県民、国民に少しでも理解が進むという意味で意義のある会合であったのではないかと思っております。県とすれば、現在継続審査になっております国が法律を作りますので、県独自に条例をというお話もございましたが、喫緊に法律が作られるのであればその法律と合わせるかたちでより法律の中身が、まあたぶん基本的なことに関しては基本法的な法律になる可能性の方が高いと思いますので、それを実施する上での細目を少し条例の方で作っていく必要があるかと思いますので、これは先行して埼玉が基本条例を作るというよりは、国が基本的な基本法を作っていただく。その上で埼玉がそれを実行するような条例を作っていくという順番がいいのかなと、私はそういう判断をしております。事務方の方もそうした心構えでいると思いますので、国の法律の審議をしっかり見守りながら、何か見守っていると見守るばかりでどうするんだというような御意見もありますけれども、これは多分に基本法だと思いますので、実地的なものを県がやっていかなければいけない、時と場合によって は市町村にお願いすることも多くなるかもしれませんので、そういう整理の仕方を考えていきたいと思っています。以上です。
NHK
台風の関係なんですけれども、九州の方はまだ被害が全容見えていなくて、これからいろいろ検証されると思うんですけれども、埼玉県として、前囲みでもお聞きしたんですけれども、支援とかそういったお考えは今のところはありますか。
知事
原則今のところ、支援の要請は現場からきておりません。たぶん、少し収まってから技術者の派遣等を四国、中国、関西ブロックだけでは足りなくなってくると、全国知事会全域にわたって技術者の派遣などについての要請が出てくると思っております。その時点で判断をしたいと思っております。
NHK
あと、この台風3号、ある一部の地域に集中していて、山間部の雨雲が重なってそこに集中して被害が拡大しているかたちなんですけれども、あと山間部だと道路が閉鎖されて孤立も招きました。埼玉県も県境を中心にそういったところがないとは言えませんし、そういったところの対策を今回の反省をもとに何ができるのかとか検証していく必要があると思うんですけれども、知事としてどういったお考えが…
知事
いわゆる土砂災害の起こる可能性のある危険区域（後に「土砂災害警戒区域）に訂正）に関しては、99.9％指定済みであります。それから、ハザードマップを作成している市町村がまだ84％でありますので、やはり全市町村、あと残りの16％、38の対象があるんですが、そのうちの32は出来ているんですが、まだ6市町村が出来上がっておりませんので、早急にやはり仕上げると、どこが一番危ないのかということを危険区域（後に「土砂災害警戒区域）に訂正）の指定はもう終わっておりますけれども、その中でもどういう状況かということを市町村が把握しておいて、まさに大雨の時などの集中的な豪雨の時はどこが危ないかということが分かるわけですから、あらかじめ避難をしておくとかというのは極めて必要条件ですので、そのことを地域の住民に、時々正直なところ嫌がられる部分もあるんです。資産価値が下がるとかですね。地域の住民が反対される場合もあるんです。だけど命に代わるものはありませんので、これはやはり早急にハザードマップも作っていただいて、その上で的確に避難勧告をしていただくと。これが非常に重要になってきました。最近の集中豪雨というのは広くというか、少なくとも、要するに過去の記録にない記録で1時間当たりの単位雨量だとか、常に記録破りというのでしょうか、そういう傾向がありますので、今までの例を超えるような場面が多いもので、早め早めに避難勧告をするしかないと思っています。
NHK
LGBT1点なんですけれども、全国の一部自治体とか、自治体というよりも施設だとかしたりすると、トイレとかLGBTの方専用のトイレなどが整備されているところもありますけれども、ハード面の所なんですけれども、そういう感じでLGBTの方を支えるようなお考えとか、そういうのは今のところありますでしょうか。
知事
そういった点では、まだ遅れておりますよね。間違いなく。そういう視点で、とりあえずは県の施設などを総点検する必要があるかと思っております。また、県の方が率先垂範することで、市町村においてもそうした公の施設などでは率先してやっていただくための努力もお願いしたいと思っています。まずは私どもの方から先に調査をしたいと思います。
読売
先日、報道等で自民党県議団の沢田県議が政務調査費を不正に使った疑いがあるというようなことで報道があったと思いますけれども、そちらについて知事の所見をお聞かせいただけませんでしょうか。
知事
今、事の内容というのでしょうか、事実関係というのは、私が持ち合わせている材料の中では判断がしかねるところがありますが、少なくとも沢田議員と接触をした自民党県議団の総意として沢田議員を除名するという判断をされたという事は、広告会社の言い分を持って是とし、沢田議員を是としない、まあ否とすると、こういう判断をされたという事であったのかと。この事しか今のところ私は持ち合わせていない状態であります。本人がきちっと出てこられて説明をされれば問題がはっきりするんですけど、まだそれが出来てないと。あるいはまだ御自身の様々な資料を、精査されているのかどうか分かりませんが、いずれにしても今の段階では自民党県議団として、沢田議員と接触された事などが推測されていますので、少なくとも何らかのかたちで沢田議員に否があり、広告会社の話が比較的正しいという判断されたものだと認識しています。
朝日
沢田議員に否があるとしてですね、今回500万円以上のですね、政務調査費が使われたそうですけども、例の兵庫県の県議の問題に次ぐぐらいの規模の金額になりますけどもそれについてどう思われますか。
知事
まだ本当に全容が分かっていない時に軽々に申し上げるのは中々辛いところですけど、もしという仮定のお話をすれば、もうこれはやっぱり中々県民の期待を裏切る事になり、なおかつまさしく政務調査費の私用というのでしょうか、悪用というのでしょうか。極めて情けない話になってしまう。政治の信頼を失わせさせしめるものの一つになるのかなと。昨今このところ暴言暴行とか、続いてますので、ますます政治の信頼に対して、失われることが残念ですね。
埼玉
関連するんですけど、この都議選の最中も、閣僚の方にちょっと不適切な発言とかがあったりとか、また県議会でもこの6月議会に、差別的な発言があったんですけども、政治家としての言葉の重みというか使い方っていうのはどうあるべきだと知事はお考えでしょうか。
知事
行政府の役人と政治家の違いというのは、役人は説明をします。したがって往々にして噛み砕いた話ができなくて、分かりづらいと。政治家はそうした分かりづらさを、分かり易く説明をする。そういうナビゲーターでもあるというふうに思っています。難しい話でも分かり易く説明する。話をする。これは極めて政治を国民のものにする。重要な役割だと思っています。ただ、最初の導入部分などで、私も心がけているんですが、少しウィットにとんだ話とか、ユーモアに溢れた話をしながら、惹きつけながら、そして本論を話していくという。この部分の時に、間違ったユーモアとか、ウィットを出したりして、時と場合によっては、大変な失敗を起こすことがあります。だからといって、分かり易さを全く無視して役人が書いた原稿だけを読むようなものであれば、私は政治家の意味がない、こんなふうに思っております。やっぱり政治家にも魂もあれば心もありますから、常にそうした魂・心も含めて、きちっと考え方、あるいはまた政策的なもののアピールを各層に、国民各層・県民各層にですね、お伝えしなくてはいけない。それはもうやっぱりリスクもありますけども、それはもうしっかりやるべきだというふうに思っています。ただやはりいわゆるちょっとした間違いなのか、本質的な間違いなのかというのはあるわけですね。稲田防衛大臣なんかは、本質的な間違いを起こしている訳です。もうまぎれもなく、ごめんなさいという話では全くない訳ですね。そういう本質的な間違いというのと、言葉の使い方を間違ってしまったとかというのはまた別の問題だというふうに思っています。また、そういう事を恐れずに私もどちらかというとほぼノー原稿に近いかたちで様々なかたちで出てますので、リスクが常にあるんですけれども、まあリスクを恐れずに、私はやっていきたいというふうに思っています。
テレ玉
今回、先程の暴言の議員ですとか、またあの県議会中の差別的な発言をされた議員ですとか、今回の沢田議員も然りなんですけども、県に関連する議員のこういった不祥事と言えるような事が続いていると思うんですけれども、この事についてはどんなふうに感じていらっしゃいますか。
知事
基本的には議場で撤回されたので、しっかり心に深く刻み込んでおられるものだと思っていますので、今後注意されればいいのかというふうに思っています。
テレ玉
豊田議員の事も、沢田議員の事も全て県の関連だと思うんですけれども、県内の有権者にとっては、県の政治家について悪印象を植え付けると思うんですけども。
知事
おっしゃるとおりだと思います。困難ですけども、辛い時にやはりきちっと説明をすることは重要なことだと思っています。派閥の会長にだけ説明して、有権者には一切説明しない。時と場合によってはほとぼりが冷めるのを待ってるのかなと。そう思われても仕方がないような事ではよくないと思っております。基本的には時期を明らかにしながら、説明するべきだと思っています。気が動転しているような時に説明しても、中々説明が出来ないという事であれば、時期を明らかにしながら説明をするとか、内容が精査できていないときに説明してもかえって混乱するという事であれば、時期を見てきちっと説明すると。県政でも時々私どもも時間をいただきたいという事を言った事も何回もあります。不祥事が出てきて、それを調べるのにどうも2日かかりそうだと思えば申し訳ありませんと。2日間だけお時間をいただきたいとか、3日だけお時間くださいと言って、精査した上できちっとお答しますという事は何回もあったと思っています。問題はやはり時期とかを明示しながら説明する事だと思います。もし時期を間違ったら、申し訳ないと言って更に延期するとか、そういう事を言えればいいんじゃないかなと思っています。たまたま県の場合は時期を明示してまた延期したという記憶はありませんが、何回かすぐお答え出来なかった事があります。ヘマをして、同じようなヘマがいくつもある可能性もありますので、もうこの際全部調べとかないと、という思いもありますので、時間をいただいた事もあります。たぶんに往々にして一つの間違いというのはいくつか間違えがあったりしますよね。だからそれももうまとめて調べた方がいい場合もありますよね。一つ謝ってるうちにまた2つ目を指摘されても中々動揺しますので、若干時間をいただいてきちっと説明すると。例えば政務調査費で沢田議員の案件が一件出てきたわけですけど、ひょっとしたら2件あるかもしれませんので、それも含めて調査してますというような事をきちっと明示されれば、たぶん時間は皆さんが待っていただけるんではないかと思います。無制限に何もしないと沢田議員だけの名誉ではなくて、政治家全体の名誉に関わってくる話に繋がるのかなというふうに私は思っています。
NHK
先ほど知事の御説明の中で、本人がきちっと説明すれば問題ははっきりするというような話もありましたけども、御本人が判断する事ですけども、例えば記者会見を開くとかですね、そういったのは早くした方がいいなっていう事のお考えでしょうか。
知事
もちろんそうです。ただ、どのくらい精査するのに時間かかるかとかそういうのはあるかもしれませんので、やはりそこも含めて発表すべきだと思います。
埼玉
2点程お聞きいたします。1点目なんですけども、農業遺産についてなんですが、滑川町と近隣の自治体が、ため池農法を日本と世界の農業遺産に認定してもらおう動きが出ていますが、これに関する県の対応状況について…
知事
御案内のとおり比企地方は丘陵地帯が多いので、その丘陵も使った畑や水田があります。時として川の水位よりも高い所でやったりしてますので、そういう意味では川の水を使えないという事で、ため池農法が発達してきたところでありますので、やはりそのため池農法はどんなものかという事を農業遺産としてしっかりとアピールしたいという地元の方々のこの動きそのものは、基本的に歓迎をしたいと思っております。今の時点でどんなかたちで県が支援しなくてはいけないかというところはまだはっきりしておりません。御要請の中で、また御要望の中で県が果たす役割が必要なような所においては、できるだけ応援をさせていただくのかなというふうに思っています。
埼玉
もう一点なんですけども、ヒアリについてなんですが、東京港の方でもヒアリが見つかりましたが、埼玉県としての対策と言いますか、取組はどのような状況になってますでしょうか。
知事
港の荷物などでヒアリが発見されるという事は、それがトラック等に積まれて埼玉県に来ることもゼロではない。可能性はあるという事です。ただ、まさにペンシルの先っぽぐらいの大きさでありますから、ヒアリであるかというのは中々分からない。普通の肉眼では。だからと言って虫眼鏡を持ってありんこさんの動きを追っかけている程暇ではないと思いますので、もし刺されたりして、火傷の火を感じるくらいの熱さっていうんでしょうか。痛さというんでしょうか。したがって、火という名前がついている事らしいんで、そういう事を感じた時は、最寄の保健所、あるいは環境事務所等に、あるいは市役所等に連絡をしていただいて、極力その周辺を調べるとか、そういう事をしなくてはいけないかなっていうふうに思っています。自分達でこう虫眼鏡を持って探して回るというのは中々困難ですので、それはもう難しいだろうという事で、何か一匹だけ何か気になって仕方がないという事であれば、まあ本当にヒアリじゃないアリさんには気の毒ですけども、場合によっては殺虫剤等で、排除せざるを得ないとか、そういうのが畳の上なんかに上がってきたり、フロアの上に上がってくれば、そうせざるを得ないと。手でつまんでポイとする事はないようにしていただくしかないかなと思っています。現在のところそういったところで、主旨が徹底するように、もう少し様子を見ながら時と場合によっては市町村ともしっかり協議していきたいと思います。
（終）
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください